このお洒落さはまさに神戸!街中で「ホワイトディナー」の素敵な夜

海外ではよく街中の公園などでパーティーをしているそうなのですが、それがとても素敵なのでぜひやってみよう!ということで、神戸市で過去8回に渡って行われているイベントがあります。

今回は、つい先日開催されたそのイベントの様子をご紹介しますね。

目次

総勢約650名で一斉にディナー!

ホワイトディナー

ある日、全身真っ白な集団が都会の一角で大集合、そしてそこでテーブルに座って突然ディナーを始めたら驚きますよね。そんな面白いイベントが神戸で行われました、その名も「ホワイトディナー」。

全身真っ白の格好を、皆さんはしたことがありますか?洋服だけではなく、帽子や靴に至るまで全てです。全身真っ白な格好で街を歩いたり電車に乗ったりするだけでも目立ちますが、そんな人たちが大きい荷物を運びながらある場所へと向かいます。

ホワイトディナー

第8回目のホワイトディナーの開催場所は、最近リニューアルされたばかりの「東遊園地」。市役所の隣にある、都心真っ只中の公園です。大きな木々や芝生がひかれた大きな広場には、すでにテーブルと椅子がずらりと並んでいます。今回の参加者は約650名、どんな感じか想像がつきますか?これはかなりの大パーティーですよ。

キラキラとお洒落に見える理由

パーティー

さて、このイベントの凄いところは他にもあります。皆さんが運んできた大きな荷物の中身は、自分たちが食べる食事やそれを載せるお皿やカトラリー、ワイングラスなど。そしてテーブルを飾る装飾までの全てを自分たちで用意するというのですから驚きです。

テーブル毎に全く違う飾りつけ

装飾といっても簡単なものでしょうと思いましたが、これがかなり本格的。もはやウエディングパーティー並の豪華さ、いや、それ以上かもしれません。そんな装飾を老若男女問わず、会場にいる全員が一堂にやり始めるんですよ。テーブル毎に全く違う飾りつけで、見ているだけで面白い。

テーブル

一見、お金持ちのお遊びにも見えてしまいそうな感じでもありますが、実際に行ってみるとそういったわけではありませんでした。装飾にはどのチームもこだわっているのですが、とにかく極力お金をかけずに素敵に仕上げようという「アーティスト」たちが集まったテーブルなども。

そこでは、自分たちが制作したアート作品をテーブルに飾ったりと、発表の場にしているようでした。確かにここは「自己発信」のステージとも言えます。パリなどでは人々はお洒落をしてオープンテラスの席に座り、素敵に自己発信をされていますが、それが街がキラキラとお洒落に見える理由なのかもしれませんね。

ワンちゃんまでもが...

ワンちゃんまでも

日本人は少しばかりシャイですが、センスもアイデアもあるという所をもっと外に向かって出していってもいいのかもと思いました。だからこういう場があるといいですよね、1年に1回はとにかく全身お洒落な格好に身を包んで、キラキラした自分を楽しむ。そしてそんな楽しみを、そこに集まった人々と分かち合う。

子どもたちやワンちゃんまでもが、白いドレスに身を纏って参加していました。食事は色とりどりですが、白い器に映えていますね。これは自分たちで作ったり、ケイタリングのものだったり、テーブルによって色んなお料理が並んでいてとにかく素敵。

こんな人たちが参加していました

参加者

中には、オール酒飲み友達で同級生など、会社も関係なく集まっているという人たちも。「過去4回の参加で各チームの装飾の凄さに驚いたんですが、その時に色々と様子を見て今回は真似をしてみたんです」と教えてくれました、どう見てもプロのような仕上がりですね。

「ここまでやるのに段取りは本当に大変だったけど、準備段階から皆で手分けして飾りつけを探したり、そんなことも含めて楽しい。当日に装飾をやってる時の楽しさと、片付けの時の終わったという寂しさなんかがあったり」と、このイベントの面白さを語る参加者さん。

神戸阪急チーム

神戸阪急のチームもいらっしゃいました。神戸の阪急百貨店で働いている店舗スタッフと、お客さんを招いての参加だそうです。全館リニューアルも終わり、その近くでホワイトディナーが開催されるともあり参加したのだとか。では、今日はお休みですか?との質問に「いえいえ、今は仕事中です。お客様のおもてなしですから。接待もですが、従業員も同じように楽しむということを大事にしています」とコメント。

神戸市と包括連携協定を結んでいるので、街の賑わいに関連することに関してお店としても積極的に携わっているのだそう。賑わいの創出、地産地消も含めてそういったことに繋がると思いますというお話でしたよ。ちなみに食事はケータリングで用意してもらったものなのだとか。

神戸だからできること

参加者

仕事関係ではなく友達の友達など15名でこられていたチームがありました。その中には、ずっと神戸という街を見続けて来られたという74歳の女性も。「初回から参加しています。神戸らしいということに、このホワイトディナーはまさにピッタリだと思うのね。コロナ前は居留地やメリケンパークなどでも開催されたけど、どの場所でも真っ白な情景で。暗くなってきたらもっと映えるの、灯りがともると幻想的でね。そういうことが表現できるのは神戸だからかなと、私は思います」と話してくれました。

お菓子

さて、そろそろ乾杯のお時間です。この日イベントに参加されていた神戸市長の久元喜造さんが、ステージで「乾杯」とグラスを高らかに上げるといよいよパーティーが始まりました。総勢650名の一斉乾杯の凄さもさることながら、人々の笑顔しか見えないこの場の雰囲気が素敵すぎる。自分たちで準備した達成感もあるのでしょうね、皆さんホントに楽しそう。

ホワイトディナー

海外の方の参加も多く、神戸に住まわれている外国人さんの多さもこの会場の様子に現れています。老若男女とにかく色んな人が参加しているこのパーティーを見ていると、神戸がどんな街なのかということを伺えますね。

ミュージシャンによる生演奏

ミュージシャンによる生演奏も、ステージでもあるのですが流しで会場内を演奏しながらまわるといったスタイルが面白い。会場の端っこからステージにたどり着くまで、とにかく会場中を音楽演奏しながら歩いて、ようやくステージへ。そこからは一気に音量アップでダンスタイムへと突入です。

夜、その素敵さはさらにこうなる...

夜

気がつけば、辺りはどんどんと暗くなって夜がきました。これが建物内だったら空の明るさの変化などは気がつきませんが、徐々に空の色が変わっていく様子も野外ならでは。そしてテーブルを照らす照明が美しい時間帯となりました。

昼間とはまた違った雰囲気に、うっとりとしてしまいます。周りの高層ビルや街明かりと調和するような美しいディナー風景、まさに神戸ならではかも知れませんね。

夜

DJタイムも始まり、大音量で音楽が聞こえてきました。ミュージシャンたちも質の高い音楽を聴かせてくれるホワイトディナー。装飾も、お料理も含めて色んなことがクオリティー高く表現されている様子に、ただただ感心するばかりです。参加者それぞれが主体となってイベント全体を作り上げていくというスタイルが、ホワイトディナーが持つ本当の面白い部分。今、神戸の街はとてもいい盛り上がりを見せていますよ。

夜

<Aco106による会場内での流し演奏と各テーブルの様子>

神戸White Dinner ※開催場所は毎回変わります

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Hinata J.Yoshioka

フォト&ライター。国内を転々と旅した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。世界を船でぐるり2周した物語もWebで掲載中!!

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