十数年前、ドイツに渡る直前にしたことといえば、化粧品の買いだめ！肌が弱く、かつてニキビ少女だった筆者は、普段から敏感肌用の化粧品を使っており、ドイツで自分の肌に合うものを探せる気がしなかったのです。

しかーし！いざドイツに来てみれば、さまざまなオーガニックコスメブランドがあるじゃないですか！Dr. Hauschka（ドクター ハウシュカ）やLOGONA（ロゴナ）といった、一度は耳にしたことのあるブランドから、日本未上陸のブランドまで、よりどりみどり。

さらに、自然志向が高まる近年では、どのブランドも商品ラインナップを増やすなど、幅広い展開を見せています。今回は、筆者が色々試して行き着いたオーガニックコスメブランドをご紹介。ドイツ旅行にいらした際は、ぜひチェックしてみて。日本よりもお安い価格でゲットできちゃいますよ。

目次

• ドイツのオーガニックコスメ
• lavera（ラヴェーラ）
• PRIMAVERA（プリマヴェーラ）
• ANNEMARIE BORLIND（アンネマリー ボーリンド）
• ドラッグストアにオーガニックコスメのプライベートブランドが！
• まとめ

ドイツのオーガニックコスメ

自然由来の原料を用いて、化学的な成分を使用しないか、もしくはごく少量に抑えて作られたのがナチュラルコスメ。さらにオーガニック素材を主成分にしたものが、オーガニックコスメと呼ばれています。

環境先進国のドイツでは、先にも挙げたDr. Hauschka（1967年、薬学者・化学者であるルドルフ・ハウシュカ博士が創設）、LOGONA（1978年、オーガニックショップから始まったブランド）をはじめ、MARTINA GEBHARDT（マルティナ ゲブハルト）、Tautropfen（タウトロッフェン）、DADO SENS（ダド センス）など、数多くのオーガニックコスメが生み出されています。

さて、筆者はといえば、周りからの評判が良いものでも、自分の肌質に合わないことがあり、様々試して、いくつかのブランドに落ち着いてきました。今スキンケアで使っているのは、WELEDA。少し肌荒れしたときでも、普段よりたっぷりめに化粧水をつけるなどすれば、肌の調子がすぐ戻るので重宝しています。

ラインナップが豊富で、価格がそこまで高くないのも魅力。1921年、スイスで発祥したブランドですが、ドイツ人化学者のオスカー・シュミーデル氏らによって創設されており、ドイツ農園で発展を遂げてきたという歴史があるなど、ドイツととても縁が深いのです。

次項では、そんな（どんな？笑）WELEDAとともに使っている、ドイツ発のオーガニックコスメを紹介していきます

lavera（ラヴェーラ）

敏感肌の筆者がまさにシンパシーを感じたのがこちら。ブランド創設者であるトーマス・ハーゼ氏が幼少時から極度の敏感肌に悩んでいたことから、自ら植物を栽培しハーブエキスを作り、化粧品を研究・開発したのが始まり。1987年、"すべての人の真実のオーガニック化粧品でありたい"という思いをこめたラヴェーラが誕生しました。

有機栽培や野生採取された植物などから独自製法によってオイルを抽出し、肌に優しいスキンケアを作り出しているのが特徴。皮膚科専門医と共同で、皮膚アレルギーのテストを行い、製品の安全性や適合性が適宜チェックされています。

また、お高めなオーガニックコスメがある中で、お手頃価格のラヴェーラはコストパフォーマンス抜群。メイク落としやボディソープなど、すぐに使い切ってしまうアイテムでも、ラヴェーラなら、お肌だけでなく、お財布にも優しい（笑）。

• ドイツ版公式サイト
• 日本版公式サイト

＜人気の高いボディソープ。左から、Dusch Peeling Bio Rosmarin & Bio Grüner Kaffee、Pflegedusche 2 in 1 Bio Aloe Vera & Pflanzliches Keratin、Pflegedusche Bio Orange & Bio Minze、Pflegedusche Bio Wildrose & Bio Baumwolle、Pflegedusche Bio Limette & Bio Zitronengras　©Laverana GmbH＞

＜敏感肌の方も安心して使えるアンチエイジングシリーズ、Basis Sensitiv Anti Ageing。左から、 Night Cream Q10、Moisturising Cream Q10、Eye Cream Q10　©Laverana GmbH＞

PRIMAVERA（プリマヴェーラ）

アロマ業界の先駆者として、1986年に創業されたのがプリマヴェーラ。"春＝新しい始まり"を意味するブランド名のごとく、新しい始まりを感じるような、「香り「光り」「生きる喜び」をもたらすことをモットーとした、100％天然由来の製品を生み出しています。

世界47カ国のパートナー農園から届く、253種以上もの高品質な植物原材料を使用。伝統的な抽出方法を用いるほか、化学物質や保存料などはいっさい不使用、厳正なる品質基準を設けるなど、細部にまでこだわり抜いた製品は、圧倒的な支持を得ています。

精油をはじめ、スキンケア、デオ製品、ルームスプレーなど440以上ものラインナップがありますが、筆者のお気に入りは、ボディオイル。ベタつかず、しっかり保湿してくれるのはもちろん、香りが良いのもおすすめポイントです。

• ドイツ版公式サイト
• 日本版公式サイト

＜香り豊かなシャワージェルやボディスプレー、ハンドクリームなども揃ったオーガニックスキンケアシリーズ。左から、Alles Liebe Handcreme、Lebens Freude Körperspray、Pure Entspannung Sensitivdeo、Glücks Gefühle Duschbalsam、Pure Entspannung Körpercreme fluid、Wald Spaziergang Trockenöl　©PRIMAVERA Life GmbH＞

＜ビタミンC美容液、ヒアルロン美容液、アイクリームなど、スペシャルケアアイテムも！左から、Vitamin C Serum、Hyaluron Serum、Eye Cream For Face　 ©PRIMAVERA Life GmbH＞

＜日本では、精油やボディオイル、フローラルウォーターなどの取り扱いがあり！写真は、サッとひと塗りでアロマの香り広がる、ロールオン。左から、グッドムード、コンセントレーション、ヨガ。このほか、心地よい眠りの環境に導くスリープコンフォートも今年5月より全国発売に　 ©2021 PRIMAVERA All Rights Reserved. Powerd by Omocha Bako Co.,Ltd＞

ANNEMARIE BORLIND（アンネマリー ボーリンド）

アンネマリー・リンドナーが自らのハーブ治療体験を起点に、1959年に創業。65年もの長きに渡って、天然原料のみで有効性のあるスキンケアを届け続ける、オーガニックコスメのパイオニア！"食べられない化粧品は作らない"をモットーとした製品群は、すべて、本社のある"黒い森"で製造されたもの。

地下160m以上の深層から汲み上げた、この森のピュアな湧水は、国から認定された有機農産物、野生植物などの成分とともに、製品のベースとなる大切な原材料の一つとなっています。

商品は、肌悩みに合わせて、敏感肌＆エイジングケア用のZZシリーズ、乾燥肌＆エイジングケア用のLLシリーズなどカテゴリー分けされており、日本でもファンが多いのはスペシャルケアとなる2層式美容液！美容オイルと植物エキス配合の美容液が2層になっていることで、肌に溶け込むようになじみます。肌に潤いを与え、もっちり肌に導いてくれる！

• ドイツ版公式サイト
  
• 日本版公式サイト
  

＜肌にたっぷりの潤いを与える2層式美容液。しっかり振って混ぜてから使うのがポイント。Rosenblüten Vitalpflegeは、ダマスクローズのローズウォーター配合で、肌にツヤとハリをもたらす＞

＜2-Phasen Hyaluron-Shake。肌に潤いを与える紅藻、肌の乾燥を防ぐ植物性ヒアルロン酸、潤いを守るシロキクラゲ実体エキスを配合しており、乾燥肌の人にピッタリの2層式美容液＞

＜Orangenblüten Energiespender。シシリアンオレンジエキスやニンジン根エキスなどを配合した2層式美容液。乾燥によってくすんで見える肌を明るい印象に！＞

ドラッグストアにオーガニックコスメのプライベートブランドが！

オーガニックコスメに興味はあるけれど、ドイツ旅行中、しっかり吟味したり、試したりする時間がないんだよな...。と、頭を抱える方に朗報！なんとドラッグストアに、オーガニックコスメのプライベートブランドがあるんです。

スキンケア、ボディケア、ヘアケア、メイクアップなど一通り揃っており、お肌のデイクリームやシャンプーが1ユーロ台からあるなど、かなりのプチプラ。お安いけれど、どのドラッグストアのブランドもオーガニック認証マークがついていて、実力も兼ね備えています。気軽にお試し買いできちゃうのが嬉しい！

dm→【alverde（アルべルデ）】

• アルベルデは、自然化粧品協会、NaTrueの認証を受けたdmのオーガニックコスメブランド。シアバターやアロエベラ、ワイルドローズなどの天然成分を使用した幅広い商品群が自慢。

ROSSMANN→【Allterra（アルテラ）】

• ROSSMANNが展開するブランド、アルテラもNaTrueの認証を受けており、その中の多くがヴィーガン製品。マイクロプラスチック不使用で、肌に優しいだけでなく、環境保護にも配慮しています。

Müller→【Terra Naturi（テラ ナトゥリ）】

• こちらも天然成分や貴重な植物エキスやオイルのみを使った、NaTrue認証のブランド。一般的なラインナップに加え、ヘナを使ったカラーリング剤や男性用スキンケアなども揃えています。

まとめ

いかがでしたか、ドイツのオーガニックコスメ！こちらで紹介したのは、まだほんの一部。老舗ブランドの新製品が発売されたり、続々と新しいブランドが誕生したりしているので、より自分の肌にピッタリ合うコスメに出会えそうですよね。デパートやドラッグストア、ビオスーパーなどで購入できるので、ぜひ手にとって見てください。