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【北海道】ダムを見ながらダムカレーをいただく、紅葉の景勝地「豊平峡ダム」

記事投稿日:2021/12/16最終更新日:2021/12/16

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豊平峡ダム

北海道には秋になると職場や仲間内で紅葉を見ながら飲食をする「観楓会(かんぷうかい)」という風習があります。

その由来は諸説ありますが、本州ほど桜並木が少ないため、秋に集まって紅葉を観賞しながら飲食する行事が定着したという説が有力です。早い話がお酒を飲む口実を作りたかったのでしょう。

札幌市中心部から約20kmの豊平峡(ほうへいきょう)ダムは紅葉の景勝地として知られ、10月中旬から11月上旬にかけて、たくさんの人が訪れています。

秋の深まりに誘われて「紅葉狩り」に出かけました。

目次

環境保護のために45年前から電気バスを運行

電気バス
<電気バスでGO!>

豊平峡ダムへは、札幌から車で約60分。国道230号線を走り、定山渓温泉街を超えた後、豊平峡方面へ左折します。自家用車やバイクの乗り入れはダム入り口駐車場まで。自転車の乗り入れも禁止です。この先は自然環境保護のため電気バスに乗り換えます。

ダムまでは約2kmですが、坂道なうえに暗くて狭いトンネルを抜けなくてはならないので、電気バス(往復640円、片道360円)の利用をおすすめします。

バス車内
<左側に座るのがおすすめ>

「坂道は苦手。平らな坂ならいいんだけど」などとふざけたことをいう私は、迷うことなく電気バスのチケットを購入しました。バスは音もなくグイグイと坂道を登っていきます。最近では電動自動車など珍しくないですが、豊平峡ダムでは今から約45年前の1976(昭和51)年から電気バスが運行されています。2週間に1回程度の充電で市街地なら約400~500kmの走行が可能。発電用として1500ccのガソリンエンジンも搭載しています。

現在の車両は3代目で全5台運行。5号車にはリフトがついていて車椅子のまま乗車可能です。往路、復路とも左側に座ると、行きは九段の滝、帰りは千丈岩を眺めることができるので覚えておいてください。

豊平峡

  • 住所:北海道札幌市南区定山渓840番地先
  • 電話:011-598-3452(豊平峡電気バス)
  • 運行期間:5月1日~11月3日
  • 運行時間:8:45~16:00(下り最終便16時30分)
  • 公式HP:豊平峡

大自然と人工建築物が美しく融合

豊平峡ダム
<大自然に圧倒されます!>

電気バスは5分ほどで豊平峡ダムに到着しました。

1967年(昭和42)に発電や飲料水に利用する多目的ダムとして着工し、1972年(昭和47)10月に完成しました。雨が降るとダム上流の川の水を一時的に止め、下流の豊平川(とよひらがわ)へ流れる水を少なくしています。湾曲が美しいアーチ式コンクリートダムで、周りの岩盤で水圧を支える構造が採用されています。

ダムは自然と人工の融合が美しく、近年「ダム巡り」が静かなブームになっていますね。

放水
<滝のようにダイナミックな放水>

豊平峡ダムは、堤長305m、堤高102.5m。ビルに例えると34階くらいに相当します。春の雪どけの水や台風の雨水を4710万立方mの広さに貯水し、最大出力は5万kwを発揮しています。谷底をのぞくと、虹を描いて豪快に放水する光景が目に飛び込みました。自動車が一切通らない山奥のため空気がとても澄み、草木が放つ甘い香りがさわやか。しばらくその場を離れることができませんでした。

定山湖
<その容量は札幌ドーム約30杯分>

ダム湖は定山湖(じょうざんこ)と名付けられ、札幌ドーム約30杯分の水が貯められているそうです。ちなみに、大きさを表す際に例として用いられる東京ドームの建築面積は46,755平方mで、札幌ドームは55,168平方m。数学が苦手な私には全く想像がつきませんが、とにかく広いことだけは伝わると思います。

ダムサイトのトンネルでワインを熟成

ぶどう
<ダムサイトにあるトンネルをセラーとして使用>

近隣の八剣山ワイナリーでは、北海道開発局の協力を得て、豊平峡ダムサイトにあるトンネルをセラーとして使用。年間を通して気温10℃前後、かつ全く光が入らない環境で熟成したワインを「ダム熟成ワイン」として販売しています。現在は赤ワインのみですが、今後は白ワインの熟成も行うそうで、ワイン好きな人たちは心待ちにしています。

「だむみえ~る」でダムカレーを味わう

絶景展望レストハウス だむみえ~る
<急な上り坂ものリフトカーで軽々移動>

豊平峡ダムでのランチは「絶景展望レストハウス だむみえ~る」で決まり。ダムが見えるから「だむみえ~る」なんてストレートなネーミングじゃありませんか。その名の通りダムを見下ろす高台にそびえています。階段で行くこともできますが、急斜面なので結構シンドイ。無料のリフトカーで一気に登りました。

絶景展望レストハウス だむみえ~る
<店内では炭火焼きジンギスカンが味わえる>

「だむみえ~る」は山小屋風の野趣あふれるレストハウスです。名物のジンギスカンは、店内では炭火、テラスではガスコンロで味わえます。炭火はガスの4倍もの遠赤外線を放ち、放射熱で食材を直接焼き上げるので、おいしさは格別。しかし絶景を見ながらテラスで食べるのも捨てがたい。思わず身もだえしてしまいます。

テラス
<テラスでは絶景を見ながら味わえる>

ダムカレー
<ダムを見ながら食べるダムカレーは感動を呼ぶ>

そんなときはジンギスカンをスパッと諦めて「ダムカレー(1,000円)」を選びましょう。福神漬けとプチトマトの赤、コーンの黄色、唐揚げの茶色で紅葉を再現。米の堤防がルーを堰き止め、紅葉に色付いたダムを見ながら食べるにふさわしい逸品です。天気が良い日にテラスで食べるダムカレーは最高。そっくりな光景を食すという珍しい体験ができました。

絶景展望レストハウス だむみえ~る

まとめ

絶景レストハウス だむみえ~る
<期間限定営業なのでご利用はお早めに!>

定山渓温泉・豊平峡温泉・小金湯温泉など近隣の温泉と電気バスのお得なパック(大人1,270円)や、ジンギスカンまたはダムカレーとのお得なパック(ジンギスカンセット1,950円、ダムカレーセット1,300円)もあります。「だむみえ~る」の秋の営業は9月下旬から10月下旬の土日祝日のみ。紅葉シーズンは毎年訪れますので、来年度以降の計画に入れておいてください。

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この記事を書いた人
吉田匡和
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記事投稿日:2021/12/16最終更新日:2021/12/16

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