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フランスで有名な場所といえばここ! エッフェル塔など押さえたいスポット集
フランスには有名な都市や歴史的な名所、景観の美しい場所などが多くあり、観光地として大変人気があります。フランスへ遊びに行く際は、見に行きたい場所をいくつかピックアップした上で旅行計画を立てることがおすすめです。
この記事では、フランスの都市や史跡・名所、美術館・博物館、自然景観が楽しめるスポットなど、有名な場所についてジャンル別に紹介します。
目次
1. フランスの有名な都市
フランスには長い歴史を持つ都市が数多くあります。ここでは、フランスで有名な都市について、特徴や見どころを紹介します。
パリ
<出典元:写真AC>
フランスの首都であるパリは、観光地として特に人気の高い都市です。史跡や美術館などの施設だけでなく、ショッピングを楽しめるエリアや、緑豊かな公園なども数多く集まっています。
ファッションなど最先端の流行に触れたい方には、おしゃれなブティックやショールームが並ぶシャンゼリゼ大通り、サントノレ通りなどのエリアがおすすめです。フランスで最も高いビルであるモンパルナスタワーからは、パリの美しい街並みを一望できます。
テュイルリー庭園やコンコルド広場では、広々とした空間でパリの雰囲気を楽しめます。橋や門など、街の随所にある建築物から歴史を感じられることもパリの魅力です。
ストラスブール
<出典元:写真AC>
ストラスブールは、パリの東側に位置する都市です。パリから高速列車(TGV)を使って2時間弱の移動でアクセスできます。
ドイツとの国境に近いことから、ドイツとフランスの両方の文化が混在する独特の雰囲気が感じられます。特に、ビールやフォアグラ、ワインなどの食文化はストラスブールの魅力です。12月ごろには、フランスで最大規模のクリスマスマーケットが開催されます。
フランスとドイツ、2つの国からの影響は建築にも表れています。ユニークな建築デザインや街並みが評価され、旧市街(グラン・ディル)と新市街(ノイシュタット)がユネスコ世界遺産に登録されました。
ニース
<出典元:写真AC>
ニースはフランスの南側に位置する、リゾート地として人気の都市です。地中海とアルプス山脈の間にあるコート・ダジュール地方の中心都市で、明るい海の眺めや美味しい食事が楽しめます。6月から9月は、ニースのビーチが海水浴でにぎわうシーズンです。毎年2月の下旬には、海岸遊歩道の「プロムナード・デ・ザングレ」でカーニバルが行われます。
ニースの魅力は海沿いならではの自然だけではありません。市街地にはお店や美術館も多く、ショッピングや街歩きもおすすめです。シャトー公園の高台からは、ニースの街並みが一望できます。
マルセイユ
<出典元:写真AC>
マルセイユは、ニースよりも西に位置する地中海の港町です。年間を通じて温暖で過ごしやすい気候になっています。古い歴史を持つマルセイユの港の周辺にはおしゃれなカフェが多く、港町ならではの食文化に触れることが可能です。シーフード料理として有名なブイヤベースは、マルセイユ発祥の名物として親しまれています。
ノートルダム大聖堂やサントマリーマジョール大聖堂などの建築物も、マルセイユの見どころです。ドーム状の天井や、芸術的な内装が特徴のビザンチン様式で作られた大聖堂からは、フランスの文化が感じられます。
リヨン
<出典元:写真AC>
リヨンはフランス南東部にある都市です。ソーヌ川とローヌ川という二つの河川が交わるリヨンは古くから栄えた都市で、現在は商業や文化の中心地として多くの観光客が訪れています。美食の都と呼ばれるリヨンでは、郷土料理から高級フレンチまで、さまざまな料理が堪能できます。
ルネッサンス建築が立ち並ぶリヨン歴史地区は、1998年に世界遺産として登録されました。リヨンの中心部には、マロニエの並木に囲われた大きな広場「ベルクール広場」があります。ルイ14世の彫像や聖堂の見える丘など、フランスらしい眺めがベルクール広場の特色です。
リヨンでは、毎年12月に光の祭典というイベントが開催されます。イベント開催中は街中がイルミネーションで飾られ、夜になると幻想的な雰囲気が楽しめます。
ボルドー
<出典元:写真AC>
ボルドーは、ワインの生産地として有名なフランス南西部にある港町です。北エリアにあるワイン博物館では、ワインに関するさまざまな情報に触れられるだけでなく、ワインの試飲や併設レストランでの飲食も楽しめます。
18世紀に作られたブルス広場は、現在は写真撮影スポットとして人気です。広場中央の噴水や、巨大な水鏡に映る反転した景色が美しい「ミロワール・ドー」など、水を使った名所が観光客を魅了しています。
ルネッサンス以降の歴史的な絵画が見られるボルドー美術館や、最先端のアート作品を展示するCAPCボルドー現代美術館など、芸術に触れられる施設も豊富です。
2. フランスの有名な史跡・名所
フランスの各地には、歴史的な建築物が複数あります。フランスで特に有名な史跡や名所は次の通りです。
エトワール凱旋門
<出典元:写真AC>
エトワール凱旋門は、パリのシャルル・ド・ゴール広場にある高さ約50mの巨大な門です。観光スポットとして有名で、単に「凱旋門」と略して呼ばれることもあります。エトワール凱旋門は、フランスのナポレオン・ボナパルトが自軍の勝利を記念して作らせたもので、1806年から1836年にかけて建造されました。
壁面や天井にはナポレオンをモチーフとした数多くの彫刻があしらわれていて、夜にはライトアップされた姿が楽しめます。また、エトワール凱旋門には展望台があり、最上部からはパリの風景を一望することが可能です。
モン・サン・ミッシェル
<出典元:写真AC>
モン・サン・ミッシェルは、フランス西海岸のサン・マロ湾に浮かぶ小島、およびそこに建造された修道院です。満潮時には本土とつながる砂浜が沈み、修道院や周囲の要塞、門などの建造物が海上に浮かんでいるかのような神秘的な光景が楽しめます。数世紀にわたって増改築が続けられてきたため、ロマネスク様式やゴシック様式などさまざまな建築様式が見られることがモン・サン・ミッシェルの特徴です。1979年には世界遺産として登録されました。
モン・サン・ミッシェルのグランド・リュでは、レストランやお土産店での買い物もできます。島内や対岸には宿泊施設があり、時間とともに変わるモン・サン・ミッシェルの景色を味わいたい方におすすめです。
ヴェルサイユ宮殿
<出典元:写真AC>
ヴェルサイユ宮殿はパリから20kmほど離れたヴェルサイユ市内にある宮殿です。宮殿の周囲にある広大な庭園には噴水や彫刻が複数配置されていて、フランスの自然と芸術が味わえます。宮殿と庭園の両方が世界遺産に登録されています。
ヴェルサイユ宮殿はバロック様式の建造物として有名で、対称的な形を多用したデザインが特徴です。外側だけでなく、建物の内部にも大理石の柱や金の装飾品、ステンドグラスといった豪華な装飾がみられます。「鏡の間」や「王室礼拝堂」など数多くの見どころがあり、17世紀の貴族が暮らした雰囲気を味わえます。
ノートルダム大聖堂
<出典元:写真AC>
ノートルダム大聖堂は、中世に建設されたパリの代表的な建造物です。ゴシック様式で作られた建築の傑作として知られています。フランスの歴史や文化を象徴する建造物として、1991年に世界遺産に登録されました。
左右対称に配置された2つの塔や、壁面に並ぶ精巧な彫刻などがノートルダム大聖堂の見どころです。パリの空高くに伸びる尖塔や「バラ窓」呼ばれる大きなステンドグラスも特徴的なポイントですが、2019年4月に発生した火災により一部が破損してしまいました。2024年1月時点では、復旧に向けた工事が進められている最中で、建物の内部を見学することはできません。
エッフェル塔
<出典元:写真AC>
エッフェル塔は1889年に作られ、パリのシンボルとして多くの観光客に親しまれる建造物です。もともとはパリの万国博覧会のために建設され、現在は電波塔としても活用されています。
約300メートルのエッフェル塔には、高さが異なる3つの展望台があります。展望台の利用には、現地やオンラインで購入できる入場チケットが必要です。第一展望台と第二展望台には階段かエレベーター、最上部の第三展望台にはエレベーターのみでアクセスできます。エッフェル塔の下には広場があり、近くから塔を見物することが可能です。広場にあるお土産店では、エッフェル塔の公式グッズが販売されています。
サクレクール寺院
<出典元:写真AC>
サクレクール寺院は、パリの北部にあるモンマルトルの丘に位置する寺院です。標高約130mの高位置にあるため、パリ市内のさまざまな場所からその姿を見ることができます。
上部に3つのドームがある純白の見た目がサクレクール寺院の特徴です。フランスの多くの聖堂がゴシック様式であることに対して、サクレクール寺院はロマネスク様式とビザンチン様式を組み合わせたデザインになっています。サクレクール寺院の正面では、キリスト像やルイ9世、ジャンヌダルクの彫刻が見られます。寺院の中にあるドーム内の壮大な天井画やステンドグラスもサクレクール寺院の見どころです。
サント・シャペル
<出典元:写真AC>
サント・シャペルはセーヌ川のシテ島にある教会です。13世紀に建造されたサント・シャペルは1846年の改修工事を経て、現在もゴシック建築の傑作として親しまれています。
礼拝堂のステンドグラスは約600平方メートルの大きなもので、パリ最古のステンドグラスとして有名です。赤と青を基調とした緻密な模様は、時間帯によって日光のあたり方が変わり、違った表情を見せます。サント・シャペルでは定期的にクラッシックコンサートが開催されていて、歴史を感じる空間で荘厳な音楽が楽しめます。
3. フランスの有名な美術館や博物館
フランスではさまざまな国や時代のアートに触れることも可能です。ここでは、フランスで有名な美術館を紹介します。
ルーブル美術館
<出典元:写真AC>
パリのルーブル美術館は、フランスの観光名所として世界的に有名な美術館です。レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた油彩画『モナ・リザ』や、フランス革命をモチーフとしたドラクロワの名画『民衆を導く自由の女神』などが展示されています。絵画だけでなく、『ミロのヴィーナス』や『サモトラケのニケ』などの彫刻作品も豊富です。
ルーブル美術館の建物自体にも長い歴史があり、見どころになっています。増築が繰り返されバロック様式とルネサンス様式が混在するに至った美術館本棟や、入り口部分にあるモダンなデザインのガラス製ピラミッドなど、さまざまな時代の建築を楽しむことが可能です。
オルセー美術館
<出典元:写真AC>
パリのオルセー美術館では、ルーブル美術館よりも現代に近い1848年から1914年ごろのアート作品が楽しめます。ルノワールやモネ、セザンヌなどが描いた印象派の絵画や、ロダンの彫刻作品などが特に有名な展示作品です。また、アート作品だけでなく、華やかなデザインが特徴のアールヌーヴォーの家具なども展示されています。
オルセー美術館の建物は、もともとはパリ万博のために建設されたオルセー駅の駅舎だったものです。そのため、かつてのオルセー駅の雰囲気が感じられる館内の内装や、豪華なデザインの大時計なども見どころになっています。
オランジュリー美術館
<出典元:写真AC>
オランジュリー美術館は、パリの中心部にある美術館です。宮殿にあった庭園の植物を守るために作られた温室が、現在のオランジュリー美術館として使用されています。ガラス張りで日差しがよく入る明るい雰囲気がオランジュリー美術館の特徴です。
オランジュリー美術館に展示される有名作品として、クロード・モネが描いた『睡蓮』が挙げられます。『睡蓮』はモネが晩年に描いていた連作で、オランジュリー美術館の一階ではその内の8点を見ることが可能です。地下階では、ルノワールやセザンヌ、マティスなどが描いた19世紀末から20世紀前半の名作も鑑賞できます。
ピカソ国立美術館
パリのマレ地区にあるピカソ国立美術館は、パブロ・ピカソの作品やコレクションなど5,000点以上を展示した美術館です。絵画だけでなく、彫刻や写真など幅広い作品が時代順に楽しめます。ピカソ自身の作品のほか、ルノワールやマティスなど同時代の作家の作品も展示されています。
ピカソがかつてやり取りした書簡やデッサンなどを通じて、アーティストとしての生涯に触れられる点がピカソ国立美術館の魅力です。建物の外観や内装、大階段などに大規模で繊細な彫刻が施されているところも見どころになっています。
4. フランスで自然景観が楽しめる有名なスポット
フランスでは川や湖、山などの自然景観も楽しめます。ここでは、フランスの自然に触れてみたい方におすすめの有名スポットを紹介します。
セーヌ川
<出典元:写真AC>
セーヌ川は、パリ市内を南北に分けるように流れる河川です。川の北側はリヴ・ドロワット(右岸)と呼ばれ、シャンゼリゼ通りやルーブル美術館などがあります。南側はリヴ・ゴーシュ(左岸)と呼ばれ、エッフェル塔やオルセー美術館などが名所です。
セーヌ川では、水上バスや遊覧船を使った観光が楽しめます。ランチやディナー付きの遊覧船では、セーヌ川から見えるパリの街並みと食事を同時に楽しむことが可能です。パリで最も長い歴史を持つ橋であるポン・ヌフや、金色の装飾が美しいアレクサンドル三世橋などもセーヌ川の見どころになっています。
アヌシー湖
<出典元:写真AC>
アヌシー湖は、フランスの東部、スイスとの国境付近にある湖です。フランス国内で3番目の広さを持ち、ヨーロッパの中でも特に透明度の高い湖として知られています。
アヌシー湖では、遊覧船でアヌシー周辺の自然豊かな景色が楽しめます。また、ヨットや水上スキー、ダイビングなどのアクティビティができることもアヌシー湖の魅力です。アヌシー湖の周辺にはサイクリングロードがあり、サイクリングを楽しむこともできます。
ジュラ山脈
ジュラ山脈は、フランス東部からスイス西部にある山脈です。山を覆う静かな森ほか、ベルフォンテーヌ湖やエリソン滝、モワドン洞窟などさまざまな自然の風景が楽しめます。夏はハイキングや水辺での遊び、冬はスキーと、季節ごとに異なるアクティビティに取り組めることもジュラ山脈の魅力です。
ニューカレドニアのラグーン
ニューカレドニアは、太平洋の中央付近にあるフランス領の島です。ニューカレドニアにあるヌメア島のラグーンは2008年に世界遺産として登録されています。ニューカレドニアには白い砂浜やサンゴ礁があり、透明感のある海でシュノーケリングやダイビングが楽しめます。ウインドサーフィンやカイトサーフィン、水上バイクなど海のアクティビティも人気です。
この記事では、フランスで有名な都市や施設を紹介しました。文化や歴史を感じられるだけでなく、自然も豊かなところがフランスの魅力です。フランスへの観光をご検討の際には、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。
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