【チリ】チロエ島の魅力★私が選んだベスト3

もう10年以上も温めていた旅の計画を実行してきました。行先は、世界文化遺産にもなっている木造教会で有名なチリのチロエ島。昔、ブラジルの旅番組でこの島の存在を知った時から、ずっと憧れていた地。実際に行ってみて、何もかもが想像を上回る素晴らしい場所だったので、まずは「チロエ島の魅力」について語りたいと思います。語ることがありすぎて、枚挙にいとまがないので、ここでは私が選んだ「ベスト3」に絞ってご紹介したいと思います。

目次

チロエ島の位置

チロエ島はチリ南部に位置し、ロス・ラゴス州にある大きな島です。チリでは2番目に大きく、南米では5番目に大きな島。チリ側のパタゴニアの玄関口にあり、乾期の夏は短く、雨季の冬は非常に長いです。

チロエ島の魅力その1. パラフィート(高床式住居)

チロエ島の魅力は、なんと言ってもランドマークにもなっている「パラフィート」、高床式住居です。島で一番大きな町のカストロ市のほかに、アンク、チョンチ、ケンチなどの港にもありました。今は、カストロ市にある海にせり出して立ち並ぶ「パラフィート」群が観光名所となって存在しているだけです。

この建築スタイルがチロエ島で出現したのは、19世紀末。港での商業活動が活発になるに同じて、陸と海の両方に入口を持つ商業施設として建設されたのが始まりなのだそうです。その後、カストロ市では、町の発展と共に辺境に住む人々が職を求めて流出したため、住居問題が生じ、私有地ではない海岸に無許可で高床式の家を建て、居住するようになりました。

というわけで、かつてはスラム街の住居だったところが、今やお洒落なホテルやレストランが軒を連ねるチロエ島で最も風光明媚な場所になったという点は歴史が感じられ、非常に興味深い所でもあります。

高床式住居

高床式住居

この建物群がある場所は、カストロ市では2ヵ所あり、ガンボア地区とペドロ・モン通り。両方ともホテルやレストラン、カフェテリアなどが並んでいます。長い杭の上に建つカラフルな家々。潮の満ち引きがあるので、日中と夜の様子も変わります。

カフェ
<ペドロ・モン通りのパラフィートを改造したカフェの内装>

ガンボア地区のパラフィートを改造したカフェ
<ガンボア地区のパラフィートを改造したカフェ>

ペドロ・モン(Pedro Montt)通りのパラフィート

  • 住所:Pedro Montt 1141, Castro, Los Lagos

ガンボア地区(Gamboa)のパラフィート

  • 住所:Ernesto Riquelme, 5700315 Castro, Los Lagos

チロエ島の魅力その2. パラフィートからの眺望

パラフィートからの眺望も最高です。今回はこの絶景を独り占めするためにパラフィートのホテルに宿泊し、その中でも絶景客室を選び、朝から夜まで景色の移り変わりを堪能しました。総括してみると、チロエ島の魅力は景色にありき、と言っても過言ではないぐらい心休まる、美しい眺めでした。

パラフィートからの眺望

パラフィートからの眺望

チロエ島のチロエの意味は、先住民の言語で「カモメの場所」。まさにカモメだけではなく、野鳥が飛び交う場所で、パラフィートからは、干潮時に餌を取りに降りてくる野鳥の群れも眺められます。

また、海を臨む絶景スポットのレストランやカフェテリアにも足を運び、しばしまったりした時間を過ごしました。

宿泊先ホテルの外観
<宿泊先ホテルの外観>

ホテル&カフェ・バウダ(Hotel & Cafè Bauda)

  • 住所:Pedro Montt, 431, Castro, Los Lagos

チロエ島の魅力その3. 世界文化遺産の木造教会群

世界文化遺産の木造教会群

世界文化遺産にもなっている木造教会群も最大の魅力の1つ。この島の教会建築はチロエ様式と言われる独自のもので、この様式で建設されている教会の数は152堂。その内の16教会が世界文化遺産として指定されています。すべてを見て回るには、レンタカーを借りて自分たちで行くしかないのですが、アクセスが難しい所はツアーに参加することで、ある程度見ることができるかもしれません。

チロエ様式と呼ばれる独自の建築様式を生み出すまでに発展したチロエ島の教会の歴史について、少し触れておきます。現在のチリがスペインに支配されると、1608年に先住民らの改宗を目的としたイエズス会がチロエ島に到着します。先住民らは直ちに改宗し、宣教師のもとで教会を立ち上げます。西洋の建築技術に加え、現地には材料となる木が豊富だったことと、先住民らが木造船の造船技術を持っていたことにより、これらの美しい教会が完成したと言われています。まさに西洋文化と先住民文化の融合の賜物の一例として挙げることができるのではないでしょうか。

今回の滞在で3教会を見ることができました。中でも教会内部の美しさが際立っていたのが、カストロ市のサンフランシスコ教会。現在の教会の建立年は新しく、20世紀初頭の1910年。木材は、島の自生樹木、チロエ島の大工によって造られました。16世紀からこの同じ場所に教会はありましたが、オランダの海賊に破壊されたり、火災にあったりして、初期の教会は完全に破壊。現在の教会は、イタリア人建築家により設計されたものです。

カストロ市の教会内部
<カストロ市の教会内部>

ダルカウェ市の教会も白を基調とした青い空と海に映える素敵な教会でした。この場所に教会が建てられたのは、1734年。その後、改築が行われ続け、現在の教会が完成したのは1902年だったそうです。

カストロ市の教会

カストロ市の教会

最後に訪れた教会は、参加したツアーの行先の1つでもあったサンファン村の教会。建立年は1887年。この教会は、最もオリジナルに近い構造を維持しているのだそうです。先の2教会と違って、外観はカラフルではなく、木材のナチュラルな色のままで、渋め。

カストロ市の教会

サンフランシスコ教会(Iglesia San Francisco de Castro)

  • 住所:Almte. Latorre, Castro, Los Lagos
  • 開館時間:月~土9:30~12:30、13:30~19:00
  • 閉館日:日曜日

ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロス・ドローレス教会(Iglesia de Nuestra Señora de los Dolores de Dalcahue)

  • 住所:Manuel Rodríguez 154, Dalcahue, Los Lagos
  • 開館時間:火~日10:30~13:30、14:30~19:00
  • 閉館日:月曜日

サンファン・バウティスタ教会(Iglesia San Juan Bautista de San Juan)

  • 住所:W-235 47, San Juan, Dalcahue, Los Lagos

まとめ

以上、チロエ島の魅力についてご紹介しました。

先ほど書いた通り、チロエの魅力は「景色」に行きつく。森が生い茂り、羊が放牧され、野鳥が飛び交う島。海は穏やかで、空と海に映える鮮やかな色の建物群。最高の景色が島中あちらこちらに溢れています。

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オシャラ

ブラジル在住19年。今はサンパウロに住んでいます。現地ならではの旅情報を発信していけたらと思います。

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