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和歌山県を旅するなら、レール&レンタカーがおすすめ! 美しい海岸線と雄大な風景を満喫してきました。
こんにちは!
たびこふれ編集部のシンジーノです。
「和歌山県を旅するには、"レール&レンタカー" がいいよ!」というアドバイスをもらったので、実際に旅してみました。
「あっ、なるほど~、そういう部分がおすすめだったのか!」
この記事では、和歌山県のどういう点がレール&レンタカーを使った旅として良かったのかをレポートします。
あなたが和歌山県を旅する時の参考にしてくだされば嬉しいです。
※今回のプランは、和歌山県の熊野三山、那智勝浦、串本エリアを中心に巡っています。
目次
列車に乗って和歌山へ!車窓から見える美しい脱日常の風景(イメージ)。これぞ旅!という気分が溢れ出てきます。
レール&レンタカーでの旅行をおすすめする理由
ズバリ! 次の4点です。
- 車から見える景色が変化に富んで美しい。特に国道42号線は海岸線に沿った部分が多く、景色も素晴らしく、ドライブするには絶好!
- 道路があまり分散していないため、移動する時もルートが分かりやすく、初めてのドライブでも迷いにくい。
- 公共交通機関だけでの移動はなかなか大変。(路線バスでの移動、運行便数の少なさなど)
- 高速道路も伸びて、アクセスも良くなったけど、例えば大阪からずっと車で移動だと時間がかかり疲れる。和歌山の観光拠点駅まで列車で来て、そこからレンタカーで周るのが効率的で楽ちん。
列車に揺られて、今日の目的地JR紀伊勝浦駅に到着。ここからレンタカーで巡っていきたいと思います。
数あるレンタカー会社の中でも「駅レンタカー」は駅直結の営業所が多く、便利です。
JR紀伊勝浦駅の駅レンタカーは駅舎から徒歩1秒! 階段を降りたすぐの所にあるのでとても便利です。まさにレール&レンタカーという感じです。
今回私が借りたコンパクトタイプ(Sクラス)のレンタカー(Vitz)です。この相棒とともに快適なドライブを楽しむことができました。
和歌山県を車で移動する特徴と注意点
今回私は、JR紀伊勝浦駅を拠点に、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)と串本エリアをレンタカーで巡りました。
熊野三山へは国道168号、那智勝浦~串本間は国道42号線がメインルートで、シンプルでわかりやすかったです。
また、観光地を車で移動する時、不安なのが駐車場ではないでしょうか。
私の印象ですが、和歌山県は他県に比べ駐車場が充実している(駐車場の数、広さ、収容台数、無料駐車場も多い)ので、慣れていない人でも安心です。
ただ、海岸線や山の中の道は、カーブが多いので、運転にはくれぐれもご注意ください。
実際にレンタカーで巡ったスポット
さあ、それでは実際に私がレンタカーで巡ったスポットを順にご紹介しましょう。
今回は、実質2日かけて巡りました。
レンタカーで巡った行程
【1日目】
- 09:30 JR紀伊勝浦駅発
- 10:40 熊野本宮大社着(和歌山県世界遺産センター駐車場が便利(無料))
- 11:10 熊野本宮大社発
- 12:00 熊野速玉大社着(駐車場は本殿すぐ横(無料))新宮市でランチ
- 13:10 熊野速玉大社発
- 13:50 熊野那智大社(那智山青岸渡寺)着→那智山青岸渡寺横駐車場(駐車場は無料ですが、防災道路通行料として800円要)
- 14:20 熊野那智大社、那智山青岸渡寺発
- 14:35 大門坂駐車場着(無料)
- 15:00 JR紀伊勝浦駅着。勝浦漁港にぎわい市場へ
- 宿泊:花いろどりの宿 花游
【2日目】
- 08:25 JR紀伊勝浦駅発
- 09:05 道の駅くしもと橋杭岩着
- 09:20 道の駅くしもと橋杭岩発
- 09:37 潮岬観光タワー着
- 10:15 潮岬観光タワー発
- 10:40 トルコ記念館着
- 11:30 トルコ記念館発
- 11:37 日米修好記念館 & 海金剛着。
- 11:55 日米修好記念館発
- 12:20 JR串本駅付近でランチ
- 12:45 串本発
- 13:02 串本海中公園着
- 13:25 串本海中公園発
- 14:22 道の駅たいじ着
- 14:50 道の駅たいじ発
- 15:00 道の駅なち着(立ち寄り入浴)
- 16:00 JR紀伊勝浦駅着
2日間の走行距離は約240km。
※私は普段車をあまり運転しないので、比較的ゆっくりめに安全運転で移動しました。
それでは、実際に立ち寄ったスポットを写真満載でご紹介しましょう!
熊野本宮大社
熊野三山は、熊野本宮大社→熊野速玉大社→熊野那智大社、那智山青岸渡寺の順番に詣でるのが、熊野古道中辺路ルートでは一般的と言われているようで、最初の到着社は熊野本宮大社です。
古の時代、人々は皇族貴族も庶民も熊野古道を歩いて、苦難の末に熊野本宮大社にようやくたどり着きました。
<熊野本宮大社一の鳥居>
来年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20周年を迎え、さまざまな行事が予定されているようです。
<参道石段>
<神門>
この神門の中に「本宮」「結宮」「若宮」などがありますが、内部は写真撮影できませんのでぜひ現地でご覧ください。
熊野本宮大社は元々、大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲に社殿がありましたが、明治22年の大洪水で大半の社殿が流されてしまいました。
今の熊野本宮大社がある場所に水害を逃れた社殿の一部が移築され、今年で130年になります。約1900年間、本宮は大斎原にあったのです。
現在の大斎原には、高さ34mの大鳥居があり、流出した中四社・下四社を祀る石造の小祠が建てられています。その場に佇むと2000年の歴史の重みを感じます。
<大斎原(おおゆのはら)>
この大鳥居は想像以上に大きくて圧巻でした。
大鳥居をくぐり、杉並木を越えて・・・
旧本宮があった場所に着きます。心落ち着く静かな空間です。芝生の緑がとても鮮やかに映えていました。
【熊野本宮大社】
- 住所:田辺市本宮町本宮1110
- 営業時間:8:00~17:00
- TEL:0735-42-0009
- 公式サイト:熊野本宮大社
熊野速玉大社
交通が至便で、参拝しやすく、また駐車場も大社のすぐ隣にあるため移動もスムーズです。
鮮やかな朱塗りの社殿が美しい熊野速玉大社。縁結びの神社としても知られています。
熊野の神々が最初に降臨したといわれるゴトビキ岩をご神体として祀られている神倉神社は権現山の中腹に位置している。ふもとに社殿を立てて神々を祀ったことから熊野速玉大社を新宮社とも呼ばれており、現在の地名(新宮市)の由来となったと言われています。
<神門>
<拝殿>
【熊野速玉大社】
- 住所:新宮市新宮1
- TEL:0735-22-2533
- 公式サイト:熊野速玉大社
熊野速玉大社のある新宮市は、水野家三万五千石の城下町でした。
そのため、上品な和菓子が今も多くのお店で作られています。
今回、新宮に行くことを伝えたら、「ぜひ行った方が良い」とアドバイスをいただいた和菓子屋さんがあります。
それがこちらのお店です。
香梅堂(こうばいどう)。創業明治元年。歴史と伝統を感じる店構えです。
「香梅堂の"鈴焼"はここでしか売っていないんですよ。空港や駅、お土産物屋にも売っていない。だから新宮に行くなら、ぜひ寄ってみてください」と勧められました。
そして、その香梅堂の鈴焼がこちら。
20個入りで400円。お手頃なお値段です。贈答用箱入りもあります。中身はどんなのかというと。。。
鈴の形をしたスポンジ生地の和菓子です。
味は想像通りの味です。これに似たお菓子ってあちこちにありますよね。でもここの鈴焼はちょっと違うんです。
とても優しい、品の良い味でした。奇をてらい、インパクトを狙った味ではありません。
決して派手ではありませんが、"ちゃんと作られたお菓子"という印象を受けました。
類似商品よりも、しっとり感が強く、甘さが上品でくどくない。毎日食べても飽きない味です。
保存料など人工的な添加物は極力控えているのではないかと思います。
適量を作って適量を売る。大量生産して、どこのお店でも売っている商品よりも何か好感が持てます。そういう姿勢が伝統の味を守っているひとつの証かもしれません。
私が買い物をしている間にも、近所の方らしき人がお使い物で買いに来られていました。
熊野速玉大社(新宮市)に行かれるならぜひお立ち寄りください。
カフェ プチレスト Setsuせつ(新宮)
この日のランチは、熊野速玉大社のある新宮市の商店街の中にある洋食レストランでいただきました。
このお店は、鈴焼の香梅堂から歩いてすぐの場所にあるレストランです。
入り口の雰囲気が良かったので、思わず入りました。こちらはカレーが評判のお店だそうです。
<ダブルカレー(サラダとコーヒーのセットで1,100円)カレー単品なら700円>
ダブルカレーとは、チャーハンにこのお店の特製カレーがかかった料理です。
メリハリが効いたスパイシーなカレーで美味しかったです。地元のお客さんが多く、永く愛されている印象を受けました。
熊野那智大社・那智山青岸渡寺・大門坂
熊野三山で、最後に訪れたのは、ここ熊野那智大社・那智山青岸渡寺エリアです。
一番下にある大門坂駐車場に車を止めて、大門坂~熊野那智大社~那智山青岸渡寺~那智の滝まで徒歩で周ると2時間半くらいかかると思います。結構ハードです。
歩くのに自信のない方、効率的に回りたい方にお勧めなのが「防災道路」を通行するルートです。
この防災道路を使うと一番上にある那智山青岸渡寺の横の駐車場まで行けるため、歩く(登る)距離をぐっと短縮することができます。
駐車場は無料ですが、防災道路の通行料として800円かかります。
今回訪れたのは7月下旬の酷暑だったため、私はこの防災道路を利用しました。
とても快適で楽でしたが、注意点がひとつ。
このルートは、那智の滝、大門坂に直接行くには不便なので、那智の滝駐車場、大門坂の駐車場まで車で下りる必要があります。
<那智山青岸渡寺>
西国三十三所の第一番札所で、青岸渡寺境内は撮影ポイントになっており、ここから眺める三重の塔と那智の滝は絶景です。
<手水鉢>
この手水鉢には、那智の滝の水が引かれています。滝のお水を飲むと長生きできると言われているそうです。
<熊野那智大社>
青岸渡寺の本堂前を通り、熊野那智大社の境内に入ると荘厳な社殿があり、朱塗りの色鮮やかさが目につきました。
今回は、大門坂駐車場に車を置いて、大門坂の一部を歩きました。
<大門坂>
大門坂入口から熊野那智大社へと続く、木立に囲まれた苔むした石段では、熊野古道の雰囲気を感じることができました。
【熊野那智大社】
勝浦漁港にぎわい市場
勝浦港のそばにある「勝浦漁港にぎわい市場」。
勝浦といえば「まぐろ」が有名です。
勝浦漁港は生のまま水揚げされるまぐろとしては日本一の漁獲高を誇っているそうです。
ここでは、新鮮なまぐろや地元で穫れた新鮮な魚をお土産として購入したり、その場で味わうことができます。
<勝浦漁港にぎわい市場>
<市場内の様子>
勝浦漁港にぎわい市場の内部は、商店街のようにお店が軒を連ねています。
勝浦のまぐろは冷凍ではなく、生まぐろなのです。
まぐろや、勝浦の隣町、太地(たいじ)町の鯨などを使ったお惣菜が並んでいます。
関西では、あっさりして食べやすく手ごろな「キハダまぐろ」が好まれるのだとか。
市場内のどこかのお店で食べたいと思ったら、共通の食券機で購入し、食券番号で呼ばれるのを待ちます。
今回私は、「鮪の脇口」さんで、まぐろ丼を食べました。
「本日のまぐろ丼」(1,600円)です。
数種類のまぐろが盛り付けられており、赤身と脂のバランスが絶妙でした。美味しかったです。
市場の外はテラス席となっていて、海を眺めながら食事を楽しむこともできます。
夏場はビアガーデンも開催されるそうです。
※営業は16:00まで。飲食ブースのラストオーダーは15:30です。詳細は以下の公式サイトでご確認ください。
那智勝浦エリアおすすめのホテル
今回、泊まったのは、那智勝浦町の隣町「太地(たいじ)」にある太地温泉「花いろどりの宿 花游(かゆう)」です。
<花いろどりの宿 花游の外観>
太地温泉はJR紀伊勝浦駅から車で約15分。駅からは無料シャトルバスが運行しています(要予約)
お部屋はリノベーションがされており、清潔でモダンな印象を受けました。
ホテルの眼前は湾で、対岸には山々を望み、自然の中でくつろげます。
町の中心でないこともあるからか、ロビーも部屋もゆとりがあって心地良かったです。
ホテルの周辺は太地町ならではの碧く透き通った海のパノラマが望めます。
敷地内には約4500平米のガーデンが広がっています。白いブランコ、プールもあり、ファミリー層にも人気のホテルです。
ホテルは太地町くじら浜公園内にあり、ホテルの前には捕鯨船が展示してあり、ホテルの裏には、「くじらの博物館」があります。
<捕鯨船>
<ホテルロビーからのガーデンの眺め>
私が泊まったお部屋はこちらです。
木の天井、柱で柔らかい印象を受けました。しっとりと落ち着いて、家のようにくつろげました。
海を臨む窓際のソファに腰を下ろし、見える景色は・・・
じゃーん!この絶景。しばらくの間、ぼーっと見とれていました。
お風呂は露天風呂と内風呂の2種類があります。
<露天風呂>
ここの露天風呂はほんと気持ちよかったです。夕方と早朝に入りましたが、海風が吹いて解放感のある自然豊かな空間で、30分以上も浸かっていました。
<内風呂>
夕食は和洋折衷のコース料理でした。レストランは1階にあり、夕食も朝食もこちらでいただきます。
<ホテルのレストラン>
<前菜5種>
まぐろのタルタル藤野醤油風味、くじら尾羽毛、小エビのマリネ、ローストビーフ古座川の柚子ジャム等
<刺身盛りあわせ>
勝浦漁港水揚げまぐろ、鯛。
<サラダ>
<スープ>
枝豆の冷製スープ。コンソメジュレとともに。
<鯛のソテー 白ワインソース>
<黒毛和牛ロース鉄板焼き>
ジューシーで柔らかく、美味しいお肉でした。
<デザート4種>
フルーツの白ワインジュレ、フルーツタルト、杏仁豆腐フランボワーズ。
朝食は、洋食セットメニューでした。
朝食とは思えないほど品数があり、全体的に女性が好みそうなメニューでした。フルーツ、スイーツ、ジャムが充実していましたよ。
朝食会場ではスタッフによるピアノ生演奏でお迎えしてくれて、朝の爽やかな気持ちがさらに上がりました。
また早朝にホテルのガーデンを散歩したら、涼しい海風がとても気持ち良かったです。
地元の人に伺ったところ、太地は風がよく吹く土地らしく、日中の日差しがキツくても、朝晩は比較的涼しくなるそうです。
「花いろどりの宿 花游」の魅力をまとめると次の5つです。
- 部屋からの眺めが絶景!
- 露天風呂の居心地最高!くつろげます。
- 街なかのホテルにはないゆったり感。ひろびろとした解放感に体全体が悦びます。
- 自然(海、山、緑)に囲まれていて癒されます。
- スタッフがフレンドリーで好印象でした。
これだけゆったりした広い敷地にありながら部屋数は41室とそれほど多くありません。スタッフの目が細部までしっかり行き届いているという印象を受けました。
以上で1日目は終了です。
道の駅くしもと橋杭岩
それでは、2日目も色々なスポットを満喫していきましょう。
JR紀伊勝浦駅を出発し、海岸線を沿って国道42号線を走ると約40分で串本に到着します。ここで外せない立ち寄りスポットがこちらです。
<橋杭岩>
橋杭岩(はしぐいいわ)は、大小約40の岩が一列に約850mにわたってそそり立っている奇岩群で、吉野熊野国立公園内にあり、国の名勝・天然記念物に指定されています。
直線上に岩が立ち並ぶ姿が橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれています。
<道の駅くしもと橋杭岩>
その橋杭岩を眼前に見ることができるのが、国道42号線沿いにある「道の駅くしもと橋杭岩」です。
この道の駅からは、橋杭岩をがっつり見ることができます。そしてここの名物が。。。
まぼろしのきんかんソフト(350円)です。
食欲をそそる淡い黄色。きんかんは串本の沖に位置する串本大島で栽培されており、その味を活かした名物ソフトクリームです。
さっぱりとした爽やかな酸味とジューシーさが印象的で、ミルクの濃厚さと相まってバランスの良い美味しさです。
潮岬(本州最南端)
続いて、本州最南端の潮岬(しおのみさき)へやってきました。
ここ潮岬には、約105㎡に亘って大芝生が広がっています。
広~い!!!
空の青と、緑のコントラスト。広さと高さが想像を越え、インパクトがあります。風が爽やかに吹き抜けて、解放感があり、とても気持ちいい場所です。
本州最南端という言葉に重みがあります。
<潮岬展望台からの景色>
左から右へ、水平線に目をたどると「地球は丸い!」を体感できます。荒々しい岩肌に打ち寄せる波。太平洋のダイナミックさが迫ってきます。
この広い芝生広場では、各種イベントが開催されているようです。ドライブして、ここら辺でお弁当を広げるのも気持ちいいでしょう。
潮岬観光タワー
潮岬を見渡す観光タワーがこちらです。(入場料300円)
7階に展望台があり、エレベーターで上がることができます。
展望台からの眺めがこちらです。360度見渡すことができます。
潮岬観光タワーに入館すると、本州最南端訪問証明書をもらえます。
トルコ記念館
串本の町の沖に浮かぶ串本大島の東端にあるのが、トルコ記念館です。
<トルコ記念館>
今回の和歌山旅行で私が楽しみにしていたのが、このトルコ記念館へ行くことでした。
<館内展示物>
テレビや書籍でご存じの方も多いと思いますが、1890年、大島村の樫野崎沖合でトルコ軍艦「エルトゥールル号」の遭難沈没事故が発生し、大島の人たちが献身的に救護しました。
その時以来、串本町は犠牲者の慰霊を通じてトルコ共和国との友好関係を築いています。
トルコ記念館にはエルトゥールル号の模型や遺品、写真が多数展示され、当時の様子を今に伝えています。
実際にエルトゥールル号が遭難した場所を自分の目で見ることができます。
トルコ記念館から徒歩数分の場所に、トルコ軍艦遭難慰霊碑や樫野崎灯台を見ることができます。
<トルコ軍艦遭難慰霊碑>
事故の犠牲となった乗組員たちの霊を慰めるために建設されたこの慰霊碑では、今も5年ごとに追悼式典が行われており、串本町の姉妹都市であるトルコ・メルシン市にも同じ碑が建てられているそうです。
辺りには、南国ムードが漂っていました。
<樫野埼灯台>
大島の東端、樫野の断崖には日本最古の石造り灯台があり、今でも自動点灯の無人灯台として活躍しています。
日米修好記念館
トルコ記念館から車で5分のところに日米修好記念館があります。トルコ記念館と共に訪れるセット入場券は600円でお得です。(単独入場の場合、トルコ記念館は500円。日米修好記念館は250円)
<日米修好記念館>
1791年(寛政3年)、ペリーの黒船来航より62年も前に、2隻のアメリカ商船がここ大島に上陸しました。これが公文書に記録されたはじめての日米間の接触であるとされています。日米修好記念館では、当時を解説したジオラマや写真、模型などが展示されています。
海金剛
日米修好記念館から徒歩5分の場所にある景勝地。
高さ約50mの鋭く切り立った岩礁に荒波が砕け散る様は迫力満点です。朝鮮半島の名勝金剛山からその名をとったと言われています。
海面から突き出た巨大な岩は雄大で、荒々しさに圧倒されます。朝日新聞社の「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれました。
<海金剛>
串本大島の中でもとりわけ絵になるフォトスポットです。
萬口(串本)
那智勝浦がまぐろなら、串本はかつお!でしょう。
JR串本駅から徒歩3分の場所にある「萬口」はかつお茶漬けが名物のお店です。
かつおを3種の食べ方で味わえるこのメニュー。食べ方はボードで指南してくれます。
まずはかつおの漬けをごはんに乗せて、かつお丼で一膳。
2膳目は、かつおの漬けを乗せ、お茶をかけてお茶漬けで!
タレとお茶のバランスが絶妙でした。
そして3膳目は、かつおの入った卵タレをかけてたまごかけごはんで。
かつおをたっぷり堪能できました。
串本海中公園
串本の中心街から西へ車で15分くらいで串本海中公園に着きます。
<串本海中公園>
串本海中公園は、1970年日本で最初に指定された海中公園です。串本は近くを流れる黒潮の影響を強く受け、高い透明度と冬でも15℃を下回らない温かい水温を保っています。
ここでは、鮮やかな色の熱帯魚、本州最大のテーブルサンゴの群落など美しい海中景観を1年中楽しむことができます。
水槽内は、日本の海とは思えないほどの鮮やかな色の熱帯魚が泳いでいます。珊瑚礁が美しい。
本館の沖合140mにあるのが海中展望塔です。ここからは水深6.3mまで海中へ入っていくことができます。
<海中展望塔の内部>
ここからも美しい珊瑚や熱帯魚を見ることができます。
私が訪問した7月は1年で一番透明度が低い時だそうですが、ここまで見ることができました。
道の駅たいじ
ここからは、終着点である那智勝浦町まで戻っていきます。
道中に訪れた場所は、那智勝浦町の隣町「太地(たいじ)」にある「道の駅たいじ」です。
太地町は捕鯨文化の拠点として栄えてきました。
「道の駅たいじ」では、くじら製品を買うことができます。国道42号線沿いにあるので立ち寄るのにも便利なお店です。それほど大きい施設ではありませんが、飲食スペースも比較的広めでゆっくり休憩することができました。
道の駅なち
道の駅なちはJR那智駅に併設された道の駅です。ここの道の駅の特徴は、温泉施設「丹敷の湯」(15:00~)があることです(大人600円)。
ドライブの途中で気軽に入れるお風呂があるって嬉しいですね。私もしっかり浸かって汗を流しました。
那智勝浦おすすめのグルメ
那智勝浦といえば、なんといってもまぐろです。
冷凍まぐろではなく生まぐろであるのが特徴。
那智勝浦でまぐろを食べまくりましたので、ご紹介しましょう。
竹原(那智勝浦まぐろ料理)
JR紀伊勝浦駅から港へ向かう駅前通り沿いにあるまぐろ料理のお店。
珍しいまぐろの部位が食べられる飲んべにはたまらないお店。
見てください、この厚み。こんなに分厚いまぐろは生まれて初めて食べました。
赤身、トロの盛り合わせで、口の中がまぐろでいっぱいになります。
「ザ・まぐろ!」を食べた、という感じです。
さあ、このお店の名物でもある、まぐろの各部位(珍味)をいただきます。
手書きのメニューがなんともいい!
尾びれの部分です。脂がのっていますが、筋肉で締まっていてまぐろの旨みが濃い。レモン汁を搾っていただきます。
胃袋です。湯がいて酢味噌で和えてあります。食感は肉の身のようです。クセはなく歯ごたえが良い。「キングオブ酒のつまみ!」という感じです。
メニューには、シンドウと書いてありますが、"心臓"だそうです。
ハムやレバーのような食感で少し苦みがあり、人により好き嫌いはあるかもしれません。他では食べたことのない味でした。
こちらもお酒のつまみとしては絶品です。大人の味でした。
めはり寿司二代目(勝浦)
JR紀伊勝浦駅から徒歩3分ほどの場所にある「めはり寿司二代目」
めはり寿司とは・・・?
漁業や林業仕事の合間に簡単に食べられるお弁当として広まった郷土料理。塩漬けした高菜で大きなおにぎりをくるんだもので「めはりずし」という名前の由来は「目を張るように口を大きく開けて食べる」なのだとか(諸説あり)。
今回いただいた「二代目定食」。なんとこの内容で1,500円!店名はめはり寿司ですが、まぐろ丼も刺身も串揚げもちゃんと仕事がしてあり、レベル高い味でした。
めはり寿司は注文が入ってから握られます。できたてのめはり寿司を堪能することができました。
最後に。。。
いかがでしたか?
レール&レンタカーで旅する和歌山県の魅力が伝わったでしょうか。
じゃらん宿泊旅行調査によると、2022年の「都道府県別魅力度ランキング総合満足度1位」は、なんと和歌山県だったそうです。
今回来てみて納得です!
- 雄大な大自然
- ドライブの気持ち良さ
- 海の美しさ
- 歴史と文化、信仰の深さ
和歌山県には魅力が詰まっていました。
大阪からは適度な距離感もあり、都会にはない、自然豊かでゆったり過ごせるので、存分に旅行気分に浸れます。
直線距離としてはさほど遠くないので、和歌山旅行は、関西圏から日帰りで、という認識をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思いますが、ぜひ、泊まって和歌山をたっぷり味わってもらいたいと思います。
<花いろどりの宿 花游の朝の風景>
おまけ
今回は、JR紀伊勝浦駅を拠点にしましたので、那智勝浦の町をたっぷり散策しました。
昔に比べると、町の賑わいは少なくなっているかもしれませんが、まぐろの町、漁師の町 那智勝浦は絵になる風景も多く、写真をたくさん撮りました。
町の写真ギャラリーとしてご覧ください。
<勝浦郵便局>
<JR紀伊勝浦駅>
<JR紀伊勝浦駅の跨線橋>
<駅前の風景>
<港の風景>
<漁村の入り江>
<老舗のお蕎麦屋 森本屋さん>
渋い!ここはお蕎麦屋さんですが、まぐろの寿司が提供されるそうで、それも美味しいと評判なのだそうです。
勝浦の町には昭和レトロムード満載の喫茶店がたくさんありました。
古の日本の文化と歴史、自然が残り、素朴で美しく落ちつける和歌山へぜひ訪れてみてください。
今回私が旅したルートに準じたツアーもありますので、ぜひ!(ツアー行程は1泊2日プランですので、車移動は約1日となります)
>>【大阪府発】聖地リゾート!和歌山キャンペーン<往復JR特急&「レンタカー付>南紀の恵みを味わう旅2日間
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。