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【埼玉】総合光学機器メーカー、ビクセンを訪問しました!
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今日ご紹介するのは埼玉県所沢市にある株式会社ビクセンです。株式会社ビクセン(以下ビクセン)は総合光学機器メーカーとして有名な会社。光学機器とは、簡単に言うと天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡のことです。身近にあるものでは双眼鏡ですね。その双眼鏡をよく見ていただくと"Vixen"のマークが入っているものが多いと思います。
僕がビクセンを紹介するのには理由があります。中学生の時、当時、地球に最接近するハレー彗星を観たいがために父にねだって買ってもらった天体望遠鏡がビクセンでした。あれから...ん十年...。偶然にもビクセンの社員の方とお話しする機会があり、そしてビクセン本社を訪問する機会に恵まれましたので、隣接するショールームに案内していただきました。これから天体望遠鏡や双眼鏡などの光学機器を購入される方へのアドバイスを含めてレポートします。
目次
ビクセン本社
ビクセンの本社は埼玉県所沢市にあります。最寄り駅はJR武蔵野線の東所沢駅から徒歩10分のところ。左側に大きな看板が目に入ってきます。ここがビクセンの本社です。
道路を挟んで右側に工場とショールームがあります。東所沢駅から道沿いに歩き右側に見えてくる建物にショールームがあります。
ビクセンのショールーム
2つの建物がありますが、この右側の建物の1階にビクセンのショールームがあります。
では、奥に進みましょう。
道路沿いから見ると少し分かりにくいのですが、奥に進むとこのようにショールームが見えてきます。
ショールームの入口です。天体望遠鏡がチラッと見えています。テンションマックスです!
入口横にはガチャガチャがあります。(無くなり次第終了)
なお、現在はコロナ禍の中での営業のため、完全予約制になっています。逆に予約制なのでしっかり相談できるということですね。
※2022年2月現在、ショールームは一時休館中です。
天体望遠鏡
天体望遠鏡はどのようなものを購入したらいいのか?
星が好きだからと言っても、目的により天体望遠鏡の選び方が違ってきます。星だけ見るのであれば街明かりがないところへ行けば肉眼でも見ることができます。天体望遠鏡は月や惑星、そして星雲星団を観測する際に使うことになります。用途によって天体望遠鏡の選び方も様々。ビクセンショールームではそのような天体望遠鏡の選び方を相談にのってくれます。
天体望遠鏡を購入する際は、まずこちらのサイト「天体望遠鏡の選び方」を見てから天体望遠鏡の知識を深めましょう。
【架台】初心者におすすめなのは『経緯台』です!
「架台」は天体望遠鏡の構成パーツで、筒を支える構造の一つ。『経緯台』は筒の向きを上下・左右に動かす2つの回転軸を持ちます。シンプル動作であるため、初心者でも直感的に扱えます。
<ポルタⅡ経緯台にA80Mf屈折式鏡筒(口径80mm)を載せたエントリーセット 74,800円(税込)>
手前の天体望遠鏡は経緯台と呼ばれる台座に望遠鏡を載せたもの。初心者向けでいつでもどこでも組立てられて取扱いも簡単です。価格も安価なものが多いのでスタンダードモデルです。
【架台】中級者~上級者向けは『赤道儀』です!
『赤道儀』は星の日周運動方向及びそれと垂直に動く2つの回転軸を持ちます。時間の経過で天体が移動しても手軽に追跡できます。長時間観測や天体写真撮影に威力を発揮します。
<手前:SXD2赤道儀にSD103S屈折式鏡筒(口径103mm)を載せたデラックスタイプ 663,300円(税込)、奥:SX2赤道儀にSD81S屈折式鏡筒(口径81mm)を載せたハイスペックタイプ 408,100円(税込)>
手前とその奥の天体望遠鏡の架台は赤道儀です。赤道儀(内部に電動のモーターが組み込まれているもの)は、星の動きに合わせて自動追尾してくれるので、狙った天体が視野から外れることはありません。
<手前:SXD2赤道儀。赤道儀のみの価格 363,000円(税込)、奥:SX2赤道儀。赤道儀のみの価格 220,000円(税込)>
【鏡筒】扱いやすくて視界全体が安定しているのが『屈折式』です!
【鏡筒】は天体望遠鏡の構成品で、天体を覗くところ(筒)。筒先にある大きなレンズを目標に向けて、接眼レンズ(反対側の小さなレンズ)を覗くと拡大して見ることができます。赤道儀や経緯台に載せて使用します。
『屈折式』はスマートで長細い鏡筒が特徴です。安定した天体観測が可能ですが、覗き口が下についているので天頂付近の観測は見づらいこともあります。
<手前:SD103S屈折式鏡筒(口径103mm)。鏡筒のみの価格 220,000円(税込)>
【鏡筒】中心部の像がシャープで大口径のものでも比較的手頃な価格なのが『反射式』です!
ずんぐりとした鏡筒が特徴の反射式。鏡筒の内部がむき出しなので温度差がある時は筒内気流が発生することがあります。また太陽観測ができません。覗き口は横についているのが特徴です。
<R200SS反射式鏡筒(口径200mm)。鏡筒のみの価格 220,000円(税込)>
<R130Sf鏡筒搭載セット(口径は130mm)。セット価格159,500円(税込)付属コントローラー付きは214,500円(税込)>
【鏡筒】屈折式と反射式の利点を組み合わせたのが『カタディオプトリック式』です!
大口径がとらえるシャープそして迫力の星像が楽しめます。覗き口は屈折式と同じ下についています。
<VMC260Lカタディオプロリック式鏡筒(口径260mm)。鏡筒のみの価格 528,000円(税込)>
<VMC200Lカタディオプロリック式鏡筒(口径200mm)。鏡筒のみの価格 286,000円(税込)>
【鏡筒】星雲・星団観察に適した『対空双眼鏡』です!
天体望遠鏡は片目で観測しますが、対空双眼鏡は両目で観測できます。なので、より立体的な星空観測が可能になります。
>>「Vixen 天体望遠鏡 BT126SS-A鏡筒」の詳細はこちら
<BT126SS-A鏡筒。鏡筒のみの価格 473,000円(税込)>
セレストロン社の天体望遠鏡
ビクセンではアメリカ・カルフォルニア州に本社を置く天体望遠鏡メーカー、セレストロン社の天体望遠鏡を取り扱っています。
コンパクトなエントリーモデルの赤道儀です。
<Advanced VX-C8 SCT:鏡筒はシュミットカセグレン式(口径は203mm)>
12万個以上の天体情報が登録されているアプリを使って天体望遠鏡をコントロールできます。
<Astro Fi5 SCT:鏡筒はシュミットカセグレン式(口径は127mm)>
接眼レンズ
天体望遠鏡単体では星を観ることができません。接眼レンズと呼ばれる拡大レンズを装着してはじめて天体観測が可能になります。
双眼鏡
ビクセンでは多種多様な双眼鏡を販売しています。双眼鏡とは手持ちで気軽に使用できる小型望遠鏡。風景や動植物の観察、星空、観劇、スポーツ観戦、ライブ、コンサート、芸術美術鑑賞、会議やセミナー、旅行など、使用シーンに合わせた様々な機種があります。
>>「双眼鏡に関するよくあるお問い合わせ」はこちら
>>「双眼鏡・単眼鏡」の製品詳細はこちら
双眼鏡と言えばこのタイプではないでしょうか?オーソドックスなデザインでアウトドア用の双眼鏡です。
<アスコットシリーズ:30,800~41,800円(税込)>
上段に並ぶのはアウトドアで抜群の威力を発揮するコンパクトな双眼鏡です。
<アトレックツーシリーズ:23,100~38,500円(税込)>
オシャレなのに機能は充実しているアリーナシリーズ、ジョイフルシリーズ、コンパクトズームシリーズです。
<価格は6,600~24,200円(税込)まで、機能によってさまざま>
手ぶれなどを抑制する防振双眼鏡です。バードウォッチングはもちろんコンサートやスポーツ観戦目的でも売れているそうです。
<アテラ防振シリーズ:71,500~75,350円(税込)>
単眼鏡は美術館や博物館などで作品を拡大して観覧したい時に役に立ちます。
<単眼鏡シリーズ:10,450円(税込)~オープン価格>
顕微鏡
顕微鏡は微小な物体を拡大して観察する光学装置。微生物や葉の切片、気孔、カビや胞子、血液の成分など極めて微細な物体、虫の頭や花のおしべ、コケなど、観察用途に合わせた様々な機種があります。
>>「ルーペ・顕微鏡に関するよくあるお問い合わせ」はこちら
>>「顕微鏡」の製品詳細はこちら
その他の商品
ポータブル赤道儀
カメラで星空の写真を撮るとシャッタースピードによっては星が線になることがあります。『ポータブル赤道儀』は星の動きに合わせて動くモーター駆動式のカメラ雲台です。
<星空雲台ポラリエ(WT)※奥の白い機器 57,200円(税込)>
コンパス
『コンパス』は磁石を使った針(方針)により、向いている方角(北)を知ることができる道具。オイル式やドライ式コンパスが用途によって品ぞろえも豊富です。
<コンパス:550円~2,530円(税込)>
レーザー距離計
『レーザー距離計VRF800VZ』はゴルフ場などで800m先まで手軽に距離を測ることができる距離計です。
>>「Vixen 単眼鏡 レーザー距離計VRF800VZ」の詳細はこちら
<VRF800VZ:27,500円(税込)>
観望グッズ、雑貨も取り揃えています。
>>「観望グッズ」の製品詳細はこちら
>>「雑貨・その他」の製品詳細はこちら
ビクセンショールーム 基本情報
- 所在地:埼玉県所沢市本郷247
- TEL:04-2969-0222(ビクセン カスタマーサポート)
- 営業時間:平日9:00~12:00、13:00~17:30 ※現在ショールームは一時休館中です。
- 休業日:土・日・祝日、夏季休業日、年末年始休業などのビクセン休業日
- アクセス:
【JR利用】JR武蔵野線「東所沢駅」下車 徒歩約11分
【車利用】関越自動車道「所沢インターチェンジ」から約10分(駐車場あり)
【バス利用】西武バス 所沢-志木線「本郷(ビクセン前)」下車 - HP:ビクセンショールーム
※当記事の情報は2022年1月に訪問した時のものです
※記事内の価格は2021年4月発行のカタログから引用したものです
※当記事はビクセンのHPやカタログから引用しています
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。