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とても居心地がいいホテル「WeBase鎌倉」がリニューアルオープン! 実際に泊まってきました。
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
あなたは、旅行でホテルを選ぶ時、何を重視しますか?
- 立地?
- 価格?
- 星の数?
- おしゃれ度?
ホテルは宿泊施設ですから「泊まる」という機能がまず大切ですね。
さらに「泊まる」という機能に加えて "居心地の良さ" が大事ではないでしょうか。
神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜に「WeBase鎌倉」というホテルがあります。
いわゆる高級ホテルではありません。歴史ある老舗ホテルでもありません。
でも、とっても居心地の良いホテルです。
単に泊まるだけの施設ではなく、滞在を楽しむ、素敵な時間を過ごすためのホテル。そんなWeBase鎌倉がリニューアルすると聞いて、プレオープン時に泊まってきましたのでレポートします。
<WeBase鎌倉のエントランス>
目次
- WeBase鎌倉とは?
- WeBase鎌倉はこんな人におすすめ
- WeBase鎌倉の館内はどんな感じ
- WeBase鎌倉のお部屋は?
- WeBase鎌倉のラウンジ(朝食会場)は?
- WeBase鎌倉の大浴場は?
- WeBase鎌倉併設のレストラン「こう」で創作イタリアンを食べました。
- WeBase 鎌倉 まとめ
WeBase 鎌倉とは?
WeBaseのホテルは、日本に5か所あります(鎌倉、京都、高松、広島、博多)。
WeBaseの特徴をひとことで言えば「居心地の良い空間を提供してくれるホテル」でしょう。
館内に居ると「なんか落ちつけるなぁ」と感じます。差し込んでくる自然光、あちこちに見られる緑、ゆったりした曲線を活かしたデザイン、品の良い階段、清廉なラウンジ、それらひとつひとつが落ち着ける要因となっているのでしょう。
単に泊まるだけじゃなく、WeBaseで "時を過ごす価値" を感じさせてくれます。
「休日を鎌倉の別荘で過ごしに来た」
そんな感じがします。
いわゆるゴージャス系ホテルではありません。瀟洒な隠れ家的なホテルという佇まいです。
元々は企業の保養所だった建物を、構造はそのままでホテルとして再出発させたWeBase鎌倉。他のホテルとは造りが異なります。
Baseとは「基地」。単に泊まる場所ではなく「行動基地・拠点」となる場所という意味も込められているのかもしれません。
WeBase鎌倉は2016年に開業しましたが、2023年5月3日、南仏風リゾートをイメージしてリニューアルオープンしました。
江ノ電の由比ヶ浜駅から徒歩1分という便利な立地でありながら、駅近くの賑やかな雰囲気ではなく、静かな住宅街の中に佇んでいます。
朝は、犬の散歩する人が多く、環境の良い場所であることがわかります。
鎌倉駅から江ノ電に乗り、二つ目の由比ヶ浜駅から徒歩1分の近さです。
WeBase鎌倉は静かな住宅街の中にあります。道路の向こうには海が見えます。
由比ヶ浜の住宅街からホテルの入り口までの道のりを動画でご覧ください。
ホテルの全容は外から見えません。緑に囲まれた個人の邸宅といった佇まいです。
こちらがエントランスです。
続いてエントランスを入ってからフロントまでの動線を動画にて。他のホテルとはちょっと違います。
フロントはコンパクトでシンプル。明るく開放感があって余計なものはありません。
WeBase鎌倉はこんな人におすすめ
WeBase鎌倉は、次のような価値観を持つ人にぴったりです。
- 「ホテルは泊まるだけじゃなく、気持ち良く時間を過ごす場所であって欲しい」
- 部屋だけじゃなく館内もたっぷり楽しみたい方
- 大型ホテルは苦手
- できれば大浴場があれば嬉しい
WeBase鎌倉の館内はどんな感じ
それではWeBase鎌倉の内部をご紹介しましょう。
ロビー周りは、曲線を活かし丸みを帯びたゆったりした空間です。左には中庭があり、吹き抜けのようになった斜面で緑が鮮やかです。
窓も大きく、外から光がしっかり注ぎこんでいます。
館内は別荘という雰囲気で、明るいです。天井も高く、圧迫感がありません。暖色系の温もりのある、優しくて落ち着いた雰囲気です。
エレベーターもありますが、敢えて昇り降りしたくなるような階段です。
絵画も飾ってあり、南仏風イメージに包まれています。
ねっ!階段を昇りたくなるでしょう(笑)
建物は地上2階、地下1階の3層構造です。
WeBase鎌倉のお部屋は?
今回私は260号室に泊まりました。広めのお部屋です。
<260号室>
目に優しく温かい色合いのお部屋です。ベッドはすべてダブルサイズ。
窓側から撮った写真がこちらです。
部屋から見える朝の風景です。気持ち良さが伝わるでしょうか。
部屋から外の風景を見渡します。ホテルというよりやっぱり別荘といった雰囲気ですよね。贅沢な敷地と緑の多さ、そして静けさ。
ベッドサイドにはちょっとしたものをおけるスペースがあります。これがとてもありがたい。
枕もとに眼鏡、テレビリモコン、スマホ、充電器、文庫本などが余裕を持って置けるんです。使う者の気持ちがよくわかっているな、という印象を受けました。
<部屋のコンセント>
<洗面所>
<バスルーム>
バスルームはユニットバスではなく、洗い場があり、椅子と手桶があるんです。家のお風呂みたいでありがたいです。
<シャンプー、コンディショナー、ボディソープ>
<アメニティセット>
歯ブラシも櫛も木製で、柔らかい手触りです。珍しいですよね。
<お肌のお手入れセット>
部屋のドライヤーはダイソン製です。初めて使ってみて驚きました。他のドライヤーとは全然違います。乾かし心地が別次元の気持ち良さです。
肌触りよいさらさらコットン生地の館内着です。ノーマルサイズとLLサイズがあります(写真はLLサイズ)。居心地の良さ重視という意識が感じられます。
部屋内のタブレット端末でホテル内外のことを調べられます。
<空気清浄機>
WeBase鎌倉のラウンジ(朝食会場)は?
地下1階にあるラウンジは、朝食会場を兼ねています。
ラウンジは広すぎず、アットホームな感じがします。
地下階であるのに、中庭の緑が見え、自然光が入ってくるのでとても明るいのです。
中庭には、これからの季節、紫陽花が咲くそうですよ。
朝食はブッフェスタイルの洋食。
メニューはシンプルですが、朝はこれぐらいがちょうどいい、そんな程よい量です。ひとつひとつきちんとしている、そんな印象を受けました。
朝食時にかかっているBGMがまた耳に心地良い。気持ちよさがあちこちにちりばめられています。
WeBase鎌倉の大浴場は?
リニューアルに際し、男女別の大浴場とサウナが備わりました。
この看板がまたいいでしょう~。和風テイストも加わり、よくある南欧風リゾートホテルとはまたひと味違います。
大浴場も地下階ですが、浴槽から緑が見えます。
<大浴場の洗い場>
こちらが新設のドライサウナ。3~4人くらい入れるかな。これもホテルというより別荘感覚です。照明がとておおしゃれです。サウナ内には砂時計が備え付けられています。使う人の気持ちがよくわかっていますね。
WeBase鎌倉併設のレストラン「こう」で創作イタリアンを食べました。
WeBase鎌倉には、朝食会場となるラウンジはありますが、いわゆるレストランはありません。その代わりに敷地内にイタリアン&鉄板焼きのレストラン「こう」があります。
<レストラン こうのエントランス>
透明感のある対面式のカウンターがおしゃれです。今後、奥に個室が作られるそうです。
シェフの河野 弘貴さんです。シェフ歴20年。
もともと料理は中華から始め、フレンチそしてイタリアンの道に入られたそうです。
イタリアンの魅力を伺ったところ、河野さんはこう仰いました。
「中華もフレンチもある程度「型」があり、それに沿って作っていくというスタイルです。イタリアンにももちろん「型」はありますが、他の料理に比べて自由度が高いといいますか、創造的に料理を作れると思います。そこが面白いと思いました。」
河野さんが料理する時 大切にしていることを訊いてみました。
「"素材を大切にする"ということです。お皿の中でその素材の顔が見えるように、と意識しています」
オープンキッチンで料理の様子が見えます。
お客さんに見られて緊張しないのですか?」と訊いたところ
「お話するのが好きなので(笑)」とのこと。
調理風景はまるで舞台のお芝居を観ているかのようでした。
ナイフ、フォークがスタイリッシュでした。鎌倉彫の箸も添えられていて、格式ばらず大切な人と会話を楽しみながら、自由に食べて欲しいという願いがあるのだそうです。
レストラン「こう」でいただいたメニュー
それでは「こう」で実際にいただいたメニューをご紹介します。
今宵のコースメニューです。よくある「●●の~風」というような凝った料理名ではありません。素材を大切にし、変に凝りすぎないというこだわりと自信を感じさせます。
まずはスパークリングワインで乾杯。今回はそれぞれの料理に合うワインをペアリングというスタイルで計7種たっぷりいただきました(お酒が苦手な方用にノンアルコールドリンクもあります。)
<鎌倉土産>
鎌倉土産の王道「鳩サブレ」でキャビア、サワークリームを挟んでいます。
サブレを横から見るとこんな感じ。バターの香りが立っています。ちなみに下に敷いてある豆は食べられません。古都鎌倉のお寺の玉砂利をイメージしているのでしょうか。
<パン・オリーブオイル>
実が詰まったしっかりしたパンで、主張は強すぎず、料理に寄り添います。お代わりOK。
<鶏とアスパラ>
鶏肉は柔らかくきめ細かい舌ざわりです。アスパラのしゃきしゃき感が絶妙。前菜にぴったりの料理です。
<メバル・そら豆・リコッタチーズ>
メバルは春の魚です。油で揚げてあってパリパリ感が心地よく香ばしい。白ワインがとても合います。河野シェフの仰る「素材を大事にして手をかけすぎない」こだわりが伝わります。
<松輪の金目鯛・しらすせんべい>
金目鯛の皮がパリパリ、身はジューシーです。青菜が敷いてあり、しらすせんべいの中の山椒がピリッとスパイシー。更にカラスミが摺ってふりかけられていてコクが増しています。
イタリアンですが、器は和食器がメイン。古都鎌倉らしい演出です。
<ホタルイカのトマトパスタ>
これぞイタリアン。新鮮なホタルイカとスティックブロッコリーに濃厚な深みのあるトマトソースが纏い、絶妙の美味しさです。お代わりしたいくらい(笑)
<愛知県産下村牛のランプ肉のステーキ>
黒にんにく、ポン酢、山わさびを利かせたコクと酸味の際立つ味。メインディッシュにふさわしい存在感。下村牛の脂が甘くジューシーで食べ応えがあります。
<ステーキの付け合わせの蒸し野菜>
菊芋、グリーンピース、玉ねぎ。味付けは最低限の塩味で、これまた野菜そのものの味が生かされた付け合わせのお手本のような料理です。
<チーズリゾット>
ゴルゴンゾーラ、タレッジョの2種類のチーズのリゾット。濃厚でコクがあります。お米のアルデンテ具合もバッチグーです。
<カンパリのグラニータ(シャーベット)>
カンパリの甘さと苦さ、そこに軽く擦ったライムがふりかけられて酸味が加わった大人のデザート。シチリア産の甘いデザートワインとの相性ばっちりです。
<イチゴとヨーグルト>
上に刺さっている白いのはメレンゲです。甘みと酸味がしっかり効いていてデザートとしての主張がしっかりあります。
<茶菓子>
チョコブラウニー、チェリーを固めてグラニュー糖をまぶしたもの、干しいちじく。甘みと酸味が口の中で広がります。器に乗った姿を見るとイタリアンとは思えないですね。
コーヒーカップが渋い。
今回いただいた創作イタリアンコースは13,000円(税別)、ペアリングのワイン7種7,000円(税別)で大満足でした。
「こう」というの店名の由来ですが、
鎌倉の「Restaurant COCON」、東京・広尾の「鉄板焼き 高見」が監修をされており、そこにシェフの河野さんの「Co」を取って名づけられたそうです。
シェフの河野さんはややシャイな印象を受けますが、気さくで温厚、お話好きとのことで、質問にもフレンドリーに応えていただきました。
WeBase鎌倉 まとめ
鎌倉は有名な観光地ですが、宿泊施設は意外に少ないエリアです。
WeBase鎌倉は、鎌倉駅から江ノ電で2駅めの由比ヶ浜駅から徒歩1分の住宅街の中にあり、由比ヶ浜海岸までも徒歩2~3分の好立地。
都会の喧騒から離れた静かなところで、朝の由比ヶ浜海岸には犬の散歩をする人たちを多く見かけました。
「都心から1時間ほどの場所に、これだけ落ち着ける場所があったなんて。。。」
WeBase鎌倉に実際に訪れて感じた印象です。
「なんかいいことばっかり言ってるね」と思われたかもしれません。
実際に泊まってみて「ここはちょっと・・・」と感じた点を敢えて挙げるとすれば、部屋内のトイレはやや狭めでした(特に体の大きな私にはそう感じたのかも)。
「WeBase鎌倉にもう一度泊まりたいと思うか?」と訊かれたら、迷わず「はい、泊まりたいです」と答えます。
豪華ホテルとは別ジャンルですが、滞在を楽しめる、とても満足できるホテルでした。
鎌倉、江の島にお出かけの際には、ぜひ WeBase鎌倉をおすすめします。
きっと良い旅の思い出ができると思いますよ。
最後にWeBase鎌倉から由比ヶ浜海岸への道と海岸の様子を動画でご覧ください。
WeBase鎌倉 基本情報
- 住所:〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜4丁目10-7
- TEL:0467-22-1221
- 公式サイト:WeBase鎌倉
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。