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【北海道・富良野・山部】冬もいい!ホンモノの冬を体験
こんにちは!
たびこふれ編集部のシンジーノです。
今年(2023年)の夏に富良野の山部へ初めて取材に行って以来、私はすっかり山部ファンになってしまいました。
その時の記事がこちら↓
山部はいわゆる観光地ではありませんが、北海道で穫れる採れる野菜のほぼすべては山部で穫れると言われるほどの野菜王国。
土と水と気候という好条件が揃い、野菜そのものの濃い味がする農作物が採れる豊かな土地です。
メロン、すいかなどの果物も上質なものが採れ、夏にはそれら山部の味をたっぷり堪能したのですが「冬はマイナス20度以下にもなり、一面雪に包まれてそれはそれは厳しい土地」とも言われていました。
・・・そんな山部の冬のど真ん中に、好奇心旺盛な私シンジーノは行って参りました!
生半可な気持ちでは受け止められない冬の山部。
この記事では山部の冬の魅力をたっぷりご紹介します。
「いや~北海道は、冬こそがいいっ!」そう思いました。
また2024年2月に日本全国に山部の町を知ってもらいたい、と限定1本(20名まで)のモニターツアーが企画されました。
内容充実&お得なツアー内容もご紹介します。→モニターツアーは終了しました。
目次
北海道の雪のすごさ
まずは、旭川空港から美瑛~富良野~山部へ向かう国道の様子をご覧ください。
どうですか。一面真っ白、銀世界です。
夏に泊まった「太陽の里」への道です。(太陽の里は冬季は閉鎖されています。)
まるでレコード(CDか!)のジャケット写真のような透明感のある厳かな風景です。
冬の山部を動画でもご覧ください。
記事にも書いた「ため池」も冬場にはこんな感じです。
池の水は抜いてあるそうです。(水は凍ると膨張してコンクリートを破壊するので冬には必ず抜水するのだとか)
北海道の雪はサラサラで、まるで片栗粉を踏んでいるかのようにキュッキュッと締まって楽しくなります。そのままかき氷にして食べたいくらい笑。
本州では、一面雪で真っ白ということは少なく、どこかしら土色だったりすることが多いですが、北海道は多くの地域が最高気温が零下の為、雪は解けず降り積もっていくので、べちゃっとならず、とてもきれいです。
特に山部のある富良野エリアの雪はパウダースノーを誇るスキーのメッカですから雪質がすごくいいのです。
地酒の山部を食す会
今回山部に訪れた一番の目的は、このイベントへの参加です。
山部で作られたお米を使って醸されたお酒(さんろく)の新酒を味わう会で、コロナ禍を除き毎年開催されており、今年で15回を数えます。
会場の山部福祉センター大ホールには100人を超える人たちが集いました。山部の住民だけでなく、富良野駅から送迎バスも出ていて、毎回外部から楽しみに来られる方々も多いとか。
山部産の酒米"すいせい"で醸される「さんろく」は金滴酒造で造られています。
"さんろく"の文字は、「北の国から」の倉本 聰さんが書かれたものです。味がありますね~。
今年山部で採れたお米で造られた新酒(純米吟醸生原酒)のお披露目会でもあります。
日本酒以外にふらのワインの秘蔵のお酒も供されます。日本酒もワインもなんと飲み放題です。
初めて参加しましたが、和やかでとっても温かい会でした。会場設営もおつまみもほぼすべて地元の人たちの手作りによるものでした。
赤飯(北海道の赤飯はやや甘め。もっちもちで優しい味でした)
ピクニックのように楽しいおつまみの盛り合わせ。これらもほとんどが地元のお母さんたちの手作りです。こういうの、ほっこりしていいですよね~。
このあったかい雰囲気の中、老若男女が賑やかに酒を酌み交わします(お酒が飲めない人用に甘酒やソフトドリンクもあり)。
お年寄りと若い人たちが仲良く語りあっている場のムードは、部外者の私から見てとても微笑ましく、「山部っていい町だなぁ」と少し涙ぐんでしまったほどです。
山部という町と人のおおらかさ、優しさが会場全体を包んでいました。
山部産のお米で造られた「さんろく」はオンラインショッピングで購入することもできます。
さんろくの特徴は、生原酒ですがフルーティーですっきりした清らかなお酒です。
本数限定品、売り切れご免ですので、興味ある方はお早めに。
>>山部産のお米で造られたお酒「さんろく」についてもっと知りたい方はこちら
20名限定1本だけの山部体験モニターツアーの内容は?
山部は富良野市に属していますが、全国的にはほとんど知られていません。
山部の魅力を全国の方に知ってもらいたいと、モニターツアーが阪急交通社の協力のもと企画されました。
ツアーの詳細はこちらをご覧ください。
>>2月9日出発(20名限定1本催行)厳冬「やまべゆきんこまつり」を体感する富良野やまべ地区を訪ねる旅 3日間
(スケジュールには旭川冬まつりと層雲峡氷瀑まつりも含まれています。冬の北海道祭りのオンパレードです。20名限定なのでバスも1人2席ゆったり使えるそうです)
今回このモニターツアーに含まれる場所にも訪れましたので、併せてご紹介しましょう。
→モニターツアーは満席完売で終了しました。
来春廃線となるローカル線に体験乗車
<山部駅>
山部駅を通る路線は残念ながら、2024年3月に廃線が決まっているそうです。
モニターツアーでは、廃線直前のこの列車に乗車体験できます。
山部駅から布部駅までの1区間(乗車時間6分)を乗車します。
趣のある山部駅のホーム。この線路を列車が走るのを見られるのもあとわずかです。
では、列車が入線する哀愁ある風景を動画でご覧ください。
列車内の風景はこんな感じです。(一両編成。ワンマン運行)
私たち50代以上の世代にはたまらない、昭和の懐かしい空気が漂っています。
あ~子どもの頃を思い出します。
運転席。永い間ごくろうさまでした。
車窓に流れる山部の冬の風景をどうぞお楽しみください。
布部駅へ到着しました。
ここ布部駅は、TVドラマ「北の国から」で黒板五郎さんと純と蛍が初めて富良野に降り立ったシーンがロケで撮影された駅です。
山部駅も布部駅も無人駅。ここ布部駅も来春廃線となります(泣)
新富良野プリンスホテルで豪華ディナー
あの新富良野プリンスホテルで夕食をいただく、というのもこのモニターツアーのポイントのひとつでしょう。
<新富良野プリンスホテル>
このレストランでディナーを食べられるそうです。
そのディナー、なんと価格1万円のリッチなフルコースディナーだそうですよ。いいなあ~
スキー場のゲレンデを観ながらの夕食、なんとロマンチックな・・・。
夕食時ですから、ライトアップされてさらに美しいことでしょう。
新富良野プリンスホテルは町の高台に建っており、広大な富良野盆地、晴れた日には十勝連峰を望むことができるそうです。
地元開催のゆきんこまつり参加
地元で開催される「やまべゆきんこまつり」は冬の人気イベントで、2024年はちょうど2月12日に開催されるので、モニターツアー参加の方も立ち寄って見学するそうです。
やまべゆきんこまつりの様子(写真は過去開催されたものです)
地元の人たちの手作り感満載です。楽しそうですね、とっても寒そうですが笑。
山部の文化・歴史を知る
やまべゆきんこまつりは、山部生涯学習センターの敷地で行われますが、センター内には山部の文化、歴史がわかる展示室があります。センターの建物は元々山部農業高校の校舎だったもので、現在は生涯学習センターとして活用されています。
迫力の熊や鹿の剥製が展示されており、北海道の大自然を知ることができます。
富良野といえば、スキーですね。昔のスキー板の展示もあります。「こんな板で滑ってたんだ~」と感動しました。
<昭和の人々の生活用具の展示>
<懐かしい電化製品>
センター内にはたくさんの展示物がありますが、これらほとんどは地元の人たちから寄贈されたものだそうです。
いい人が多いんですね、山部って。
2日目宿泊ホテルはフェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野
モニターツアーの初日は層雲峡温泉泊、2日目は南富良野町にあるフェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野に宿泊します。
昨年(2022年)6月にオープンしたばかりのピッカピカのホテルです。
<シンプルなホテルロビー>
お部屋にはバスタブはなくシャワーオンリーなのですが、機能的で使い勝手が良さそうでした。
ホテルの周りは賑やかな繁華街ではありませんが、ホテル向かいに「道の駅」があり、レストランやお土産や産直品が買えます。
道の駅のレストランでカツカレーを食べました(1,180円)。ボリューム満点でトマトが効いているのか酸味のあるさっぱりしたカレーでした。
ハンバーグカレー(1,180円)。ハンバーグでかっ!
地元の特産品 お土産が買えるFRANO MARCHE(富良野マルシェ)
富良野駅そばに地元の人たちや観光客が集うFURANO MARCHE(富良野マルシェ)があります。
モニターツアーでこちらにも立ち寄りますので、地元特産のお土産を買えます。
北海道道民はスナック好き?(おまけ)
今回、地元の方に山部のスナックへ連れていってもらいました。
JR山部駅そばに地元の方御用達のスナック「歌謡スタジオチェリー」。なんか昭和の映画のワンシーンみたいですよね。
高倉 健さんが出てきそうです。
<チェリー店内の様子>
おお~っ!こんなお店、今の日本にまだ残っていたんですね。懐かし~い。
スナックと言えばおつまみは乾きものと相場が決まっていますが、ここチェリーではがっつり食事もできます。これらも手作り。ママの玉子焼き、ちょっと甘めで美味しかったです。(要事前予約)
山部は小さな町ですが、スナックが数軒あります。逆に居酒屋は少ない。
これは北海道全般に言えることだそうですが、北海道ではスナック文化が根づいていて、夜な夜な自分のお気に入りのスナックに通う人が多いのだとか。その店に行くと知り合いの誰かが必ずいる、みたいな。文化交流のベースになっているんでしょうね。
私もこのスナックで地元の人と酒を酌み交わし、語りあい、すっかり仲良くなりました。
そして真冬の山部の夜は終わりを告げることなく更けてゆくのでした。。。(これも仕事の一環ですコホン)
山部の冬 まとめ
いかがでしたか、冬の山部。
確かに寒かった。私が訪れた12月22~23日は-10℃前後。外に10分も立っていると身体の芯から冷えてきます。(2月頃は-20℃
「北海道は雄大で食べ物も美味しくていいですよね。でも冬の厳しさは想像以上じゃなかったですか?」と。
その問いに移住者は答えました。
「北海道はね・・・冬がいいんですよ」と。
私も思いました。
「北海道の冬、いいなぁ~」と。
山部という町、行く度に奥深いところだと感じました。
冬の山部と祭りを堪能するのモニターツアー(20名限定2月19日発)。山部以外にも層雲峡、旭川の冬のまつりも楽しめてお得です。
→モニターツアーは満席完売で終了しました。
>>厳冬「やまべゆきんこまつり」を体感する富良野やまべ地区を訪ねる旅 3日間
山部、今度はいつ行こうかな~
参考までにこちらの記事もご覧ください。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。