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【長崎】ORCに乗って長崎アイランドホッピング
<トップ画像/写真提供:オリエンタルエアブリッジ>
<写真提供:福江島出身の古川様>
<写真提供:福江島出身の古川様>
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回はオリエンタルエアブリッジ(長崎の航空会社です。略してORC)に乗って長崎の離島3島(対馬・福江・壱岐)へ行ってきました!
とはいえ、いつもの短時間観光...(笑)。レンタカーを借りて各島を約半日の限られた時間の中での観光。今回は、オリエンタルエアブリッジの方から、最低見るべき観光地を事前にアドバイスいただきました。いつものごとくやればできるものです。3島それぞれに特徴があり楽しかったです。でも、次はゆっくり巡りたいなぁ~と思っています!
目次
★対馬
対馬(つしま)は国境の島。日本の中で朝鮮半島に最も近い(韓国まで49.5km)という地理的条件から、大陸からの青銅器文化、稲作、仏教、漢字などを伝える日本の窓口でした。また、朝鮮半島との間では古くから貿易などの交流が盛んに行われていました。
この活発な交流から、対馬には数多くの書物、仏像、朝鮮式山城の金田城跡や古墳などの文化財が残っています。また、2つの海流に洗われた海岸線は、山が迫り、急な斜面になった磯の浜。天然の良港が多く、四季を通して豊かな漁場に恵まれています。そして島の約89%を占める山間部には、緑深い照葉樹林や清らかな渓流が残され、大陸系の珍しい動植物が生息しています。
<烏帽子岳展望所>
<和多都美神社>
和多都美神社
和多都美(わたつみ)神社は、豊玉町の由来にもなった豊玉姫命と、「海彦山彦」の神話で知られる彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭神とする海宮。海に面して立つ鳥居は、大潮の満潮時には2mも海中に沈みます。道を走っていると突然大きな赤い鳥居が現れます。
和多都美神社の境内案内図です。海に向かて鳥居が5基立っていて、そのうち2基が海中に立っています。
陸側から分かりづらいですが、3基の鳥居。
当時はちょうど引き潮でしたので、海中から土台が出ていました。
一番海側の鳥居です。満潮時は土台が海中に沈みます。
干潮時は砂浜を歩くことができます。こちらは海側から2番目の鳥居から社殿方向を見たところです。
海側から3番目の鳥居から社殿方向を見たところです。
海側から4番目の鳥居から社殿方向を見たところです。
そして海側から5番目の鳥居から社殿を見たところです。
社殿の横道から豊玉姫の墳墓へと道が続きます。
豊玉姫の墳墓です。この先は撮影禁止です。
あなご亭(昼食)
平成27年度の農林水産祭で最高賞にあたる天皇杯を受賞した、水産物加工販売会社が運営するアナゴ料理専門店です。
僕は『煮穴子定食(2,200円)』を注文。先に玉子焼きとごぼう巻きが出てきました。
煮穴子です。ボリューム感があり大満足です。これで2,200円は安いです。
食後のデザートとコーヒーまで付きます!お得感満載です。
事務所前にいた看板犬...。かわいいね!
鳥帽子岳展望所
和多都美(わたつみ)神社の背後にそびえる鳥帽子岳(えぼしだけ)は、浅芽湾(あそうわん)を北側から眺めるビューポイントです。日本有数のリアス式海岸、浅茅湾の変化に富んだ海岸美をぐるり360度展望できます。駐車場から階段を10分ほど歩くと展望所に到着します。
対馬の代表的な絶景です。対馬のほぼ中央に位置しています。
浅茅湾(あそうわん)を一望できる展望所です。
方角を変えてパチリ。右側に港が見えます。こちらに昼食を食べた「あなご亭」があります。
浅茅湾(あそうわん)に浮かぶ無数の島々とリアス式の複雑な入江を見ることができます。
階段を歩いて10分のところにある展望所に行かなくても駐車場に面した展望台があります。ただし、ここからは一方向の眺望になります。
海神神社
海神(かいじん)神社は、古くは神功皇后の旗八流を納めた地として八幡本宮と号し、対馬本宮と号し、対馬国一ノ宮と称されました。明治4年には海神神社と改称され、国弊中社に列せられた由緒ある神社です。
社殿は伊豆山の中腹、約280段の石段を上ります。大きな樹木が茂り山上は運気を呼ぶ霊域でもあります。
誰もいないのでヒシヒシと感じるものがあります。
社殿です。※御朱印は麓の社務所に書き置きの御朱印が置いてあります。初穂料500円を箱の中に入れ、御朱印を取ります。日付は自分で書き込みます
三宇田浜海水浴場
三宇田浜(みうだはま)は、対馬では数少ない砂浜の海水浴場のひとつです。天気が良ければ白い砂浜とエメラルドグリーンの海を見ることができます。僕が訪問した時は、雲っていたので残念ながらエメラルドグリーンの海を見ることができませんでした。
★福江島(五島列島)
福江島は東西45km、南北30kmの五島列島最大の島です。古くから遣唐使船の最終寄港地、対明貿易の中継基地として栄えました。また五島藩12,530石のお膝元として栄えた島で、政治・経済・文化・観光の中心です。西海国立公園の美しい自然と、キリシタンの歴史を物語る数々の教会、史跡が点在していて年間通して観光客で賑わいます。
<井持浦教会ルルド>
<大瀬崎灯台>
井持浦教会ルルド
井持浦教会(いもちうらきょうかい)ルルドは、聖母マリアが18回出現したという南フランスのルルドの町・マッサビエル洞窟を模して作られたもので、日本最初の霊泉地で全国から巡礼団が絶えません。【1899年創建】
「かつて、大村藩からの移住キリシタンが潜伏し、五島藩が塩造りの竈場で働せたという地区です。1897年建立のレンガ造教会が台風で倒壊し、1988年にコンクリート造の現教会となりました。
当時の五島列島司牧の責任者ペルー神父は、1891年、バチカンにこのルルドの洞窟が再現されたと聞き、五島の信徒に呼びかけて島内の奇岩・珍石を集め、1899年、日本で最初のルルドを作りました。この霊水を飲むと病が治ると言われ、日本全国の信者の聖地となっています。」(五島市観光サイト「五島の島たび」より引用)
駐車場から坂道を上がると教会が見えてきます。
赤レンガが美しい教会の外観です。
<写真提供:(一社)長崎県観光連盟>
※2022年10月現在、?部の公開は行なっていませんでした
大瀬崎灯台
大瀬崎灯台(おおせざきとうだい)は、福江島を代表する観光地。最奥の駐車場から約1.2km歩くと灯台まで行くことができます。
※ただし、行きは下り坂なので20分程度で行くことができますが、帰りは上り坂になるので40分程度かかります。(往復で約1時間)
【1. 祈りの女神像の展望台】
大瀬崎灯台にはいくつかの展望台があります。こちらは祈りの女神像です。
ここから見た大瀬崎灯台です。
南側の海岸線です。
さらにここからは東側の海岸線も見ることができます。
【2. 大瀬崎灯台第二展望台】
大瀬崎灯台へ下る一番高いところにある展望台です。
ここからは真下に大瀬崎灯台を見ることができます。
【3. 大瀬崎灯台展望台】
大瀬崎灯台へ向かう道路の一番手前にある展望台です。ここから大瀬崎灯台を見るのが一般的でお手洗いもあります。
東シナ海に突出した断崖の突端にある白亜の灯台です。
南側の海岸線です。
大瀬崎の案内図です。時間に余裕がある時は大瀬崎灯台まで行ってみましょう。(往復1時間かかります)
高浜海水浴場
高浜海水浴場(たかはまかいすいよくじょう)は日本一美しいといわれる砂浜が有名です。
ビーチを見渡せる高台に行けば海の素晴らしさを実感できるのですが...。天候次第ですね。
晴れたらこんな素晴らしいビーチを見ることができます。
水ノ浦教会
水ノ浦教会(みずのうらきょうかい)は、木造教会堂としては最大規模を誇る白亜の天主堂です。【1880年創建・1938年改築】
青空に尖塔がそびえる光景は絵になる美しさです。
正面だけでなく斜め前から見るととても美しい教会だと思います。
堂崎教会
堂崎教会(どうざききょうかい)は、明治12年にマルマン神父によって五島における最初の天主堂が建てられました。教会へは、手前の駐車場に車を停め、約50m歩いて行きます。
入口には拝観料(大人300円)を支払い、教会内へ入ります。
現在の天主堂はペルー神父によって明治41年に建てられた五島最古の洋風建築物です。(教会内の見学も可能)【1879年創建・1908年改築】
【おまけ】
福江島と久賀島(ひさかじま)や椛島(かばじま)を結ぶ木口汽船のフェリーひさかが停泊していました。ピンクの船体がとてもかわいいですね。
福江城(石田城)跡
福江城(石田城)跡は日本で最後に築城された城跡です。1863年に完成したものの、そのわずか9年後に明治政府によって解体されました。現在は、本丸跡に長崎県立五島高校があり、登下校時には高校生たちが城門をくぐって登校する光景が見られます。
<写真提供:(一社)長崎県観光連盟>
<写真提供:(一社)長崎県観光連盟>
★壱岐
九州の玄界灘に浮かぶ長崎県の離島・壱岐島。沖縄にも引けをとらない澄み切ったエメラルドグリーンの海にウニや新鮮な魚介類、壱岐牛などの豊富なグルメ、そして島内には150以上の神社があり、島全体がパワースポットとも言われています。魏志倭人伝にも登場するほど古くから歴史のある魅力あふれる壱岐を堪能しましょう!
<猿岩>
小島神社
「普段は海に浮かぶ島にある小島神社。干潮時の前後、数時間だけ海から参道が現れて歩いて参拝することができます。太陽と月の引力によって神様に会える神秘のパワースポットで、「壱岐のモンサンミッシェル」と呼ばれることも。
自然が創り出す神秘的な砂浜の参道写真が撮影できる場所としてたくさんの観光客が訪れています。この島全体が神域とされいるため、小枝1本も島の外に持ち出してはならないという慣習があります。自然に守られて現代に残る神域を訪ねてみませんか?」(長崎県観光連盟「ながさき旅ネット」より引用)
干潮時の前後、数時間だけ海から参道が現れて歩いて参拝することができます。
太陽と月の引力によって神様に会える神秘のパワースポットとして知られ、壱岐のモンサンミッシェルと呼ばれることもあるそうです。
※小島神社へ参拝するには干潮時間を事前に調べて行く必要があります
島の表に鳥居がありますが、裏側に回るとさらに鳥居があります。
裏側の鳥居をくぐり、階段を上がっていくと社殿に着きます。
帰り道も海を渡って行きます。小島神社がある島は、島全体が神域とされているため、小枝1本も島の外に持ち出してはいけないという慣習がありますので、ご注意ください。
※サンダルや靴底が薄い靴で行くと足を痛めますのでご注意ください。小石や貝殻がゴロゴロしていますので危険です
小島神社を真横から見ると、自然が創り出す神秘的な光景を見ることができます。
鬼の足跡
鬼の足跡(おにのあしあと)は、周囲約110mの大穴があき、地元では大鬼がつけた足跡と言われています。
鬼の足跡は駐車場から5分ほど歩くと着きます。
「日本百名洞」に選ばれた大穴は長い年月をかけて自然が創り出した壱岐を代表する景観です。
鬼の足跡は、牧崎公園(まきさきこうえん)内にありますので、時間があればぜひ周囲を散策しましょう。美しい海岸線を堪能することができますよ。
天手長男神社
天手長男神社(あまのたながおじんじゃ)は格式ある壱岐国一の宮です。
※駐車場は麓にあり長い石段を上ることになりますが、車で細い道を進むと境内横まで行くことができます
山頂に社殿があります。こぢんまりとした社殿ですが所々に極彩色の装飾が残っていて、昔の栄華がしのばれます。
※社務所は無人のことがあります。僕が参拝した時も無人でしたので、社殿に置いてあった御朱印をいただきました
猿岩
猿岩(さるいわ)は黒崎半島の先端にある壱岐のシンボル。自然によって造られた奇岩は「そっぽを向いたサル」にそっくりです。思わず笑ってしまいました。
黒崎砲台跡
黒崎砲台跡(くろさきほうだいあと)は、猿岩の駐車場の手前約50mのところにある戦争遺跡です。
辰の島巡り遊覧
辰の島巡り遊覧(たつのしまめぐりゆうらん)は勝本港から約8分のところに浮かぶ辰ノ島の周囲を巡る遊覧船です。まずは港に車を停め、きっぷ売場で乗船手続きを済ませます。
遊覧船は「エメラルド壱岐」。かっこいいクルーザー船です。1階は船内へ、1階後部と2階はオープンデッキになっていて、海風にあたりながら遊覧を楽しむことができます。
勝本港を出港すると、正面右側に若宮島、そして左奥に辰ノ島が見えてきます。
辰ノ島に近づくと船は最徐行。エメラルドグリーンの海に感動です。
辰ノ島の辰ノ島海岸です。「日本の海水浴場百選」にも選ばれています。
「海の宮殿」です。遊覧船でしか見ることができません。
「マンモス岩」です。このあたりから外海に出るので船が大きく揺れます。しっかり手すりにつかまりましょう。
※風や波の状況で外海に出られない場合があります
「大屏風岩」です。
「蛇ケ谷(じゃがたに)」です。
大迫力の「羽奈毛崎」です。
エメラルド壱岐の1階船室です。
※辰ノ島巡り遊覧は12月から翌年3月中旬頃まで運休になります
壱岐イルカパーク&リゾート
「壱岐イルカパーク&リゾート」は壱岐島北部にある天然の入り江を仕切ってできた海浜公園です。
イルカが泳ぐ入り江は豊富な自然環境を生かしています。
イルカたちを間近で観察したり、ふれあいを楽しんだりするプログラムが用意されています。
イルカが住んでいる入り江で、イルカと一緒に泳ぐプログラムです。水中の様子も観察できるのもこのプログラムの楽しみのひとつです。
とても人に慣れているイルカは時々、近くまで寄ってきてくれます。こちらを向いて笑ってくれますよ。
パーク内にはカフェもあり、名物のパンケーキをはじめ各種食事を楽しめます。
男嶽神社
男嶽神社(おんだけじんじゃ)は、明治時代までは山全体が御神体とされ、一般の方の入山が制限された神聖な場所です。
壱岐島が生まれた時の最初の神様である「天比登都柱(アメノヒトツバシラ)」や「月読命(ツクヨミノミコト)」の降臨の地であるとされているそうです。
導きの神様とされる「猿田彦命(サルタヒコノミコト)」も祀られていて、境内には御祭神にちなんだ200体を超える石猿が並んでいます。
また境内には展望台が設けられていて、ここから壱岐島を360°見渡すことができます。
※御朱印は境内にあるカフェで依頼することになります。後日、紙での御朱印が自宅に郵送されてきます
清石浜海水浴場
清石浜(くよしはま)海水浴場は、約500mの美しい砂浜が続く海岸です。
うにめし食堂はらほげ(昼食)※閉店
うにめし食堂はらほげは、地元海女、漁師が玄界灘で採取された新鮮魚介類を提供していま...した。
※残念ながら2022年11月末で閉店されました
はらほげ地蔵
"海女の里"として知られる八幡浦の海中に祀られている「はらほげ地蔵」は、満潮になると胸まで海に浸かるお地蔵さまです。6体あるお地蔵さまは六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)における苦しみや悩みから救ってくれると言われています。
左京鼻
東海岸に位置する八幡半島のほぼ先端にある左京鼻(さきょうばな)は、壱岐を代表する景勝地のひとつで、およそ1km続く断崖絶景の光景は圧巻です。海中から突き出る細い柱が連ねたような奇岩は観音柱と呼ばれています。
長崎アイランドホッピング総括
- 対馬空港には10:40着、同日19:55発まで9時間15分の滞在
- 五島福江空港には12:15着、同日18:05発まで5時間50分の滞在
- 壱岐空港には8:20着、同日16:20発までの8時間の滞在
対馬、福江、壱岐ともに駆け足ながら代表的な観光地を訪問することができました。
交通手段は離島のため、レンタカー利用をおすすめします。レンタカーは各社ともに空港にカウンターはあるものの市街地へ移動しての出発になりますので、時間に余裕を持って訪問してください。
公式サイト リンク集
※当記事は2022年10月に訪問した時のものです。訪問の際は必ず事前に詳細を確認してから訪問しましょう
長崎アイランドホッピングに便利なオリエンタルエアブリッジ
長崎離島(対馬・五島福江・壱岐)へは、オリエンタルエアブリッジの空路を利用して訪問することをおすすめします。
- エメラルド60の割引運賃利用がおすすめ
⇒搭乗日の60日前までに予約・購入が必要ですが、「エメラルド60」の割引運賃が一番安く購入することができます。※この運賃はオリエンタルエアブリッジの公式サイトからの予約が必要です - 各島への航路は距離が短いので巡航高度が低く、また高翼機なので景色を楽しむことができます
- オリエンタルエアブリッジの機内はとてもアットホームな雰囲気です
- 公式サイト:オリエンタルエアブリッジ
【注目】2022年12月21日に新型機が長崎空港の到着しました。2023年度に新型機が路線デビューします!
<取材協力:オリエンタルエアブリッジ>
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。