北海道に雪が降るのはいつ頃から? 雪のときの注意点も紹介

札幌 雪まつり 冬

国内でもほかの地域とは気候が大きく異なる北海道。「北海道ならではの冬景色を満喫したい」、もしくは「雪のシーズンを避けて北海道を旅行したい」という人もいるのではないでしょうか。

北海道に雪が降り始める時期やピークの時期、北海道の雪が降り終わる時期を解説。あわせて、冬の北海道ならではのイベントや、雪の北海道を旅する際の注意点もご紹介します。

目次

<1. 北海道に雪が降るのはいつ頃から?>

<2. 北海道の雪がピークになるのはいつ頃?>

<3. 北海道の雪が降り終わるのはいつ頃?>

<4. 北海道の地域ごとの月別積雪量は?>

<5. 冬の北海道だからこその観光スポットやイベントは?>

<6. 北海道が雪のときに観光する際の注意点>

1. 北海道に雪が降るのはいつ頃から?

北海道の雪
<出典元:写真AC

北海道で初雪が降るのは、例年10月下旬~11月上旬。稚内(わっかない)や旭川などの北部でいち早く雪が降り始め、札幌や網走で初雪が降った後、函館や釧路、帯広などでも降り始めることが多いです。

北海道以外の日本各地の初雪の時期は以下の通り。東北北部とは大きな差が見られないものの、全国的に見ても北海道は雪が降り始めるのが早いと言えるでしょう。

  • 東北北部:11月上旬~11月中旬
  • 東北南部:11月中旬~11月下旬
  • 北陸:11月下旬~12月上旬
  • 甲信越:11月中旬~12月中旬
  • 関東北部:12月上旬~12月中旬
  • 関東南部:12月中旬~1月上旬
  • 東海:12月中旬~1月上旬
  • 近畿:12月中旬~12月下旬
  • 中国:12月上旬~12月中旬
  • 四国:12月中旬~12月下旬
  • 九州:12月中旬~1月中旬

2. 北海道の雪がピークになるのはいつ頃?

北海道の積雪
<出典元:写真AC

北海道は雪の降り始めが早いとはいえ、降雪期間中ずっと同じペースで雪が降り続けるわけではありません。北海道の降雪がピークを迎えるのは、例年2月下旬頃です。

北海道内の主要都市の2月の平均最深積雪を比較すると、夕張が130cm、小樽が117cm、札幌が95cm、旭川が84cm、帯広が63cm、釧路が26cmになっています。同じ北海道内でも地域によって差が大きいことがわかりますね。

ちなみに、北海道で最も積雪の多い町は道北にある幌加内町(ほろかないちょう)で、2月の平均最深積雪はなんと192cm。大の大人が完全に埋まってしまうほどの積雪なんです。

年間の平均降雪量を県庁所在地別に見ると、1位が青森市で567cm、2位が札幌市で479cm、3位が山形市で285cmになっています。日本は世界でも有数の雪大国なので、積雪が多いのは北海道に限った話ではありません。

3. 北海道の雪が降り終わるのはいつ頃?

冬の長い北海道では、例年3月中旬~3月下旬頃にかけておおむね雪が降り終わりますが、4月に入ってからも積もらない程度に雪が降ります。3月に積もる程度の雪が降り終わってもすぐに雪がなくなるわけではなく、3月中旬~3月下旬頃に市街地の雪解けが始まり、4月上旬~4月中旬頃には街からほぼ雪がなくなります。

北海道以外の日本各地の終雪は次の通りで、やはり東北は北海道と似た傾向が出ています。

  • 東北北部:4月中旬~4月下旬
  • 東北南部:4月上旬~4月中旬
  • 北陸:3月下旬~4月上旬
  • 甲信越:3月下旬~4月上旬
  • 関東北部:3月下旬~4月上旬
  • 関東南部:3月上旬~3月中旬
  • 東海:2月中旬~3月下旬
  • 近畿:3月上旬~3月下旬
  • 中国:3月中旬~3月下旬
  • 四国:2月下旬~3月上旬
  • 九州:2月上旬~3月中旬

4. 北海道の地域ごとの月別積雪量は?

一口に「北海道」といっても広いため、積雪量には地域によって差があります。気象庁の平均最深積雪のデータから、北海道の主要都市の月別積雪量を見てみましょう。

月ごとの平均最深積雪(cm)

札幌函館稚内釧路
1月 76 34 59 23
2月 95 41 64 26
3月 82 28 58 23
4月 22 1 17 5
5月
6月
7月
8月
9月
10月 1 1
11月 15 9 15 3
12月 47 22 39 17

上記4都市のうち最も積雪が多いのが、道央の札幌。反対に、道南の函館や道東の釧路は、北海道の中でもあまり雪の降らないエリアとして知られています。

5. 冬の北海道だからこその観光スポットやイベントは?

冬が長く厳しい面もある北海道ですが、冬は夏と並ぶ観光のベストシーズンでもあります。寒さ対策を万全にして、冬の北海道を満喫できるスポットやイベントに出かけてみましょう。

さっぽろ雪まつり

さっぽろ雪まつり
<出典元:写真AC

北海道を代表する冬のイベントといえば、毎年2月上旬に開催される「さっぽろ雪まつり」。1950年、地元の学生が大通公園に6つの雪像を

設置したことから始まり、2024年で74回目を迎えます。

さっぽろ雪まつりの魅力は、3つの会場でそれぞれ趣の異なる雪と氷の世界が楽しめること。

メイン会場「大通会場」には絶対に見逃せない大雪像や中小雪像、市民雪像が展開されるほか、2013年からは真っ白な雪像が光と色で彩られるプロジェクションマッピングも開催されています。

1983年に登場した「すすきの会場」には、芸術的な氷像が集結。氷彫刻コンクールが開催されるほか、「キャラクター氷像」や「魚入り氷像」などのユニークな氷像にもお目にかかれます。北海道最大のネオン街の光が氷に映える、夜の風景も見逃せません。

「つどーむ会場」には、巨大すべり台やスノーラフトなど、雪とふれ合えるアトラクションが設置され、子どもはもちろん大人も童心に返って遊べます。

>>阪急交通社 さっぽろ雪まつり特集はこちら
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旭川冬まつり

旭川冬まつり
<出典元:写真AC

旭川冬まつりは、1960年から旭川市で開催されている道北最大級のイベント。さっぽろ雪まつり同様、毎年2月に開催されており、2024年で65回目を迎えます。

旭川冬まつりのテーマは「雪と氷とあかりの祭典」。メイン会場にはギネスにも認定された世界最大級の大雪像をはじめ、旭川市民が有志で作った多種多様な雪像が並びます。

全長100mの氷のすべり台や雪の巨大迷路、スノージップラインなど、豪雪地帯ならではの豊富な雪量を生かしたアトラクションも充実。さらに、お笑いタレントによるライブショーや道北のグルメが味わえる「冬マルシェ」なども登場し、寒い旭川を熱く盛り上げます。

旭山動物園のペンギンの散歩

旭山動物園のペンギンの散歩
<出典元:写真AC

旭川市旭山動物園は、北海道でも屈指の人気観光スポット。動物の生態に合わせた快適な環境を作ることで、動物本来の行動を引き出す「行動展示」が有名で、ペンギンたちが水中トンネルを自由に泳ぎ回る「ぺんぎん館」、ホッキョクグマがプールにダイブする姿が見られる「ほっきょくぐま館」など、動物たちが生き生きと暮らす様子は見ていて飽きることがありません。

そんな旭山動物園の冬の風物詩が、ペンギンたちの運動不足解消を目的にした「ペンギンの散歩」。雪の状況にもよるものの、12月下旬から3月中旬頃まで行われ、午前と午後の2回、雪の状況によっては1回開催されます。

約500mの散歩コースを30分~40分かけてよちよち歩くペンギンたちは、とびきりの可愛らしさ。ときには雪の上を胸ですべって進むペンギンもおり、普段は見られないペンギンの行動にお目にかかれるかもしれません。

旭山動物園について詳しくは「【北海道】冬季目玉イベント「雪の中のペンギンの散歩」!旭山動物園で銀世界の動物たちを楽しもう!」の記事もご覧ください。

イルミネーションスポット

小樽ゆき物語
<出典元:写真AC

澄んだ空のもと、色と光が雪景色を彩る北海道のイルミネーションはなんとも幻想的です。

道内に多数あるイルミネーションスポットの中でも、特に人気が高いのが小樽。「小樽ゆき物語」と題して、毎年11月上旬~2月中旬頃にかけて、レンガ倉庫が並ぶ小樽運河がロマンティックな青の光に包まれます。

「光の街・函館」をテーマに、ノスタルジックな函館の街がライトアップされる「はこだて冬フェスティバル」も冬の人気イベント。歴史的建造物が並ぶ元町地区がイルミネーションで輝くほか、打ち上げ花火が冬の夜空を彩ります。「日本三大夜景」として名高い函館山からの夜景とともに、冬ならではのきらめきを楽しみましょう。

砕氷船

砕氷船
<出典元:写真AC

冬ならではの北海道のアトラクションが、豪快に流氷を砕きながら進む「砕氷船(さいひょうせん)」。オホーツク海を覆い尽くす流氷を間近に見ながらのクルーズは、国内では北海道だけの非日常体験です。

観光用の砕氷船は紋別出航の「ガリンコ号」と網走出航の「おーろら」があり、運行期間は毎年1月下旬~3月頃。ツアーに参加すれば札幌からの日帰りも可能です。

砕氷船について詳しくは「寒さの中に感動がある!網走流氷砕氷船「おーろら」で氷の海を突き進む」の記事もご覧ください。

6. 北海道が雪のときに観光する際の注意点

普段雪が少ないエリアに住んでいる人にとって、北海道の雪は非日常。雪国ならではの風景にワクワクする反面、雪の時期に北海道を観光するならそれなりの準備が必要です。

防寒対策は当たり前(ただし、屋内用に脱ぎ着できるように)

防寒
<出典元:写真AC

まず、防寒対策は万全にしておくことが大前提。厚手のコートやあったかインナーはもちろんのこと、手袋や帽子、マフラーなどの小物類やカイロなども駆使して、普段とはレベルの違う寒さに備えましょう。外は寒くても屋内は暖房がきいていて暖かいので、脱ぎ着ができて、調節がしやすい服装がおすすめです。

道で滑らないために準備する

道路
<出典元:写真AC

雪が積もると道路が滑りやすくなるため、普段雪の少ない地域に住んでいる人は雪道で転倒しがちです。転んでケガをしては大変ですし、ケガがなくても洋服が汚れたり濡れたりするのは避けたいですよね。

そうならないためには、雪道に対応したスノーブーツやスノーシューズを準備するのが一番ですが、事前に雪道を歩くコツを知っておくのも大切です。雪道を歩くときは、重心を前にして、小さな歩幅でできるだけ足裏全体を地面につけるような気持ちで歩くようにしましょう。

車は慎重に! 心配ならやめておく

道路
<出典元:写真AC

北海道旅行ではレンタカーを利用する人も多いですが、雪道での車の運転には危険がいっぱい。凍結した路面でスリップしたり、視界が悪くなったりする恐れがあるため、雪に慣れていない人にはおすすめできません。

もし雪シーズンの北海道で車を運転するなら、スタッドレスタイヤを使用するのはもちろん、スピードは控えめにして十分な車間距離を保つなど、慎重な運転を心がけます。雪道での運転が心配な人は、公共交通機関やツアーを利用するなど、自分で運転をしなくて済む方法をとりましょう。

冬季休業の施設がある

冬ならではのイベントがある一方で、北海道には冬季休業の施設や観光スポットもあります。特に自然豊かな場所にあるロープウェイやキャンプ場、公園などは冬季休業することが多い傾向にあります。

冬季に限りませんが、人気の「旭山動物園」や「のぼりべつクマ牧場」「おたる水族館」などにも休業期間があるため、訪問の際は事前に営業スケジュールをチェックするようにしてください。

ここだけの体験の数々が待っている冬の北海道。冬に北海道を旅するなら、雪と上手に付き合って、北海道ならではの冬景色を堪能してください。「雪の北海道は避けたい」という方は、雪の時期を外して北海道を満喫しましょう。

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