【イタリア】プラダ財団美術館へ行ってみた

イタリアを代表するファッションブランドの1つ、プラダ。ミラノ発祥の人気ブランドです。そのプラダが運営する美術館がミラノにあるのをご存知でしょうか?

近代アートを中心にした展示や映画監督フェス・アンダーソン監修のカフェもあり、現地の人にもツーリストにも大人気のスポットです。

目次

1. プラダ財団って?

アートや文化の継承のために1995年に設立されたプラダ財団。アートコレクションを展示する美術館として2015年にミラノ南西部にオープンしました。

アートはもちろん建築も見どころ。"保存"と"創造"をテーマにレム・コールハース率いるOMAによる設計で、1910年代に蒸溜所として使われていた建物をリノベーション。1万9000平方メートルの広大な敷地を取り囲むように「ポディウム」「シネマ」「タワー」などのデザインの異なる建物が配されていて、それぞれで展示を楽しめます。

ミニチュア
<建築好き垂涎!建物全体を表したミニチュア>

ミュージアムショップ
<書籍やTシャツが並ぶミュージアムショップ>

タワー棟
<タワー棟はスタイリッシュな雰囲気>

マップ
<リノベ建築と新築ビルが共存している>

金色に塗られたホーンテッドハウス
<金色に塗られたホーンテッドハウスは、ランドマーク的存在>

Fondazione Prada

  • 住所: L.go Isarco, 2, 20139 Milano MI
  • 休館日:火曜
  • 営業時間:10:00〜19:00
  • 公式サイト:プラダ財団

2. グローバルなモダンアート:常設展

タワー棟を中心に常設展を展示しています。中でもSNSでよく目にする、巨大なキノコの彫刻が天井からぶら下がる、ベルギーの作家、カールステン・ホーラーの作品「UpsideDown Mushroom Room」は見逃せません。部屋に入るまでのアプローチにも驚かされます。

<Upside Down Mushroom Room>

アメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズのTulips
<アメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズのTulips>

3. 新しい出会いが楽しい:企画展

今回、私が訪れた理由は大好きな映画監督、フェス・アンダーソンの最新映画「Asteroid City」の映画セットや衣装、小道具展示を開催していたから(現在は展示終了)。世界観をリアルに体感できてファンには嬉しい空間でした。
数ヶ月ごとに内容が変わるので、新しいアートに出会える企画展から目が離せません。

映画「Asteroid City」の小道具展示
<2024年1月初旬まで開催していた映画「Asteroid City」の小道具展示>

Paravent
<2024年1月下旬まで開催していた古今東西の屏風が並ぶParaventi>

4. 映画のワンシーンのようなBar Luce

ここは前述したアメリカ人映画監督フェス・アンダーソンがデザインしたバーです。1950年から1960年のイタリアの大衆文化と美学を表現し、どこを撮ってもフォトジェニック。ミラノの老舗カフェ「マルケージ1824」がベースなので、ドリンク&スイーツ共にどれも美味しいです。美術館の入場料なしで利用できるのも嬉しいポイントです。

空間も制服も全てが映画のワンシーンのよう
<空間も制服も全てが映画のワンシーンのよう>


バール内
<バール内はいつも活気があふれています>

ジェラートとケーキ
<ソファー席でいただくジェラートとケーキ>

ポップなインテリア
<ジュークボックスとゲームボードがポップなインテリアに>

最後に

ファッション好き、アート好き、建築好きの方にはぜひ足を運んでもらいたいミラノの美術館のひとつです。撮影OKの場所も多いので、フォトジェニックな思い出に刻まれるはず。個人的には、ハイブランドにふさわしいセンスとグローバルなモダンアートを目にし、刺激を受ける幸せな時間を過ごせました。

ミラノのガレリア内とベネチアにも展示施設があるようなので、そちらにもいつか訪れてみたいと思います。

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真のミラネーゼになるべく、2021年よりミラノに移住した雑誌の編集・ライター。王室&貴族とテルメが大好き。

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