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ドイツの人気チョコレート、Ritter Sportを30個大人買い!
ドイツのスーパー、お菓子コーナーでひときわ幅をきかせているのが、チョコレート。ミルカ(milka)、リンツ(Lindt)、キンダー(Kinder)など、各ブランドいろんな種類を出していて、それぞれ美味しいです。
たくさんある中で、筆者が今ハマっているのが、リッターシュポルト(Ritter Sport)。日本ではリッタースポーツとして輸入菓子を扱う店で販売されているので、おなじみの方も多いかもしれません。
我が家は、開封したチョコ2〜3枚を冷蔵庫に常備しており、家族が気分に合わせていただくスタイル(かっこよく言ったけど、ただの置きチョコ・笑)。なぜリッターシュポルトなのかといえば、コンパクトでパッケージの色味で大体種類がわかるからです。でも、1番の理由は種類の豊富さ!定番がその時々で違う顔ぶれだったり、コンスタントに限定モノも出たりするので、買い物に行くたび新しいものと出会えるかも?というワクワク感が味わえるのです。そして何より、ハズレの味がない!
いつもはなくなった分ずつ買い足していますが、今回思い切って近所のスーパー3軒回ってあるものを全て購入してみました。その数、なんと30個(間違って味がかぶっているのがあったので、種類としては29)。せっかくなので、ずらっと並べて観察してみたいと思います。
目次
Ritter Sportとは?
長方形サイズのチョコレートが多い中、正方形を打ち出しているのがリッターシュポルト。
これは、アルフレッド・リッター社の創業者夫婦、クララ夫人の、「どんなジャケットのポケットにも入り、こわれにくくて、一般的なチョコと同じ重さのチョコを」という発案によるもの。1932年、"Ritter`s Sport Schokolade"の名で、ブランドがスタートしました。
その後も、1974年には、各品種を色で区別できるようカラフルパッケージにしたり、1976年には、パキッとふたつに折って、簡単にチョコを取り出せる画期的なパッケージ"Knick Opening Knick-Pack"を採用、2017年には、持続可能なカカオ栽培に乗り出すべく、ニカラグアに土地を購入し、世界最大級のカカオ栽培地を誕生させるなど、留まることなく進化し続けています。
29種類をまずジャンル分け
さて、大人買いしたのはいいもののどこから味わえばいいか迷いに迷ってしまいました。そこで、計29種をざっと自力で分けていく作戦に。自力で分けた後、ふと公式サイトを見るとすでにこちらでジャンル分けがされていました。無駄骨を折ってしまった...。
KAKAO KLASSE
カカオに重点を置いたシリーズ。
ガーナ、ニカラグア、ペルーのいずれか1カ国から、100%サステナブルなカカオを調達しており、パッケージにはカカオの原産国、含有率が大きく記されています。しかも使用している材料は、カカオマス、砂糖、カカオバター、全粉乳など、3〜4つのみ。カカオのおいしさを存分に堪能したいならコレですね!
NUSS KLASSE
お次は、ナッツシリーズ。
ほかにもナッツを含んだものが色々あるので、違いは何?と思ったら、ナッツの含有量が全然違っていました!このシリーズは、品質の良いヘーゼルナッツ、アーモンド、カシューナッツいずれかを丸ごと、もしくはローストするなどひと手間かけたものが25%も入っているのです(ほかは10%以下)。こちらも100%サステナブル認証のカカオを使用。ナッツのしっかりした歯ごたえも相まって、食べた感があるのがいい。
<割ってみると、中はこんな感じ>
ビーガン
牛乳をいっさい使わないビーガンシリーズ。
"アーモンド・キヌア(MANDEL QUINOA)"は、あっさりめだけど、NUSS KLASSEシリーズに追いつけとばかりに(!?)アーモンドチョコを21%も含有。スーパーフードであるキヌアを使っている点も、ポイント高し。"ゴマ(SESAM)"は、ひと口噛んだ瞬間からゴマの食感がジュワッとくる!チョコと合わせるという意外性もいいし、リッチな味わいに仕上がっています。
ナッツ系
NUSS KLASSEシリーズではないナッツ系を集合させました。クランベリー×ヘーゼルナッツ、ブドウ×ヘーゼルナッツ、アーモンド×オレンジなど、フルーツとの組み合わせ多し。一般的な板チョコには珍しく、お酒が入ってるのが、"ラム×ブドウ×ヘーゼルナッツ(RUM TRAUBEN NUSS)"。そこまでアルコール感はないかと思いきや、しっかりラムの味、香りがして、上品なおいしさ。おやつというより、夕食後に、ゆっくり味わいたい大人チョコです。
<砂糖と粉末アーモンドを練り合わせたマジパンは、ドイツ人が好きなフレーバー>
フルーツ系
フルーツをサンドしたものたち。
"クリスピーバナナ(CRISPY BANANA)"は、ミルクチョコにドライバナナ、ライスクリスピーが挟んであって、食感も楽しい一品。"ココナッツ(KOKOS)"は個人的にあまり期待していなかったけれど、ココナッツとチョコ、ダブルの甘みで幸せな気分に!
<"イチゴヨーグルト(ERDBEER JOGHURT)"は、子どもが大好きなフレーバー>
しっかりサンド系
コーンフレークやワッフルなど、しっかりした食感を楽しめるラインナップ。
バタービスケットは、口に入れるとサクッ、フワ〜ッとすぐにチョコと一緒に溶けていくような感覚。パッケージを開けたときに、ほんのりバターの香りがして、そそられます。ヨーグルトはよく考えたら、このチームではなかったけど、味のインパクトはきちんと"しっかり"。
味わいチョコ系
素材感のあるものをサンドせず、チョコがメインのフレーバーを集結。カカオ50%のちょっとビターなチョコ、ハチミツとキャラメルで香り付けされたミルクリッチなチョコ、なめらかなカカオクリームが入ったカカオムース、ナッツクリームが濃厚なヌガーなど、どれもじっくりゆっくり味わいたいものばかり。
筆者が勝手に素材で分けた[ナッツ系]以降のジャンルについてですが、公式サイトではこれらほとんどをスタンダード商品に位置付けています。その中の"SALTED CARAMEL""CRISPY BANANA"は、「どこか遠くへ行きたい」を意味する【Fernweh】のジャンルにカテゴライズしています。
パッケージには、「Hola amigos」「Hi there」など各国の言語で「こんにちは」が表されているのが特徴。以前、限定発売されたものにはアーモンドとさくらんぼクリームを合わせた「Konnichiwa」バージョンがありました!日本の桜をイメージしたようなピンク色のパッケージも可愛く、なんとなく誇らしくなりました。
パッケージの裏側には?
チョコを食べながら、何気なくパッケージの裏側を見てみると、何やら情報量が多いことに気づきます。
まずは、左上の顔写真。これはカカオ農家やその生産者組織との長期的なパートナーシップに重点を置いていることの証。1990年以来、ニカラグアの小自作農家の持続可能なカカオ栽培を支援しており、それは農家の生活環境を改善するとともに熱帯雨林の伐採を遅らせる働きを担っています。
右上のカエルは、人と自然にとってより良い未来を表現するレインフォレスト・アライアンス認証マーク。このマークがついた製品は、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)を元に厳しい基準要件を満たして生産されたものであるということ。
おいしいだけでなく、こういった環境への取り組み、意識の高さがリッターシュポルトのファン層を広げているんでしょうね。関係ないけれど、パッケージ右下には「1912年創業のファミリー企業」という一文とともにサインが添えられていて、親しみを感じずにはいられません(笑)
まとめ
今回は自分用に大人買いしたけれど、帰国時のお土産にしたら喜ばれるなと確信。さまざまな種類を集めたアソートパック、ボリューム感ある250gバージョン、「DANKE SCHÖN(ありがとう)」などのメッセージが記されたギフトボックス...いろんなタイプがあるので、シチュエーションに合わせて選びたい!いやでも、まずは目の前にある大量のリッターシュポルトをいただきます。
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大越理恵
- ドイツ生まれの日本人夫にくっついてドイツへ移住!したものの、何年住んでもドイツ語初級なフリーライター。おさんぽ旅が得意。街の匂いや雰囲気、ちょっと傾いた建物、へんてこな模様、かわいいマンホールのフタなどなど。果てしない寄り道をしながら見つけた、ドイツの風景や日常、あれこれをお届けします。