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急激に街の中が発展したベトナム北部の観光地サパの見どころを紹介
かつて、インドシナ半島最高峰のファンシーパン山の影に隠れたために、近代までその存在が知られていなかったベトナム北部高原の町サパは、この数年でベトナム国内の観光客向けに町の中心部が発展しています。今回は町の中心部とその周辺に近い見どころを紹介していきます。
目次
- サパの魅力1. サパ中心部の近く気軽に山岳少数民族に会えるカットカット村
- サパの魅力2. カットカット村の最深部にある滝
- サパの魅力3. サパの風景に映えるアート Moana Sapa
- サパの魅力4. サパの郊外にある地元民人気のスポット Best View SaPa
- サパの魅力5. サパ博物館
- サパの魅力6. サパ教会
- サパのレストラン1. モン族レストラン H'Mong Restaurant
- サパのレストラン2. 地元の人たちでにぎわう Luc Xoi
- サパのマッサージ
- サパ市場(ショッピング)
- 想像以上に賑やかなサパの夜
- 坂道の町サパは中心部だけでも楽しめます。
サパの魅力1. サパ中心部の近く気軽に山岳少数民族に会えるカットカット村
サパの周辺は山岳少数民族が暮らしていることで有名ですが、多くの村は車で移動しないといけないほど遠くにあります。そんな中、少数民族黒モン族の生活を公開しているカットカット村は、町の中心部の真下にあるため、歩いても行くことができます。
町の中心部から見て南西にある村は中心部からの下り道を歩いていけばたどりつけます。村の入り口から谷までの間は観光地として多くの観光客でにぎわっていました。また村の入り口の手前にはレストランがあり、食事もできます。
カットカット村は観光客用の村なので、入村料が必要です。料金は2023年の時点で15万ドン(800円相当)です。チケットを購入してから村の中に入りました。
カットカット村は基本的に坂の村で、ずっと下っていくことになります。両側には土産物屋があり、現地の人たちが村で作った服や食べ物などが売られています。
気になるものがあるためついつい視線が土産物のほうに行きますが、石段の階段になっているので足元を注意しながら歩いていきましょう。
サパの魅力2. カットカット村の最深部にある滝
カットカット村は谷底まで続き、お店がありますが、一番下谷底まで来ると、川が流れていて休憩できるスペースになっています。主にベトナム国内の観光客がレンタルの民族衣装を着ながら記念撮影をしてる姿が印象的でした。
谷の川の周囲には、いくつもの大きな滝があり、激しく音を鳴らせて水が落下している様子が見られます。
昼間は気温が高く坂道を歩いている時も汗ばみましたが、谷底にある大きな滝が流れ落ちる様子を眺めていると、マイナスイオンが発せられいるためか心地よく、と同時に霧状の水がミストのように体を覆ってくるので涼しくなりました。
谷底の河原にはお店もあり食事もできるようになっています。村に入る前に食事を済ませたので入ることはありませんでしたが、午前中に村に来て谷底の川を眺めながら食事を楽しむことができます。
観光客が集まるエリアから少し離れたところ、東のほうに歩くと田園地帯が広がっていました。さらに大きな水車をいくつか見る事ができます。
ここまで来る観光客はまばらでしたので、穴場と言えるスポット。観光地とは違う素朴な山岳少数民族の風景が見られました。
なお、村の入り口坂の上まで上がる方法としてバイクがあります、ひとり10万ドンで坂の上まで上がれます。
サパの魅力3. サパの風景に映えるアート Moana Sapa
サパの中心から南方向、町の外れの高級ホテル街の先にアートに囲まれた空間があります。Moana Sapaという名前がついていて、5つ星ホテルのパオスサパレジャーホテルの隣にあります。
ひとり20万ドンを払うとペットボトルの水がついています。女性が手を前に突き出している大きな像や、手だけが前に突き出してる像があり、まさしく映えるスポットです。
場所は崖に面したところで、反対側にそびえる山々が見えるためこの映えるスポットを背景に、記念撮影をしている観光客の姿を多く見ました。中心部からそれほど離れていないので、ぜひ立ち寄ってほしいところです。
サパの魅力4. サパの郊外にある地元民人気のスポット Best View SaPa
サパ駅の前で待機していたドライバーに往復40万ドン(2,400円)払っていきました。サパの中心から車で片道15分くらいの場所にあり、外国人の姿がなくベトナム国内の観光客が多く立ち寄る場所でした。
入場料は15万ドンで、ワンドリンクがついていました。
木でできた通路を使い、カットカット村のように下に降りることができます。土産物屋などはなく、各々の休憩スペースで楽しめるのと、山岳少数民族が使っているような焚火の跡などがあります。高台から谷の集落や、ファンシーパン山などの絶景が見られます。観光客の多くは記念撮影をして楽しんでいました。
川の流れに沿って谷が広がっている絶景はとてもよく、長時間その場所にとどまっていても飽きません。ガイドブックにも載っていないところなので、一期一会の場所として言ってみるのもお勧めです。
サパの魅力5. サパ博物館
サパの中心部にはミュージアムがあります。非常に便利の良いところにありますが看板などがほとんどなく、一見閉まっているように見えてわかりにくいです。ただ門は開いており、自由に中に入れるので事務所のようなところに行ってみると、ミュージアムの建物のかぎを開けてくれました。
建物内はサパに関する様々なものが展示してありました。山岳少数民族に関するものや、サパが発見された直後、まだ町の中には教会しかたっていなかった頃の白黒写真などが展示してありました。
また山岳少数民族の部屋があり、民族衣装に身を包んだ人形が置いてあります。再現された建物には漢字が書かれており、中国と文化が近いことがうかがえます。入場無料のお得な施設ですが、見学者がいなかったのがもったいないと思いました。
サパの魅力6. サパ教会
サパの町の中心の広場の前にはサパ教会があります。フランス統治時代サパが発見され、フランス人の避暑地として開発されていた。1895年に造られたました。カトリックの教会で石造りのゴシック建築様式、サパの中でも最も古い部類に入る建物です。
ハムロン山を背景にした教会はちょうど日曜日だったのでミサが行われていました。また教会の前では少数民族の人たちが待機していました。
サパ教会は白い壁で、聖書の内容が描かれたステンドグラスがあります。また夜になると教会がイルミネーションで彩られて幻想的な雰囲気になります。
サパのレストラン1. モン族レストラン H'Mong Restaurant
サパの中心部はここ数年で急速に発展しており、とても標高1,600mの高さにある高原の町という気がしません。中心部にはホテルと大型のレストランが並んでいますが、その中でもイチオシはモン族の料理を出しているH'Mong Restaurantです。
料理は淡水魚のマスを使った鍋料理や鹿を使ったジビエ料理があります。マスはサパの清流で養殖されており、全く臭みがなくかつ肉厚でした。鹿のレモングラス炒めも絶品です。ただ大人数用のレストランのためか量が多く、あまり多くのものが注文できないのが残念なところ。
店頭ではサパ名物の揚栗饅頭(バインハットデ:Bánh hạt dẻ)を販売しており、味見としてひとついただきました。あっさりとした味わいの中に、栗の風味が口の中に広がりました。
H'Mong Restaurant
- 住所:08 Xuân Viên, Phường, Sa Pa, Lào Cai 33000 ベトナム
- TEL:+84914812655
- 公式サイト:H'Mong Restaurant
サパのレストラン2. 地元の人たちでにぎわう Luc Xoi
今回サパでは2泊しました。もう1日の夜はもっと庶民的なところがないか探していたらサパの湖近くに見つけたのが、Luc Xoiという屋台風のお店です。
串焼きのお店で、いろんな肉が生で置いてあり自由に選んでそれを炭火で焼いていただきます。見たところ鮮度の高い食材ばかりで臭みもなく、どれにしてよいか迷うほどでした。
炭火で焼いていただきました。臭みなくどれもおいしくいただきました。思わずビールが進みましたが、合計で38万ドン(2,000円程度)と非常にリーズナブルな食事が楽しめました。
Luc Xoi
- 住所:3 Hoàng Văn Thụ, TT. Sa Pa, Sa Pa, Lào Cai, ベトナム
- TEL:+84399024988
サパのマッサージ
サパは中心部も坂になっている部分があり、登り降りを頻繁にする必要があり、足が疲れましたので、マッサージに行きました。
観光地らしくマッサージのお店は多くあるので選び放題。フットマッサージと全身マッサージのセットのコースを選び、旅の疲れを存分に癒しました。
サパ市場(ショッピング)
最終日のお昼にサパ市場に行きました。サパ市場はラオカイ方面からのバスの発着の場所で、大きな市場には生鮮から雑貨まで何でもそろいます。もちろん大衆食堂もあります。
サパ市場で忘れていけないのは、サパの少数民族の方々の販売所が2階にあることです。
よそでは手に入らないサパの少数民族の織物などを販売しています。民族衣装に身を包んだ少数民族の販売員は観光客相手にセールスが少し激しいですが、普段手に入らないものなのでお土産の検討にははぜひ立ち寄りましょう。
想像以上に賑やかなサパの夜
サパは数年で急速に街が発展していますが、夜は顕著にみられます。どの店もネオンが貧しく光り輝き、多くの外国人が町に出て高原都市の夜を楽しみます。
中心にある広場には野外ステージでイベントが行われ、いろいろなエンターテーメントが無料で見られます。
ステージのほか、広間の中で大道芸人のようにその場で芸を見せてくれます。楽しいひと時の為と気が建つのを忘れてしまいそうでした。
坂道の町サパは中心部だけでも楽しめます。
サパは、ファンシーパン登山の拠点でもあり、町から離れたところにある山岳少数民族の村に向かう拠点です。しかしカットカット村のように中心部のすぐ近くでも楽しめるスポットが数多くあり、外国人がほとんどいない観光スポット、また夜はとにかく楽しく賑わっています。
サパを観光するならぜひ連泊してその雰囲気を存分に楽しみましょう。
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万代正平
- 旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。