世界一物価が高い国のシンガポールで庶民は何を食べているのか?庶民飯の菜飯(ツァイファン)を探ってみよう

<TOP画像:シンガポールの金融系オフィスビル群、シンガポールアートサイエンスミュージアム、マリーナベイサンズホテルを一望>

シンガポールは人種および文化のるつぼであり、最も愛されている料理の 1つが地元のホーカー料理です。活気に満ちた無数の屋台の中でも、質素な菜飯(ツァイファン)屋台は、庶民飯を知るには絶対に外してはならない体験ではないでしょうか。

シンガポールの食文化のこの側面をまだ探索していないのであれば、ぜひお試しください。食欲をそそる、菜飯(ツァイファン)の世界へようこそ!

目次

菜飯(ツァイファン)とは

「のっけ盛りご飯」と訳される菜飯(ツァイファン)は、シンガポール中のホーカーセンターで人気の料理です。菜飯(ツァイファン)の本質は、おいしい料理(おかず)の中から自分で食事を選ぶことです。

野菜、肉、その他諸々の料理(おかず)が所狭しと並べられ、魅惑的な香りが漂う鮮やかなディスプレイがあなたを出迎えます。シンプルに思えるかもしれませんが、さまざまな選択肢の組み合わせにより、それぞれの食事がユニークな体験になること間違いなしです。

菜飯(ツァイファン)屋台へのアプローチ方法

菜飯(ツァイファン)
<菜飯(ツァイファン)屋台で並ぶ料理(おかず)の一部>

Lao Pa Sat ラオパサ

  • 住所:18 Raffles Quay, Singapore 048582
  • 営業時間:24時間営業
  • 公式サイト:ラオパサ

菜飯(ツァイファン)屋台に近づくと、闘いの始まりです(笑) 最初に目にするのは、目の前に並べられた色とりどりの料理(おかず)です。しかし、ここで圧倒されないでください。

重要なのは、少し時間をとっておいしい景色を堪能し、何を食べたいかを決めることです。

ベースを選ぶ

ほとんどの場合、まずはご飯を選びます。 白米、玄米、またはその両方のミックスを選ぶことができます。 ちょっとした工夫として、チャーハンや麺類を提供する屋台もあります。

タンパク質を選ぶ

次に、タンパク質を選びます。 通常は、鶏肉、豚肉、牛肉、時には魚介類などの肉類が揃っています。 各屋台には独自の名物料理があります。

たとえば、ある日はカレーチキン、またある日はサンバルエビなどです。(サンバルとはインドネシア料理やマレー料理などに使用されている辛味調味料)

多くの場合、肉は地元のスパイスを混ぜて漬け込みされているものもあれば、炒められているものもあり、シンガポールの本物の味を楽しめます。

野菜をたっぷり

野菜を忘れないでください。菜飯(ツァイファン)屋台では、炒めたチンゲン菜からキュウリのサラダまで、さまざまな野菜料理が提供されています。

野菜を加えると、食事のバランスが取れるだけでなく、新鮮な歯ごたえが加わります。

ソースを追加

最後に、食事を究極のレベルに引き上げるためには、料理にソース(グレービー/Gravy)をかけます。スパイシーなチリソース、濃い醤油、または屋台独自のものなどから選ぶことができ、これらの追加により、味が大幅に向上します。

漬物や揚げ豆腐などの伝統的なサイドディッシュに出会うこともあります。これらを追加して、料理に更なる活気を与えましょう。

価格と量

菜飯(ツァイファン)メニュー
<菜飯(ツァイファン)屋台における価格表示>

菜飯(ツァイファン)屋台の最も優れた点の1つは、価格が非常にお手頃なことです。選択内容にもよりますが、基本的に3シンガポールドルから5シンガポールドルで食べられるので、予算が限られている方にも最適です。(2024年10月の為替レート換算 日本円にして約330円~550円ほど)

おかず、ごはんの量を増やしてもそれほどお金をかけずにお腹いっぱいにすることが可能です。ほとんどのお店には、おかずの組み合わせによる価格が表示してあるため、事前におおよその価格を知ることができます。

Big Appetite @ Suntec City

  • 住所:Tower 3, 3 Temasek Blvd, Suntec City, Mall, #03-367/368 369/370, Singapore 038983
  • 営業時間:10:00~22:00
  • 定休日:無し
  • 公式サイト:Big Appetite @ Suntec City

人気のバリエーション

菜飯(ツァイファン)
<実際に私がオーダーした物。白米、茶碗蒸し風のおかず、豆腐の煮物、イカンビリスと呼ばれる煮干しのピリ辛佃煮、そしてチリソース>

菜飯(ツァイファン)屋台はそれぞれ独自のアレンジを加えていますが、見逃せない人気のバリエーションも以下のようにあります。ベジタリアン 菜飯(ツァイファン): 多くの屋台がおいしいベジタリアン オプションを提供しており、さまざまな種類の豆腐、ナス、野菜などをたっぷり盛り付けることができます。

ニョニャ風菜飯(ツァイファン): このバリエーションでは、プラナカン(またはペラナカン)料理の影響を受けた、濃厚で風味豊かな料理が提供されることが多いです。味覚を刺激するピリッとしたスパイシーな料理が楽しめます。

シーフード 菜飯(ツァイファン): シーフードを主に扱う屋台もあり、新鮮な魚、エビ、さらにはイカフライや焼きイカなどの料理も提供しています。シーフードの菜飯(ツァイファン)料理は、シーフードを愛する人にとって、まさにご馳走です。

Gold Ocean Curry Fish Head

体験

菜飯(ツァイファン)屋台で食事をすることは、単に食べるという行為だけではありません。それは文化体験なのです。地元の文化に浸り、熟練した職人がかける魔法を見て、他の料理愛好家と交流するチャンスです。笑い声、中華鍋が繰り出す音、空気中に漂う魅惑的な香りを楽しみましょう。

一人で食事をする場合でも、友人と食事をする場合でも、リラックスした雰囲気で簡単に楽しむことができます。

まとめ

今回は世界一物価が高い国シンガポールにおいて庶民が普段何を食べているのか、紹介させて頂きました。次にシンガポールの街を散策するときは、是非、菜飯(ツァイファン)屋台に足を運んでみてください。この都市国家に栄える豊かな料理の伝統を思い出させてくれます。

初めて訪れる人でも、ホーカーセンターのベテランでも、菜飯(ツァイファン)屋台に行くたびに、味とコミュニティに満ちた冒険になること間違いなしです。たくさん並ぶ料理(おかず)を吟味し、選択し、お金を払って、席につきましょう。さぁ~!目の前にあるお皿の究極の一口を味わい、シンガポールを堪能して下さい。

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シンゴポール

名古屋生まれ、岐阜育ち。英語を勉強しにシンガポールへ渡星。その後インド系IT企業に勤め、現在シンガポール在住17年目を迎えます。ひょんなことからインド人の利酒師に出会い、それがきっかけで利酒師を取得。今は日本酒の勉強に励んでいます。

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