子どもと笛吹川フルーツ公園(山梨)を巡ってみた! 行き方や園内スポットを紹介

子どもと笛吹川フルーツ公園(山梨)を巡ってみた! 行き方や園内スポットを紹介

たまには自然の中で子どもを思いっきり遊ばせたい。そんなときにおすすめしたいのが、山梨県にある「笛吹川フルーツ公園」です。

自然豊かで東京からもアクセスのよい山梨県は、子連れの遠出にちょうどよいエリア。甲府盆地を見下ろす広大な敷地内には、水が流れるアクアアスレチックなど、子どもが遊べる遊具も充実しており、レストランや日帰り温泉もあるので、親子で1日中楽しめると人気のスポットです。

私もこの夏、7歳の娘と一緒に訪れ、娘が気に入りすぎて「明日もまたここに来たい!」と帰りたがらなくて大変でした。そんなフルーツ公園の魅力をたっぷりお伝えしていきたいと思います。

目次

笛吹川フルーツ公園へ!

笛吹川フルーツ公園は、山梨県山梨市にある「花とフルーツとワインの公園」をテーマに整備された都市公園です。新宿から特急で約90分、最寄り駅の「山梨市駅」からタクシーや市営バスで10分以内というアクセスの良い場所にあります。

かいじ

東京方面から電車で行く場合は、JR中央本線を利用して各駅停車の普通電車で安く行く方法と、新宿から特急で早く行く方法があります。

前者は新宿から約140分(1,533円[IC利用])、後者は約90分(3,890円/運賃2,310円[IC利用]+指定席1,580円)です。

今回は娘と2人きりのため、快適性を重視して特急「かいじ」で向かいました。かいじは各席の足元にコンセントが完備され、車内Wi-Fiもあったので、スマートフォンやタブレットを充電しながら子どもと一緒に動画やゲームを楽しむことができ、非常に快適な90分間でした。車内トイレもきれいで、公衆トイレが苦手な娘も嫌がらずに入れました。

山梨市駅

「山梨市駅北口」で下車したら、改札を出て左手に進みます。駅前のロータリーにバス停とタクシー乗り場があり、とてもわかりやすいです。

私たちが訪れた8月中は期間限定でシャトルバスが出ていたので、今回はそれを利用しました。シャトルバスは1時間に1本のペースで1日計7本。所要時間は8〜10分で、大人200円、子ども100円でした。

通常の期間は、同じバス停から山梨市営バス(大人200円)か、タクシーで約7分(1,500円)が利用できます。バスを利用する場合は、とにかく本数が少ないので、先に時刻表を調べておき、電車の時間をそれに合わせたほうが良いと思います。私たちもそうしました。

シャトルバス

シャトルバスは小銭を入れるタイプでした。普段ICカードでピッと済ませてしまうので、バスで小銭を入れるという体験も娘には新鮮だったようで張り切ってやってくれました。

また、車で行かれる場合は、中央自動車道の一宮御坂ICまたは勝沼ICから車で約30分です。甲府からはフルーツラインを経由して約30分です。駐車場は3箇所あり約400台停められます(しかも無料!)。テント持参で、通い慣れている感じのご家族もたくさんいらっしゃいました。

笛吹川フルーツ公園は山の上! 見晴らし最高

見晴らし

葡萄畑が連なる山道を登って行くと、笛吹川フルーツ公園に到着です。バス停は「フルーツ公園」と「フルーツセンター」があり、私たちはインフォメーションのある中心部に近い「フルーツ公園」で下車しました。

バスを降りると、山々の連なりと甲府盆地が見渡せる、見晴らしのいい光景が広がります。展望エリアからは、天気が良ければ昼間は富士山、夜は新日本三大夜景に選ばれた甲府盆地の夜景を見渡すことができるそうです。

笛吹川フルーツ公園は、甲府盆地を見下ろす山の斜面に広がる公園で、広大な敷地にはブルーベリーや葡萄などの果樹林とともに、カフェやショップ、水遊びができるアクアアスレチック、遊具広場、芝生の広場などがあり、1日中遊べるようになっています。そして、こちらの公園は、なんと入場無料で楽しむことができるのです!実にありがたい。リピーターが多いというのも頷けます。

入口の花壇

インフォメーションで園内MAPをもらい、花壇を登っていくとドーム型の建物が見えてきます。日本の大型公共建築の設計で有名な建築家・長谷川逸子により、3つのドームは種子の飛来や果物の形などをイメージして設計されたものだそうです。宇宙船のようでもあり、温室のようでもあり、未来的なのに不思議と自然に溶け込むデザインです。

くだもの広場前の階段に広がる花壇(花畑)では、四季折々の草花を楽しむことができます。

「アクアアスレチック」で水遊び!

アクアアスレチック

アクアアスレチック

園内を進むと、私も娘も楽しみにしていたアクアアスレチックを発見! たくさんの子どもたちが歓声を上げて遊んでいるのを見て、「私も早く遊びたい!」というので、当初、午前中遊ぶ予定だった遊具広場から水遊びに変更し、お昼後に遊具広場で遊びました。芝生広場の近くに小学生以下が利用できる更衣室やシャワーがあったので、そこで水着に着替えました。

アクアアスレチック

初めての水上アスレチックに娘は大興奮。浮き橋を何回も渡って、繰り返し楽しんでいました。まだ泳げない娘はいつもプールなどでは腰が引けてしまうのですが、こちらは水位も低いためか怖がらずに果敢に挑んでいました。

アクアアスレチック

アクアアスレチックは3つのエリアに分かれていて、その間をつなぐ小川を歩いて移動するだけでも、小さな子どもは十分楽しそうでした(我が娘も大はしゃぎでしたが)。また、近くにトランポリンなど水上ではないアスレチックもあったので、水遊びが難しい場合にはそちらで遊ぶこともできます。

滝エリア

滝エリア

こちらが上流にある滝や湖のエリア。ジャングルクルーズの世界のようで、大人もワクワク。滝の裏は洞窟になっていて、探検気分が味わえます。滝をくぐり抜ける度胸試しも大人気で、最初は滝を怖がっていた娘も、最後には勇気を出して滝をくぐり抜けることができました。「ママ!今の見てた?!」という得意げな顔に成長を感じてじーんとしました。

「くだもの広場」で休憩

くだもの広場

水遊びに疲れたので、芝生広場の近くにあるドーム「くだもの広場」で休憩することにしました。こちらには、テーブルやベンチがたくさんあり、斜面に配された階段に座ってステージを眺めることもできます。休日はステージで歌や踊りが上演されているそうで、この日はギターの弾き語りライブとフラダンスが披露されていました。飲食OK持ち込みOKです。

桃塩ジェラート

ドームの中には「フルーツカフェ 八珍果プラス」という季節のフルーツを使ったジュースやジェラートなどが楽しめるカフェもあります。私たちは、旬の桃を使った桃塩ジェラート(550円)を購入してみました。トッピングの岩塩が桃の甘みを引き立て、程よい甘さが喉の渇きを潤してくれます。

>>フルーツカフェ 八珍果プラスの公式サイトはこちら

くだもの広場でアイス

ライブを聴きながらアイスを食べ、しばらくすると「本物の桃が食べたい......」と言い出した娘。

冷やし桃

そう、くだもの広場の入口では、ちょうどイベントが開催されていて冷やし桃や冷やしシャインマスカットなどが販売されていたのです。冷やし桃・大玉(100円)を2人分購入し、皮ごとかじりつきました。初めて桃を皮ごと食べた娘は、「この桃は皮も食べられる!美味しい!」と大興奮でした。ペットボトルのジュースよりも断然お得で美味しい、フルーツ公園ならではの水分補給を堪能できました。

魚のつかみ取りなど季節ごとにイベントもあり

くだもの広場の横にあるウォーターガーデンでは、魚のつかみ取りイベントが開催されていました。GWや夏休みなど大型のお休み、10月末までの週末に開催されているフルーツ公園の名物食育イベントなのだそうです。

鮎のつかみ取り3匹2,000円(この金額で1家族3名まで一緒に体験できます)、つかみ取りだけでなく、自分でさばいて焼いて食べるところまで体験できるとのこと。さっそく申し込んで体験してみました。

魚のつかみ取り

最初は、元気に泳ぐ鮎がヌルヌルしていてうまく捕まえられなかった娘ですが、チャレンジする中でコツをつかんだようで、見事3匹捕まえることができました。

魚をさばく

捕まえた後は、「さばき場」で教えてもらいながら包丁でさばいていきます。娘は内臓を気持ち悪がることもなく上手にさばいていて、こんなこともできるようになったんだ、と親は感慨深かったです。

魚をさばく

魚を焼く

さばけたら串打ちをして、塩をふり、炭火で焼いていきます。串の打ち方も親切に教えてくれます。普段は魚の皮や骨を嫌がる娘も、自分で捕まえて、さばいた鮎を尻尾からバリバリと食べていて感動しました。思いがけず、命をいただく貴重な食育体験をすることができ、とても充実した1日になりました。

フルーツ公園では、山梨県の旬のフルーツを使ったクッキング体験や、時季に合わせたフルーツの収穫体験など、親子で参加できるプログラムをたくさん行っているそうです。土日には大きなイベントも開催されているので、お出かけ前にあらかじめ公式サイトでチェックしておくことをおすすめします!

大型遊具のある「わんぱくドーム」

わんぱくドーム

わんぱくドーム2

「そろそろお昼ご飯にしない?」と聞いても、まだまだ遊びたいという娘。とりあえず水着から着替えてもらい、わんぱくドームへ移動しました。

屋内施設のわんぱくドーム内には大きなネットでできたアスレチック遊具があり、雨の日でも楽しく遊べます。富士山型の滑り台もあり、うちの娘はかけ降りて遊んでいました。小さい子用の滑り台などもあったので、小さなお子様のお母さんたちも安心して遊ばせられます。

くだもの館で遊びながら学ぶ!

くだもの館

くだもの館

わんぱくドームの中心部にある階段を降りてみると、くだもの館の「フルーツバスケット」というエリアに通じていました。

フルーツのトリビアに答えるクイズやなんのフルーツの匂いか当てる機器などがあり、機器に触って遊びながら学ぶことができました。また、くだもの館には、世界のワインや山梨県のくだものの歴史がわかる博物館エリアもあり、大人も子どもも楽しめる施設でした。クーラーが効いていたのも助かりました。

お腹ペコペコ! 「展望★星屑レストラン ガイア」でランチタイム

展望レストランガイア

やっと遊ぶことに満足した娘と、正午をだいぶ過ぎてからランチタイムとなりました。もうおなかぺこぺこです。

わんぱくドームの向かい側の建物の3階にある「展望★星屑レストラン ガイア」に向かうと、時間がずれたからか、少し待っただけで案内していただけました。室内とテラス席(※)があるのですが、テラス席の方がすぐに案内していただけるようでした。テラス席は見晴らしがよく、風が気持ちよかったです。夜はさぞかし夜景と星空がきれいなことでしょう。

※外壁工事の関係で2023年9月25日~12月10日までテラス席のご案内はできません。

展望レストランガイアの料理とパフェ

お目当ては大人のお子様ランチ(2,398円)と桃づくしパフェ(1,628円)。限定30食とあったのでまだあるかヒヤヒヤしましたが、無事にいただくことができました。

お子様ランチはおなかが空きすぎた娘に写真を撮る前に捕食されてしまいましたが、オムライスにパスタ、ハンバーグ、骨つきソーセージなど盛りだくさんで、娘とシェアしてちょうど良いボリュームでした。上に丸ごと1個分の桃がのったパフェは、なんと色んな種類の桃で構成されていました。食べ比べができて、美味しかったし、楽しかったです。

>>展望★星屑レストラン ガイアの公式サイトはこちら

山梨の特産品や旬のフルーツ、ワインをお土産にできる「サン・ヴェルジェ」

サンヴェルジェ

展望★星屑レストラン ガイアのある建物「くだもの工房」1階にあるショップ「サン・ヴェルジェ」では、フルール王国・山梨の旬のフルーツをはじめ、自家製ジャムや山梨の特産品、山梨県産ワインなどを購入することができます。洗練されたセレクトの品が揃うので、お土産を買うなら、こちらがおすすめです。

>>サン・ヴェルジェの公式サイトはこちら

園内移動に便利な「ロードトレイン」

ロードトレイン

園内の移動には、便利で楽しいロードトレインがおすすめです。特に、くだもの広場などがある中心部からフルーツセンターのある山頂のほうに移動するなら、ロードトレインの利用を強くおすすめします! 階段や登り坂ばかりで、歩くとけっこうしんどい距離になります。

上りの始発は第一駐車場、下りの始発はフルーツセンターで、芝生広場やくだもの工房前など、いろいろなところから乗ることができます。乗車料金は、片道・大人400円、子ども200円、往復・大人600円、子ども300円です。

やまなしフルーツ温泉ぷくぷくに入ってから帰るつもりだった私たちも、くだもの工房前からフルーツセンターまで乗車しました。

近くに温泉が2か所も! ほったらかし温泉もすぐそこ?

たくさん遊んだ後は、日帰り温泉で汗や疲れを軽く流してから帰りたいですよね。笛吹川フルーツ公園の近くには気軽に立ち寄れる日帰り温泉が2か所あります。どちらも絶景が楽しめる温泉施設なので、昼間は眼下に広がる甲府盆地や富士山を、夜はきらめく夜景と満点の星空を、それぞれのシチュエーションでお楽しみください。

やまなしフルーツ温泉 ぷくぷく

温泉ぷくぷく

公園内にあるやまなしフルーツ温泉ぷくぷくは、公園の中で最も高いところにあるため、ここの露天風呂から眺める景色は最高です!

また、フルーツ王国・山梨らしく、りんご、カリン、晩白柚、河内晩柑など、季節のフルーツを浮かべた「フルーツ温泉」が楽しめるのもこちらの魅力。私たちが行った8月はパイナップルでした。柚子湯の柚子のように温泉にプカプカと浮くパイナップルに娘も興味津々で、いつもより大人しく湯に浸かってくれました。フルーティーな香りが漂う絶景の露天風呂は思い出深かったらしく、絵日記にも書いていました。とても気持ちよかったです。

絶景のテラスやお食事処・おやすみ処もあり、ほうとうなど山梨の郷土料理も味わえるので、今度はゆっくり夜までいてみたいなと思いました。

帰りは「丘の駅 桃源郷フルーツセンター」の前からバスもあるのですが、ちょうど良い時間帯がなかったため、フロントでタクシーを呼んでもらい、駅までタクシーで帰りました。

ほったらかし温泉

ほったらかし温泉には「あっちの湯」「こっちの湯」という個性的なネーミングの2つの湯があります。富士山を真っ正面から見られる「こっちの湯」と2倍の広さがある「あっちの湯」、どちらも内湯と露天風呂があるそうです。日の出の1時間前から22時まで営業しているため、朝日を見ながら露天風呂に浸かることもできます。

笛吹川フルーツ公園のすぐ近くではありますが、公園からバスは出ておらず、ずっと登り道なので徒歩で向かうのは子連れ家族にはきついのではと思います。タクシーで行くか、車で訪れる方におすすめしたい温泉です。

笛吹川フルーツ公園の基本情報

  • 住所:山梨県山梨市江曽原1488
  • 開園時間:くだもの館・わんぱくドーム:9:00〜17:00(季節により変動)、その他野外施設:24時間利用可
  • 入場料:無料
  • 休園日:無休
  • アクセス:JR山梨市駅よりタクシーまたは市営バスにて約7分
  • 駐車場:第一駐車場、第二駐車場(駐車場情報はこちら
  • 電話番号:0553-23-4101
  • 公式サイト:笛吹川フルーツ公園


※本記事は2023年8月31日時点の情報のため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

帰りながら、娘に「今日はどこが楽しかった?」と聞くと、「水着で遊んだところとー、滝のところとー、鮎のつかみ取りとー、ロープのジャングルジムとー、パイナップルの温泉とー、きれいな電車に乗ったのも楽しかった!」と笑顔で答えてくれました。ほぼ全部じゃないですか(笑)でも本当に、大人も子どもも大満足のスポットでした。

そして「ねえママ?また明日もここに来よう?だめ?」としつこくおねだりされ、また違う季節、違うフルーツの時に来てみようねというのを納得してもらうのが大変でした。。。

1日では味わいきれないステキな公園だったので、絶対また行こうと思っています。皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。

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宮原香菜子

日本大学芸術学部写真学科卒。情報誌や旅行ガイドブックの編集プロダクションを経て、フリーランスのライター・編集・ときどきカメラマンに。趣味と実益を兼ね、おてんば盛りの小学生の娘が思いっきり遊べて、大人も楽しめるスポットを日々発掘しています。ママライターとして子育てに役立つ情報をWebや雑誌で発信中です。

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