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冬のニューヨーク。ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは必見!
ニューヨークに、1年で1番素敵なシーズンがやってきました。ショーウインドウの華やかなホリデーディスプレイや、きらびやかなクリスマスイルミネーションなど、町中が宝石箱のように美しく輝きます。
しかし、なんと言っても、ニューヨークのホリデーシーズンの目玉は、世界中で有名なロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーでしょう。ホリデーシーズンにニューヨークに来たら、これを見ずして帰れません。
目次
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの歴史
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは、1931年にロックフェラーセンターで働く労働者がお金を出し合って買った6mのバルサムモミが最初で、その時の飾りは、労働者の家族の手作りだったそうです。
ロックフェラーセンターは1933年、クリスマスツリーを毎年の恒例行事にしようと決め、初の点灯式が行われました。
1936年には、2本のツリーが立てられ、プラザにオープンして間もないスケートリンクでは、アイススケートショーが開催されました。
同時多発テロが起きた2001年のツリーの飾りのライトは、赤、白、青の星条旗の色を灯し、愛国心を表していました。
2004年には、スワロフスキーによる星が、初めてツリーのてっぺんに飾られました。約250キロの星は、2万5000個のクリスタルが使われた、100万面カット。直径は、約3mもありました。
エコへの意識が高まり始めた2007年には、飾りのライトが白熱球から環境に優しいLEDに変わり、多くの電力を節約することができるようになりました。
ツリーは通常、準備のため、11月の半ば頃にはロックフェラーセンターに運ばれます。歴代のツリーは、ニューヨーク州のアップステイトやコネチカット州などから船でハドソン川を下ってきたり、飛行機でオハイオ州から飛んできたり、カナダから贈られたりなど、色々な場所から運ばれてきました。これまでで1番背が高かったツリーは、コネチカット州キリングワースからやってきた30mのツリーです。
2021年のツリーはメリーランド州産
今年のツリーは、メリーランド州エルクトンで11日に伐採され、13日に到着した約24mの高さのトウヒです。樹齢は、およそ85年。長さ約8kmにおよぶワイヤーに取り付けられた5万個以上の色々な色のLEDライトで飾られています。
てっぺんの星は、2018年に建築家のダニエル・リベスキンド氏がデザインしたもので、重さは約408kg。70個のトゲに、300個のクリスタルをちりばめたスワロフスキー製のものです。
点灯式は12月1日に行われ、その様子はテレビでも放映されました。場所は、49丁目と50丁目の間の5番街の西側。
ツリーの点灯時間は午前6時~午前0時までで、クリスマスは24時間、大晦日は午前6時~午後9時までです。
ツリーの展示は1月10日まで。10日を過ぎると、国際非営利法人「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」に寄付されます。
クリスマスツリーはロックフェラーセンターだけじゃない
ブライアントパーク
色々なショップが並ぶウインタービレッジが有名なブライアントパーク。こちらのツリーも有名です。12月6日のツリー点灯式では、日系アメリカ人のフィギアスケーター、長洲未来さんなどによるアイスショーやコンサートなどが行われました。今年のブライアントパークのツリーは、例年のようなカラフルな色のライトの飾り付けがなく、ちょっと地味な感じがしました。
グランドセントラル駅の横
グランドセントラル駅の西側のバンダービルト・アベニューが、いつの間にか綺麗になっていました。今、話題の新しい観光名所「サミット・ワン」がある高層ビル、ワン・バンダービルトが西側に建つ道です。ここにも、地味ですがツリーが立っていました。
>>サミット・ワン・バンダービルト(SUMMIT One Vanderbilt)の詳細はこちら
この他にも、ワシントンスクエアパーク、リンカーンセンター、プラザホテルなどのツリーも綺麗で有名です。
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。