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北海道の魅力は何? 観光地の特徴や季節ごとの魅力など
四季折々でさまざまな魅力を持つ北海道。見どころ満載の北海道は、名物を食べ歩くグルメ旅や温泉三昧の旅など、テーマを変えて何度でも行きたくなる魅力が盛りだくさんです。
今回は、北海道の魅力をグルメから観光スポットまで幅広くご紹介します。旅行プランを立てる際のヒントにしてみてくださいね!
目次
1. 北海道の特徴は?
広大な土地を有する北海道。その広さゆえに、地域によって特徴や魅力は大きく異なります。ここでは、観光地やアクセスに関する特徴をご紹介します。
観光地の特徴
<出典元:写真AC>
北海道は179の市町村で構成されており、大きく道央・道北・道東・道南の4つのエリアに分けられます。
道央エリア
札幌や小樽などの観光地が集まる経済の中心地で、新千歳空港からのアクセスも良く、王道の観光スポット巡りを楽しめるエリアです。札幌市時計台やさっぽろテレビ塔など、「北海道といえばこれ!」という定番スポットが多く、北海道旅行が初めての方にもおすすめの観光地です。
道北エリア
旭川や富良野、稚内など自然豊かでフォトジェニックな場所が多く、散策や屋外でのアクティビティなどにおすすめのエリアです。日本最大の国立公園・大雪山国立公園や富良野のラベンダー畑など、人気の絶景スポットが盛りだくさん。道北エリアを観光するなら、北海道のほぼ中央に位置する旭川を拠点にして巡るのが効率的です。
道東エリア
知床や十勝、釧路など、北海道でしか見られない手つかずの自然を感じられるエリアです。世界遺産・知床で湖の周りを散策したり、日本一の広さを誇る釧路湿原の展望スポット巡りをしたり。また、道東エリアは温泉も点在しているので、温泉地巡りもおすすめです。
道南エリア
函館や松前など、歴史的な街並みが楽しめるエリアです。「100万ドルの夜景」と賞される函館山からの夜景や、教会や洋館が残る元町など、ビューポイントも多いのが道南エリアの特徴。観光スポットが比較的コンパクトにまとまっているので、徒歩でも充分見て回れるというメリットがあります。
アクセスに関する特徴
<出典元:写真AC>
北海道へのアクセス方法は、飛行機の利用が最も一般的です。道内には多くの空港があり、本州からは新千歳空港行きの便が圧倒的に多いものの、目的地に応じて地方空港へのアクセスも可能です。
羽田空港から新千歳空港までは約1時間半、関西国際空港からは約2時間、福岡空港からは約2時間半、那覇空港からは約3時間半となっています。
陸路の場合は、北海道新幹線を利用することもできます。東京駅から新函館北斗駅までは、最短で約4時間。函館駅までは、新函館北斗駅からはこだてライナーに乗り換え、約20分で到着します。
マイカーやバイクで走りたい、または船旅を楽しみたい場合は、フェリーの利用もおすすめです。舞鶴港や名古屋港、青森港など、各地から北海道行きの便が就航しています。空、陸、海、それぞれのアクセス方法の特徴を考慮して、自分好みの旅行プランを立ててみてください。
2. 北海道は大自然の中での観光が魅力
北海道の魅力についてまずは、北海道の雄大な自然が挙げられます。自然を体感するアクティビティなどに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
大きな草原や牧場がいっぱいある
<出典元:写真AC>
広大な草原や牧場は、北海道の大自然の象徴。ダイナミックな自然を満喫できるのが大きな魅力です。北海道には大きな草原や牧場が数多く点在しており、北海道ならではの観光スポットとして人気があります。
なかでも有名なのは、道東エリアの「十勝平野」。北海道一の広さを誇る農業地帯で、四季折々の風景を見せてくれます。この地域では、日本一広い「ナイタイ高原牧場」や、千年後も大きな遺産として残すことを目的に作られた「十勝千年の森」などの有名な観光スポットもあり、十勝の気候を活かした絶景を堪能できるでしょう。
また、別海町は乳牛の飼育が盛んで、生乳の生産量は日本一。人より牛の方が多い町で、牛の乳しぼりやバター作りなどバラエティに富んだ酪農体験を楽しめます。
道南エリアの函館市近郊には、国定公園に指定されている「大沼公園」があり、湖沼や駒ヶ岳の美しい風景が楽しめます。公園内ではサイクリングや乗馬、キャンプなど、自然と触れ合うアクティビティも充実しており、豊かな自然をいろいろな角度から眺めることができます。
北海道の草原について詳しくは「北海道の草原はどこにある? 壮大な景観に出会えるおすすめの草原はここ!」のページもご覧ください。
綺麗な湖がいっぱいある
<出典元:写真AC>
北海道にある湖や沼の数はなんと50以上。それぞれに異なる魅力を持ち、北海道の自然の美しさを堪能できる絶景スポットです。
エリアごとに見どころがあり、なかでも道央エリアの「洞爺湖(とうやこ)」は、北海道の数ある湖のなかでも人気の観光スポット。湖の周囲を有珠山や昭和新山といった火山が取り囲み、山頂から洞爺湖を眺めることもできます。また、遊覧船に乗って湖上からの景色を楽しむことも可能。洞爺湖までは札幌市内から車で約2時間と、好アクセスなのも大きな魅力です。
洞爺湖からさらに車で約2時間の場所にある「支笏湖(しこつこ)」も有名な湖のひとつ。支笏湖は日本屈指の透明度を誇り、その美しさは「支笏湖ブルー」とも呼ばれています。
また、道東3大湖と呼ばれる「阿寒湖(あかんこ)」「摩周湖(ましゅうこ)」「屈斜路湖(くっしゃろこ)」は道東観光の人気スポット。阿寒湖周辺は国立公園に指定されており、マリモの生育地としても有名です。摩周湖は日本一の透明度を誇り、その神秘的な美しさは「霧の摩周湖」と呼ばれるほど。屈斜路湖周辺には温泉も点在しているため、宿泊して湯めぐりを楽しむこともできます。
ほかにも、北海道で最も標高の高い場所にある「然別湖(しかりべつこ)」や、冬のワカサギ釣りが有名な「網走湖(あばしりこ)」など、個性的な湖がたくさんあるので、ぜひ観光に訪れてみてくださいね。
北海道の湖について詳しくは「北海道の「綺麗な湖」集めました! 各湖の見どころや体験できる内容は?」の記事もご覧ください。
トレッキング・ハイキングが楽しめる
<出典元:写真AC>
自然の中でアクティビティを楽しみたいときは、ハイキングやトレッキングがおすすめです。北海道は夏でも気温が低く過ごしやすいため、ハイキングやトレッキングにピッタリ。初心者向けのコースもたくさんあるので、ファミリーで楽しめるのも大きな魅力です。
ただし、北海道では真夏でも山頂が氷点下になったり、9月に初雪が観測されることもあるため、1年を通して防寒着の用意が必要です。目的地の気候や標高に応じて準備をしてくださいね。
まず、気軽にハイキングを楽しみたい人には、函館山がおすすめです。歩いて山頂まで行ける11のコースがあり、初心者向けの旧登山道コースは山頂まで約1時間。道幅が広く登りやすいので子ども連れでも安心です。
道東エリアなら、世界自然遺産に登録されている知床半島の「知床五湖」周辺の散策コースが人気です。湖畔を歩きながら、手つかずの自然を間近に観察できます。ガイドツアーに参加することもできるので、より詳しく自然について学べます。
ハイキング・トレッキングは歩いて楽しむだけではなく、馬に乗って進むホーストレッキングも体験できます。とくに乗馬施設の多い十勝では、初心者でも気軽にチャレンジできる施設もあるので、馬と触れ合える貴重な体験ができますよ。
3. 北海道は温泉が魅力
温泉天国の北海道。温泉地数が200ヶ所を超える北海道には、誰もが知っている有名な温泉から、秘湯と呼ばれる知られざる温泉まで多種多様。
ここでは、とくに魅力的な温泉を2ヶ所ご紹介します。
登別温泉は9種類もの泉質が楽しめる
<出典元:写真AC>
登別温泉(のぼりべつおんせん)は、湯量や泉質の豊富さから「温泉のデパート」とも呼ばれており、北海道を代表する温泉地です。
とくに9種類もの異なる泉質が楽しめる点は世界的にも珍しく、国内外から多くの観光客が訪れています。これらの泉質は、約1万年前の火山活動による地獄谷から湧き出たものが多く、江戸時代から現代に至るまで多くの人々を癒してきました。今もなお、熱湯を噴出する地獄谷や、約3時間間隔で間欠泉が勢いよく噴き出す様子を間近で見ることができる泉源公園など、見どころも充実。温泉も観光も一度に楽しめる魅力的な温泉地です。
定山渓温泉は渓谷美も魅力!
<出典元:写真AC>
定山渓温泉(じょうざんけいおんせん)は、1866年に開湯された歴史ある温泉地で、「札幌の奥座敷」とも呼ばれています。支笏洞爺国立公園(しこつとうやこくりつこうえん)内に位置し、緑豊かな渓谷に囲まれているため、四季折々の美しい景色を楽しめる景勝地としても有名です。
とくに定山渓は紅葉が有名で、豊平川にかかる二見吊橋は絶好のフォトスポット。温泉と自然散策を同時に楽しめます。札幌市内でめいっぱい観光した後に、定山渓温泉で羽を休めるのもおすすめですよ。
4. 北海道はおいしいグルメが魅力
海と山に囲まれた北海道はおいしいグルメの宝庫。北海道を代表する郷土料理から、地元ならではのご当地メニューまで、あらゆるグルメが存在します。
ここでは、北海道グルメの魅力を2つご紹介します。
海鮮丼などで新鮮な海の幸が味わえる
<出典元:写真AC>
海に囲まれている北海道は、新鮮な海の幸が勢ぞろいしています。ウニやいくら、カニなどが代表的なグルメで、さまざまな楽しみ方ができるのが大きな魅力です。
例えば、北海道といえば海鮮丼。水揚げされたばかりの新鮮な刺身がたっぷり乗ったボリューム満点の海鮮丼は、北海道ならでは。そのほか、海鮮居酒屋で地酒とともに味わったり、高級料亭でお寿司を堪能したり。道内には、札幌の二条市場や函館朝市などの市場も多く、新鮮でリーズナブルな海の幸を食べ歩くこともできます。北海道旅行では、新鮮な海の幸を使ったグルメは必食ですよ。
ラーメンがおいしい
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ラーメンは北海道を代表する郷土料理で、その種類の多さから「ラーメン王国」と称されるほど。それだけ、地元の人たちに愛されるソウルフードとして根付いています。
北海道を代表するラーメンといえば、札幌の味噌ラーメン、函館の塩ラーメン、旭川の醤油ラーメンの3つ。道内のほとんどの店で味噌・塩・醤油の3種類の味を提供しており、これは全国的にも珍しい特徴なのだとか。小麦の生産が盛んなため製麺所も多く、さまざまな麺の違いを楽しむことができます。
さらに、利尻の昆布ラーメンや室蘭のカレーラーメンなど、地域ごとにバラエティ豊かなラーメンが存在するため、道内のどこへ行っても個性的なラーメンを味わえるのも大きな魅力です。
5. 北海道ならではの雪景色が魅力
冬の北海道の魅力といえば、美しい雪景色です。北方で見られる流氷や、空気中の水分が凍ることでキラキラ輝くダイヤモンドダストなど、北海道でしか見られない幻想的な光景は、冬ならではの魅力。寒さの厳しい北海道だからこそ楽しめる冬のイベントも各地で行われています。
ここでは、雪景色の魅力をめいっぱい楽しめるイベントをご紹介します。
巨大雪像に圧倒される!さっぽろ雪まつり
<出典元:写真AC>
さっぽろ雪まつりは、70年以上もの歴史を持つ北海道の冬の一大イベントです。見どころは、何といっても迫力満点の雪像群。大中小さまざまな規模の雪像や氷像が立ち並ぶ光景は圧巻です。
雪像の上でコンサートなどのステージイベントも行われ、さっぽろ雪まつりを楽しむため、国内外から200万人以上もの人々が訪れるそうです。会場は大通会場、すすきの会場、つどーむ会場の3ヶ所。会場によって展示されている作品の特徴が異なるので、事前に気になるエリアをチェックしておくのがおすすめです。ご当地グルメが食べられるエリアや、アクティビティが楽しめるエリアもあるので、子どもから大人まで楽しめますよ。
>>さっぽろ雪まつりに関する特集はこちら ※外部サイトに遷移します
6. 北海道の季節ごとの魅力とは
四季折々の魅力を持つ北海道。季節ごとにさまざまな体験ができるため、いつ行っても飽きることがありません。
ここでは、北海道が持つ季節ごとの魅力を、絶景スポットやアクティビティなどもあわせて幅広くご紹介します。
春
<出典元:写真AC>
3月〜4月の北海道はまだ冬の名残があり、4月でも雪が降ることもあるため、防寒グッズや滑りにくい靴があると安心です。
5月からは徐々に暖かくなりますが、朝晩や高地は冷えるため、ジャケットなどの羽織りものがあると良いでしょう。旅行前に天気予報をよくチェックしてくださいね。
北海道へ桜前線が到達するのは、例年ゴールデンウィーク前後です。桜が開花すると公園散策やお花見、桜まつりなど自然を感じられるイベントも増えてきます。4月中旬からは定山渓温泉の渓流鯉のぼりが、5月中旬にはさっぽろライラックまつり、5月下旬には函館の恵山つつじまつりなど、さまざまな屋外イベントが開催されます。気になるイベントにあわせて旅行プランを組むのもおすすめです。
アクティブ派には、ラフティングや春スキーなどのアクティビティが人気です。北海道では5月上旬まで営業しているスキー場もあるので、シーズンを逃して物足りなかった人も充分楽しめます。雪解けによって水量が増える豊平川での定山渓ラフティングも迫力満点。ぜひ、春の北海道でしかできないアクティビティにもチャレンジしてみてくださいね。
夏
<出典元:写真AC>
北海道の夏は湿気が少なく爽やかな気候で、旅行のベストシーズンです。7月や8月は半袖で過ごせるほどの快適な気候ですが、朝晩や高地では肌寒さを感じることもあるため、薄手の羽織ものを用意すると良いでしょう。
夏の北海道を観光するなら、広大な花畑を散策したり、花火大会を鑑賞したりと、北海道ならではの景色を堪能するのがおすすめです。
夏はラベンダー畑やひまわり畑が見頃で、なかでもラベンダーは1年の中で1ヶ月ほどしか見頃がないため、貴重な体験ができるでしょう。
また、北海道の夜空を彩る花火大会も人気で、豊平川花火大会や函館港花火大会など、各地でたくさんの花火大会が開催されています。
アクティビティを楽しみたい方には、北海道の雄大な自然の中でのキャンプもおすすめです。海と山に囲まれた北海道はキャンプ場が多く、手ぶらで楽しめるキャンプ場や温泉付きのキャンプ場もあるため、初心者でも気軽に楽しめるのが大きな魅力です。
北海道の夏について詳しくは「北海道の夏はこんなに楽しい! 夏向けの観光スポットや見どころとは」のページもご覧ください。
秋
<出典元:写真AC>
北海道の秋は爽やかで残暑がなく、9月上旬は過ごしやすいものの、中旬から朝晩が肌寒くなるため10月にはコートの用意が必要です。日が暮れると10度近くまで気温が下がるため、しっかりと防寒対策をしておきましょう。
9月から紅葉のシーズンが始まりますが、あっという間に葉が落ちてしまうため、北海道の紅葉は約2週間で終わってしまいます。
秋に旅行をするなら紅葉イベントで貴重な光景を楽しむのがおすすめです。函館では「はこだてMOMI-G(もみじ)フェスタ」が開催され、期間中は約100メートル続くカエデ並木などがライトアップされます。あたりは幻想的な雰囲気に包まれ、デートにもピッタリ。道東エリアでは「コスモスフェスタ」が開催され、広大な花畑に咲くコスモスやステージイベントが楽しめます。
また、秋といえば食欲の秋。札幌では毎年200万人以上もの人々が訪れる「さっぽろオータムフェスト」が行われ、道内各地のご当地グルメを味わうことができます。道東エリアの根室では「根室さんま祭り」が開催され、新鮮なさんまの食べ放題に参加することも可能です。紅葉を観賞しながら、旬の味覚を楽しんでみてくださいね。
冬
<出典元:写真AC>
冬は、北海道ならではのウィンタースポーツやイベントなどが目白押し。11月頃から初雪が観測され、12月下旬から3月までは積雪に覆われた北海道観光を楽しむことができます。
しかし寒さが厳しいため、防寒対策はしっかりしておきましょう。厚手のダウンコートやマフラー、手袋のほか、スノーブーツの用意もしておくと安心です。反対に、電車などの屋内は暖房が効いて過ごしやすいため、脱ぎ着できる服装がおすすめです。
冬はウィンタースポーツを楽しむ絶好の機会。スキーやスノーボードなどはもちろん、犬ぞり体験や氷上のワカサギ釣りなど、北海道ならではのアクティビティも人気です。施設によって体験できる内容は異なるので、気になるアクティビティがあればぜひチェックしてみてくださいね。
また、冬は温泉シーズンでもあり、北海道ならではの「雪見露天風呂」を体験することもできます。道内には数多くの温泉がありますが、なかでも然別湖に期間限定で現れる「しかりべつ湖コタン」は、湖が凍る真冬の約2カ月間だけしか入れない特別な温泉です。春になると溶けてなくなってしまうため、世界でここだけの絶景露天風呂です。
今回は、北海道の魅力を観光地の特徴などもあわせて幅広くご紹介しました。北海道は季節や目的地によってさまざまな見どころがあるので、どこで何をしたいかあらかじめテーマを決めておくことが大切です。本記事を参考に、自分好みの旅行の計画を立ててみてくださいね。
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