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イタリア・シチリアで暮らすように旅する!のすすめ
今年は円安で大変なことになっていますね。
コロナ規制がほぼ撤廃され、世界の人や物の流れも戻りつつあり、日本でも「やっと海外旅行!」というときにこの円安だと、なかなか踏み切れない...という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、海外旅行をして日本とは異なる文化に触れることが、いかに私たちの視野を広げてくれ、成長させてくれ、度胸をつけてくれる貴重な体験になるか、たびこふれの読者様には体感として知っておられる方は多いのではないかと思います。
ということで今回は、イタリア・シチリア在住の筆者が、旅費を抑えられるだけでなく、地元民の生活を垣間見ることができる、シチリアで"暮らすような旅"をご提案したいと思います。
目次
「暮らすように」とは?
海外旅行といえば、ホテルを予約して、食事はレストランやテイクアウト...となることがほとんどだと思います。
筆者の言う"暮らすように"というのは、例えば数日間や、週または月単位でキッチン付きのホリデーアパ―トをシチリアでも借りてみるということ。ホテルより安く済むことがほとんどです。宿泊予約サイトによっては、長期の滞在で割引になるシステムもありますね。
シチリアでも、ホリデーアパートを運営しているホストは英語が話せることがほとんどですので、イタリア語ができなくても大丈夫です。
食事に関しては、もちろんレストランでシチリア本場の味を堪能するのも一つですし、旅の醍醐味でもありますが、地元民だって毎日外食するわけはありません。
スーパーや市場などを利用することで、食費を抑えられるだけでなく、シチリアの人はどんなところで何を買ってどんなものを食べているのか、を知ることもできます。
スーパーや市場をのぞいてみよう!
では、スーパーや市場ではどんなものが手に入るのでしょうか?
シチリアの中でも、毎年数多くのセレブが訪れる観光地タオルミーナを例にとってご紹介しましょう。この一大観光地で手に入るなら、シチリアの他の観光地でもおそらく手に入ります(ただしご当地ものは除きます)。
スーパー
スーパーを見ると、その土地でよく食べられているものが分かりますよね。イタリアと言えば、まず生ハムやチーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
パックで売られているものもありますが、せっかくですから、写真のようなハム&チーズコーナーで、好みのものを好きなだけスライスしてもらうのもいいですよね。
<このコーナーはイタリア語でサルメリア(Salumeria)と呼ばれます>
言わずもがなですが、パスタの種類も豊富です。そんなに凝った料理をしなくても、パスタソースを買って、パスタを茹でて絡めるだけで美味しいですよ。
シチリア・ブロンテ産のピスタチオを使ったピスタチオペーストもスーパーで簡単に手に入ります。
ブロンテ産ピスタチオって何?という方は是非こちらの記事もご一読ください。
>>【イタリア】世界最高峰のピスタチオがあるシチリアからピスタチオ情報をお届け!
ワインも品揃え豊富です。シチリアワインを何本か買って、飲み比べも楽しいですね。
シチリアワインを堪能したい、飲み比べしたい、という方は念のためワインオープナーを持参することをおすすめします。たまに、ワインオープナーを置いてないアパートもあります(経験談)。
市場
新鮮な野菜や果物を調達するときは、やはり市場がおすすめです。生き生きとした旬のものが並んでいますし、スーパーよりも質がよく安価です。
季節によって品揃えも値段も変わります。例えば下の写真ではトマトが1kgあたり1ユーロですね。
冬はシチリアのレモンやオレンジ、みかんなどが、日本では考えられない価格で並びます。
お肉屋さん
お肉屋さんに行くのもおすすめです。あとはオーブンで焼くだけ、という状態で売られているシチリア料理も並んでいます。
例えば、レモンの葉で挟んだハンバーグ(写真中央下)、インヴォルティーニと呼ばれるお肉ロール(写真左下)などはいかがですか。何種類か買って帰ってシェアや食べ比べするのも楽しいですよね。
<ディスプレイもなんだかおしゃれです>
パン屋さん
朝、パン屋さんに焼きたてのパンを買いに行くのもいいですね。紙袋に入れてもらったほんのり温かいパンを抱えてアパートに戻るのって、なんだかウキウキします。朝食に淹れたてのコーヒーと一緒に頂くのはもちろん、このパンとシチリアのオリーブオイルがあれば最高のワインのお供にもなります。ぜひお試しください。
さいごに
さいごに、筆者が考える、"暮らすような旅"の醍醐味をお伝えします。
筆者もついついやってしまうのですが、見たいものや訪れたい場所がたくさんあり、スケジュールがパンパンに詰まった旅行計画を立てがち、という方はいませんか?
イタリア本土は言うまでもなく、これまで他の記事でもご紹介してきたように、シチリアにもたくさんの見どころがあります。ですが、アパートを借りて、1日中シチリアの海を眺めながらゆったりと過ごし、夜はチーズやハムを並べ、シチリアワインに舌鼓を打つ...というのものなかなか乙なものです。
普段、日本で忙しく過ごしているからこそ(筆者も日本帰国時にはなぜか多忙になります)、シチリアの大自然や美味しいものに触れながら、ゆっくり過ごす「時間」をご自身にプレゼントしてあげてはいかがでしょうか。
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サエコ
- シチリア島に魅せられて移住。目標は地元民に間違えられるようになること。ガイドブックに載っていないような、ローカルな情報をお伝えします。