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【カナダ】オンタリオ美術館のKAWSとキースヘリングの展覧会に行ってきました
現代アートはお好きですか?私はアートの知識や経験は全くないのですが、アートやそれに関わらず、流行っているものを見たりショッピングしたりすることが大好きです。そんなミーハーな私に、もってこいなイベントがあったので、今回の記事でご紹介したいと思います。
私の住んでいるカナダのトロントには、オンタリオ美術館という有名な美術館がダウンタウンの中心部にあります。最近まで草間彌生さんのミラーボールルームが常設されていたのも記憶に新しく、世界的に認知度の高いアーティストのギャラリーが常時、もしくは一時的に開催されています。2024年4月現在では、ブルックリン発のアーティスト、KAWSのギャラリーが開催されています(2024年8月5日まで)。またつい先月まで、キースヘリングのギャラリーも開催されていました。
美術館前の看板は、通常赤一色なのですが、限定でKAWS仕様だったので入る前からテンション上がりました!通りすがりの人もまじまじと見つめたり、写真を撮ったりしていました。
目次
AGO(Art Gallery of Ontatio)とは
AGO(えーじーおー)と略称されることが多いのですが、正式にはArt Gallery of Ontatio(アートギャラリーオブオンタリオ)、日本語ではオンタリオ美術館と言われており、トロントのダウンタウンに位置します。創設は1900年、現在の外観にリニューアルされたのは2008年で、紀元後100年頃〜現在に至るアート作品およそ8万点以上を所蔵しています。その半分以上がカナダに関するものだそうで、他にもヨーロッパ、北米のものも多く所蔵されています。また、館内はとても広く45000平方メートルで、全てじっくり見ようとすると半日以上はかかります。
どれもカナディアンには馴染みの深い食品を描かれたアートで、こちらはTarralik Duffyによる作品です。我が家にもこの絵の小麦粉やベーキングパウダーがあります。
オンタリオ美術館は、トロントのダウンタウンの中心部にあり、地下鉄の駅から歩いて行けるので、交通の便もとても良く観光客には非常に訪れやすい場所です。
また子供連れにもとても優しく、工作ができるコーナーやおもちゃが常設されており、美術品を見て回るのに飽きてしまった子供達には楽しい空間です。実際に訪れると、実に多くの子供達が美術館に足を運んでいることが伺えます。大人だけでなく、子供も楽しめる施設に工夫されているなど感心します。
期間限定開催!KAWS
KAWSと聞いてもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品を見ればご存知の方も多いのではないでしょうか。
目がXXになっている、ミッキーマウスを再構築したとされる作品"Companion"です。最近ではユニクロのTシャツとコラボしたり、おもちゃのフィギュアやぬいぐるみなどが販売されたりして、世界的に認知度が高まっているように思います。ここAGOでは期間限定で、2024年4月現在、大規模な個展が開催されています。現代アートの先駆者として有名なKAWSは、ここトロントでもとても有名で大人気。お客さんがひっきりなしに訪れ、そのポップで斬新な世界に魅了されていました。写真を何枚か撮ったのでご紹介します。
シンプソンズファミリーの絵。頭頂部だけ捉えているところが斬新です。
スヌーピーとのコラボ。パズルのように作品が散りばめられています。
ボールペンで描かれたラフ画のようなものも多数展示されていました。お馴染みのガチャピンムックを見つけたので感動&思わずパシャリ。
セサミストリートとのコラボ作品もありました。よーく見ると、全部の目がXXになっています。
高さ2mくらいはあったと思いますが、木製の立体オブジェも展示されていました。AGOの内観と合っていてセンスが光っていました。天井が高く、ガラス張りになっているので解放感があってサンルームのようでとても気持ち良い空間です。個人的に一番好きな場所です。
期間限定開催!キースヘリング
また、KAWSの個展が開催されている最中、贅沢にもあの有名なキースヘリングの個展も行われていたので、こちらも行ってきました。
小さい作品から大きい作品まで、彼の映像を含め様々なものが展示されていました。アートは好きだけど全く無知な私ですが、彼のインパクトある画法に圧倒されっぱなしでした。
子ども達に大人気!KAWSを探せ
カナダでは、3月にマーチブレイクという休暇が1週間あります。いわゆる日本の春休みのような感じで、この週は学校が休みになります。
マーチブレイクにちなんで、さまざまな場所で子どもに向けた催し物が開催されるのですが、ここAGOも粋なイベントを開催していて、とても楽しめたのでご紹介します。マーチブレイク限定で、KAWSのフィギュアがAGOの展示フロアに隠されていて、それを探せ!というのが入場者へのミッションでした。入り口で渡された資料のヒントをもとに、広い敷地内にある極小のフィギュアを探します。
これがちなみにヒント。フィギュアは全部で4体あると書かれています。美術館内のコンコース、1階、2階のどこかに隠れているというのだから、さあ大変。先述しましたが、この美術館とっても広いんです!歩き疲れたという子どもを励ましながら探すこと約2時間、苦労の末に見つけたフィギュア達を大公開します。
KAWSの個展エリア出口すぐそば、ふと上を見上げると・・・あった!まさかこんなところにいるとは。見つけた瞬間、子ども達のテンションが爆上がりしました。ヒントにあるBeam me up!(Beam=梁)のあるところを見上げよ、との言葉通りでした。
2つ目はこんなところで発見。ヒントにあるSea-nic routeを頼りに、Sea=海ということは!と船のジオラマがある展示エリアに来てみたら発見!予想的中しました。
3つ目も発見!ヒントにMom-believeable!とあったのでMom=母、女性アートが多いところにあるのでは?と思いながらも、でもそんなアートってどこに展示されているの?とあちこち歩き倒してようやく見つけました。これは見つけるのに本当に苦労しました。KAWSの展示エリアと全く違うかけ離れた場所にありました。4つ目もぜひとも見つけたかったのですが、残念ながら見つけられなかったので断念しました。
最後に
今回の記事では、トロントにあるオンタリオ美術館でこの春に開催されているイベントをご紹介しました。とても広くて見応えのあるオンタリオ美術館は、何度足を運んでもいつ来ても新しい発見があり、また来たいと思える素敵な空間です。アートが好き!という方は見応え満点だと思うので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
AGO(Art Gallery of Ontatio)
- 住所:317 Dundas St W, Toronto, ON M5T 1G4
- 電話: +14169796648
- 営業時間: 火・木10:30~17:00, 水・金10:30~21:00, 土・日10:30~17:30
- 定休日: 月曜日
- 入場料: 大人30ドル
- 公式サイト:Art Gallery of Ontatio
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もも
- 2012年よりトロント在住。自営業、ブロガー、2児の母。