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【ギリシャ島旅】魅力あふれるナクソス島へ弾丸旅行
ギリシャ旅行でおすすめの島は?と聞かれるといっぱいありすぎて迷ってしまうのですが、観光もビーチもグルメも満足度が高い島のひとつがナクソス島でしょう。ハイシーズンでも混みすぎてなくて、ゆったり過ごせるのも魅力です。
何度も訪れてみたくなる見どころ満載のナクソス島を、弾丸旅行でどれだけ楽しめるかチャレンジしてみました。
目次
ナクソス島の行き方
ナクソス島はエーゲ海の中心に位置するキクラデス諸島最大の島。古代から現代まで栄えていて、観光業だけに頼らないエーゲ海の島としてはめずらしく恵まれた島です。近くのサントリーニ島やミコノス島のように「エーゲ海」と聞いて思い浮かべる島の風景とはちょっと違うかもしれませんが、行けば必ず魅了されることでしょう。
ナクソス島へのアクセスは、アテネからはフェリーまたは飛行機で。最も一般的な行き方はピレウス港から出るフェリーを利用することで、速いフェリーだと3時間半~4時間半で到着します。
ナクソスの港へ着くと、まず目に飛び込んでくるのが島のシンボルとも言えるポルターラ(大きな扉)と呼ばれる門の遺跡。海岸から繋がった小さな島に建つ、紀元前6世紀のアポロン神殿の扉です。
ナクソス市を散策
ナクソス島は面積約430平方kmと結構大きな島ですが、最低限ナクソス市の港周辺だけでもかなり楽しめます。
高台にある要塞(カストロ)を中心に広がる旧市街は、キクラデスの島らしさと中世の香りがミックスされた町。
過剰に観光地化されてなくて、そこで暮らす人々の生活を感じられるのもいいです。
アピランソス
帰りのフェリーまでに何とか行けそうだったので、アピランソスまで足をのばしてみました。
アピランソス(アペラスーとも呼ばれる)は島の中心辺りにある、美しい山間の村。
ナクソスタウンから25kmとちょっと遠いですが、石造りの家々が建ち並ぶ古い町並みが保存されていて人気の観光地です。
それほど大きくない村ながら、5つも博物館があるので、ゆっくりと滞在できるならぜひ行ってみてください。
アピランソスへ向かう山道を車で走っていると、自然の雄大な風景が眼下に広がり、ここが島であることを忘れてしまいそう。ナクソス島の他の集落とは少し雰囲気が異なるアピランソスは、クレタ島にルーツをもつ人々が多く住む村。彼らはギリシャ独立戦争の時にクレタ島からこの地に移り住んだそうで、今でもクレタ島の方言に似た言葉や文化が残っています。
オルコスビーチホテル
今回滞在したのは、島の南西のミクリ・ヴィグラにあるオルコスビーチホテル。ナクソスタウンからは約10kmのところですが、夜遅くに着いたので暗い道をドライブしてると迷いそうになって結構時間がかかってしまいました。
その名の通り、オルコスビーチのすぐ前にあるホテルです。
敷地は結構広くて、何棟もの建物に分かれているタイプ。児童公園やチャペルもあります。
私たち家族4人が滞在した部屋。白を基調に木の風合いがやさしいインテリアで、快適に過ごせました。
プールとレストランエリア。
朝食のブッフェは、コロナ対策で入口に殺菌ハンドジェルと使い捨て手袋が置かれていました。利用客は手袋を装着して料理を取ります。
この後泳ぎに行くので、ちょっと控えめの朝食。パイやクッキーが美味しかったです。
ORKOS BEACH HOTEL
- 住所:Main Street, Mikri Vigla 843 00
- 電話番号:2285 075194
- 公式サイト:Orkos Beach Hotel
オルコスビーチとプラカビーチ
ビーチは今回2箇所回ってみました。まずはホテルの前のオルコスビーチへ。
オルコスビーチは700mほどの開けた砂浜と、岩に囲まれたプライベートビーチ感のある小ぢんまりとした砂浜に分かれています。
サンベッドとパラソルの並んでいる箇所がありますが、整備されすぎず自然のままのビーチというのがオルコスの魅力。また、ナクソス島はさまざまなウォータースポーツも充実していて、オルコスビーチはカイトサーフィンを楽しむ人でいっぱいでした。
ナクソスタウンへ向かう途中、プラカビーチにも立ち寄りました。
前述のオルコスビーチのすぐ隣に位置するプラカビーチは、ナクソスタウンから比較的近いこともあり島で最もポピュラーなビーチのひとつです。
今回行った2つのビーチ以外にも、ナクソス島は綺麗なビーチでいっぱい。ギリシャの島はどちらかと言うと石の浜をよく見かけますが、ナクソス島は砂浜が多いのです。ビーチと言えば白い砂浜と青い海!という方は、ぜひナクソス島へ。子連れ旅にもとてもおすすめです。
ナクソス島グルメ
1泊の短い滞在で、駆け足ながらグルメも楽しんできました。
肥沃な土地に恵まれたナクソス島は、エーゲ海の島の中では比較的自給率が高い方で、農畜産物の質の高さでも知られています。
レストランも美味しそうなお店がいろいろあって気になっていたのですが、スケジュールの都合で、行き当たりばったりに入れるところへという感じに。それでも全体的に満足度は高かったです。
島へ到着した日の夕食は、ホテルの向かいのレストランKontos(コンドス)へ。すでに真夜中近くでキッチンは閉めるところだったにもかかわらず、快く迎え入れて下さいました。
まだ出せるよと言われたメニューの中から選んだのがこちら。冷たい料理だけでなく、サガナキ(フライドチーズ)やブユルディ(トマト、フェタチーズ、唐辛子などをオーブンで焼いた料理)も作ってもらえたのが有難かったです。そしてイワシとそら豆のマリネ、ダコス(ラスクのサラダ)とお酒が進むラインナップ。
ハウスワインも美味しかったです。
翌日は、アピランソスへ向かう途中にあるフィロティという村のScholarheio(スホラルヒオ)というお店。
ローストというナクソス島の郷土料理が気になっていたので、それを頼んでみました。ニンニクを埋め込んだお肉をトマトソースでじっくり煮込んだ一品です。
他に注文したのは、グリル料理や、フライドポテト(ナクソス島はじゃがいもが美味しいと有名)、ローカルチーズ。
チーズは結構塩気が強かったので、お店の方のおすすめ通りトマトを持ってきてもらって一緒に食べるのが正解でした。
ナクソス市ではグルメ系のお土産も買って帰りました。
ローカル食品を取り扱うジブラキスは、フォトジェニックなので眺めるだけでも楽しめるお店。薄暗い店内には伝統食品や量り売りの乾物やチーズ、雑貨が所狭しとディスプレイされています。
KIRIAKOS TZIBLAKIS - LOCAL PRODUCTS
- 住所:Sokratous Papavasiliou Street, Naxos Town
- 電話:2285 022230
- 営業時間:08:00~14:30&17:30~20:30(水・土曜は8:30~14:30のみ、日曜定休)
ジブラキスと同じ通りにあるチーズ屋さん。種類豊富な地元産チーズや乳製品のほか、その他の伝統食品も。
チーズはいろいろ味見させてもらえるので、じっくり選んで買い物ができます。
NAXOS CHEESE KOUFOPOULOS
- 住所:Sokratous Papavasiliou Street, Naxos Town
- 電話:2285 026018
- 営業時間:08:30~23:30
最後、フェリーに乗る前に滑り込みでワッフルハウスでアイスクリームも堪能しました。アテネ近郊のヴリアグメニやネア・ペンデリにも支店がある有名店です。
何かローカルっぽいフレーバーはないかな~と吟味して見つけた「ナクソス島のグラヴィエラチーズ味」に即決。ちゃんとグラヴィエラチーズの風味が感じられるアイスクリームにパステリ(ごまおこしのようなお菓子)がアクセントになって、ネタとして楽しむだけでなく納得のお味でした。
WAFFLE HOUSE
- 住所:Dimokritou Street, Naxos Town
- 電話:2285 023007
- 営業時間:11:30~00:30
- 公式サイト:Waffle House
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。