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海の家はこんなところ! 利用方法や料金システムの基礎知識
夏のレジャーに欠かせない海。海をじっくりと満喫するには、さまざまな目的で利用できる「海の家」を活用したいところです。
とはいえ、海の家をはじめて利用する人や久しぶりの人は戸惑うこともあるかもしれません。海の家はどんな場所でどんなことができるのか、海の家の利用方法や料金システムを解説します
目次
1. 海の家とは
<出典元:写真AC>
「海の家」とは、夏のあいだ、海水浴客のために海辺に設けられる簡易施設のこと。日本海沿岸などでは「浜茶屋(はまぢゃや)」と呼ばれることもあります
着替えをしたりシャワーを浴びたり、休憩をしたり、食事をしたりと、海の家の用途はさまざま。海水浴シーズンになると全国のビーチに海の家が出現することから、海の家は日本の夏の風物詩になっています。
2. 海の家が開く時期と場所
<出典元:写真AC>
夏季限定でオープンする海の家は、いつからいつまで利用できるのでしょうか。場所によっても異なりますが、海開きの日から8月末までの営業となっているのが一般的
海開きの時期は地域によって異なり、本州の場合は7月初旬から中旬にかけて海開きが行われます。そのため、ワンシーズンの海の家の営業期間は1カ月半~2カ月程度。地域によっては、9月第1週まで海の家が営業していることもあります。海の家を利用したい場合は、あらかじめそのエリアの海の家の営業期間をチェックしておくと安心です。
また、海の家は立地が重要なので、日本にあるすべてのビーチに海の家が設けられるわけではありません。海の家が登場するのは人が集まる人気の海水浴場が中心で、関東では湘南・鎌倉エリアなどに海の家が集中しています。
3. 海の家の料金システム
海の家をはじめて利用する人にとっては、料金も気になるところ。はじめての人は「わかりにくい」と感じることも多い、海の家の料金システムについて、項目別に解説します
施設利用料
海の家でちょっと着替えをしたい、休憩をしたいという場合には、施設利用料がかかります。この施設利用料は「入場料」のようなものと考えるといいでしょう。
施設によって異なりますが、施設利用料を払えば、着替えや休憩、荷物預けなどができます。また、施設利用料にシャワー使用料が含まれていることも多いです
地域や海水浴場によって多少の差はあるものの、海の家の施設利用料は1日1,000円~1,500円程度が相場。子どもは大人よりも3~5割程度安くなっています。また、休日の料金が平日よりも高く設定されているところもあります。
同じ海水浴場に複数の海の家があることもありますが、施設利用料はたいてい海水浴場ごとに統一されています
シャワー使用料
前述の通り、海の家では施設利用料にシャワー利用料が含まれていることが多いです。ただし、一部の施設では、施設利用料が安く設定されているため、シャワーの使用には追加料金がかかることもあります。
また、海の家でシャワーだけを使いたい場合、施設利用料を払わずに、シャワー使用料だけを払ってシャワーを浴びることができる場合もあります
海の家でシャワーだけを使用する場合の料金相場は、500円~1,000円程度。施設利用料に加えてシャワー使用料を払う場合、300円程度が相場となっています
レンタル料
海の家では、ビーチパラソルやビーチベッド、ござ、浮き輪などをレンタルすることもできます。パラソルやビーチベッドは1日1,000~2,000円程度が相場。浮き輪などの遊具は1時間単位でレンタル料がかかる場合と、1日あたりでレンタル料がかかる場合があります。
飲食料
海の家では軽食や飲み物の提供を行っているところが多く、海の家で飲食をした場合、メニューごとの飲食料がかかります。飲食のみの利用が可能な海の家も多く、飲食のみの場合、施設利用料はかかりません。
4. 海の家の利用方法
初めてや久しぶりだと、海の家をどう利用したらいいのかわからないこともあるでしょう。基本的な利用方法について説明しておきます。
1. 海の家の選び方
前提として、日本のすべての海水浴場に海の家があるわけではありません。そのため、海水浴時に海の家を利用したい場合は、行く予定の海水浴場に海の家があるのかどうかを調べておきましょう。
人気のある海水浴場では、複数の海の家があることも珍しくありません。一口に「海の家」といっても、雰囲気や設備はさまざまなので、落ち着いた雰囲気がいいのか、ヒップな雰囲気がいいのか、どんな設備やサービスを求めるのか、自分の中で大事にしたいポイントを整理して、ニーズに合った海の家を選ぶようにしてください。
最近は、従来の「海の家」のイメージを覆すような、おしゃれでリゾート感あふれる海の家も増えてきています。ファッショナブルな海の家はSNSで情報発信をしていることが多いので、Instagramなどをチェックして、行ってみたい海の家がある海水浴場に足を運んでみるのもいいかもしれません。
2. 利用の始め方
海の家の施設利用料はたいてい前払いとなっているので、海の家についたら、まず人数分の施設利用料を払います。ビーチパラソルやビーチベッドなど、レンタルしたいアイテムがあるときは、このときレンタル料も合わせて支払うケースが多いです。
施設利用料を払ったら、必要に応じて更衣室で着替え、ビーチに出る準備をしましょう。ビーチに出る前に、海の家で軽く休憩することも可能です
3. 荷物の預け方
海で遊ぶときは荷物の管理も気になるところ。海の家ではたいてい荷物預けが可能なので、海の家に荷物を預けておけば、身軽に海を楽しむことができます
海の家の荷物預かりは、大きく分けてロッカー方式とクローク方式があります。ロッカー方式の場合、街中のコインロッカー同様、預ける荷物を入れてカギを閉めたら、カギは自分で保管します。クローク方式の場合は、スタッフに荷物を預けると合い札を渡されます。
海の家によっては、クロークでの荷物預かりは施設利用料に含まれているものの、コインロッカーは別料金というところもあります。コインロッカーがない海の家も多いので、コインロッカーを利用したい場合、コインロッカーの有無や料金を確認してから、海の家の利用を決めるといいでしょう。
4. シャワーの使い方
海で遊んだ後はシャワーですっきりして、着替えを済ませてから帰りたいもの。たいていは温水シャワーが完備されているので、冷たいということもなく、快適に利用できます
海の家のシャワーは、男女別のシャワールームの中に、複数のシャワーブースが並んでいるところがほとんど。ドアが付いていて個室になっていたり、目隠し用のシャワーカーテンが付いていたりすることもありますが、男女別とはいえ、一切目隠しになるものがないこともあります。
目隠しになるものがないときは、水着のままシャワーを浴びる人が多いようですが、プライバシーを重視したい人は、シャワールームの設備が整った海の家を選ぶのがおすすめです
5. 利用の終わり方
海で遊んだ後、預けた荷物を受け取り、シャワーや着替えを済ませたら、海の家を後にします
施設利用料を前払いしていて、追加の清算がない場合はそのまま立ち去って構いませんが、1時間単位で料金が発生するレンタル品の利用時間を延長した場合などは、追加の利用料金を支払ってから帰るようにしましょう。
5. 海の家でできること
海の家ではいろいろなことができて便利です。一例を挙げてみましょう。
ロッカーに荷物を預ける
海の家によってはロッカーが備え付けてあります。ロッカーがなく荷物はカゴに入れておくタイプの海の家もあります。カギやスマホなど貴重品を預けるのは心配という場合は、首から下げられる小さな防水ポーチなどがあると安心です
シャワーを浴びる
海の家の施設利用料を払う場合、シャワーは何度でも無料というところが多いので、海で遊んだ後、食事前に一度シャワーを浴び、再度海で遊んだ後、帰る前にまたシャワーを浴びるということも可能です。
ただし、海の家でシャワーのみを使う場合、シャワーの使用は1回に限られていることもあるので、注意してください。
休憩する
海の家の施設利用料には休憩も含まれているので、海で遊ぶ前後に日陰で休むことができます。休憩スペースは施設によって、座敷のようになっているところもあれば、イスが並んでいるところなどさまざまです。
飲食を楽しむ
海の家は飲食店として利用することも可能。前述の通り、飲食のみの利用が可能な海の家で、飲食のみを利用する場合は、施設利用料はかかりません
施設によってさまざまですが、海の家の定番メニューは、焼きそば、浜焼き、フランクフルト、カレー、ラーメン、たこ焼き、フライドポテト、かき氷など簡単なものが中心。中には、鎌倉の釜揚げしらす丼など、地元の名産を使ったメニューを出しているところもあります。
また、最近はおしゃれな海の家の増加に伴って、趣向を凝らしたフードやドリンク、スイーツなどを提供する海の家も増えてきました
BBQをする
「夏といえばBBQ(バーベキュー)」という人もいるのではないでしょうか。海の家によっては、バーベキュー用品をレンタルして、本格的なBBQが楽しめるところもあります
食材とバーベキュー用品のレンタルをセットで提供している海の家なら、手ぶらでビーチバーベキューが可能。お肉メイン、シーフードメインなど、複数のプランから選べるところもあります。
BBQの利用は事前の予約が必要なことも多いので、利用したい海の家のホームページなどで詳細を確認してください
6. 海の家でレンタルできるアイテム
海の家ではさまざまなアイテムのレンタルが可能とお伝えしましたが、具体的にどのようなアイテムが借りられるのでしょうか。施設によって異なりますが、次のような海水浴をより快適に、楽しくしてくれるアイテムがレンタルできます。
- ビーチベッド
- テーブルセット
- ビーチチェア
- ビーチテント
- ゴザ
- 浮き輪
- ビーチボール
- SUP(スタンドアップパドルボート)
- ボディーボード
- ボート
これらのレンタル用品は、1日単位で料金がかかることが多いですが、SUP、ボディーボード、ボートなどの遊具は1時間単位でレンタル料が発生することがほとんど。また、一部遊具は経験者にしか貸し出していない施設もあります。
はじめて利用する人や久しぶりの人にとっては戸惑うこともあるかもしれませんが、海の家は、海のレジャーをより楽しく、快適にしてくれる存在。ぜひ、海の家を上手に活用して、海水浴を楽しんでください。
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