ワシントンDCの春。桜を見てキング牧師記念碑とリンカーン記念堂に立ち寄ろう

キング牧師像

春のワシントンDCと言えば、桜が有名です。日本が友好のシンボルとしてアメリカに桜を寄贈してから、今年で110年。パンデミックのため2年続けて中止となっていた恒例の桜祭りも、今年は3月20日に開会式が行われました。4月9日にはパレードが、9日と10日には日本文化ストリートフェスティバルが開催されるなど、17日までの期間中には様々なイベントが開始される予定です。

せっかく桜の時期にワシントンDCを訪れたのなら、お花見も兼ねて観光しましょう。

目次

タイダルベイスンの桜とキング牧師の記念碑

ポトマック川近くの入り江、タイダルベイスン(Tidal Basin)のまわりの桜並木はお花見スポットになっているので、タイダルベイスンの西側にあるキング牧師の記念碑(Marti Luther King Memorial)を見に行くことにしました。記念碑は、インディペンデンス・アベニューSW(Independence Avenue SW)と ウエスト・ベイスン・ドライブSW(West Basin Drive SW)が交差したあたりにあります。

タイダルベイスン

米国立公園局の発表では、今年の桜の開花ピークの予測は3月22~25日とのことでしたので、まさにグッドタイミングで行くことができました。

桜

キング牧師と言えば、公民権運動の指導者。この記念碑は、2011年8月28日に、牧師の偉業をたたえるために建てられました。約9mもある立派な力強い牧師の像と、はかなげな薄いピンクの桜のコントラストが綺麗です。

記念碑

像の側面には、キング牧師の有名な演説からの引用された「絶望の山から、希望の石を切り出す」という文字が刻まれています。この記念碑自体が、山から牧師像を切り出したような感じで山と石をモチーフにデザインされています。記念碑を取り囲むように設置されたサウスウォールとノースウォールにも、キング牧師の有名な言葉が数々刻まれています。

桜

ウエスト・ベイスン・ドライブの向こう側には、キング牧師ブックストアがあり、キング牧師に関する書籍や土産物を売っています。ここにはトイレもあるので、観光の途中で利用しましょう。

Martin Luther King Memorial Bookstore

  • 住所:121 West Basin Dr SW, Washington DC20418
  • 営業時間:午前10時〜午後6時

キング牧師が演説したリンカーン記念堂

キング牧師の記念碑まで来たら、徒歩7分ほどのところにあるリンカーン記念堂(Lincoln Memorial)に行きましょう。リンカーン記念堂は、1963年8月28日に行われたワシントン大行進(The March on Washington for Jobs and Freedom)の終点で、キング牧師が「I have a dream」で有名な演説を行った場所。大行進には、アメリカ全土から20万人以上が参加し、人種差別の撤廃を訴えました。

リンカーン記念堂

ナショナルモールの西端にある、このリンカーン記念堂は、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建立されたもの。ギリシャのドーリア式の立派な白い建物の内部には、彫刻家ダニエル・チェスター・フレンチが制作した高さ5.8mのリンカーン大統領の坐像が設置されています。

リンカーンの右手は開かれていますが、左手は握られています。これについては、リンカーンのイニシャル「A」と「L」の手話記号だという説がありますが、公園局はこれを否定しています。閉じた左手をリンカーンの"力強さ"、開いた右手を"思いやりと平和"だとする考えもあります。

リンカーン大統領の坐像

リンカーンの右手側の壁には、"人民の人民による人民のための政治"で知られる、米国史上最も重要な演説の1つと見なされている1863年11月19日のゲスティバーグの演説が刻まれています。同演説は、南北戦争史上最大の激戦となった「ゲスティバーグの戦い」の戦場跡地で行われました。

ゲスティバーグの演説

リンカーン像の左手側にある壁には、1865年3月4日に行われた2期目の大統領就任演説が刻まれていますが、当初、Futureの「F」の文字が間違って「E」と刻まれてしまいました。その後、下の線を埋めて、「F」に修正されたそうです。

ゲスティバーグの演説

入館は無料。1階にはトイレもあります。

記念堂の目の前から東に伸びるリンカーン・メモリアル・リフレクティング・プールの向こうには、ワシントン記念塔(Washington Monument)がそびえ立っています。

記念堂からの眺め

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ナツコ・H

世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。

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