【2022年】滋賀県・琵琶湖にあるパワースポット、「竹生島」へ!

宝厳寺

今回は、日本最大の淡水湖「琵琶湖」にある、琵琶湖内で2番目に大きい島「竹生島(ちくぶしま)」をご紹介したいと思います。

琵琶湖の大きさは、約669.26平方キロメートル!琵琶湖の外周は約200kmで、南北の長さ(長浜市西浅井町塩津 - 大津市玉野浦)は約63.49km。東西の最大幅(長浜市下坂浜 - 高島市新旭町饗庭)は約22.8km、最小幅(守山市水保町 - 大津市今堅田)は約1.35kmです。これは、淡路島(592.2平方キロメートル)がすっぽり入ってしまうくらいの大きさと言えばその大きさのイメージがつきやすいでしょうか?滋賀県の面積の約6分の1を占める琵琶湖は、古くから、水運・水利・漁撈といった重要な役割を担ってきました。

その琵琶湖にある竹生島の歴史は諸説あるようですが、西暦724年(神亀元年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神からのお告げを受け、行基を勅使として遣わし大辯才天を祀る「宝厳寺(ほうごんじ)」を開基させたのだそうです。その後、平安時代には「竹生島神社(都久夫須麻神社・つくぶすまじんじゃ)」と共に、神仏習合が明治時代初頭の廃仏毀釈まで続いたのだとか。明治時代以降は、お寺と神社が分離され、現在に至ります。

それほど大きくない島ですが、散策時にとても傾斜のきつい石段を上ったりするので健脚である必要があります。また傾斜がきついため、地面がぬかるんでいる時には特に足元に気をつけながらご拝観くださいね。

祈りの階段
<「祈りの階段」と呼ばれる165段の石段!>

なお、島へはフェリーでの訪問となり、長浜港・彦根港・今津港のいずれかからの乗船になります。フェリーの時間に合わせて、島内の滞在時間が80〜85分に設定されていますので、その時間内で拝観を楽しんでくださいね。

竹生島
<フェリーから見た竹生島!>

島内の散策には、歩きやすい靴、日除け対策など万全な準備で!さあ参りましょう!

目次

竹生島の「宝厳寺」

宝厳寺
<宝厳寺の本堂(辯才天堂)!>

フェリーで竹生島に到着すると、お土産物屋さんが数軒連なる参道を通ったところで入島料(大人600円、子供300円/2022年8月時点)を支払います。そうすると、いよいよ参拝への道へと続きます。

最初に目に入るのが、急な傾斜の石段「祈りの階段」!目の前に聳える急斜面に怯みます(笑) ちなみに、これらの石段は全て島の外から運ばれてきた御影石で、蹴上げをよく見ると、寄進した人たちの住まいや名前等が彫られているのだそうです。

呼吸を整えて、まずは1つ目の分岐点まで登ります。その分岐点では、そのまま「祈りの階段」を上り切ると「宝厳寺」へ、右に曲がると比較的傾斜のなだらかな「竹生島神社(都久夫須麻神社)」へと向かいます。

参拝案内図
<分岐点にある竹生島神社(都久夫須麻神社)へ向かう場合の参拝案内図>

今回は、宝厳寺の方を先に訪問してみました。

石段
<急な石段が目の前に!>

上り切ると宝厳寺の本堂が左手に現れます!

宝厳寺の本尊・大辯才天は、日本三弁才天の一つです。

※ 日本三弁才天:「宝厳寺・竹生島神社(滋賀県・竹生島)」、「大願寺・厳島神社(広島県・厳島)」、「江島神社(金亀山予願寺から改称/神奈川県・江の島)」の3カ所。弁才天は本来、神道ではなく仏教の守護神である天部の一つ。神仏習合によって神道にも取り込まれたが、神道では市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)という。

まずは、本堂にお参りしましょう!

※ ご本尊の弁才天は秘仏のため、60年に一度ご開帳となります。次回のご開帳は西暦2037年です。

お願いだるま
<本堂にある「お願いだるま」!>

通常の参拝とは別に、ここでは「弁天様の幸せ願いだるま」という、小さくてかわいいだるまの中にお願い事を書いた紙を収め、本堂に奉納するという願掛けもあります。

弁天様は、人の穢れを払い「富貴・名誉・福寿」、「愛嬌縁結びの徳」、「子孫」を恵む神様です。元々はインド古代信仰の水を司る神「サラスヴァティー神」で、仏教では守護神として取り入れられました。

境内を散策した後は、さらに階段を上ると「三重塔」があります。

三重塔
<宝厳寺の三重塔>

江戸時代初期に焼失したと言われている三重塔を、2000年5月に約350年ぶりに復元したのだそうです。古来の工法に基づいて建築されており、装飾にも昔ながらに岩絵具を膠水(にかわすい)で溶いて描いています。

宝厳寺には、「唐門」という国宝があります。豊臣秀吉が建てた大阪城の一部で、秀吉を祀った京都東山の豊国廟に建っていた「極楽門」を、豊臣秀頼の名により移築してきたものです。こちらは2020年春に修復保存が完了していて、鮮やかな装飾を鑑賞できます。

唐門
<宝厳寺の唐門>

唐門をくぐって中に入っていくと、「観音堂(重要文化財)」があります。西国三十三所の第三十番札所でもあります。こちらには「千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんがんかんぜおんぼさつ/一般には千手観音)」が納められており、こちらも秘仏のため、60年に一度ご開扉されます。次回は弁才天と同様、2037年です。

そしてさらに奥に向かうと、「舟廊下(重要文化財)」と呼ばれる渡り廊下が現れます。

舟廊下
<宝厳寺の舟廊下>

舟廊下は、豊臣秀吉が朝鮮出兵の折にご座船として作られた日本丸の船櫓を利用して作られました。天井を見ると、なんとなく船底を利用している名残を感じることができますね!

竹生島『宝厳寺』

  • 住所:滋賀県長浜市早崎町1664-1
  • 電話番号:0749-63-4410
  • 営業時間:9:30~16:30(観光船の運航時間に基づく)
  • 公式サイト:宝厳寺

竹生島の「竹生島神社(都久夫須麻神社)」

竹生島神社
<竹生島神社(都久夫須麻神社)のご本殿>

宝厳寺の舟廊下を渡ると、竹生島神社のご本殿(国宝)に繋がっています。こちらも豊臣秀吉によって寄進された伏見桃山城の束力使殿を移転してきたものです。ご本殿の中は、桃山時代を代表する優雅できらびやかな装飾が施されています。

竹生島神社のご祭神は、市杵島姫命(弁才天)のほか、宇賀福神・浅井比売命(産土神/うぶすながみ)・龍神の四柱の神様を祀っています。

市杵島姫命は「交通安全・海運厄除」の神さま、弁才天は「慈愛・財施・安心」のご利益、宇賀福神は「五穀豊穣・商売繁盛」の神さま、浅井比売命(産土神)は「土地の守護神」、龍神は「雨や水を司る」神さまです。

ここでのハイライトは、なんと言っても「かわらけ投げ」でしょう!

かわらけ投げ
<竹生島神社(都久夫須麻神社)の竜神拝所(かわらけ投げ)>

ご本殿の向かいにある琵琶湖を臨む「竜神拝所」から、円盤状の土器(かわらけ)に願い事を書いて眼下の「宮崎鳥居」へ投げます。投げたかわらけが、鳥居をくぐれば、願い事が成就するとも言われています。元は戦国時代、武将が必勝を祈願して土器の酒盃を地面に投げつけて出陣したことが起源の模様です。ちなみに、かわらけ投げの発祥は京都の高雄山・神護寺なのだとか!

いろんな神さまに、願いを叶えてもらえるといいですね!

竹生島神社(都久夫須麻神社)

竹生島へのアクセス

長浜港
<長浜港のフェリー乗り場>

竹生島へはフェリーでのアクセスになり、長浜港・彦根港・今津港から運航しています。

琵琶湖汽船(竹生島クルーズ・長浜港)

琵琶湖汽船では、今津港と長浜港間を往復もしくは横断航路で繋いでいます。

  • 住所:滋賀県長浜市港町4-17
  • 電話番号:0749-62-3390
  • 営業時間:9:00~16:25
  • 公式サイト:竹生島クルーズ

オーミマリン

オーミマリンでは、彦根港と往復運航しています。

>>オーミマリンの公式サイトはこちら

上記のいずれかのフェリーで行くのですが、私は長浜港発着の往復フェリーを利用しました。

いずれのフェリーも、竹生島の滞在時間は約80~85分になっていて、十分に島内を散策、拝観ができると思います。

また、早く拝観が終わったら、フェリー乗り場の手前にあるお土産物屋さん(2~3軒連なっています)で買い物も良いと思います。暑い時期でしたら、かき氷やソフトクリームなどもありますし、ベンチもあるので疲れたら座って休めます。

お土産エリア
<竹生島にあるお土産物屋さんの並ぶエリア>

竹生島の周辺(長浜市)

今回は長浜港を利用しました。長浜港は、最寄りの駅であるJR「長浜駅」から徒歩で約10~15分かかります。新幹線を利用してお越しの場合には、JR米原駅からタクシーで約15~20分の距離です。自家用車でしたら、フェリー乗り場横にある無料の駐車場を利用できます。

黒壁スクエア

竹生島の観光は、フェリーで片道約30分と滞在時間80~85分ということで、約2時間半の小旅行です。

せっかくなので、残り半日を城下町で栄えた長浜市・北国街道沿いにある「黒壁スクエア」を中心としたエリアへ行くのもおすすめです。ガラスで有名なこのエリア、ガラス作家さんの個展が開催されていたり、ガラス工房があったりしますので、体験教室に参加してみるのも楽しいかもしれませんね。

ただし、観光エリアの閉店時間は午後5時頃と早いため、日帰りでの観光をご予定であれば、竹生島は午前中に訪問する等の時間調整が必要だと思います。

黒壁スクエア
<黒壁スクエアでは、涼を感じるガラスの風鈴ディスプレイも!>

>>黒壁スクエアの公式サイトはこちら

長濱浪漫ビール

長浜市での飲食も基本、長浜駅から黒壁スクエア界隈に集約されている印象です。

長浜にはクラフトビールと醸造所があります。醸造所の見学(要予約)をしてみたり、お土産に買ってみたり、レストランも併設されていますので、ランチやディナーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

>>長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所の公式サイトはこちら

の公式サイトはこちら

北ビワコホテル グラツィエ

もし遠方からお越しで朝一番に竹生島に行くのであれば、前泊ホテルとして「北ビワコホテル グラツィエ」が便利です。

余談ですが、長浜市は北イタリア「ヴェローナ」の姉妹都市で、ホテル名「グラツィエ(Grazie)」はイタリア語で、「ありがとう!」という意味です。ホテルの目の前がフェリー乗り場ですので、時間を有効に使えます。最上階に温泉もありますよ!ただし、周辺には何もありません。最寄りのコンビニへも徒歩10分ほどかかります。

>>北ビワコホテルグラツィエの公式サイトはこちら

そしてマンホール好きな私が今回見つけたのは、こちら!

マンホール
<長浜市のマンホール>

長浜市のマンホールは、長浜城主であった豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)の馬印である「千成瓢箪」が描かれています。

マンホールは、その土地の主要な産業や歴史を垣間見ることができるので、いつもワクワクします!

また琵琶湖・長浜は、夕陽スポットとして「日本の夕陽百選」にも選ばれているのだそうです。琵琶湖越しに沈む夕日を臨むことのできる絶景スポットなのだとか!

私も夕暮れの長浜を撮ってみました!

夕暮れの長浜
<琵琶湖畔のヨットハーバーと夕陽>

長沢城
<長浜城のライトアップと夕暮れ>

まとめ

お天気が良く、暑い日に訪れた竹生島。予想以上に段差が多いので、動きやすい服装や靴、足腰の元気な時にぜひお越しください。季節によっても印象が変わりそうですし、フェリーで片道約30分で行くことのできる竹生島は、パワースポットとしていろんな神さまにお願い事ができ、旅行気分を盛り上げてくれるのではないかと思います。

ぜひ足を運んでみてくださいね!

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