【スペイン】10月9日のバレンシアの日にあわせてバレンシアに行こう!!

スペインの自治州はそれぞれ自治州の日があり、その日はその州の祝日になります。

私が住むバレンシア州の日は10月9日。今年は月曜日に当たったので、7~9日の3日間に渡りさまざまな祝賀プログラムがありました。ちょうど日本から友人達が来ていたため一緒にバレンシア市内で過ごし、友人達もとても楽しんでくれました。それでやっと気付いたのです。バレンシアの日にあわせてバレンシア観光に来ると絶対に楽しい!!

今回はそんなバレンシアの日のお話です。

目次

バレンシアにとって歴史上とても大切な日

歴史好きな方はご存じのように、イベリア半島は711年に侵入してきたイスラム勢力により北部を除くほぼ全土を占領され、キリスト教勢力は1492年まで長い年月をかけて国土を再征服してきました。

バレンシアをイスラム勢力から取り戻したのは1238年で、指揮をとったアラゴン王国のハイメ1世王がバレンシアに勝利の入城を果たしたのが10月9日でした。それがバレンシア州の日になったわけです。

市内にあるハイメ1世王の像
<©VisitValencia 市内にあるハイメ1世王の像>

では、多々あるバレンシアの日祝賀プログラムの中からいくつかおすすめのものをご紹介しましょう。

火祭りでもおなじみの爆竹ショーや花火大会

バレンシアと言えば爆竹。3月の火祭りでおなじみの爆竹ショー"マスクレタ"があります。

今年は週末にあたった7日とバレンシアの日当日の9日に開催されました。私は7日の方に行ったのですが、開始15分前に着いたにも関わらず、前から2番目で見ることができました。火祭りの時ほどの人混みはありませんでした。久々に鼓膜とお腹に轟音を感じ、満足でした。

バレンシア名物ともいえる爆竹ショー"マスクレタ"
<©VisitValencia バレンシア名物ともいえる爆竹ショー"マスクレタ">

毎年10月9日の午前0時には花火大会が開かれます。時間は日本の有名花火大会のように長くはなく、20分弱程度。今年は地下鉄のアラメダ駅にある橋よりもひとつ海寄りの花の橋(Puente de las Flores)のあたりで打ち上げられました。爆竹好きのバレンシアだけあり、花火に爆竹を加えた構成でした。

花火大会
<©VisitValencia 夜の12時に始まる花火大会>

前まで聖母広場でも行われていた民族舞踊ショーは、市役所広場の仮設ステージで行われました。スペインの民族舞踊というとフラメンコを思い出す方もいらっしゃることでしょうが、バレンシアは踊りも衣装も異なります。カスタネットを使うところは一緒ですね。これもぜひ観たいプログラムです。

バレンシアの民族舞踊
<©VisitValencia バレンシアの民族舞踊を観るチャンス>

イチオシはモロス・イ・クリスティアーノスのパレード

見応えがあるのがモロス・イ・クリスティアーノスの入城パレードです。

モロス・イ・クリスティアーノスは主にバレンシア州で祝われるお祭りで、直訳するとイスラム教徒とキリスト教徒という意味になります。パレードでは、両軍に分かれてさまざまな仮装をしたグループが町を練り歩きます。パレードは延々と3時間ほど続きますが、かなり手の込んだ仮装なので見ていて飽きません。

ルートはラ・パス通り(Calle de la Paz)からレイーナ広場(Plaza de la Reina)を経由してサン・ビセンテ・マルティル通り(Calle San Vicente Mártir)を通過し市役所広場(Plaza del Ayuntamiento)まで。沿道には有料の椅子が並び、予約席でない限り空いていれば座って見物することができます。例年9日の夕方の開催です。

※来年以降はルートや日時が変わる可能性もあります。

パレード
<©VisitValencia 延々と3時間ほど続くパレード>

趣向を凝らした仮装
<©VisitValencia 趣向を凝らした仮装が目を楽しませてくれる>

そのほかにもミサやパレードなどが執り行われるので、町を歩いていると民族衣装で着飾った人や仮装した人たちに出くわすことも。夜には州政府庁舎のプロジェクションマッピングもあり、町中にお祭りムードが漂っていました。もちろん町のあちこちでバレンシア州旗も見かけましたよ。

バレンシアの旗
<©VisitValencia これがバレンシアの旗>

プログラムの開催日時は毎年多少変わるので、事前にネットで探すか(検索ワード例:programa dia de valencia)、ツーリストインフォメーションで聞いてみてください。

バレンシアのバレンタインデーでもある

なお、10月9日は、バレンシア版バレンタインデーのLa Mocadoràと呼ばれる日でもあるんです。

カトリック教会ではこの日は聖ドニの日で、バレンシアではこの聖ドニは恋人たちの守護聖人になっています。男性が恋人や奥さんにスカーフに包んだマジパン(アーモンド粉と砂糖を練ったお菓子)をプレゼントするのですが、マジパンはおままごとのおもちゃのように小さくてカラフルな野菜やフルーツを模っていて、とてもかわいいのです。

男性から女性というのは日本とは逆ですね。お菓子屋さんのウィンドーにこのマジパンとスカーフが並ぶ様子を目にできるのは、この時期のバレンシアだけ。

かわいいお菓子
<©VisitValencia 男性が女性にプレゼントするかわいいお菓子>

この頃は暑さも和らいでとても気持ちのいい気候になり、旅行にはもってこいの時期。10月にスペイン旅行をされる方は、ぜひバレンシアの日にあわせてバレンシアにお越しくださいね。

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田川敬子(Keiko Tagawa)

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。

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