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紙の作品が集うアートフェア「Art on Paper Amsterdam」

記事投稿日:2023/01/26最終更新日:2023/01/26

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Art on Paper Amsterdam

作品のどこかに紙が使われていることが参加条件の、ユニークなアートフェア「Art on Paper Amsterdam(アート・オン・ペーパー・アムステルダム)」が3月に開催されます。世界8カ国のギャラリーが参加する国際的なアートフェアです。

目次

バラエティ豊かな「紙の作品」

Art on Paper Amsterdam

2023年3月16日から19日にかけて、アムステルダム西区にあるウェステルパーク で、紙を材料にした作品のみが展示されるアートフェア「Art on Paper Amsterdam」が開催されます。私が2019年に行ったArt on Paper Amsterdamの様子とともに、楽しみ方をご紹介します。

まず驚くのは、その作品の多彩さです。「紙の作品」と一口に言っても、絵画や版画、切り絵、コラージュ、紙の彫刻など、その表現方法は様々です。紙という素材のもつ面白さと可能性を楽しむことができます。

電子メールよりも手紙のほうが心がこもっていると感じるように、紙には人の心を動かす力があると信じている私にとっては、紙の魅力を再確認できる貴重なアートフェアでもあります。

Art on Paper Amsterdam

Art on Paper Amsterdamは、絵画や彫刻、写真、工芸、古美術、メディアアート、インスタレーションなど、あらゆるジャンルが混在する巨大なアートフェアとは異なり、「紙の作品」を落ち着いて鑑賞できます。とくに絵画作品が好きな方にとっては、心惹かれる作品と出会うチャンスが広がります。

頭を悩ませるパズルのような現代アートも面白いですが、もっと素直な心で、作品の色や形を楽しめるのがArt on Paper Amsterdamの魅力です。

コレクターデビューの絶好の機会

Art on Paper Amsterdam

「紙の作品には特別な芸術性があるだけでなく、サイズや価格の面でも手に入れやすく魅力的です」と、Art on Paper Amsterdamプロジェクトマネージャーのエヴァ・サルズル氏は語ります。

2019年のArt on Paper Amsterdamでも、コンパクトな作品が手の届く価格帯で販売されていました。ギャラリーやコレクターだけではなく、一般客も気軽に作品購入を検討できるような、カジュアルな雰囲気がありました。

Art on Paper Amsterdam

「このフェアは、若い世代のコレクターや美術愛好家をターゲットにしています。彼らはこのフェアで初めて美術作品を購入することになるかもしれません」と同氏は続けます。

実際、紙の作品に特化したカジュアルなアートフェアは世界中で人気があり、バーゼル、ベルリン、ブリュッセル、パリ、マドリード、ニューヨークでもArt on Paper Amsterdamと同様のフェアが開催されています。

Art on Paper Amsterdam

オランダではまるで洋服や花束を買うように、日常生活で美術作品を購入する人が多く、暮らしの中にアートが溶けこんでいます。私もオランダに来てから絵画を購入するようになりました。自分の家に飾るところを想像しながら作品を眺めると、アートフェアがいっそう楽しくなります。

世界8カ国26都市のギャラリーが参加

Art on Paper Amsterdam

Art on Paper Amsterdamは、オランダ、ドイツ、ベルギー、オーストリア、イタリア、スペインの欧州6カ国に加え、日本とアメリカのギャラリーも参加する国際的なアートフェアです。

ウィーンやニューヨークなど、海外のギャラリーを鑑賞できる嬉しい機会ですが、オランダ国内でも、南西部の島にあるフスや、ベルギー国境近くのティルブルフなど、なかなか訪れることができない街のギャラリーを鑑賞できるのはありがたいことです。

Art on Paper Amsterdam

Art on Paper Amsterdamは公式HPで出展ギャラリーやアーティスト、ブースのマップを公開しています。事前に気になるギャラリーやアーティストを見つけておくと、会場で効率よく鑑賞できます。

私はドイツ表現主義の流れをくむ絵画が好きで、いつもドイツのギャラリーをチェックしています。今回もベルリンのピアー・クリーゼル氏、ハンブルクのティルマン・ツァーン氏など、作品をじっくり鑑賞したいアーティストが見つかりました。

Art on Paper Amsterdamに限らず、多くのギャラリーが参加するアートフェアは、新しいアーティストの発掘も楽しみのひとつです。

会場は19世紀のガスタンク!

Gashouder
<Art on Paper Amsterdamの会場「Gashouder(ガスハウダー)」>

Art on Paper Amsterdamが開催されるエリアは、ウェステルガス・ファブリークと呼ばれ、1883年から1967年まで稼動したガス工場の跡地を再開発したカルチャーパークです。アートフェアの会場にふさわしい大空間のGashouder(ガスハウダー)も、当時はガスタンクとして使用されていました。

3500人を収容できるガスタンクではこれまで、コンサートやファッションショー、プロジェクションマッピングなどが開催されてきました。かつてアムステルダムの暮らしを支えた19世紀のガスタンクは、堂々たる建物そのものがアート作品です。

Fabrique des Lumières

ウェステルガス・ファブリークにはガスタンクの他にも19棟の歴史建造物が現存し、それぞれ文化施設として再利用されています。最近では2022年4月22日に、ネオルネサンス様式の赤レンガの建物に、オランダ最大のデジタルアートセンター Fabrique des Lumières(ファブリーク・ドゥ・ルミエール)がオープンしています(上写真)。

フェスティバルや野外コンサート、演劇、パーティーも楽しめ、「アムステルダム・ファッション・ウィーク」や、子ども国際映画祭「シネキッド」などのイベントも開催されるウェステルガス・ファブリーク。Art on Paper Amsterdamとあわせて、緑豊かなカルチャーパークの中のアート散策も楽しんでみてください。

Art on Paper Amsterdam

  • 会場:Gashouder Westergas
  • 所在地:Klönneplein 1, 1014 DD Amsterdam
  • アクセス:アムステルダム中央駅よりGVBバス21系統(Geuzenveld行き)で7分 Van Hallstraat下車徒歩4分
  • 会期:2023年3月16日-19日
  • 営業時間:11:00-19:00/ 16日のみ15:00-18:00 招待者プレビュー, 18:00-21:00 オープニングレセプション
  • 入場料:大人18.5ユーロ, 12-18歳12.5ユーロ
  • 公式サイト:Art on Paper Amsterdam
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Kayo Temel
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記事投稿日:2023/01/26最終更新日:2023/01/26

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