イギリスで本場のアフタヌーンティーを堪能!

イギリスの老舗レストランIVY(アイビー)にて、アフタヌーンティーを堪能してきました。アフタヌーンティーの基本と絶対に一度は体験したいイギリスならではの優雅なひとときをご紹介します。

目次

アフタヌーンティーって何?

アフタヌーンティー

イギリスと言えばアフタヌーンティー!というぐらい日本でもおなじみですが、実際アフタヌーンティーって何のこと?

諸説はありますが、アフタヌーンティーとはイギリスの貴族社会の特に女性たちの間で、19世紀ごろから午後3時から17時の間に紅茶とサンドイッチやケーキとともに優雅な時間を楽しむ習慣として始まったそうです。

今では、スコーンが必須な印象ですが、スコーンがサーブされるようになったのはずっと後のことだそうです。現在では、有名ホテルや老舗ティールームにて午後3時から5時ごろに、サンドイッチ、スコーン、ケーキ各種を紅茶とともに楽しむ「アフタヌーンティー」が定着しています。

老舗レストランIVY(アイビー)で本場のアフタヌーンティーを体験

老舗レストランIVY(アイビー)

老舗レストランIVY(アイビー)は、1917年にロンドンのコベントガーデン近くミュージカルなどで有名なウェストエンドエリアにオープンした老舗レストランです。開店以来、ミュージカル俳優などのセレブリティが通うことで有名で現在ではイギリス各地に30店舗ほど展開されており、カフェとして軽食も取れ、しっかりコースでディナーも食べられ、おしゃれなバーとしても使える大評判のレストランです。

IVYでのアフタヌーンティーはひとり32.95ポンド(約6,000円/一ポンド180円換算)、また最後には15%のサービス料もかかりました。

老舗レストランIVY(アイビー)

間違いないおいしさ!繊細なアフタヌーンティー

アフタヌーンティー

アフタヌーンティーですが、紅茶はブレックファーストブレンド、アフタヌーンブレンド、ハーブティなど、またはコーヒー各種から飲み物は選択できます。筆者は迷わず「アフタヌーンティーブレンド」を選びました。由緒ありそうな銀色の大きなティーポットで運ばれてきました。ただしイギリスあるあるですが紅茶はティーバックでした。

お待ちかねの3段ティースタンドが登場しました。(写真は2人分)

ティースタンド

一番下がサンドイッチ系。2段目と一番上がケーキなどのスィーツ、スコーンはサイドにサーブされていました。

なんと、一番上のお花のポットの内部にドライアイスを入れてくれてもくもくと映えるスモークの演出まで!

ティースタンド

サンドイッチは、チキンとトリフが挟まれたブリオッシュ、キュウリとディルのサンドイッチ、スモークサーモンとクリームチーズのライムギパンのサンドイッチと、どれも絶品でよく考えられています!とくにトリフが絶妙にかおるチキンのブリオッシュは家ではまねできないおいしさでこれだけでも食べにきたい!と思いました。

スコーンはレーズンなどの入ったフルーツスコーン(小ぶり)がひとり2個ずつとデボン州のクロテッドクリームとイチゴジャムとともに提供されました。スコーンもぼさぼさだったりどっしりしてたりとなかなか当たりはずれが多いイギリスですが、こちらのスコーンも最高においしかったです。小さいのに外はさくさくで中はしっとりでした。

ケーキ各種は、レモンのカップケーキ、ラズベリークリームのシュークリーム、アプリコットジャムの入ったドーナッツ、そしてチョコレートムースでした。一品ずつ丁寧に作られており特にレモン風味のカップケーキがおいしかったです。

アフタヌーンティー テイクアウト

実はクリーム系があまり得意でない筆者は、残念ながらスィーツは完食できませんでした。アフタヌーンティーは食べきれないことが前提ともいえるほどのボリュームなので、たいていどこのお店でもお持ち帰りができます。素敵なお持ち帰りボックスも一言いえば用意してくれました。

内装が素敵すぎる!ゴージャスな空間を満喫する

ゴージャスな空間 アイビー 

植物を多く使いボタニカルで色鮮やかなアールデコ調の内装が素敵なIVYで過ごす時間は、座っているだけでとにかく華やかな気分になれます。その内装の美しさはお手洗いにも!トイレ手前のパウダールームもこんな素敵な空間が広がっていました。

イギリスでもアフタヌーンティーは誕生日、お祝い事などの節目にプレゼントとして楽しむ人が多く「特別感」があります。そのため、筆者が楽しんだ、8月のとある日曜日の午後は、どの人も夏らしいワンピースを着て優雅な午後のひと時を楽しんでいました。

なかなかのボリュームで日本人はなじみのない食事、軽食のタイミングとも言え、たいていの人は、遅い朝食をとってお昼は抜いて楽しむ人が多いのではないでしょうか?

いっしょにいったイギリス人の夫も「どういう歴史からこの時間にこんなタイプの食事を食べることになったのか、ナゾ」と言っていたのでイギリス人にもさほど根付いているとは言いがたく、逆に言うと「非日常」を楽しむことに特化した習慣こそが「アフタヌーンティー」の醍醐味なのかもしれませんね。

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ちき

イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。

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