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台湾の文化を感じる旅!廟の参拝方法や注意点・簡単にできる道教の占いも解説
8年ぶりの台湾旅行で、あちこちの廟を巡ってきました。台湾には、カラフルでポップな装飾が施されたユニークな廟がたくさんあり、見ているだけでも楽しいものです。
台湾の人々の信仰心は厚く、特に道教や仏教が盛んです。寺院には、たくさんの参拝者が訪れ、熱心にお祈りを捧げている姿が見られます。
台湾の文化や歴史を知るうえでも、寺院巡りは欠かせません!その中でも道教寺院は目を見張る美しさがありますので、写真をついつい撮りたくなってしまいます。
台湾の方がやっている、とっても簡単に自分だけでできる台湾式の「占い」についてもこちらで紹介していきます。
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目次
- 台湾の魅惑的な廟:文化と歴史の扉を開く
- 台湾の寺の屋根飾りが気になる!
- 寺院の屋根装飾:神々の位と魔除けのシンボル
- 寺院での正しい参拝方法:どの門から入るべき?
- なぜ赤いお月様のブロックを投げるの?台湾式の占い筊杯(ジャオベイ)をやってみましょう!
- まとめ
台湾の魅惑的な道教寺院の廟:文化と歴史の扉を開く
台湾には、仏教、儒教、道教、民間信仰など、数千もの寺院がひしめき合っています。日本と同じように、神仏習合の文化があります。混ぜ混ぜになっていて、道教の廟の中に仏陀の像があったり、ごちゃごちゃになったりしているのがあちこちで見られます。
独特で美しく、時には線香や花火の煙に包まれる台湾の寺院は、初めて訪れる人にとっては文化的にも視覚的にも圧倒されるかもしれません。
台湾を訪れて感じるのは、いつも近くの寺院で何かしらの祝祭が行われているということです。お祭りには、神様の誕生日を祝うものが多く、カレンダー上にはたくさんの日付が記されています。
台湾では、次の日に台北の街の神様の誕生日を祝うお祭が開催されていました。
縁結びの神様「月下老人」をお祭りしている台北霞海城隍廟という場所がメイン会場の様でたくさんの人が詰めかけていました!
独特な踊りのような動きをして、台北中の決められた廟を周っていきます。
極採色に飾られた車も一緒に練り歩く姿は圧巻でした。
途中からあいにくの雨でしたが、そんなのお構いなしで、スッと雨合羽を取り出しそのままお祭りを続行!さすが雨の多い台湾なので、準備済みという様子です。
太鼓を叩く人たちも、
神様も顔だけ出して、髪が濡れないようにビニールを被りながらも踊りまくります。
台湾の人々の溢れるやる気が伝わってきました。
お祭りのメイン会場:台北霞海城隍廟
- 住所:台北市大同区迪化街一段61号、103
- 電話:0225580346
- 営業時間:7:00~19:00
- 公式サイト:台北霞海城隍廟
台湾の寺の屋根飾りが気になる!
台湾の寺院は、内部も外部もシンボル的な芸術作品でいっぱいです。 寺院の屋根で最もよく見かける3体の像は、人々が祈願することが多い3つのものを表しています。 富、幸運、そして長寿です。
富は、子どもを抱いた男性として表現されます。 子孫繁栄は富につながると考えられているからです。
中央の像は一般的に幸運を表し、魔除けの杖を持っている男性として描かれます。
そして最後に、長寿は杖を持った頭の禿げた老人として表現されます。 杖は長寿を象徴し、健康に年齢を重ねることや不老不死を願っています。
意味が分かると面白いですよね!
寺院の屋根装飾:神々の位と魔除けのシンボル
寺院の屋根には、さまざまな装飾が施されています。よく見かけるのは、中央に置かれた像。しかし中には、代わりに彫刻が施された「塔」が設置されている場合もあります。この塔の階層数は、祀られている神様の「神界での位」を表しているのです。
例えば、孔子廟の屋根には九層の塔が建てられています。孔子自身が神様ではないのですが、その高い徳を称えてこのような装飾がなされているのです。
他にも、龍や花、中国の神話に登場する生き物が描かれたり、魚の像が飾られることもあります。魚の像は火事の際に水を運んでくれると信じられ、魔除けのシンボルとして用いられています。
このように、寺院の屋根装飾は単なる飾りではなく、そこに込められた意味や願いを知ることで、より一層、その美しさや台湾の文化を深く味わいながら鑑賞できます。
寺院での正しい参拝方法:どの門から入るべき?
寺院を訪れると、正面に立派な門がそびえ立っています。しかし、いざ参拝しようと思っても、 「どの門から入ればいいのだろう?」と迷ってしまう方も多いはず。
今回は、寺院を訪れた際の正しい参拝方法について、特に門に入る際のポイントをわかりやすくご紹介します。
基本は右側の門から入る。寺院の正面には、一般的に3つの門が設けられています。参拝者は、右側にある門から入るようにしましょう。
実は、この門には決まりがあり、右側には「龍」の絵、左側には「虎」の絵が描かれていることが多いのです。中国文化では、龍は縁起の良い生き物とされており、寺院に入る際は「龍」と共に参拝する方が良いとされています。
一方、左側の「虎」の絵は、寺院を出る際に使う「出口」を示しています。つまり、寺院内を「龍」と一緒に「入り」、 「虎」と一緒に「出る」という流れが理想的な参拝ルートとされているのです。 自然と参拝者が反時計回りに寺院内を進むようにもなっています。
中央の門は注意!
中央にある門は、一般参拝者が使用するものではありません。こちらは「神様」専用の門とされており、入ってはいけない決まりになっています。
ただし、お祭りなど混雑している場合や、そもそも中央の門がない寺院もありますので、臨機応変に対応するようにしましょう。
また、小さな祠の場合には、そもそも門がなかったり、あっても1つの入り口しかない場合もあります。
なぜ赤いお月様のブロックを投げるの?台湾式の占い筊杯(ジャオベイ)をやってみましょう!
参拝者は廟にさまざまな理由で訪れます。お祈りをするため、お供え物をするため、神様と交流するためなどです。
もし、床に赤い三日月型のブロックを投げる人を見かけたら、それは「筊杯(ジャオベイ)」と呼ばれる占いです。
大体の筊杯は片面が平らで、もう片面が丸みを帯びた、木製の三日月型のブロックです。 筊杯を投げることで、神様からの「YES」か「NO」の答えをもらうことができます。廟を訪れた際は、筊杯を使って占ってみることもできます。
占い専用の場所があるので、そこに行ってまず筊杯を2つ取りましょう。 その後、廟の神様に自己紹介をしてから、YESかNOで答えられる質問をしましょう。 そして、床に筊杯を投げます。
占い結果の見方
- 平らな面が両方とも上:答えは「NO」です
- 丸い面が両方上:質問が的外れです
- どちらかの面が立ち、揺れる:神様が笑っているそうです。すでに答えの出ている質問だからということでしょうか
- 片方が丸く、もう片方が平ら:答えは「YES」です
通常、1つの質問に対して、筊杯は1回から3回投げて占います。いろいろ細かい作法があるようですが、興味がある方は調べてみてください!
まとめ
台湾を旅していると、街の至る所に存在する廟が、人々の生活と密接に結びついていることを強く感じます。まるで教えが生活に溶け込んでいるかのように、台湾の人々はとても穏やかで親切です。
困っている様子を見かけると、すぐに声を掛けて助けてくれる温かい国民性を持つ人々だと実感しました。
台湾旅行の際は、ぜひ近くの廟を訪れてみてください。きっと、台湾の人々の心の支えとなっているものを感じられる旅になります。
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。