【イギリス】覚えておくと便利!イギリスのホリデーシーズン

イギリス ホリデーシーズンのイメージ画像

夏休みが終わり、イギリスの学校では新学年がスタートしています。他の国でも同じだと思いますが、イギリスでも、学校の長期休暇中や連休の周辺にホリデーを取る人が多く、その時期には移動手段や宿泊・娯楽施設などの予約が取りにくくなったり、普段よりもコストが高くなったりしがちです。

そうした繁盛期を避けるか、または繁盛期記でもスマートな英国滞在が楽しめるように、今回はイギリスの一般的なホリデーシーズンに関する情報をお届けします。

目次

学校の長期休暇はいつ?「ハーフターム」って何?

ロンドン、ナショナル・ポートレート・ギャラリー入口

ここでは「学校」として、ざっくりと義務教育のことをお伝えします。イギリスの義務教育は5歳から16歳まで、日本の小学校と中学校にあたる部分と考えていただければいいでしょう。イギリスの1学年は8月下旬から9月初旬に始まり、翌年の7月まで。日本と同じ3学期制で、学期の間には長めのお休みがあります。

日本の教育制度とひとつ大きく違うのは、各学期の中ほどに「ハーフターム(half term)」と呼ばれる1週間(学校によっては2週間)のお休みがあること。

1学年を通してのスケジュールは、地域や学校によって、また年ごとにも多少の違いはあるものの、だいたい以下の通りです。

  • 秋学期(8月下旬/9月上旬~12月半ば)
    ― ハーフターム(10月下旬の1週間)
    ―クリスマス休暇(12月半ば~1月上旬の2、3週間)
  • 春学期(1月上旬~3月下旬/4月上旬)
    ― ハーフターム(2月半ばの1週間)
    ―イースター休暇(3月下旬/4月半ばの2、3週間)
  • 夏学期(4月半ば~7月半ば)
    ― ハーフターム(5月下旬の1週間)
  • 夏休み(7月半ば~新学年の始まるまで)

お子さんのいる家庭では、学校のハーフタームや学期間の長期休暇に合わせて仕事のお休みを取り、ホリデーに出るところが多い傾向にあります。国内旅行はもちろんのこと、ヨーロッパ諸国への旅行をする人々の大移動で、その時期の空港はどこも混み合うので要注意です。

イギリスの祝日や連休はいつ?「バンクホリデー」って何?

ロンドン、シャフツベリー・アベニューの劇場街

まずは、イギリスの祝日を確認してみましょう。以下は2024年、イングランドとウェールズの国民の休日です(スコットランド、北アイルランドは多少異なります)。

  • 1/1(月)元日(日にち固定*)
  • 3/29 (金)グッド・フライデー(年によって異なるが金曜日固定)
  • 4/1(月)イースター・マンデー(年によって異なるがグッド・フライデー直後の月曜固定)
  • 5/6(月)アーリー・メイ・バンクホリデー(毎年5月の第一月曜日)
  • 5/27(月)スプリング・バンクホリデー(毎年5月の最終月曜日)
  • 8/26(月)サマー・バンクホリデー(毎年8月の最終月曜日)
  • 12/25(水)クリスマス・デー(日にち固定*)
  • 12/26(木)ボクシング・デー(日にち固定*)

*固定の日にちが土日に当たる場合、振替休日あり。

バンクホリデー(bank holiday)」とは、銀行の休業日ということですが、全般としてイギリスの祝日という意味で使われています。バンクホリデーには、企業や役所、学校などはお休みとなります。博物館、娯楽施設、店舗ではバンクホリデーには通常とは営業時間が異なったり、交通機関では休日運行に加えルート変更や運休などがあったりするため、お出かけの前に各々の公式サイトなどで確認したほうがよいでしょう。

年中無休をうたう観光名所や施設でもクリスマスのみは完全に閉館というところが多く、また公共交通機関もほぼ運休になります。

ロンドン、「伝統的な英国料理あり」の看板を掲げるパブの入口

イギリスでは、カレンダー上の連休はあまり多くなく、イースター時期、5月と8月バンクホリデー時(週末+月曜休み)、クリスマス時期のみです。

クリスマスやイースターの時期には、帰省を含め、長期休暇を取る人が多くなります。とはいえ、多文化国家のイギリスでは、キリスト教の行事には関係なく、通常どおり営業しているお店もあります。

クリスマス休暇のあと、年末年始は元日のみが祝日で、日本のような年越しやお正月ムードがただようことはなく、1月2日から通常営業です。お仕事をしている人はカレンダー通りで、2日が平日であれば普通に2日から仕事復帰します。

ストやデモにも要注意!

ロンドン、ウォータールー駅の電光掲示板

最後に覚えておきたいのが、ストやデモのこと。鉄道会社や空港スタッフなどのストライキは、より大きなインパクトを残すべく、大勢の人が移動するホリデーシーズンに合わせて行われることが多々あります。

イースターやクリスマス、学校のハーフターム休暇などが始まる日や終わる日などにストをぶつけて来られると、予定の便がキャンセルになったり、大幅に変更になったりなど影響が続出です。定刻通りの発着便が利用できても、通常ではありえない苦労を強いられかねません。

たとえば、空港スタッフのストの影響を受け、チェックインや入国・出国手続き、セキュリティエリアの通過などで、莫大な待機時間が生じているというようなニュースは、ホリデーシーズンの度に繰り返されています。

加えて、「環境・気候変動関連のデモ隊が主要空港に通じる道を塞いでいて、車で空港に辿り着けない!遅れた!」なんて話も残念ながらよくある話です。当日に焦ることがないよう、利用する移動手段の公式サイトやSNSをこまめにチェックして、なるべくストレスの無いようにお出かけください。

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