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ポーランドのクリスマスに欠かせないもの
新型コロナウイルスの感染"第4波"の中、ポーランドは2年ぶりのクリスマスマーケットが各地で開催されています!クリスマスから年末にかけて規制は徐々に強化されつつありますが、クリスマスマーケットは現在のところ、誰でも自由に楽しむことができます。
今回は、ポーランドのクリスマスにかかせないものをいくつかご紹介します。
目次
クリスマスマーケット
クラクフのクリスマスマーケットは、11月26日から1月2日まで開催。クリスマス雑貨、ポーランド土産、工芸品、スイーツやホットワイン、スープやグリル屋台など約70店が並び、ステージではダンスや音楽が演奏されます。以前に比べると人出は少なめですが、観光客も徐々に戻ってきています。
今年も、本物の木(約15m)に、約26,000のLEDライト、数百の飾りでデコレーションされたクリスマスツリーは、日が暮れてからのライトアップがとても美しく、街のあちらこちらにフォトスポットも登場。
寒い季節の街歩きは、ホットワインやホットチョコレートで体を温めながら楽しみましょう。
特設!鯉プール
クリスマスが近づくと、市場やスーパーの前に"鯉プール"が登場します!ポーランドでは伝統的にクリスマスイブには肉類を食べず、お酒も飲みません。
ドライフルーツで作るコンポート(ドリンク)、バルシチやピエロギ(ポーランドの餃子)、酢漬けのニシン、そしてメインは"鯉"!プールで新鮮な鯉を購入し、自宅のお風呂で直前まで生かしておくんだとか。料理方法はゼリー寄せだったり、シンプルにフライだったりが多いのですが、実は苦手な人も多く、消費量も減っているようです。
完成まで3日!家庭料理ビゴス
クリスマスに欠かせない料理の一つ"Bigos(ビゴス)"は、ザワークラウトと肉類を乾燥きのこやドライプラムなどと一緒に2~3日かけて煮込む家庭料理で、地域や各家庭によって作り方や味が異なります。酸味と旨味がギュッとつまったビゴスは、大きな鍋にたくさん作る保存食。
材料(5リットルの鍋)※3分の1位の量だと作りやすいです
- ザワークラウト1.5kg(酢漬けではなく、必ず塩漬け発酵のものを使用)
- キャベツ 1.5kg
- 牛肉 250g(煮込み用)
- 豚肉 250g(煮込み用)
- ソーセージ(Kiełbasa myśliwska/ハンター風ソーセージ)350g
- ベーコン 350g
- 乾燥ポルチーニ茸 40g
- ドライプラム 80g
- 赤ワイン(今回は辛口使用)400ml(きのこに300ml、プラムに100ml)
- ローリエ 3枚
- オールスパイス 10粒
- クローブ 5つ
- 黒コショウ 5粒
※お好みで(玉ねぎ、りんご、トマトペースト、クミン)も追加できます。豚肉の代わりに鹿肉を使ってもおいしいです!
作り方
キャベツを千切りにします。ザワークラウトは必ず塩漬け発酵のものを使用してください。(輸入食材店などで購入できます。)酸味が苦手な方は、ザワークラウトを水でサッと洗ったり、生キャベツの割合を増やしてください。
乾燥ポルチーニ茸とドライプラムはそれぞれ赤ワインにつけて戻し、適当な大きさに切っておきます。
肉類も適当な大きさに切り、炒めます。
ここに、ザワークラウトを加え
その上に、千切りキャベツを加えます。
この時点で、鍋からあふれ出ていますが、大丈夫。弱火~中火でしばらくこのまま。
少し嵩が減ったら、きのことドライプラムをワインと一緒に加え、
ローリエ、オールスパイス、黒コショウ、クローブも入れて、少しずつかき混ぜながら煮込んでいきます。
このように、水分がたくさん出てきます、蓋はせず引き続き弱火でじっくりコトコト煮込んでいくと、
1時間程で、このくらい嵩が減ります。さらに時々かき混ぜながら4時間ほど煮込むと、水分もほとんどなくなり、嵩も3分の2くらいまで減ります。
初日はこのくらいでOK。火からおろし、次の日また火にかけて少し煮込みます。初日でも、もちろん食べることができるのですが、ビゴスは煮込めば煮込むほどおいしくなる料理なので、2日目、3日目が食べごろ!
味付けをしていないのに、食材それぞれの旨味が合わさってとってもおいしくなります。食べ始めたら止まらない!冷凍保存も可能です。
<おまけ>自家製Grzaniec(ホットワイン)
ビゴス作りで使った赤ワインの残りで、自家製"Grzaniec(グジャニエツ)"ホットワイン。作り方はとっても簡単。
赤ワイン(400ml)に、シナモンスティック1本、八角1つ、クローブ3個、砂糖(はちみつでも可)大さじ2,バニラシュガー大さじ1(お酒が苦手な方はお水150mlとオレンジ半分のしぼり汁も)を鍋に入れ、弱火で5分程コトコト。火からおろして、残りのオレンジをスライスして加えても良し、カップにデコレーションしてもよし。甘くてフルーティーなので飲みやすく、体も温まります。
まだまだ、以前のように気軽に旅行はできませんが、おうちでポーランドの冬の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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EliilE
- 結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
趣味はカフェ巡りと旅行。まだまだ知られていないポーランドの魅力をお伝えします!