道東一の都会!釧路の中心部を散策!歩いて回れる見どころとおすすめグルメを紹介!

夕日

北海道・道東一の都会といえば釧路市です。釧路といえば釧路湿原や阿寒湖温泉、また川湯温泉・摩周湖方面や根室方面の拠点という印象があります。しかし釧路駅から徒歩圏内でも十分楽しめるスポットがあります。

今回は釧路駅から歩いて行けるところを散歩し、見ておくべきスポットをチェックしました。加えて釧路の町中で食べておくべきグルメについても紹介します。

目次

釧路までのアクセス

空港

釧路までのアクセスを紹介します。関東や関西方面からは飛行機を利用するのが一般的です。羽田、関西、伊丹、中部国際などからは、たんちょう釧路空港まで直行便が出ています。そのほかの都市からは、いったん新千歳空港を経由して釧路空港に向かいます。

たんちょう釧路空港から釧路市街には空港バスが出ています。航空機の到着後15~20分ほどで釧路空港を出発するように時刻が設定されているので、市街に行くのには大変便利。また1日4往復、釧路駅と阿寒湖温泉を結ぶバスがたんちょう釧路空港を経由します。

改札

鉄道を利用する場合は釧路駅を目指します。一般的なのは札幌駅から4時間で結んでいる特急スーパーおおぞらの利用。新千歳空港からは快速エアポートで南千歳駅まで行き、そこから特急列車に乗れば約3時間で釧路駅に到着します。

また札幌からはバスも出ており、約5時間35分で釧路まで行けます。

釧路の魅力1:幣舞橋からの夕日

幣舞橋

釧路の市街地に来たら最初に、幣舞橋(ぬさまいばし)行ってみましょう。釧路駅から南に続くメインの通りをまっすぐ歩けば、やがて橋に到着します。

橋の名前の由来は、橋の架かっている地域が幣舞だからなのですが、これはアイヌ語で「ヌサ・オ・マイ」(幣場の・ある・ところ)という意味です。ちなみに幣場とは、神を祀るためのイナウ(木幣)というものを立てて並べ、そこで祭祀などの儀式を行う場所です。

四季の像

現在の幣舞橋は5代目で、前身の愛北橋を加えると、同じところに6番目にかけられた橋です。愛北橋から3代目幣舞橋まで木製の橋でしたが、上流からの流木や冬場の結氷や流氷の影響を受け倒壊を続けます。4代目の橋では初めて鉄筋コンクリートを使い倒壊することが無くなりました。

4代目の橋は札幌の豊平橋、旭川の旭橋と並んで北海道三大名橋と称されるほどでした。しかし、老朽化と渋滞緩和を目的とした架け替えが行われ1976(昭和51)年に現在の5代目の橋が架けられました。

その際に4人の彫刻家による「四季の像」が設置されました。ちなみに画像の像は船越保武が製作した「春」というタイトルがついており、若葉が萌えいずる雪解けの季節という意味があります。

幣舞橋

幣舞橋で見ておきたいのは夕日です。釧路の夕日はインドネシアのバリ島、フィリピンのマニラと並んで、世界三大夕日と言われるほど美しいのです。

今回の滞在中に運よく夕日を見ることができました。橋のたもとには多くの人がいて、夕日の瞬間をとらえようと待ち構えています。ゆっくりと降りていく夕日とオレンジに輝く空、世界三大夕日といわれる理由がよくわかりました。

幣舞橋

また幣舞橋の周辺は夜になると非常ににぎわいます。特に橋から北東の一には歓楽街となっており、夜には多くの店が開き、人がなだれ込んできます。釧路の夜を楽しむスポットとしても幣舞橋はまたとないスポットといえるでしょう。

釧路の魅力2:石川啄木の資料館「港文館」

港文館

幣舞橋からみて南西の場所にあるのが港文館(こうぶんかん)です。レンガ造りの建物はかつて存在した旧釧路新聞社の社屋を復元したもの。

正式名称は大町地区港湾休憩所として、港湾関係者の休憩場所ですが、それとは別に、歌人・石川啄木(いしかわたくぼく)の資料を展示する役目もあります。

石川啄木像

石川啄木に関する資料は建物の2階にあります。啄木は岩手県出身ですが、新聞記者として釧路に来ました。啄木は当初札幌や小樽で活動していましたが、啄木の才能を見抜いた、釧路新聞(現:北海道新聞社)の社長だった白石義郎の計らいで釧路に来ました。

港文館

啄木が到着したのが、1908(明治41)年1月のこと、事実上の編集長として紙面を任されます。釧路滞在中は地元釧路の芸妓の小奴と親交を結ぶなどしましたが、東京から遠く離れた釧路で記者生活を続けることに焦燥を募らせてしまい、結局3か月ほどで釧路を後に、東京に向かいました。

このように啄木が釧路で活躍したのは本当に短期間だったのですが、小奴のことも含めて驚くほど多くの資料が残され展示されています。また階部分は喫茶室と売店があります。

啄木ゆめ公園

港文館だけでなくその周囲にも啄木の足跡が残っていました。港文館から南西方向に歩いていくと、啄木が釧路時代に住んでいた石川啄木下宿跡があり、そこから一本南に行けば啄木ゆめ公園があります。

啄木ゆめ公園は芝生に覆われた小さな公園で、中には啄木が呼んだ歌碑がいくつか残されています。

>>港文館の公式サイトはこちら

釧路の魅力3:釧路発祥の地にある米町公園

米町公園

石川啄木の足跡が残るエリアからさらに西方向に歩いていくと、米町(よねまち)公園があります。ここは釧路発祥とされる米町という場所。当初は児童公園を造る予定でしたが、公園区域が変更となり最終的には歴史公園として整備されました。これは釧路市内唯一の利用目的や立地が制限される特殊公園です。

米町公園

米町公園は高台にあり、そこから釧路港の様子が一望できます。また敷地内には石川啄木の歌碑が多数あります。すぐ近くには釧路最古の木造民家があり、現在は米町ふるさと館として、古い町並み写真や啄木に関する資料が展示しています。

米町展望台

米町公園のいちばんの魅力は、米町展望台です。灯台の形をした展望台で、上まで行くと釧路港はもちろん、天気が良ければ日高山脈や斜里岳、摩周岳といった山々が見渡せます。

そのほか公園内のトイレは、共楽座の外観をモチーフにして作られました。この共楽座とは、明治から大正にかけて釧路に存在した劇場の名前です。

釧路の魅力4:釧路の鎮守・釧路厳島神社

釧路厳島神社

米町公園のすぐ隣に釧路厳島神社があります。これは釧路国一之宮。江戸時代にアイヌ人を使役して漁業や交易を行うために設けられたクスリ会所・クスリ泊と呼ばれた場所に鎮座しています。創建は1805(文化2)年で会所の請負人だった、佐野孫右衛門が、漁業の安全を祈願するために、安芸の厳島神社の分霊を勧請したのが始まりです。

祭神は市杵島姫命(いちきしまひめ)、阿寒大神(あかんのおおかみ)、金刀比羅大神、秋葉大神、稲荷大神、猿田彦大神、海津見大神の7柱を祀っています。本殿は、1891(明治24年)建立の三間社流造で、拝殿は1952(昭和27)年に造営された入母屋造平入と呼ばれるものです。

釧路厳島神社

また厳島神社の境内に釧路護国神社があります。これは、日露戦争戦没者の霊を祀るために、米町定光寺に忠魂碑を建立したことから始まりました。

1932(昭和7年)に鶴ヶ岱公園に神社が建立されましたが、その後1965(昭和40)年に改めて厳島神社境内に創祀されました。釧路支庁管内における日露戦争以来の英霊3,000柱を祀っています。

釧路厳島神社

敷地内には厄割石というものがあります。これは社務所にて200円にて頒布されている厄割石に息を吹きかけ、指定された囲みの中の石に投げ落とします。その際に厄割石が割れると厄が払われ、さらに囲みの中で割れれば、運気が上昇するというもの。

このほか神社内には北海道指定文化財にしていされている、円空作の薬師如来像があります。

>>釧路厳島神社の公式サイトはこちら

釧路の魅力5:珍しいビルディング型をした釧路埼灯台

釧路埼灯台

釧路厳島神社からさらに南に歩いていくとひときわ個性的な建物が見えてきます。釧路埼灯台(くしろさきとうだい)です。灯台といえば白亜の塔のイメージがありますが、この灯台は日本では唯一ビルディング型をしているのが特徴です。その理由は釧路港船舶通航信号所と一体化したためにこういう形になりました。

灯台の歴史は1891(明治24)年の初点灯にさかのぼり、130年の歴史があります。現在はLEDを使っており、光の強さは38万カンデラ。35km先まで光が届きます。

釧路埼灯台

また灯台の前は海が広がっており、晴れた日にはここからも美しい夕日が見られます。

釧路のグルメ1:喫茶リリー

喫茶リリー

喫茶リリーは釧路市街地のメインストリート北大通りの中にあります。地下1階に向かう階段を下りていくと、途端に昭和レトロの世界に迷い込んだような濃厚な世界が広がっています。

喫茶リリーは1935年に創業しており、まもなく90周年を迎える老舗の喫茶店です。今ではまず見かけないような豪華なレジが現役だったり、グランドピアノが置いてあったりと、港町釧路の発展を見続けている気がする古き良き喫茶店です。

喫茶リリー

キャラバンコーヒー500円をはじめ、こだわりの豆を使ったコーヒーやティの数々。チョコレートサンデー600円やチョコ&フルーツパフェ700円など昔ながらのメニューが並んでいます。玉子付きのトースト350円もコスパ良し。さらにビール500円やウイスキー600円といったアルコールも飲めます。

喫茶リリー

  • 住所:北海道釧路市北大通4丁目6
  • TEL:0154-24-2762
  • 営業時間:9:00~19:00
  • 定休日:不定休
  • 公式サイト:喫茶リリー

釧路のグルメ2:いわまつ食堂

いわまつ食堂店内

釧路といえば釧路ラーメンが有名ですが、繁華街から離れた住宅地にある、いわまつ食堂はイチオシです。観光客向けではなく地元の人向けで、タクシーの運転手さんが薦めるお店です。

醤油ラーメン

醤油ラーメン700円を注文しましたが、澄んだスープの中に麺と具材が入っています。見た目通りあっさり系ですが、しっかりとしたスープの味わい。また麺の食感もちょうどよく、あっという間に完食できました。料金もリーズナブルでコスパも良かったです。

いわまつ食堂

  • 住所:北海道釧路市弥生2丁目8-21
  • TEL:0154-41-9399
  • 営業時間:9:30~19:00
  • 定休日:木曜日

釧路のグルメ3:百萬里

百萬里

釧路駅から南には繁華街や歓楽街が広がっているのに対して北側は住宅街となっています。しかしこの北川駅からそれほど離れていない、百萬里は地元の人たちがひっきりなしにホルモンを買いに来る名店です。

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ホルモン600円、成吉思汗(ジンギスカン)800円など3品とビールを注文しました。七輪で焼くホルモンや肉はあっという間に焼け、ボリュームの割にはあっという間に胃袋に満たされました。

ただ、ひとりでやっておられることと、頻繁に電話の注文やテイクアウトで取りに来る人が多いので、料理の提供は少し遅めです。時間に余裕があるときに行くのが良いでしょう。

百萬里

  • 住所:北海道釧路市若松町4−2
  • TEL:0154-22-1771
  • 営業時間:16:00~20:00
  • 定休日:月曜日

釧路のショッピング:和商市場

和商市場

釧路の買い物といえば釧路駅前にある和商市場です。

ここは道東の海産物がリーズナブルに買えたり、食べたりできます。釧路観光のお土産にぜひ立ち寄りたいところ。ただし定休日が日曜日です。行く際には曜日に注意していくようにしましょう。

和商市場

特に勝手丼と呼ばれる、ごはんを購入し、そのあとどんぶりに自由に盛り付けていく勝手丼はぜひ味わっておきたい逸品です。和商市場に行く日の朝食は食べずに来た方が良いかもしれません。

またいろんな海産物が販売されていますが、たとえ購入しなくてもその雰囲気を味わうだけで、港町釧路の雰囲気が味わえるので、釧路滞在中に、ぜひのぞいてみましょう。

和商市場

  • 住所:北海道釧路市黒金町13丁目25
  • TEL:0154-22-3226
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 定休日:日曜日
  • 公式サイト:釧路和商市場

釧路は道東一の大都会

釧路

釧路は道東の観光拠点としていろんな見どころに移動できます。とはいえ釧路市街そのものも、見どころが多く、グルメなお店も多いのが特徴。特に世界三大夕日は、実際に見て本当に美しくて感動しました。天気が良ければぜひ釧路の市街地で1泊して夕日を堪能するのがおすすめです。

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万代正平

旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。

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