「鳥取県って砂丘しかないんじゃないの?」と思っているあなたへ

こんにちは!

たびこふれ編集部のシンジーノです。

鳥取県といえば・・・? 何が浮かびますか?

「鳥取?鳥取といえば砂丘でしょ。それしかないんじゃない?」

・・・実は私もそう思っていました。

全国各地を取材で巡っている私ですが、鳥取県にはまだ訪れたことはありませんでした。

今回生まれて初めて鳥取県に降り立ちました。

砂丘しかない田舎の県(失礼!)と思っていた私のイメージは大きく変わりました。

この記事及び関連記事で、鳥取県のまだまだ知られざる魅力をたっぷりご紹介します。

辰年の2024年は鳥取県の形が龍に似ていることから「とっとリュウ県」としてさまざまな情報発信やイベントが計画されています。

鳥取県に訪れるなら、インバウンド旅行者が鳥取の魅力に気づく前の今しかないかも、ですよ。

目次

鳥取県とは

日本海に面した山陰地方の東に位置し、人口は53万人(47都道府県で一番少ない)。東西に長く、1つの県に2つの空港(鳥取砂丘コナン空港、米子鬼太郎空港)があります。

鳥取県マップ
<地形が龍に似ている鳥取県>

日本最大の砂丘「鳥取砂丘」、中国地方の最高峰「大山」を擁し、自然に溢れた土地で、江戸時代は因幡、伯耆の国として、また北前船の寄港地としても栄えました。比較的自然災害が少なく、台風もあまりやってこないと言われている土地柄です。

では、鳥取県初上陸の私が感じた7つの魅力をご紹介しましょう。

倉吉「赤瓦と白壁土蔵群」町歩きは他とは違う

倉吉は江戸~明治時代の佇まいが今なお残る情趣ある町並みで散策していてこころ落ちつく町です。

倉吉

赤瓦、石橋、町屋造りの建物が連なり、まるで歴史博物館のようです。

とはいっても、いわゆるテーマパークのような観光地化はされておらず、人ごみも少なく、昔の風情と今の生活が交わった静かで落ちついた町歩きを楽しむことができます。いかにも観光地の商売っ気を感じさせないおっとりした感じが好まれてリピーターになる人も多いのだとか。

親切なボランティアガイドさんが多いので、街歩きの際には、ガイドさんの話を聞きながら歩くことをおすすめします。その方が倉吉を楽しめます。

倉吉ならではのグルメとしては「町屋 清水庵」の餅しゃぶがおすすめです。

↓ 詳しくはこちらの記事をお読みください。

>>倉吉「白壁土蔵群」の町歩きが心落ちつく理由

懐かしい湯治場の雰囲気を残す三朝温泉

三朝(みささ)温泉は湯治場の雰囲気が残っている、静かで落ちついた山あいの温泉街です。

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<三徳川から見る老舗ホテル依山楼岩崎。右下に河原露天風呂も見えます>

高濃度のラドン含有量を誇る世界でも有数のラドン泉で、免疫力、自然治癒力をアップさせると言われています。

温泉街の中心に流れる三徳川の河原にある露天風呂が三朝温泉のシンボルです。

初夏には"清流の歌姫"と呼ばれる"かじかガエル"の美しい鳴き声を聞くことができます。

↓ 詳しくはこちらの記事をお読みください。

>>世界屈指のラドン泉 三朝温泉で懐かしい湯治の風情に浸る

リニューアルオープンした「水木しげる記念館」がすごかった

境港は日本国内でも有数の水揚げ量を誇る漁港で、四季を通じてさまざまな魚が獲れます。

その境港の水木しげるロード沿いにある「水木しげる記念館」は2024年4月にリニューアルオープンしたばかり。

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<水木しげる記念館 ©水木プロ>

「水木しげるさんってゲゲゲの鬼太郎を描いた漫画家さんじゃないの?」くらいにしか思っていなかった私は愕然としました。

この記念館には、単に水木しげるさんの作品やキャラクターを紹介しているだけではなく、水木しげるさんの過酷で激動の人生が綴られており、特に戦争中のお話は声が出ないほどの衝撃を受けました。

水木しげるさんを知っている人もよく知らない人も必見の記念館です。きっと心が揺さぶられることでしょう。

JRの境港駅から約800m続く「水木しげるロード」も多くの妖怪がお出迎えしてくれて散策にぴったり。境港で獲れる新鮮な魚介の海鮮丼もお忘れなく!

↓ 詳しくはこちらの記事をお読みください。

>>【境港】リニューアルオープンした「水木しげる記念館」が凄かった!

「あそこは絶対見といた方がいいよ」と勧められた「砂の美術館」

鳥取砂丘は初めて見た時はその大きさと空間に驚きましたが、私が特にイチ押ししたいのが「砂の美術館」です。

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2006年の開館以来「砂で世界旅行」をコンセプトにほぼ毎年テーマを替えて砂像が展示されています。私が訪れた時はフランス編でした(開催期間:2024年4/19~2025年1/5)

テーマに則った砂像が館内に展示されているのですが「えっ、これ本当に砂と水だけで作られたの!!!」とあまりの精緻な彫刻に驚きしかありません。のりなどの凝固剤を一切使っていないのです。

砂丘に隣接しているビジターセンターもおすすめです。砂丘と砂漠の違い。なぜ砂丘が作られるのかなどを知ることができます。

↓ 詳しくはこちらの記事をお読みください。

>>鳥取砂丘のそばにある「砂の美術館」は見ておいた方が良い

ドラゴンカヌー体験で一体感を感じる気持ちよさ

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世界最古の手漕ぎ船と言われるドラゴンカヌー。

正直言ってあまり期待しないで訪れたのですが、想像以上に面白かったのがこのドラゴンカヌー乗船体験です。

"湖上で吹かれる風"がこんなにも気持ちよかったのか、なんて知りませんでした。

ドラゴンカヌーに乗り込んだ人たちは、太鼓に合わせこころと動作をひとつにして船を漕ぎすすめます。

乗員みんなでひとつのゴールに向かって動かしていく充実感、達成感はたまりません。

ドラゴンカヌーは池のボート初めての人でも漕ぎ方を丁寧に教えてもらえますので、すぐ漕げるようになります。

ドラゴンカヌーを実施している東郷湖は汽水湖で湖底から温泉が湧いており、はわい温泉などいくつか温泉街が湖畔にあります。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

>>世界最古の手漕ぎ舟"ドラゴンカヌー"で一体感を感じる悦び

大神山神社奥宮まで続く日本一長い石畳の参道に心落ちつく

中国地方最高峰の名峰「大山」をご神体に持つ大神山(おおがみやま)神社。大神山は大山の古い呼び名です。

その奥宮まで石畳の参道が約700mも続くのですが、この参道がとても清々しくて気持ち良いのです。

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緑の中、厳かな気持ちで奥宮まで歩みを進めます。奥宮にたどり着いた時の達成感はひとしお。

現在の社殿は江戸時代後期(1805年)に建てられた西日本最大級の権現造りの建物で、国の重要文化財に指定されています。

→詳しくはこちらの記事をお読みください。

鳥取駅周辺もみどころ満載

鳥取駅周辺はいわゆる観光地ではないかもしれません。

「これ!」という観光の目玉はあまりないか・・・と思っていましたが、いえいえそんなことはありませんでした。

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鳥取城跡の展望台から見渡す鳥取市街の美しいこと。

町なかにある銭湯はなんとすべて温泉!日本各地から銭湯が消えていっていますが、鳥取市内の銭湯は地元の人たちで賑わっていました。鳥取県は温泉天国でもあったのです。

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<歴史ある宝温泉。し、渋すぎる。。。>

その他懐かしい気分に浸れるわらべ館、鳥取の歴史を語るやまびこ館、「孤独のグルメ」で一躍有名になった素ラーメン発祥の武蔵屋食堂など、見どころ満載です。

駅前で貸自転車を借りて軽やかにサイクリングしながら観光するのがおすすめです。気持ちよかったですよ~。

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→詳しくはこちらの記事をお読みください。

鳥取県がこれからブレークする予感

いかがでしたか?

鳥取県の魅力の一端が伝わったでしょうか?

鳥取県はオーバーツーリズムと対極にあるように感じました。

そこが魅力(価値)のひとつになっていると思います。

どこに行っても人ごみに揉まれることは少なくのんびりと旅を楽しむことができます。

鳥取の人たちもせかせかしていなくて、おっとりと優しく、旅人を心からもてなしてくれます。

また魚介類のレベルの高さがすごかった。私が訪れた7月初旬は、白イカ、岩ガキ、マグロが旬で堪能しました。

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<ねっとり濃厚な白イカ一杯丼>

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<海のミルク岩ガキ>

昔はアクセスが不便で他県から行きにくいといわれていたようですが、今ではずいぶん交通至便になりました。

インバウンドの外国人観光客が鳥取県の魅力を発見する前に、とっとリュウ県の2024年に、ぜひ鳥取県にお出かけください。

鳥取」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『鳥取』旅行はこちら

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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