公開日:
最終更新日:
【栃木】350本以上の藤が咲き誇る花の楽園!GWに行きたい「あしかがフラワーパーク」
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」は、およそ東京ドーム2個分の広大な敷地を持つ花のテーマパークです。とりわけ4月中旬~5月中旬にかけて、350本以上もの藤の花が咲く様子は圧巻!ゴールデンウィークのお出かけ先としても人気のスポットです。
2022年のゴールデンウィークに、日帰りでこちらを訪れたときの様子をご紹介します。
目次
- アクセス:JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅からすぐそこ
- 花の咲き具合で開園時間と入場料が変動。公式サイトでご確認を
- 美しさも香りも絶品!白藤のトンネル
- 巨大な紫の屋根!奇跡のように美しい大藤棚
- たわわに実るブドウ?!ボリューム満点の八重黒龍藤
- 黄色い藤もあります
- スクリーン仕立ての白藤の滝
- 藤以外にも注目!園内は美しい花々でいっぱい
- お買い物も充実
- まとめ
アクセス:JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅からすぐそこ
あしかがフラワーパークへの玄関口は、2018年4月に新設されたJR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」。駅からわずか徒歩3分でパークの正面ゲートに到着します!
東京方面から電車で訪れる場合、JR上野駅から宇都宮線に乗車し、小山駅でJR両毛線に乗り換えるルートなどが一般的です。
筆者は東武鉄道浅草駅から特急りょうもう号に乗車し、佐野駅でJR線に乗り換えました。この場合、所要時間1時間45分であしかがフラワーパーク駅に着きます。日帰りでも充分に楽しむことができますよ。
<特急りょうもう号>
花の咲き具合で開園時間と入場料が変動。公式サイトでご確認を
あしかがフラワーパークでは藤の花が見頃の時期に「ふじのはな物語」という名称の藤まつりが開催されます。この期間は開園時間が延長になり、ゆとりを持って園内を楽しめます。
2023年は大藤の開花が観測史上最も早く、ふじのはな物語の開始日を繰り上げると発表がありました。4月12日(水)~5月14日(日)が開催期間となります。
なお、入園料は藤の花の開花状況により「大人900~2,100円/子供50円~1,100円」の間で変動します。お出かけ前に公式サイトでご確認くださいね。
>>あしかがフラワーパーク公式サイトはこちら
<正面ゲートでは藤の花がお出迎え>
美しさも香りも圧巻!白藤のトンネル
園内に一歩足を踏みいれると、そこは藤の花があちこちで咲き誇る楽園。藤は品種によって開花の時期が若干異なり、その時々で多彩な花を楽しめるのが魅力です。
ゴールデンウィーク真っ只中にまず見事な姿を見せていたのは、園内の北部に伸びる「白藤のトンネル」。全長約80メートルもの白い藤で彩られたトンネルが圧巻です!
<白藤のトンネルの中。どこまでも白い花が続きます>
<長く垂れ下がる優美な白藤>
庭木仕立ての25本の白い藤を左右に植えて造作されたこのトンネルは、世界唯一のものと言われています。トンネルに入ると、垂れ下がる美しい花々が優雅そのもの。しかも香りも絶品です!
甘く爽やかな香りが一面に漂い、風情のある花々が目の前にずっと続くトンネルは、まるで異世界への入口のよう。夢の中を歩くような気分に浸れます。
<外側から見た白藤のトンネル。長い!>
巨大な紫の屋根!奇跡のように美しい大藤棚
白藤のトンネルの南には、紫色の大藤棚が広がっています。樹齢約160年の2本の藤(ノダナカフジ)が連結して、それぞれが1,000平方メートルにも及ぶ巨大な屋根のような光景を作り出しているのです。
<紫色の天蓋を見上げるような大藤棚>
大藤棚のそばに寄ると、長く垂れ下がる紫の花を間近で眺められます。こぼれるような花から、爽やかな香りが漂うのも魅力です。
無数の美しい花房は風に揺れ、そのたびに紫の天蓋から差し込む光の色も変化します。何とも幻想的な光景です。
<そよ風に揺れる大藤の花房>
<大藤棚の下で憩いのひととき>
この大藤棚は、1991年に足利市中心部にあった当時樹齢130年の藤棚を、町の再開発のために移動させ、再度ここまで育てあげたものです。2,000名の人々の懸命な努力が、現在の場所への移植を可能にしました。存在していること自体が奇跡のような藤です。
たわわに実るブドウ?!ボリューム満点の八重黒龍藤
大藤棚の西には、世界でも珍しい「八重黒龍藤(ヤエコクリュウフジ)」の大きな藤棚があります。ゴールデンウィーク前後に一番の見頃を迎える藤棚の一つです。
コロコロした八重咲の花は、一見たわわに実るブドウのよう。ボリュームのある花姿が迫力満点です。
<まるでブドウのような八重黒龍藤>
<わさわさと咲き誇る花が迫力満点>
八重黒龍藤は、藤の中でも特に香りの強い品種としても知られています。気品のある甘い香りは、クラクラするほど魅惑的。姿といい香りといい、何だか食べたくなるような素敵な藤です。
<八重黒龍藤の向こうには大藤棚が見える>
黄色い藤もあります
藤の花と言えば紫や白を思い浮かべますが、園内には珍しい黄色の藤もあります。八重黒龍藤の藤棚から南へ歩くと、「きばな藤のトンネル」が伸びています。
<きばな藤のトンネル>
こちらの開花はまだ始まったばかりでしたが、日本の気候では生育が難しいというきばな藤は、明るい黄色がとても鮮やか。見ているだけで楽しくなります。
きばな藤の見頃は5月上旬~中旬とのこと。ゴールデンウィークの後で訪れる人は、まぶしいほど黄色い藤のトンネルを見られるかもしれません。
<鮮やかな黄色の花房が印書的>
スクリーン仕立ての白藤の滝
園内の西部には、スクリーン仕立ての「白藤の滝」があります。
池の向こうには白い藤が形作る大きな壁がそびえており、水面にその美しい姿が映るのです。水鏡に映える白い藤は優雅そのもの。流れ落ちる滝の水しぶきが、池いっぱいに広がるような眺めです。
<白藤の滝>
「ふじのはな物語」の開催期間中は、夕方から藤の花を中心に、園内のライトアップが行われます。
筆者は日帰りで訪れたので見られませんでしたが、ライトに照らされる水鏡の白藤は、たいへん神秘的だそうです。次に行く時はぜひ見てみたいものです。
<水鏡に姿を映す白い藤>
藤以外にも注目!園内は美しい花々でいっぱい
あしかがフラワーパークは、藤以外にも美しい花々で彩られています。
ゴールデンウィークの頃にはツツジやシャクナゲ、オオデマリ、ハンカチノキなどの花木が見頃。花壇にはルピナスやデルフィニウム、ポピー、デイジーなどが溢れ、まさに百花繚乱。園内全体が見事な色彩のパレットになっており、隅から隅まで見どころです。
<池の向こうの藤棚を背景に咲くシャクナゲ>
<白いオオデマリが背後の藤と青空に映える
園内にはあちこちにベンチがあり、多彩な花々をゆっくり楽しむことができます。
カラフルな花を愛でながら、同園の名物の「藤ソフト(藤の香りが漂う薄紫色のソフトクリーム)」などを食べるのも和みますよ。
<鮮やかなデルフィニウムやデイジーの花壇が見事な小庭>
<大藤棚の手前に並ぶ色とりどりのツツジ>
お買い物も充実
正面ゲートのエリアには、各種鉢花やお土産物が並ぶ広いショッピングハウスがあります。こちらのお土産物は種類も量も充実。美しい花々を見た思い出に、買いたくなる物でいっぱいです。
とりわけ藤の美しさと芳香を楽しむ商品は豊富に揃っています。お菓子や香水、入浴剤、ハンドクリーム、紅茶など、藤ならではの上品な香りが漂うおみやげが各種並んでいます。
筆者も藤の香りの石けんを買いました。華やかな香りとしっとりした洗いあがりに、大満足の一品でしたよ!
<藤の香りの商品が多数並ぶショッピングハウス>
まとめ
4月中旬~5月中旬にかけて藤の花が華麗に咲き誇るあしかがフラワーパークは、ゴールデンウィークのお出かけ先として大人気のスポットです。以下の点を心に留めながら、足を運んでみてくださいね。
注意点
- あしかがフラワーパークへの最寄り駅はJR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅。徒歩3分でパークの正面ゲートに到着します
- 開園時間と入場料は、花の咲き具合により変動します。事前に公式サイトでご確認ください
- 藤は品種によって開花の時期が異なります。2023年は気温が高く、それぞれ開花が例年よりも早いとのことです。こちらも公式サイトの「現在の花の状況」でご確認ください
- 広大な園内は隅から隅まで見どころです。歩きやすい靴で行くことをおすすめします
- 正面ゲートのショッピングハウスは藤をモチーフにしたお土産品が充実しています
それでは、藤の美しさと香りを楽しむ素敵な旅を!
あしかがフラワーパーク
- 住所:栃木県足利市迫間町607
- 開園時間:通常期 10:00~17:00/2023年4月15日~5月14日 8:00~20:30(2023年4月22日~5月7日 7:00~21:00)
※ 開園時間は開花状況により変更にる場合もあります。最新情報は公式サイトをご確認ください - 休園日:なし(但し2月第3水、木曜日と12月31日は休園)
- 入園料:2023年4月1日~5月31日 大人800円~2,100円/子供400円~1,100円
※ 花の咲き具合により料金が変動します。最新情報は公式サイトをご確認ください - 公式サイト:あしかがフラワーパーク
関連記事
Ranking栃木記事ランキング
-
朝茶
- ライター/英和・和英翻訳者。出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今はとにかく国内各地を旅したいです!