【2022年】香川県のオリーブの楽園 「小豆島」へ!

オリーブの木

海外旅行に行きづらい昨今ですが、日本国内にも素敵な場所がたくさんあります。

その1つ、日本の瀬戸内海は、気候も穏やかで、700以上も島があるエリアです。その瀬戸内海にある、日本国内では19番目の大きさ、瀬戸内海では2番目に大きな島である小豆島は、弥生時代から塩の生産で発展し、瀬戸内海の要衝として、江戸時代頃までは漁業・造船・廻船業も盛んだったのだそうです。

今回は現在、日本国内でのオリーブの生産量が第1位の、オリーブの島としても有名な、香川県の「小豆島」へ行ってみました!お天気の良い日にオリーブの木を見ながら瀬戸内海を眺めると、うっかり地中海に来ているのかと錯覚してしまうかもしれません(笑)!

また小豆島は、オリーブだけでなく、醤油の醸造、手延べそうめん、ごま油等、いろんな特産品があります。島内を移動していると、それらの特産品の製造所に出会ったり、場所によっては見学や体験ができたりします。

瀬戸内海で2番目に大きい島である小豆島ですが、橋では繋がっていないため、訪れるには香川県(高松港・高松東港)・岡山県(新岡山港・宇野港)・兵庫県(神戸港新港・日生港・姫路港)から、フェリーを利用する必要があります。

小豆島内の移動も、公共の交通機関はバスのみとなります。島の全周が約120kmで、島の中心部には山があり、起伏に富んでいます。島内を自由に動き回りたい方には、レンタカー(もしくは自家用車)や、健脚の方はレンタサイクルのご利用をおすすめします。

それでは、小豆島に行ってみましょう!

目次

小豆島の「オリーブ」

小豆島オリーブ公園
<「道の駅 小豆島オリーブ公園」にあるギリシア風車!>

オリーブと聞くと、オリーブの木だけでなく、オリーブオイルやオリーブの実のピクルスなどが思い浮かびます。最近では日本でも、イタリアンレストランやお家の軒先といったところでオリーブの木をよく目にするようになりました。オリーブの木は、温暖小雨な気候で成長し、日当たりが良く水捌けの良い土壌を好むとのことで、瀬戸内海の温暖な気候にある小豆島は、オリーブ栽培にとても適した土地なのだそうです。

オリーブの木は、「モクセイ科オリーブ属」に属する常緑樹で、地中海沿岸を中心に、北米や南米にも広がり、栽培品種は1,275種にものぼるそうです。

数ある品種の中で、小豆島で主に育てられているのは、「ミッション(Mission)」、「マンザニロ(Manzanillo)」、「ルッカ(Lucca)」、「ネヴァディロ・ブランコ(Nevadilo Blanco)」の4種。品種によって特徴があり、オイル含有量が多いことからオイルを作るのに適したもの(ルッカ、ネヴァディロ・ブランコ)や、ピクルスのように加工に適したもの(マンザニロ)など、それぞれ異なるそうです。例外として、ミッションはオイルにも加工用にも適している模様。ちなみに、オリーブの木は自家受粉しないため、実の収穫を行うためには、2種類以上の異なるオリーブの木の品種を併せて植える必要があるとのこと。

小豆島でお天気に恵まれた日には、「道の駅 小豆島オリーブ公園」へ行ってみましょう。

こちらの施設では、オリーブの木の散策路があったり、宿泊施設や体験施設、オリーブでできたさまざまな製品等を販売していたり、オリーブの島に来ていることを実感できます。

施設内にある瀬戸内海を望むギリシア風車周辺は、「映え」スポットとしても人気です!最近では、映画「魔女の宅急便」で使用された「グーチョキパン屋」のロケセットが設置されていたり、「魔法のほうき」の貸し出しもあるので、ギリシア風車を背景にそれにまたがって空飛ぶ写真を撮るのも人気の一つです!

道の駅 小豆島オリーブ公園

  • 住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
  • 電話番号:0879-82-2200
  • 営業時間:8:30~17:00(年中無休)
  • 駐車場:有(無料)
  • 公式サイト:道の駅 小豆島オリーブ公園

小豆島オリーブ園
<オリーブの木と瀬戸内海>

また、「道の駅 小豆島オリーブ公園」に隣接して、「小豆島オリーブ園」があります。

国産オリーブ発祥の地でもあり、日本最古のオリーブの原木を有するこちらのオリーブ園は、観光農園にもなっているので、オリーブ園内をゆったりと散策することができます。

園内には、世界的に有名な彫刻アーティストである「イサム・ノグチ」の遊具彫刻もあります。遊具彫刻ということで、実際にそのアートで遊ぶことが可能です!

遊具彫刻
<「イサム・ノグチ」の遊具彫刻。手前の白と青のオブジェは、国内に2つしかない螺旋状の滑り台「スパイラルスライド」。奥にある黄と茶色のオブジェは、登ったりまたがったり寝そべったりと自由に遊べる「プレイ スカルプチュア」!>

こちらには、レストランや特産品を扱うお店、体験工房なども入っているので、立ち寄ってみることをおすすめします。

小豆島オリーブ園

  • 住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
  • 電話番号:0879-82-4260
  • 営業時間:8:30~17:00(年中無休)
  • 駐車場:有(無料)
  • 公式サイト:小豆島オリーブ園

小豆島の見どころ

小豆島には、オリーブ以外にも見どころが満載です。

ミシュランに認められた絶景「寒霞渓」

自然の景観を楽しむのであれば、日本三代渓谷美の一つとも言われ、その絶景はミシュラン一つ星を獲得するほどの「寒霞渓(かんかけい)」!

小豆島の中心部には、瀬戸内海の最高峰・星ヶ城(817m)から西へ峰が続いています。長年の風雨による侵食でその山嶺の南側は奇峰が形成され、それが「寒霞渓」の絶景になっています。

寒霞渓
<寒霞渓の展望エリア>

寒霞渓の山頂には、こううん(幸運)が舞い込むラッキーベンチ「ハート松ベンチ」なんていう撮影スポットもあったりします。

ハート松
<ハート型の松の木の前には、白いベンチが!>

寒霞渓の絶景を堪能するのであれば、標高差317m、全長917mの寒霞渓ロープウェイに乗るのがおすすめです!

寒霞渓ロープウェイ
<寒霞渓ロープウェイ>

【瀬戸内海国立公園 寒霞渓・寒霞渓ロープウェイ】

  • ロープウェイ営業時間:平日9:30~16:00、土日祝8:30~17:00
    ※ 営業時間・運休日は季節によって異なるため、事前に公式サイトでご確認ください
  • 駐車場:あり(無料)
  • 公式サイト:寒霞渓ロープウェイ

塩の満ち引きで姿を変える「エンジェルロード」

寒霞渓の次におすすめなのが、潮の満ち引きで現れる砂の道「エンジェルロード(天使の散歩道)」!

「エンジェルロード」は、大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶うと言われる人気観光地の1つです。潮の満ち引きは、季節によっても異なるので、事前に時間を確認するのが必須です!

エンジェルロード
<エンジェルロードの潮が満ちている時>

エンジェルロード
<エンジェルロードの潮が引いた時>

【エンジェルロード】

  • 電話番号:0879-62-2801(案内所売店)
  • 営業時間:9:00~17:00(案内所売店の開館時間、干潮時刻により多少前後します)
  • 駐車場:あり(無料)
  • 関連サイト:小豆島観光ガイド

世界一狭い「土渕海峡」

面白いところでは、1996年に「世界で一番狭い海峡」としてギネスにも認定されている「土渕海峡(どふちかいきょう)」!全長2.5km、最大幅は約400m、最狭幅は9.93m!見た目には普通の小さい川のように思えるのですが、実際には、土庄前島(土庄地区)と本島(渕崎地区)の間を流れる海峡です。

土渕海峡
<世界で一番狭い海峡「土渕海峡」!>

エンジェルロードからも徒歩圏なので、土庄町の散策時に立ち寄るのも良いかもしれません!ちなみに、海峡近くにある土庄町役場では、この海峡を横断したことを証明する「横断証明書(100円)」を発行しています。旅の記念にいかがでしょうか?

土渕海峡
<土渕海峡の「横断証明書」!>

【土渕海峡】

  • 住所:香川県小豆郡土庄町甲559-2
  • 駐車場:有(無料)
  • 関連サイト:土渕海峡

他にも、小豆島池田町中山地区にある棚田「千枚田」や「二十四の瞳映画村」など、見どころが満載です!

千枚田
<中山地区にある棚田「千枚田」!>

小豆島の食

美味しいものも豊富な小豆島!

オリーブ牛

今回、1番の発見は「オリーブ牛」でしょうか!スペインのイベリコ豚のように、小豆島のオリーブオイル搾油後の果実を与えて育てられた讃岐牛が「オリーブ牛」。昨今の「循環型」の畜産としても注目を浴びているようです。

たまたま訪れたレストランでオリーブ牛を口にしたのですが、霜降りでも油っぽすぎず、いくらでも食べることができそうな口当たりです。生産量の関係で、香川県を除いては目にする機会が少ないようですが、小豆島ではオリーブ牛を利用したメニューがちょこちょこあるそうですので、ご興味あればぜひお試しください。

オリーブ牛
<「オリーブ牛」!>

【海と山の幸 ヒコス】

  • 住所:香川県小豆郡土庄町淵崎甲2153-2
  • 電話番号:0879-62-5619
  • 営業時間:11:00~13:30、17:00~21:30 ※オーダーストップ
  • 定休日:水曜日
  • 公式サイト:海と山の幸 ヒコス

日本酒

小豆島で唯一の酒蔵「MORIKUNI」では、利き酒をしながらお好みの日本酒を見つけるのも楽しいです。こちらでは、小豆島のオリーブの実から抽出した清酒酵母「香川県酵母(さぬきオリーブ酵母)」を使用して造られた数量限定の日本酒もあります!

利き酒
<MORIKUNIでの利き酒!>

すぐそばには、MORIKUNI経営のカフェ&ベーカリーもあります。酒造らしく、酒米粉や甘酒をパンに配合していてふんわり優しい味です!

【フォレスト酒蔵MORIKUNIギャラリー】

  • 住所:香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1
  • 電話番号:0879-61-2077
  • 営業時間:
    (ギャラリーショップ) 9:00~17:00、木曜日定休
    (カフェ) 11:00 ~17:00、木曜日定休
    (ベーカリー) 9:00~17:00、火・水・木曜日定休
  • 公式サイト:MORIKUNI

しょうゆソフトクリーム

小豆島の方におすすめされたのは、しょうゆソフトクリーム!醤油の入ったソフトクリームって、どうなんだろう?と半信半疑で試してみたら、これまた大人なソフトクリーム!塩キャラメルっぽい印象でした。ご興味あればぜひお試しくださいね!

しょうゆソフトクリーム
<マルキン醤油記念館限定のしょうゆソフトクリーム!>

【マルキン醤油記念館】

  • 住所:香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850
  • 電話番号:0879-82-0047
  • 営業時間:9:00~16:00(※休館日あり)
  • 入場料:大人400円、子供200円
  • 公式サイト:マルキン醤油記念館

オリーブオイル

お土産にはもちろん、小豆島産オリーブを100%利用したオリーブオイルもお忘れなく!小豆島の方に、こちらもおすすめされたオリーブオイルのお店。約12,000本のオリーブ植栽数を誇る日本最大級の自社農園では、一粒一粒手積みで収穫したオリーブでエキストラバージンオイルが造られています。品質だけでなく味わいにも太鼓判が押されています!お店ではオリーブオイルのテイスティングもできます。

東洋オリーブ
<東洋オリーブのお店入口!>

【東洋オリーブ株式会社】

  • 住所:香川県小豆郡小豆島町池田984-5
  • 電話番号:0879-61-9200
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:水曜日 ※その他休業日あり
  • 公式サイト:東洋オリーブ

まだまだご紹介したい場所やものがありましたが、それはまたの機会に。

まとめ

フェリーでしか訪れることのできない小豆島ですが、見どころ&美味しいものが満載です。日帰りでの訪問だと、とても慌ただしくなると思いますので、1泊以上での滞在をおすすめします。

国内に居ながらにして、海外を訪れたかのような景色も楽しむことのできる小豆島。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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