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タイで超神秘的で神聖な寺院「ワット・パークナム」の美しさと世界観
日本とは全く違う仏像を拝観できるタイには、もはや芸術の世界と呼べる美しい寺院があります。その中の代表格と呼んでもいい寺院、それが「ワット・パークナム」でタイ観光では必見!
アユタヤ時代から続く長い歴史がありながら、今でも受け継がれる信仰の場。仏教国といえるタイで、単に美しさだけではなく、生活に密接した信仰の様子をを知ることもできる貴重な寺院となっています。
しかしながら、最近は観光客のマナー違反が問題視されることが多くなっており、その守るべきルールとともにその美しさを紹介します。
目次
- 「ワット・パークナム」へのアクセス方法
- ワット・パークナムの歴史と拝観方法
- 5層の大仏塔と遵守すべき注意事項
- 最上階は仏陀の生涯図・天井画・エメラルドグリーンの仏塔
- 細部にわたって拝観してみよう
- まとめ
「ワット・パークナム」へのアクセス方法
<行き方は様々、何を使う?>
最初にワット・パークナムへのアクセスです。様々な行き方がありますが、一般的なものは鉄道を利用した方法です。利用できるのはBTS、MRTで、特にMRTバンパイ駅から徒歩約15分の距離です。下車後は周囲を見ながら散策して行くか、交通機関を利用して向かうことになります。
駅からの乗り物は一般的なタクシーの他にも、バイクタクシー「モーターサイ」やタイ名物の三輪タクシー「トゥクトゥク」を利用する方法があります。注意点はこれらの運賃は交渉となることです。残念なことに外国人となれば値段を上げてくる運転手もいますので、その点は留意しておきましょう。
さらにバイクタクシーは車間をすり抜けるのが普通で、しかもスピードを出す人がいます。その辺りを踏まえてこれも観光と割り切れるかどうかとなります。
実は料金メーターがあり運賃が明瞭な一般タクシーは、冷房が効いているうえに安全で、しかも運賃は安くて済みます。特に手荷物などがある場合はこちらをおすすめします。
なお、どの乗り物でもスマートフォンにワット・パークナムの写真をダウンロードしておけば、運転手に見せるだけで向かってくれることになります。
ワット・パークナムの歴史と拝観方法
<寺院の歴史と知っておくべきタイ寺院の拝観方法>
ワット・パークナム正面入り口で見上げる白い大仏塔。建設が始まったのは2004年、完成したのは8年後の2012年となります。
ワット・パークナムの正式名称はワット・パークナム・パーシーチャルーン(Wat Paknam Phasicharoen)。タイ観光でよく耳にすることがあるタイ語の「ワット」は寺院という意味です。パークナムのパークが口、ナムが河で河口にある寺院という意味で、一般的には短くワット・パークナムと呼ばれているのです。
ワット・パークナムの歴史は古く、アユタヤ王朝時代(1351年~1767年)の中期に建立されたと伝わっていますが、正確な年代はわかっていません。それでも少なくても約500年の歴史があると推定されており、古い歴史があることにかわりはありません。
ここでタイの寺院に共通して遵守すべきマナーに触れておきます。タイの寺院ではお堂に入る前に必ず靴を脱ぐことになります。周囲を確認して靴箱や棚があったら利用してください。
棚などが無い場合はお堂に入る手前の段差やマットがある場所で脱ぐことになります。あるいは先に来ている参拝者の脱いだ履物を見つけたらその場所となります。ビニール袋などがある場合は袋に入れて持ち歩くこともできます。絶対に土足で入らないようにしてください。
5層の大仏塔と遵守すべき注意事項
<仏塔と知っておくべきタイ寺院の拝観方法>
ワット・パークナムは5層構造となっており、印象的なエメラルドグリーンが美しい仏塔は最上階となります。上までは階段かエレベーターを利用しますが、1階は美術品や文化材など様々な展示コーナーとなっています。
2階の正面に大きく掲げられているのが注意事項です。通常、寺院の正面に大きく注意事項が掲げられていることは無いのですが、その美しさが有名になりマナー違反の観光客が目立つことから設置されました。
特に日本人観光客のマナー違反があまりに多くなっており、親日国といわれるタイでの信用が落ちてきていることも知っておいてください。基本的に日本の神社仏閣で慎むべきことは、タイでも同じです。あくまでも信仰の場であることを忘れないようにしましょう。
ここで看板に書かれている寺院共通の注意事項に触れておきます。
寺院共通事項
- 堂内では静かに
- 場所取りをした撮影はしない
- 仏像や建物に触らない
その他、踊らない、ヨガをしない、抱き合うことやキスをしない、飛び跳ねない、などがあります。その他追記として、男女ともにお堂内で脱帽することは寺院の共通事項として認識しておきましょう。
3階はサンマクナーロム室(仏像・資料の博物館)となります。4階はタンマクナーロム室(プラモンコンテープニー師の金製仏像)となります。
最上階は仏陀の生涯図・天井画・エメラルドグリーンの仏塔
<美しすぎるエメラルドグリーンの仏塔と重要な遵守事項>
5階がワット・パークナムの最上階であり、ここがあまりに有名なエメラルドグリーンの仏塔がある階です。お堂中心部にそびえるエメラルドグリーンの仏塔は黄金の柱に支えられています。星がちりばめられた見事な天井画には、しばし言葉を失うのではないでしょうか。
描かれている仏は釈迦牟尼です。悟りを開いて後、仏陀となった釈迦牟尼は多くの弟子や一般の人に、人々が悟りを求めることの意味を教え、苦しむ人々の救済で生涯を終えるのです。
釈迦牟尼の偉大さを示すように、仏塔はどの角度から見上げてもその美しさ、奥深さがあり、圧倒的な世界観に引き込まれていくことでしょう。
なお、最上階には常駐の係員がいて、寺院に記載がないその他のマナー違反を注意しています。その主なものは以下の通りです。
- 床に座って足を投げ出さない
- 大声を出さない
- 歌を歌わない
- カメラを床に置いて下から見上げるような撮影をしない
- 三脚、一脚を利用しない
- 寝そべらない
- 壁にもたれて座らない
- 飲食しない
これらを注意される観光客がかなり多いのが実情です。残念なことに観光客のマナーの悪さはタイ国内で報道されることもあります。ぜひ、気を付けましょう。
細部にわたって拝観してみよう
<様々な角度から、細部にいたるまでじっくりと拝観>
四方に光を放つエメラルドの仏塔アート。それがワット・パークナムです。仏塔の中の上部には黄金の仏像が収められています。
また、見る方位から仏塔の仏は座像、立像と異なって設置されています。肉眼では確認しにくいので、カメラやスマートファンのズームを使ってみましょう。
美しい仏塔と天井画が魅力的なことから、上ばかり見てしまいがちですが下部の蓮華座も見逃せません。透き通る美しさの中、エメラルドグリーンの神秘さを眺めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
記事の途中ではマナーや注意事項について、何度も触れました。実はそれだけ日本からの観光客のマナーが問われています。日本人からは観光地でも、タイ人からは信仰の場であることを忘れてはいけません。
さらには南国タイであっても、寺院などの宗教施設を訪れる際には過度に肌を露出しない身だしなみに始まり、基本的なマナーを厳守することが求められています。
歴史ある大切な場所を拝観させてもらっているという気持ちを忘れずに、日本では体験できない美しさを、ゆっくりとした時間の中で過ごしてみてください。
ワット・パークナム
- 住所:Ratchamongkhon Prasat Alley, Pak Khlong Phasi Charoen, Phasi Charoen, Bangkok 10160
- 営業時間:8:00~18:00
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大里康正
- 風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!