カナダ・オンタリオ州ダンダスの段差を楽しむ、気軽なハイキングと見どころ紹介

カナダ・トロントとナイアガラのちょうど間、オンタリオ湖の西端に位置するエリアは、ナイアガラ・エスカープメントと呼ばれる断層の一部で自然保護区が点在しています。

特にダンダス(Dundas)には、その段差が生む滝や展望ポイントも多く、息をのむような絶景やバリエーションに富んだハイキングコースで自然の中に身を置く穏やかなひとときを過ごすことができます。

今回は、そんなダンダスにある私が何度も遊びに行く自然保護区を2つ紹介します。

目次

オンタリオのダンダス(Dundas)ってどのあたり?

トロントとナイアガラの間のほぼ中継点、オンタリオ湖の西端になるエリアにハミルトン(Hamilton)という都市があります。その北に隣接する町がダンダス(Dundas)です。

ナイアガラ・エスカープメントの一部であるこの起伏に富んだ地形は、自然保護区になっているところが多く、自然豊かなエリアです。住宅地も近いので、住民の憩いやレジャーにうってつけの場所になっています。

ダンダス・バリー(Dundas Valley)自然保護区を満喫する

ダンダス・バリーのトレイルセンター
<ダンダス・バリーのトレイルセンター>

ダンダス・バリーは約1200エーカー(東京ドーム約104個)ある保護区です。多彩な森の植物や動物を見ることができ、季節問わず年中楽しめる場所です。一番人気な季節は紅葉の時期です。

メインエントランスから入って駐車場から少し歩くとトレイルセンターが見えてきます。昔の駅舎を復元した建物の横には列車もあり、近世の雰囲気が漂っています。 数年前にハイキングに行ったときは、大掛かりな映画かテレビドラマの撮影をしていましたよ。

トレイルセンターの隣にある列車
<トレイルセンターの隣にある列車>

ここにはピクニックテーブルがあるので、ランチしたり歩いたあとに休憩するのにいい場所です。お手洗いもきれいですので、歩く前に行っておくことをおすすめします。

ダンダス・バリー自然保護区

ダンダス・バレーのハイキングコース

ダンダス・バリーのハイキングマップ
<ダンダス・バリーのハイキングマップ(赤いラインがループコース)>

Valley=谷になっているこの保護区には、ループと呼ばれる周回のハイキングコース(3.4km)を中心に八方に広がるコースがいくつかあります。

保護区内だけのコースもあれば、ブルース半島からナイアガラまでつながるブルーストレイルやハミルトン〜ブラントフォード・レールトレイルという長いコースが保護区内を通過しているコースもあります。

レールトレイルというのは、昔汽車が走っていた線路道を利用しているので、フラットで曲がりくねっていません。このコースでは、ジョギングやサイクリングを楽しむ方が多いようです。

ダンダス・バレーのハイキングコースは、乗馬に来られている方もいらっしゃいますので、タイミングが合えば馬にも会えますよ。すれ違うときは脅かさないよう静かにしていましょうね。

ダンダス・バレーで乗馬を楽しむ人たち
<ダンダス・バレーで乗馬を楽しむ人たち>

私のおすすめのハイキングコースは滝を見に行くブルーストレイルのサイドコースです。2つの滝を見に行くことができます。

カンタベリー滝(Cantabury Falls)コース

カンタベリー滝
<夏のカンタベリー滝(水量は少なめです)>

約高さ9mの滝です。上部には橋がかかっているので真上からみることができます。 夏は水量が少なめですが、春先の雪解け水が大量に流れる姿は必見です。

シャーマン滝(Sherman Falls)コース

シャーマン滝
<秋のシャーマン滝>

シャーマン滝は、ダンダスバレーの保護区から少し出たところにあります。

驚くことにこの滝は個人所有物なんですが、開放されていて自由に見に行くことができます。

高さ17mから段々と落ちる滝の姿がステキなのに加えて、周りの木々の美しさを引き立ててくれています。特に秋は、黄金色になった木々と落ち葉がとても美しいです。

動物に会える確率も高いダンダス・バレー

自然保護区にはさまざまな動物がいます。リス(Chipmunk)はかなりの確率で走っているのを見かけるでしょう。

リス
<ダンダス・バレーでみかけたリス(Chipmunk)>

時間やタイミングによっては鹿も見ることがあります。このときは子鹿もいて、すごくラッキーでした。

<ダンダス・バレーで見かけた鹿。実は子鹿が隠れています>

ダンダス・ピークのあるスペンサーゴージ自然保護区のみどころ

ダンダス・ピーク
<ダンダス・ピークからの景色(奥がダンダス・バレー)>

谷(バレー)があれば、峰(ピーク)があります。この段差を体感できるスペンサーゴージ自然保護区内にあるダンダス・ピークから見るダンダスの町とバレーの景色は壮観です。

特に紅葉の時期はとても人気のスポットです。眼下にGo trainという電車が走りますので、鉄道ファンでなくても撮影したくなりますよ。

私が行ったときは、少し曇り空で落葉している木々も多かったのですが、それでもステキな景色を堪能できました。

>>Youtubeショート動画はこちらから
<紅葉の木々の間をGo Trainが走り抜けていきます>

入場はダンダス・バレー保護区とは別料金です。人気の秋の時期は予約をしないと入れないことがありますのでご注意ください。

予約はConservation Hamiltonの公式サイトからオンラインでできます。

スペンサーゴージ自然保護区

スペンサーゴージ自然保護区でショートハイキング

ダンダス・ピークだけの短い往復を歩くだけなんてもったいないです。スペンサーゴージ自然保護区もハイキングが楽しめます。エリアは見る滝によって2つに分かれていて、それぞれ違った雰囲気があります。

トゥーズ滝(Tew Falls)ハイキングコース

トゥー滝(Tew Falls)
<トゥーズ滝(Tew Falls)>

ダンダス・ピークから歩くこと約20分、高さ約41mある滝で、この周辺にある中では1番高い滝です。この写真は春先に行ったときのものなので、水量が多い方じゃないかと思います。こちらは森の中を歩くハイキングコースです。

先に滝を見てからピークに行かれる方も多いですよ。

ウェブスター滝(Webster Falls)ハイキングコース

ウェブスター滝(Webster Falls)
<ウェブスター滝(Webster Falls)>

同じスペンサーゴージ自然保護区内にあるウェブスター滝です。高さ約22mですが、幅が広いので、迫力があります。こちらの周辺は公園といったイメージのエリアなので、歩きやすいお散歩コースです。

以前は、トゥーズ滝からウェブスター滝までのハイキングコースがあったのですが、今は切断されているので、ウェブスター滝に近い駐車場に移動して行く必要があります。

しかも、トゥーズ滝の駐車場料金とは別途払う必要がありますので、ご注意ください。ナイアガラの帰りでしたら、どちらか片方だけ立ち寄るくらいがいいかもしれません。

まとめ

今回は、トロントとナイアガラの中間点にある、気軽に段差のある自然の景色を楽しむことができるダンダス(Dundas)を紹介しました。マイナーなエリアですが、四季折々でさまざまな風景を見せてくれるダンダスの自然が皆さんをお待ちしています。

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さえこ

カナダ・オンタリオ州に移住して10年超えました。旅行はもっぱらマイナーどころに行くことが多く、キャンプやハイキング好きのアウトドア派です。最近はピラティスにハマって健康的な筋肉維持を心がけています。
ブログもときどき書いています。https://medlocks.ca/saeko/

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