＜TOP画像：トロント市庁舎前のネルソン・スクエアでスケートを楽しむ人達（Photo by Vincent Albos via Canva)＞

寒いときは－20℃ぐらいになるカナダ・トロントエリアですが、そんな冬ならではのアクティビティや美しい雪景色は旅行者にとって特別な体験ができます。

今回は、楽しいクリスマスが終わった前後の寒い冬にトロントエリアを訪れる方が気軽に楽しめる『アウトドアアクティビティ』を紹介します。
各アクティビティの楽しみ方、おすすめの場所やポイントを解説していきます。

目次

トロントやその近郊の1月・2月は－20℃まで下がる

トロント近郊で楽しめるアウトドアアクティビティ5選

• 1. アイススケート：トロントの冬の風物詩
• 2. スノーシュー＆クロスカントリースキーでのハイキング：白銀の世界で楽しむ雪上散策
• 3. トボガン：気軽に楽しめるソリ滑り
• 4. スノーチューブ：スリル満点の雪遊び
• 5. アイスフィッシング：静寂の中で味わうカナダの冬の風情

まとめ

トロントやその近郊の1月・2月は－20℃まで下がる

＜冬のナイアガラの滝周辺は雪と氷の世界＞

冬の間で一番寒くなる時期1月から2月の平均気温は日中は0℃前後、夜間は－10℃前後ぐらいです。時々−20℃ぐらいまで下がることもあり、かなり寒くなります。

雪もしっかり積もりますし、オンタリオ湖畔は風や波で上がった水しぶきが凍っています。その景色はとても美しい氷の世界を見せてくれます。その中でも一番水しぶきが上がるナイアガラの滝は圧巻です。

極寒のナイアガラの滝については「極寒カナダ・冬のナイアガラの滝で別世界体験」の記事も読んでみてください。

そんな極寒の季節でしか味わえない、アウトドアアクティビティを体験したくなってきましたか？それでは5選を紹介していきます。

トロント近郊で楽しめるアウトドアアクティビティ5選

1. アイススケート：トロントの冬の風物詩

＜週末のネイサン・フィリップス・スクエアのスケートリンク（Photo by BeyondImages via Canva)＞

一番気軽に楽しめるアクティビティは、アイススケートです。トロント市内には大小さまざまな屋外アイススケートリンクがあります。

中でもトロントで一番有名なのは、トロント市庁舎前にある「ネイサン・フィリップス・スクエア」のスケートリンクです。街の中心でスケートができるので、週末は大勢の人が楽しんでいます。リンク使用料は無料です。

パスポートなどのIDを提示すれば、スケート靴のレンタル（有料）ができますので、旅行者にとっては体ひとつで気軽に楽しめますね。

【ネイサン・フィリップス・スクエア　Nathan Phillips Square】

• 住所：100 Queen St W, Toronto, ON
• 営業時間：10:00～21:45
• 公式サイト：Nathan Phillips Square　

トロント市内にある他のアイススケートリンクもいくつか紹介しておきます。

【 ベントウェイ　The bentway】

• 住所：250 Fort York Blvd, Toronto, ON M5V 3K9
• 利用料金：リンクの使用無料
• 公式サイト：The bentway

※高速道路の高架下220ｍがスケートリンクになっています。

【バーバラ アン スコット アイス トレイル（カレッジ・パーク内）】

• 住所：420 Yonge St, Toronto, ON M5B 2H3
• 利用料金：リンクの使用無料

※幅 5メートルの陸上競技トラックのようなリンクです。この場所は、1948 年にフィギュアスケートで金メダルを獲得したカナダ選手の名前がつけられています。

その他トロントのスケート事情については、ももさんの記事「トロントの定番スポーツ、スケートで冬を満喫」も読んでみてください。

2. スノーシュー＆クロスカントリースキーでのハイキング：白銀の世界で楽しむ雪上散策

＜スノーシューでのハイキング＞

高い山がないオンタリオ州は、ダウンヒルスキーよりクロスカントリースキーやスノーシューで美しい雪景色の中を歩くのが人気です。

スノーシューはハイキングブーツや雪用ブーツに装着します。雪の深い道も楽に歩くことができ、雪に包まれた森林や湖を見渡すトレイルを楽しめます。私も自然公園でスノーシューで散策するのが大好きです。雪が降った次の日の新雪を踏むのがたまらないんです。特にパウダースノーの時は最高です。

＞＞スノーシューのYouTube shortはこちらから

＜スノーシューで積雪を踏みしめる音も楽しいのです＞

クロスカントリースキーは、ダウンヒルのスキーと違って、かかとが固定されません。そのため歩きやすいのですが、安定しないので坂など滑り降りる時にコツが必要です。

＜クロスカントリースキーは溝に沿って行くと楽です（Photo by STAMIK via Canva)＞

トロント郊外や北に車で1時間以上行けばたくさんの自然公園があるので、大自然を満喫するのにおすすめです。しかし、そこまで行く時間がないし日本からスキー板やスノーシューを持ってくるのは大変ですので、トロントから近くてレンタルのある場所を紹介します。

【コールド・クリーク保護地区　Cold Creek Conservation Area】

• 住所：14125 11th Concession, Nobleton, ON L0G 1T0
• 公式サイト：Cold Creek Conservation Area

※トロント・ピアソン空港から車で北に約30分のところにあります。

【クロフォードレイク自然保護地区　Crawford Lake Conservation Area】

• 住所：3115 Conservation Rd, Milton, ON L9T 2X3
• 公式サイト：Crawford Lake Conservation Area

スノーシューのみレンタルが可能です。
こちらはトロント・ピアソン空港から車で西に車で約30分のところです。私がハイキングによくいく場所です。

3. トボガン：気軽に楽しめるソリ滑り

＜雪が積もったらすぐトボガンです（Photo by FatCamera via Canva)＞

続いて3つ目は、子どもが大好きなトボガン（ソリ滑り）です。カナダでの冬の定番アクティビティ「トボガン」は、シンプルながら大人もはしゃいでしまいます。

トボガンは軽量で持ち運びがしやすく、スーパーやスポーツ用品店で手頃な価格で購入できるため、買ってしまうのもありですし、段ボールのような板を使っても十分楽しめます。トロント市内に複数あります。ぜひ家族や友人と一緒に滑り降りてみてください。

トロント市が提供しているトボガンができる場所リストです。

4. スノーチューブ：スリル満点の雪遊び

＜スノーチューブはスリル満点です（Photo by microgen via Canva)＞

4つ目は、「スノーチューブ」です。スノーチューブはトボガンと似たアクティビティですが、浮き輪のようなゴムチューブを使用して滑り降りるため、よりスピードが出るのでスリル満点です。

スノーチューブ専用のコースがある施設も多く、長距離を滑り降りることができます。例えば「レイクリッジ・スキーリゾート」や「チンクージパーク」では、特別に整備されたスノーチューブのコースで安心して楽しむことができます。

スノーチューブは斜面の傾斜が急なため、特にスリルを求める方におすすめです。また、リゾート地ではスタッフによるサポートも充実しており、安全に配慮した設備で楽しめるため、初めての方でも安心して参加できます。

冷たい風を切りながらチューブで滑り降りる感覚は、冬の思い出になること間違いなしです。

【レイクリッジ・スキーリゾート　Lakeridge Ski Resort】

• 住所：790 Chalk Lake Rd, Uxbridge, ON L9P 1R4
• 公式サイト：Lakeridge Ski Resort

トロントピアソン空港から車で約45分東に行ったところにあります。

こちらの動画から楽しさが伝わってきますね。

【チンクージパーク　Chinguacousy Park】

• 住所：9050 Bramalea Rd, Brampton, ON L6S 6G7
• 公式サイト：Chinguacousy Park

トロントピアソン空港から車で約20分北に行ったところにあります。
ビギナー向けですが、スキーやスノーボードもできます。

5. アイスフィッシング：静寂の中で味わうカナダの冬の風情

＜静かな氷の上で釣れる魚は格別です（Photo by RooIvan via Canva)＞

最後におすすめするのは「アイスフィッシング」です。

トロント近郊の凍っている湖では、アイスフィッシングが冬の人気アクティビティのひとつとして親しまれています。初心者向けのガイドツアーもあり、経験がない方でも気軽に参加可能です。

ガイドツアーでは、ずっと外にいるわけではなく、凍った湖の上に建てられた小屋に入って釣りをしますので、凍える心配はありません。道具の準備もサポートしてもらえるため、初心者や家族連れでも安心して楽しむことができます。

また、ツアーによっては釣り上げた魚をその場で調理して食べられる体験もあり、釣ったばかりの魚の美味しさを味わえるのも魅力です。静かな湖面と真っ白な雪に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごすアイスフィッシングは、カナダの冬ならではの貴重な体験と言えるでしょう。

【シムコー湖】
トロントピアソン空港から車で北に約1時間半の場所にあるシムコー湖（Lake Simcoe）は「カナダのアイスフィッシングの首都」と呼ばれるほど盛んです。湖には多くの魚種が生息しており、イエローパーチ、ホワイトフィッシュ、レイクトラウトなどが釣れます。

暖房付きの釣り小屋をレンタルできるサービスがありますし、トロント発着の日帰りツアーも開催されています。

こちらは日本語で対応してくれるアイスフィッシングの日帰りツアーです。

まとめ

－20℃ぐらいになるカナダ・トロントエリアで、冬ならではのアクティビティや美しい雪景色を楽しめる、おすすめ体験5選を紹介してきました。

トロント周辺での冬のアクティビティは、街でも気軽に楽しめたり、自然の美しさを感じながら楽しめるものもあり、どれも特別な思い出になること間違いありません。

アイススケートで街の美しい風景を見たり、スノーシューやクロスカントリースキーで静寂の中を散策するのもいいですね。また、子どもと一緒にトボガンやスノーチューブで滑り降りてみたり、凍った湖の上でアイスフィッシングを体験するのもいい思い出になると思います。

それぞれのアクティビティには異なる魅力がいっぱいです。思いっきり楽しむためにも手袋やマフラーなどしっかり防寒着を準備して、寒さ対策万全にしてお出かけしてください。冬ならではのカナダ・トロントエリアの魅力を堪能し、心温まる体験をしてください。

冬のトロントの町並みを知りたい方は、ももさんの記事「体感温度－30度！極寒地トロントでの冬の過ごし方」もぜひ読んでみてください。