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【日本百名山】3座目は特攻機が目指して飛んだ開聞岳(鹿児島県)
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
開聞岳(かいもんだけ)は標高は924mと小さな山ですが、海抜0mから一気に標高を上げる円錐形の山容は別名「薩摩富士」とも呼ばれる美しい山です。
富士山に似た美しい山なので、昭和20年の戦時中は、知覧から多くの特攻機が飛び立ち、薩摩半島の南端に位置する開聞岳を目指し、最後に別れを告げ、南(沖縄)に針路をとったと言われています。そんなことを考えながら僕は登りましたが、今は地元の方々をはじめ、日本百名山を目指す登山者で賑わっていました。
目次
日本百名山3座目 開聞岳
開聞岳(かいもんだけ)登山情報
- 登山日:2023年2月11日
- 天候:曇り
- 日本百名山3座目:開聞岳(鹿児島県)
- 標高:924m
- 登山ルート:通常ルート(登山ルートは1本しかありません)
- 距離:片道約4km(往復約8km)
- 所要時間:上り3時間、下り2時間30分【僕は上り2時間30分、下り1時間53分でした】
- 公表されている難易度:初級者向け
- 僕にとっての難易度:初級者向けだと思います
- 登山道の特徴:整備されていますが、火山性の小石・岩が散乱していて滑りやすいです。5合目より上部は危険なところもありますので注意が必要です。また樹林帯を登り下りしますので、遅い時間帯は登山道が薄暗くなります
- 服装:2月なのに暖かい日でしたので、暑くて途中上着を脱ぎ、半袖で登りました。標高1,000m以下ですが、登山道の状態を考えると登山靴を用意した方が良いと思います(地元の方は運動靴で登っていましたが...)
注意点
- 登山届は必ず提出しましょう。「かいもん山麓ふれあい公園」にポストが設置されています
- 登山中、売店もトイレもありません
- 地元の方は運動靴でも登っていますが、できるだけくるぶしまでの登山靴を用意しましょう
<登山届>
日本百名山登山に関する注意点
- 僕の技術では全部登れません...
- 誰でも登れそうな山をピックアップしながら計画的に登ります
- 無理なく楽しんで登ろうと思っています
- 頼れる乗り物は活用します(笑)(索道や路線バスなど)
登山に関して僕自身が実行していること
- 登山保険に加入しています
- 登山(下山)届を提出しています。
- 緊急用の医薬品や食料をザックに入れ、飲料水を多めに持参しています
- 朝食を食べてから登っています(特に炭水化物)
- ストックを持っていきます(あった方が良いと思います)
- 雨具やヘッドライトを必ず持ち歩いています
登山口から頂上への上り
駐車場は2か所あります。向かって手前左側の駐車場と、右折して奥の「かいもん山麓ふれあい公園」前です。登山届のポストは「かいもん山麓ふれあい公園」に設置されています。こちらの写真は手前左側の駐車場です。
僕のタイムスケジュール(上り所要時間:2時間30分)
【11:17出発】登山道入口...【11:31通過】2.5合目...【11:35通過】3合目...【11:47通過】4合目...【12:00通過】5合目...【12:17通過】6合目...【12:32通過】7合目...【12:50通過】8合目...【13:07通過】9合目...【13:47到着】開聞岳頂上
登山道にはトイレがありません。登り口手前にある公衆トイレで済ませて登りましょう。
【11:17出発】開聞岳登山道入口です。
開聞岳の登山道は1本のみ。北側から時計回りに巻いていきます。
ジャングルの中を進んでいる感覚です。
【11:31通過】2.5合目
【11:35通過】3合目
足場は細かい火山性の小石が転がり、ところどころ大きな岩が散乱しています。
【11:47通過】4合目
登山道は整備されていますが、足元には十分注意して登りましょう。
【12:00通過】5合目。中間地点です。展望台になっていて長崎鼻などが見え視界が広がります。
5合目は東側の眺望です。右側が長崎鼻、左側が指宿、海をはさんで奥が大隅半島です。
小石や細かい砂状の石の登山道なのでとても滑りやすいです。特に下山時は要注意です。
【12:17通過】6合目
岩が大きくなり、登山道がハードになります。
足元に気をつけながら登りましょう。
【12:32通過】7合目
大きな岩が行く手を阻みます。しっかりと踏みしめて進みましょう。浮き石も多いです。
開聞岳には開けたところに4か所の救助ポイントがあります。ここは救助第三ポイントです。
大きな穴があります。落ちないように気をつけましょう。
階段も設置されていますが、滑りやすいので気をつけて通過しましょう。
【12:50通過】8合目
開聞岳登山道で1本目のロープ場です。しっかり踏ん張れば登れます。
急な場所には階段も設置されています。
【13:07通過】9合目
今度は西側の眺望です。
開聞岳唯一のハシゴ場です。垂直ではありませんので大丈夫!
2本目のロープ場です。
登りにくい階段です。慎重に。
3本目のロープ場です。
山頂まであとわずか!
開聞岳頂上
【13:47到着】開聞岳頂上に到着しました。登りは2時間30分かかりました。山頂からの眺望は、北側・東側に広がります。西側と南側は木々に遮られ見ることができません。
北側の眺望です。中央は池田湖です。
西側の眺望です。長崎鼻が見えています。
それでは、開聞岳山頂からの眺望を動画でご覧いただきましょう。
頂上から登山口への下り
僕のタイムスケジュール(下り所要時間:1時間53分)
【14:03下山開始】開聞岳頂上...【14:26通過】9合目...【14:45通過】8合目...【15:00通過】7合目...【15:16通過】6合目...【15:27通過】5合目...【15:37通過】4合目...【15:48通過】3合目...【15:52通過】2.5合目...【16:00到着】登山道入口
5合目まで下ってきました。頂上から5合目まで急坂、大きな岩、ハシゴ、ロープが連続する下り坂なので、登り以上に慎重に進みました。
5合目より下は小石や細かい石があり、ズルズルと滑りますので転倒しないように気をつけましょう。
【16:00到着】登山道入口に戻ってきました。下りは1時間53分かかりました。トイレに行きたくて途中から走りました...。
かいもん山麓ふれあい公園
登山道入口に『かいもん山麓ふれあい公園』があります。ここは本格的なログハウスやオートキャンプ場など自然を満喫できる宿泊施設を備え、登山者のサポートを行っています。登山届はここで提出します。
レンタルステッキがあります。忘れた方は借りて行くことをおすすめします。
登山証明書(1枚100円/4種類あり)や登山バッジ(500円)を販売しています。
駐車場は2か所あり、収容台数も多いです。料金は無料です。
開聞岳登山の感想
- 標高が低いからと言って登山装備をおろそかにしてはいけない山です。登山道は整備されていますし、道迷いもありませんが、足元は細かい砂から大きな岩まで変化していきます。登山靴の用意をした方がいいと思います
- 5合目を過ぎると急にきつい上りになります。階段、ハシゴ、ロープなど様々な場面に変化していきます
- トイレがありません。携帯トイレの用意をしましょう
- 飲料水を多めに持っていきましょう
- 食料も持っていきましょう
- 時間と共に登山道が暗くなります。ヘッドライトも念のため持っていきましょう
★安全で楽しい山登りを!
<登山証明書>
<登山バッジ>
>>「ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート(これまでに登った日本百名山)」はこちらから
※当記事は2023年2月11日に登山したときのものです。最新情報は現地SNSで事前に調べておくことをおすすめします
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。