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徳島といえば何だろう? 定番観光スポットや食べ物などの基礎知識
徳島といえば、自然が生み出す絶景スポット「鳴門の渦潮(うずしお)」や、400年以上続くお祭り「阿波おどり」など、多彩な魅力にあふれた街です。しかし、改めて「徳島といえば何?」と聞かれると、悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、徳島の観光スポットからグルメ、お土産まで、「徳島といえばこれ!」という定番を幅広くご紹介していきます。
目次
1. 徳島といえば?
四国の東部に位置する徳島県。徳島といえば、鳴門の渦潮や秘境の祖谷(いや)温泉郷、そして徳島発祥の阿波おどりが有名です。徳島ならではのグルメも豊富で、徳島ラーメンやなると金時など、ここでしか味わえない味覚が勢ぞろいしています。
自然の中でゆっくり過ごすのもよし、伝統文化に触れてその歴史を体感するのもよし。徳島県は、1年を通してさまざまな楽しみ方ができる地域です。
2. 徳島の観光スポットといえば
徳島には、自然が作り出す絶景や伝統文化が楽しめる観光スポットが盛りだくさん。ここでは、徳島を代表する8つの観光スポットをご紹介します。
鳴門の渦潮
<出典元:写真AC>
鳴門の渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差によって生まれる自然現象で、世界三大潮流のひとつに数えられます。
特に春と秋の大潮の時期には、渦の直径が20〜30mに達し、その迫力は圧巻です。渦潮を見るには、大鳴門橋の遊歩道「渦の道」から見下ろす方法や、観潮船で間近に迫る方法などがあり、訪れる時期によって異なる表情を楽しめます。
- 住所:徳島県鳴門市
- 関連サイト:大鳴門橋遊歩道 渦の道
大塚国際美術館
大塚国際美術館は、世界の名画を原寸大で陶板に再現した「陶板名画美術館」で、日本最大級の常設展示スペースを誇ります。
古代から現代までの西洋名画1,000点以上が展示されており、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」などの名作も間近で楽しめます。色の劣化が少なく、オリジナルに近い臨場感を味わえるのが魅力です。
- 住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65-1
- 公式サイト:大塚国際美術館
阿波おどり会館
<出典元:写真AC>
阿波おどり会館は、阿波おどりの魅力を1年中楽しむことができる施設です。
専属連による毎日の公演や、阿波おどりの歴史や文化を紹介する展示があり、阿波おどりの魅力を学ぶことができます。また、踊り子と一緒に踊る体験もでき、徳島ならではの文化を楽しめるスポットです。
- 住所:徳島県徳島市新町橋2-20
- 公式サイト:阿波おどり会館
大歩危・小歩危
<出典元:写真AC>
大歩危(おおぼけ)小歩危(こぼけ)は、吉野川沿いに広がる渓谷のことです。
大歩危は2014年に国指定の天然記念物、2015年には名勝に指定され、2018年には小歩危も加わり「大歩危・小歩危」として国の名勝に指定されました。渓谷は約8キロメートルにもわたり、結晶片岩が川の流れによって浸食されてできた壮観な断崖が見どころです。
- 住所:徳島県三好市山城町重実~上名
- 公式サイト:大歩危小歩危(三好市公式観光サイト)
祖谷のかずら橋
<出典元:写真AC>
祖谷(いや)のかずら橋は、三好市西祖谷山村(にしいややまそん)にある吊り橋で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
橋は約6tのシラクチカズラで作られており、長さ45m、水面からの高さは14mあります。橋床は隙間の開いた踏み板で、足元からは谷底が見えるため、スリル満点の体験ができますよ。
- 住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
- 公式サイト:祖谷のかずら橋(三好市公式観光サイト)
道の駅くるくる なると
<出典元:写真AC>
道の駅くるくる なるとは、鳴門市にある食のテーマパークです。地域特産の農産物やグルメを楽しめる施設が集まり、観光スポットとしても人気です。屋上にはジップラインやデッキがあり、子どもから大人まで家族全員で楽しめます。
- 住所:徳島県鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1
- 公式サイト:道の駅くるくる なると
祖谷温泉
祖谷温泉は日本三大秘境の1つ、祖谷渓に位置する温泉地で、四国でも珍しい源泉かけ流しの温泉を楽しめます。
個性豊かな温泉宿が点在しており、渓谷の美しい景観を一望できる露天風呂のほか、専用のケーブルカーでアクセスするユニークな温泉宿も。祖谷エリアを訪れるならぜひ立ち寄りたいスポットです。
- 住所:徳島県三好市
- 関連サイト:ホテル祖谷温泉
眉山
<出典元:写真AC>
眉山(びざん)は、徳島市街にそびえる標高290mの山で、市内のランドマークとして親しまれています。
山頂からは市街地や瀬戸内海、さらには紀州の山々まで望むことができます。ロープウェイや車でアクセス可能で、2022年には「眉山から望む月」が「日本百名月」に選ばれました。
- 住所:徳島県徳島市眉山町~佐古山町諏訪山の一部外
- 公式サイト:眉山(徳島県観光協会:阿波ナビ)
3. 徳島のお祭りやイベントといえば
徳島には、歴史のある伝統的なお祭りからユニークなイベントまで、観光客に人気の行事がたくさんあります。ここでは、徳島で有名なお祭りやイベントを4つご紹介します。
阿波おどり
<出典元:写真AC>
阿波おどりは、400年以上の歴史を持つ伝統的な盆踊りです。国内外から100万人以上の観光客が訪れる徳島の代表的なお祭りで、女踊りや男踊り、鳴り物などから構成される「連」と呼ばれるグループ単位で踊ります。
観光客も参加できる「にわか連」もあり、気軽に踊りを楽しむことができます。
宍喰八幡神社祭り
宍喰(ししくい)八幡神社は、宍喰町の守護神を祀る神社で、誉田別命(ほんだわけのみこと)を祭神としています。
かつては神様の行列や競馬、相撲などが行われ、地域の人々に親しまれてきました。現在では、祭りの際に華やかな山車や飾り船が街を練り歩く様子が見られます。
湊柱神社奉納 赤ちゃんの土俵入り
湊柱(みなとばしら)神社では、毎年赤ちゃんたちが土俵入りする伝統的な神事が行われています。
数百年の歴史を持つこの行事は、赤ちゃんが力士のように健やかでたくましく成長することを願って、その年に生まれた男の赤ちゃんが参加します。赤ちゃんたちは華やかな化粧まわしと紅白の鉢巻を身につけ、行司が一人ひとりを高く抱え上げて、その成長を祈願します。
ビッグひな祭り
ビッグひな祭りは、勝浦郡勝浦町の人形文化交流館で毎年1ヶ月以上にわたり開催される大規模なひな祭りです。
会場中央に高さ約8m、100段のひな壇が設置され、その周囲にはさらに300段のひな壇が並び、合計約3万体のひな人形が飾られます。また、家庭で飾られなくなったひな人形を供養し、展示することで春の訪れを祝う行事としても親しまれています。
4. 徳島で有名なグルメといえば
徳島は美味しいグルメの宝庫。地域の特徴や気候を活かした食材を使用したグルメは、県内外の多くのファンに愛されています。ここでは、徳島で有名なグルメを5つご紹介します。
徳島ラーメン
<出典元:写真AC>
徳島ラーメンは、徳島を代表するご当地ラーメンで、甘辛い豚骨醤油の茶系スープと生卵のトッピングが大きな特徴です。
戦後、屋台から生まれた白濁系スープがルーツとされ、短めのストレート麺に、甘辛く味付けされた豚バラ肉やチャーシューが乗っているのが基本の味。店ごとのこだわりを楽しむために食べ比べをしてみるのもおすすめです。
阿波尾鶏
<出典元:写真AC>
阿波尾鶏(あわおどり)は、徳島県立農林水産総合技術支援センターが開発した地鶏で、夏の風物詩「阿波おどり」と美しい尾羽にちなんで命名されました。
自然に恵まれた環境で75日以上かけてゆったりと育てられるため、適度な弾力があり、低脂肪ながら甘みのある肉質が特徴です。
祖谷そば
<出典元:写真AC>
祖谷そばは、祖谷地方で親しまれている郷土料理です。つなぎをほとんど使わないため、太めで短く、独特の風味があるのが大きな特徴です。
別名「そばきり」とも呼ばれ、麺が切れやすいのも特徴のひとつ。油揚げやかまぼこ、山菜などが具材として添えられ、シンプルながら素朴な味わいが楽しめます。
鯛めし
<出典元:写真AC>
鳴門市で水揚げされる「鳴門鯛」は、全国的にも有名なブランド魚で、徳島では特に「鯛めし」が親しまれています。
鳴門海峡の渦潮にもまれて育った鳴門鯛は、身が引き締まり、独特のコリコリした食感が特徴です。焼いた鯛を米と一緒に炊き、骨や皮を取り除いてご飯に混ぜ込むスタイルが徳島流。鳴門鯛の美味しさを存分に味わえる一品です。
なると金時
<出典元:写真AC>
なると金時は、徳島県産のさつまいもブランドで、鮮やかな赤紅色、ホクホクした食感と上品な甘さが特徴です。
徳島の温暖で降雨量の少ない瀬戸内式気候と、通気性とミネラル豊富な海砂の畑で育つため、その独特の甘みが引き出されています。スイーツはもちろん、焼き芋や天ぷらなどのシンプルな調理でも、なると金時の美味しさを存分に味わえます。
5. 徳島のお土産といえば
徳島を訪れたなら、ぜひ持ち帰りたいのが徳島ならではのお土産です。ここでは、徳島で特に人気のあるお土産を4つご紹介します。徳島の味を自宅でも楽しんでくださいね。
竹ちくわ
竹ちくわとは、天然の竹にすり身を巻いて焼いたちくわのことで、小松島市の名産品として有名です。
一般的なちくわよりもしっかりとした味わいで、ご飯のおかずとしてはもちろん、おやつやお酒のアテにもぴったり。材料には、スケトウダラやグチ、ハモなどの白身の魚が使われており、季節によって魚の種類も変わります。さまざまな種類があるので、食べ比べ用にいくつか購入してみるのもおすすめです。
鳴門うず芋
鳴門うず芋は、美馬(みま)郡つるぎ町の老舗和菓子店・栗尾商店が販売する和菓子です。
なると金時を輪切りにし、じっくりと蒸し上げてから、80年以上守り続けられてきた秘伝の蜜床に漬け込んで作られています。鳴門うず芋は、10月から4月の季節限定品なので、シーズン中に徳島を訪れた際には、ぜひお土産に加えてみてください。
マンマローザ
マンマローザは、徳島の素材を活かしたスイーツが人気の洋菓子店「イルローザ」の看板商品です。しっとりとしたミルク餡が特徴で、餡には徳島県産の牛乳と白インゲンが使われています。
定番のミルク味のほか、桜、いちご、マンゴーなどの季節の味も楽しめます。個包装になっているため、友人や職場へのお土産としても便利で、子どもからお年寄りまで幅広い世代に喜ばれるスイーツです。
すだち
<出典元:写真AC>
すだちは、徳島を代表する特産品で、国内生産の9割以上が徳島県で行われています。すがすがしい香りとさわやかな酸味が特徴で、果汁は刺身や焼き魚、肉料理など、さまざまな料理に使われています。
すだちそのものだけではなく、すだちマーマレードやすだちサイダーなどの加工品もあり、自分用のお土産にもぴったりです。
6. 徳島の方言といえば
徳島県で話される方言「徳島弁」は、県内全域で使われていますが、地域ごとに微妙な違いがあります。
北東部では、淡路島や大阪に近いことから関西弁の影響を受けた徳島弁が話される一方、一部の地域では香川県の伊予弁や高知県の土佐弁の影響を受けた「阿波弁」が使われており、同じ県内でも異なる方言が存在します。
徳島弁は標準語と比べて抑揚があり、独特のアクセントが特徴的です。たとえば、標準語の「〜です」「〜だ」は徳島弁では「〜じゃ」「~じょ」となり、「だけど」「だから」は「〜けん」となります。こうした表現の違いを知っておくと、地元の人々とのコミュニケーションをさらに楽しめますよ。
今回は、徳島の観光スポットやグルメなど、「徳島といえばこれ!」という魅力をたっぷりとご紹介しました。徳島への旅行を検討している方は、本記事を参考に、自分だけの「徳島といえば」を見つけてみてくださいね。
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