【四季と宿をめぐる旅】北海道〜かなやま湖 ログホテルラーチと霧氷の絶景〜

かなやま湖 ログホテルラーチ 部屋のテラスからの眺め

寒い冬だからこそ、お宿でまったり過ごす時間を重視して、温もりを求める旅に出かけてみるのも一興です。またロケーションの良いお宿を選べば、冬ならではの絶景に出会えることがあります。

そこで今回は、北海道の南富良野にある「かなやま湖 ログホテルラーチ」をご紹介!木々の温もりあふれる空間で、おもてなしの詰まった美食と、心洗われる白銀の絶景を満喫する旅が待っていました。

目次

ラーチ材を活用。かなやま湖畔のログホテル

かなやま湖 ログホテルラーチ エントランス

「かなやま湖 ログホテルラーチ」があるのは、南富良野のかなやま湖畔。千歳東から高速道路(道東道)に乗って約1時間10分、占冠(しむかっぷ)ICから降りて約40分弱でアクセスすることができます。

ホテル名の"ラーチ"とは、北海道産のカラマツ材=ラーチ材のこと。ここにはホテル設立の歴史が隠されています。

かなやま湖 ログホテルラーチ ロビー

もともと南富良野はラーチ材の宝庫。しかし線路の枕木などにしか用途がなく、何か町の活性化につながる用途はないか?悩みあぐねていました。

そこでラーチ材を主な材料とした「かなやま湖 ログホテルラーチ」を建てることになったそうです。館内の至るところにラーチ材が配されており、木の癒し効果を感じることができます。

木の香りに包まれるメゾネットのお部屋

木の香りに包まれるメゾネットのお部屋

お部屋は、コテージを入れて18部屋というこじんまりとしたホテルですが、それゆえに別荘のような趣があります。

そしてお部屋のクオリティが素晴らしく感動です。一番リーズナブルな本館客室の洋室ツインでも広々としており、メゾネット仕様。ラーチ材がふんだんにあしらわれ、階段が設けられています。

2階の寝室

こちらが2階の寝室です。窓の外には雪景色が映り込み、ほのかに明かりが灯るモダンな洋室は、どこか異国情緒すら感じられます。

ダブルベッドも広々として快適。1階と2階を行き来して、ずっとゆったりくつろいでいたくなる極上の空間でした。

2階からの眺め

そんなお部屋ですが、木の香りと相まって感じられるのは、身体を優しく包み込む温もり。

実は暖房はパイプを通じて、蒸気を供給するスタイル。木の香りとともに、じんわりとした暖かさで心からリラックスすることができます。

北海道の美食が詰まった創作フルコース

夕食 レストラン

お部屋の素晴らしさはもちろんのこと、「かなやま湖 ログホテルラーチ」に泊まる醍醐味と言っても良いのが、夕食のフルコースです。

おしゃれなログホテルの雰囲気にぴったり合う創作料理が並びます。

海の幸パイ包み焼き

中でも忘れられない一皿が「海の幸パイ包み焼き」です。パイをほぐしつつ、素材の旨味が染み出た極上のスープと、ごろごろと入った海鮮具材を味わいます。

パイをそのままいただくと、バターの芳醇な味わい。スープに浸すと海鮮の旨味とパイのマリアージュがたまりません...!! この一皿を食べたくてリピートする方も多い、ホテルのスペシャリテ(シェフが自慢するほど得意とする料理)です。

十勝和牛ロース肉の網焼き 香味野菜ソース

このときのメインは「十勝和牛ロース肉の網焼き 香味野菜ソース」でした。肉厚で程よく脂が乗った十勝和牛と、肥沃な大地で育った野菜が合わさった一品は、まさに北海道の美食を象徴する一皿です。

美味しいお料理に加えて、スタッフさんの丁寧な接客にも心が温まりました。

早朝にみられる霧氷の絶景に感動

部屋のテラスからの眺め

暖かなお部屋と極上のフルコース、心温まる接客など、素晴らしい宿泊体験が楽しめる「かなやま湖 ログホテルラーチ」ですが、筆者がイチオシしたいのが、お部屋のテラスで過ごす早朝の時間です。

こればかりは天気次第ではありますが、運が良ければ「霧氷(むひょう)」の絶景を鑑賞することができます。

部屋のテラスからの眺め

霧氷とは、空気中の水分が氷結して木の枝に付着する現象。雪山の風物詩ですが、気候条件の厳しい北海道では、森の中でも見られます。

朝日に霧氷が照らし出されてキラキラと輝き、木のシルエットが雪原に模様を作る情景は非日常。冬の北海道だからこそ出会える絶景に感動です。

野鳥鑑賞も楽しい洋食朝食に舌鼓

洋食の朝食

清々しい朝の時間を過ごしたら、お待ちかねの朝食へ。スクランブルエッグやポークソーセージ、サラダやコーンスープなどシンプルながら、充実した品数の洋食をいただけます。

どれも素材の味が生きて、すっとお腹の中に入る優しい味つけの一品ばかり。焼きたてのパンも絶品でした。

野鳥鑑賞

そんな素晴らしい朝食の時間のささやかな楽しみが、レストランのガラス窓から眺める野鳥鑑賞。

朝食のパンを焼くときにできるパンくずを置いた餌台に、カケスやヤマゲラなどたくさんの野鳥がやってきます。普段見られない野鳥との出会いにほっこり。

いかがでしたでしょうか。冬の北海道の魅力が詰まった「かなやま湖 ログホテルラーチ」。ぜひプレミアムで非日常な体験を求めて、一度宿泊してみては?

かなやま湖 ログホテルラーチ

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土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。

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