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タイで有名なものといえば何? 有名観光スポットや定番料理など
タイで有名なものといえば、何を思い浮かべるでしょうか? インドシナ半島の中央部に位置するタイは、日本からも多くの旅行客が訪れる、東南アジアの人気観光地のひとつです。
今回はタイで有名なものについて、定番料理や観光スポットなどを種類別に紹介します。
目次
1. タイでは「タイ料理」が有名
タイ料理は、多彩な香辛料や香味野菜が使われているのが特徴的な東南アジアの代表的なエスニック料理のひとつです。
ナンプラーをはじめとした独特な調味料やパクチーやレモングラスなど強い香りのハーブ、デザート以外にも幅広く使われるココナッツミルクなど、複雑な味わいが楽しめるのがタイ料理の魅力といえるでしょう。
中国系民族の移民により「炒める・揚げる・蒸す」といった料理法がタイ料理でも多く用いられています。また、近隣国であるインドの影響も受けており、カレーなどのスパイス料理も豊富です。
それでは、タイの代表的な定番料理をいくつかご紹介しましょう。
カオマンガイ
<出典元:写真AC>
タイの代表的なソウルフードのひとつであるカオマンガイは、鶏のスープで炊いたご飯の上に茹でた鶏肉を乗せ、スパイスやハーブなどが効いた甘辛いタレをかけていただく料理です。
お店では鶏のゆで汁を使ったスープも一緒に提供されることが多いです。シンプルな料理だけに、家庭やお店によって味が異なるのも魅力といえるでしょう。
カオマンガイに似た料理に、シンガポールの「シンガポールチキンライス」または「海南鶏飯 ( ハイナンチーファン )」があります。カオマンガイとの違いはソースにあり、カオマンガイは味噌ベースの甘辛いタレなのに対し、シンガポールでは醤油ベースのソース・チリソース・生姜ソースの3種類を使います。
ガパオライス
<出典元:写真AC>
ガパオライスの「ガパオ」とは、ハーブの一種であるホーリーバジルの名前です。ガパオライスは鶏ひき肉と赤パプリカをホーリーバジルと一緒に炒め、ナンプラーや唐辛子、砂糖などで味付けをし、半熟の目玉焼きと共にご飯に乗せて食べるのが一般的です。
ガパオライスは日本での呼び名で、タイでは「鶏肉のホーリーバジル炒め」という意味の「パッガパオガイ」という料理名が使われています。日本でいうカレーライスのように、定番の家庭料理として愛されている料理です。鶏肉だけでなく豚肉やエビ、イカ、きのこなどが使われることもあります。
日本ではホーリーバジルの代わりにスイートバジル、ナンプラーの代わりに醤油やオイスターソースを使うなど、アレンジされたものも多いです。
トムヤムクン
<出典元:写真AC>
世界三大スープのひとつであるトムヤムクンは、酸味と辛味が特徴的なエビのスープです。タイ語で「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる、「クン」はエビという意味です。エビを唐辛子やパクチー、レモングラスなどの香味野菜やスパイスと共にじっくり煮込んでつくります。
トムヤムクンには、こってりとした「トムヤム・ナムコン」とさっぱりとした「トムヤム・ナムサイ」の2つのタイプがあります。
「ナムコン」とは濃い水という意味で、ココナッツミルクやエバミルクを入れた濃厚なスープが特徴的です。マイルドな味になるので、子どもや外国人も食べやすいといわれています。
「ナムサイ」とは済んだ水という意味で、ココナッツミルクなどは入れず、ストレートでスッキリとした辛味や酸味が楽しめるのが特徴的です。
パッタイ
<出典元:写真AC>
パッタイとは、米粉で作った平打ち麺を使った、日本でいう焼きそばのような料理です。タイ語で炒めるという意味の「パッ」と、国名であるタイランドの「タイ」からきた料理名で、屋台で気軽に食べられる料理として親しまれています。
具材はエビ・もやし・ニラが入っているのが一般的ですが、豆腐や卵、玉ねぎなどが入っていることもあり、特に決まりはありません。味付けの決め手となっているのが、タイの調味料であるタマリンドペーストとナンプラーです。
タマリンドとは、タイやインドなどでよく食べられているフルーツで、独特な甘酸っぱさが特徴的です。タマリンドとナンプラーが味のベースになるので、タイ料理では珍しく辛くない仕上がりになります。
2. タイでは「寺院」が有名
国民の9割以上が仏教徒であるタイには、各地に有名な寺院が点在しています。中でも三大寺院と呼ばれる「ワット・アルン」「ワット・プラケオ」「ワット・ポー」はすべてバンコク市内にあるため、多くの観光客が訪れる人気スポットになっています。
ここでは三大寺院について、それぞれの特徴や魅力を紹介します。
ワット・アルン
<出典元:写真AC>
ワット・アルンはヒンドゥー教の影響を受けた寺院で、デザインや様式はほかの寺院とやや異なります。「アルン」とはタイ語で暁という意味をもち、三島由紀夫の「暁の寺」という小説にも描かれている寺院です。
中央には華やかな大仏塔があり、そのまわりを囲むように4つの小仏塔が建てられています。クメール様式で建てられていたり、大仏塔にはヒンドゥー教の神々が祀られていたりと、ほかの寺院とは違った雰囲気が味わえます。
大仏塔は75mもあり、夜になるとライトアップされることから、美しい映えスポットとしても有名です。チャオプラヤー川の対岸からは、幻想的な姿を眺めることができます。朝の姿も神秘的で、装飾に朝日が反射して虹色に美しく輝く様子が見られます。
ワット・プラケオ
<出典元:写真AC>
ワット・プラケオは、タイ王室の守護寺院として建てられた格式の高い寺院として有名です。ワット・プラケオにはエメラルド仏が祀られており、「エメラルド寺院」という別名もあります。「プラケオ」とはタイ語で翡翠(ひすい)という意味で、エメラルド仏はワット・プラケオのシンボルとなっています。
仏塔は黄金に輝き、華やかな外観が印象的です。エメラルド仏は暑季と雨季ごとに衣替えが行われ、訪れる季節によって違った衣装が見られます。
仏塔はもちろん、敷地内には色ガラスのモザイクなどで華やかに彩られたさまざまな建築物が立ち並んでいます。隣接した王宮内も見学できるため、タイの歴史や文化にも深く触れることができるでしょう。
ワット・ポー
<出典元:写真AC>
ワット・ポーは、バンコクで最も古い寺院です。黄金に輝く涅槃仏(ねはんぶつ)が最大の見どころで、高さ15m、全長46mと圧巻の大きさです。
涅槃仏の足の裏には、仏教の世界観を表す108の図が描かれています。螺鈿細工(らでんざいく)という貝殻を研磨してはめ込む手法によって、美しく精巧に描かれているのが特徴的です。
本堂には金箔が塗られたブロンズ像をはじめ、扉や壁の装飾も美しく、全体を通して華やかで見応えがある寺院であるといえるでしょう。
また、ワット・ポーはタイ古式マッサージの総本山でもあり、寺院内でタイ古式マッサージを受けることも可能です。
3. タイでは「水上マーケット」が有名
タイでは昔から、運河や水路に浮かぶ船上で買い物が楽しめる「水上マーケット」が盛んに行われています。野菜や果物などの食材や雑貨、お土産品などのさまざまな商品が売られており、観光客や地元住民の多くが利用しています。
買い物だけでなくタイ料理が楽しめるお店もあり、水上マーケットではタイならではの特別な体験ができるでしょう。
ここでは有名な2つの水上マーケットについて、特徴や魅力を紹介します。
ダムヌン・サドゥアック水上マーケット
<出典元:写真AC>
ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、水上マーケットの文化を後世に伝えるため、そして観光資源として新たに開発されたものです。タイで最も有名な水上マーケットといわれており、いつも多くの観光客で賑わっています。
観光客に人気なのが、水上マーケットを1時間程度でまわれるボートツアーです。6〜8人程度が乗れるボートで運河を見てまわり、買い物をしたりタイ料理を食べたりすることができます。
水路の脇には民家も多く、現地の人々はマイカー感覚でマイボートを持っているようです。昔は陸地が十分に整備されておらず水上交通が主だったこともあり、水上マーケットがある運河沿いの岸では歴史の名残を感じることもできるでしょう。
アンパワー水上マーケット
<出典元:写真AC>
アンパワー水上マーケットは、地元住民にも人気のある、古くから栄える水上マーケットです。全長500mの運河には土産店やタイ料理店が立ち並ぶほか、運河沿いにも多くの店が軒を連ねています。
毎週金曜日〜日曜日の15:00〜21:00に営業しており、ライトアップされた運河の美しい景色も楽しめます。伝統家屋や長屋も多く残っており、タイの古き良き雰囲気を体感することも可能です。ボートに乗ってクルーズを楽しめるアクティビティも人気があり、時期によってはホタル鑑賞も楽しめます。
屋台グルメも豊富で、川で採れた新鮮な食材をその場で焼いてくれたり、タイのフルーツを使ったスイーツを味わえたりと、食べ歩きも楽しめます。
4. タイでは「ランタン」が有名
タイでは毎年11月頃に「ロイクラトン」という仏教のお祭りがあり、このお祭りの日はタイ全土で川や海などに灯篭を流します。
タイ語で「ロイ」は流す、「クラトン」は灯篭を意味し、川の女神へ感謝を捧げるために川に灯篭を流したことが起源とされています。
ロイラクトンの中でも特に有名なのが、チェンマイで行われるコムローイ祭り、別名「ランタン祭り」です。
コムローイ祭り
<出典元:写真AC>
チェンマイで行われるコムローイ祭りでは、灯篭を流す代わりに「コムローイ」というランタンを熱気球のように空へ放ち、無病息災や農業の豊作の感謝などを祈ることが習慣になっています。
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のモデルになったお祭りとしても有名で、あたたかいオレンジ色のランタンの灯が夜空に舞う様子は、多くの人を魅了する圧巻の光景です。この美しい光景を一目見ようと、コムローイ祭りの時期には世界各地から多くの観光客が訪れています。
5. タイでは「ビーチリゾート」が有名
タイには有名で素敵なビーチリゾートが多く、美しい海や自然を求めて海外からも多くの観光客が訪れます。
ここでは有名な3つのリゾートの特徴や魅力を紹介します。
プーケット島
<出典元:写真AC>
プーケットはタイの南部に位置する、タイ最大のリゾート島です。エメラルドグリーンの海と真っ白で美しい砂浜が有名で、「アンダマン海の真珠」とも呼ばれています。
世界有数のビーチリゾートとして、宿泊施設やレストラン、各種アクティビティなども非常に充実しています。小さいお子さんがいるファミリーの旅行でも十分に楽しめるでしょう。
本場のタイ古式マッサージを受けられるスパがあるホテルでゆっくり過ごしたり、本場のタイ料理を味わったり、マーケットでのショッピングを楽しんだりと、ビーチ以外にもタイを満喫できる場所がたくさんあります。
もちろんマリンスポーツやダイビングができるスポットもあるので、アクティブに過ごしたい場合も十分楽しめます。プーケットにはさまざまなビーチがあるので、目的に合わせて訪れるビーチを選んでもよいでしょう。
ホアヒン
<出典元:写真AC>
ゆったりとした静かな雰囲気が魅力のホアヒンは、穏やかに過ごしたい場合におすすめのビーチです。バンコクから車で3時間ほどの場所にあるため、気軽に訪れやすいビーチとしても人気があります。
ホアヒンのビーチはジェットスキーなどのエンジン音のするアクティビティが禁止されているため、静かにリラックスした時間を過ごせます。白くて美しい砂浜のビーチで海水浴をしたり、ビーチ沿いのレストランやカフェでタイ料理やタイならではのスイーツを楽しむのもよいでしょう。
砂浜で乗馬を楽しめるアクティビティや、豊かな自然の中でバードウォッチングやトレッキングを楽しめるアクティビティ、美しい自然の中のゴルフ場など、海水浴以外にも充実した過ごし方ができるのもホアヒンの魅力です。
ピピ島
<出典元:写真AC>
ピピ島は、プーケットの南東にある6つの島々の総称で、美しいサンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの海はダイビングスポットとしても有名です。
6つの島々の中で最も大きいピピ・ドン島は、宿泊施設やレストラン、マーケットなどもあり、観光の拠点とするとよいでしょう。ピピ・ドン島のトンサイ港は、ビーチリゾート周辺の島々をボートなどで巡るアイランドホッピングの出発地点でもあります。
アイランドホッピングでは、手つかずの自然が残る無人島をはじめ、さまざまな島々を巡ることができます。透明度抜群の海でシュノーケリングが楽しめるツアーもあり、美しい自然を満喫できるでしょう。
また、ピピ島はロッククライミングを楽しめる場所としても有名です。海岸線の岩壁では、美しい景色を眺めながらもスリリングな体験が楽しめるでしょう。クライミング上級者が楽しめるのはもちろん、初心者でも挑戦しやすいルートもあるので、安心してロッククライミングを楽しめます。
6. タイでは「マッサージやスパ」が有名
タイは美容大国としても有名で、タイ古式マッサージやスパが充実しています。リーズナブルで気軽に体験できるお店もたくさんあるので、観光の合間にマッサージやスパを楽しむことも可能です。
ここではタイ古式マッサージやスパについて、特徴や魅力を紹介します。
タイ古式マッサージ
タイでは古来より、マッサージは医療のひとつとして発展してきた歴史があります。心身ともにリラックスし、全身の血行をよくして自律神経を整えることが健康につながると考えられてきました。
タイ古式マッサージは指圧やストレッチ、整体、矯正など、さまざまな要素を兼ね備えた複合的な施術が特徴的です。ゆっくりと時間をかけて体内のエネルギーラインを刺激し、人が本来もっている治癒力や免疫力を活性化していきます。
タイ古式マッサージは街のいたるところにお店があるほか、ショッピングモール内やホテル内に併設されていることも多く、体験できる場所は数多くあります。
タイのスパ
日本ではスパは温浴施設というイメージが強いですが、タイでスパといえば、マッサージなどを受けられる場所のことを指します。タイ古式マッサージをはじめ、アロママッサージやフットマッサージ、オイルマッサージやリフレクソロジーなど、スパによってさまざまな施術を受けられます。
日本のマッサージ店と比べてもリーズナブルな場合が多く、気軽に本格的な施術を受けられるのがタイのスパの魅力であるといえるでしょう。タイでは施術後にチップを渡すのが一般的ですが、それでも日本より手ごろな金額で本場のマッサージを受けられます。
今回はタイで有名なものを、料理や寺院、水上マーケット、ビーチリゾートなどさまざまなジャンルで紹介しました。タイで有名なものは、日本でも馴染みのあるものから現地ならではのものまで、幅広い魅力が詰まっています。
タイへの観光をご検討の際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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