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松尾大社(京都)の完全ガイド~お酒の神様の由来や境内の見どころなど~

記事投稿日:2021/12/30最終更新日:2021/12/30

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松尾大社

京都の西、嵐山のほど近く、桂川沿いの自然豊かな地に松尾大社(まつのおたいしゃ)はあります。平安遷都以前からある神社で、京都最古の神社と言われています。

東西をつなぐ洛中で一番大きな通り、四条通りの西の端に鎮座し、皇城鎮護の社として、都を見守ってきました。

また、京都洛西の総氏神であり、地元の人々には「松尾さん」と親しみを持って呼ばれ、醸造の神様としても有名な松尾大社。全国の酒造会社はもとより、味噌、酢、醤油の会社も、酒造りの季節になると参拝するのだとか。そのほかにも、開拓、治水、土木、建築などの守護神としても崇敬を集めています。

春になると松尾祭という大きなお祭りがありますし、黄色い可憐な花を咲かせる山吹の名所としても知られている松尾大社。

今回はこの松尾大社の、お酒の神様とされる由来、境内の見どころ、アクセス方法や周辺の観光スポットまでじっくりと紹介します。

目次

<1. 松尾大社とは>

<2. お酒の神様が祀られている松尾大社を参拝>

<3. 松尾大社にはいたるところにパワースポットが!>

<4. 松尾大社の境内にズラ〜っと並ぶ奉納酒樽>

<5. 美しい日本庭園を散策してみよう>

<6. 一面が黄金色に染まる!? 山吹の名所・松尾大社>

<7. 樽うらない!? 松尾大社のちょっと変わったうらないとは?>

<8. 他にもたくさん! 松尾大社の見どころ>

<9. 松尾大社には魅力ある行事がたくさん!>

<10. 松尾大社のお守りでご利益にあやかる>

<11. 参詣者休憩所「団ぷ鈴」で美味しいものをいただく>

<12. 松尾大社周辺の観光スポットにも立ち寄ってみよう。>

<13. 松尾大社へのアクセス>

<14. 松尾大社の基本情報>

1. 松尾大社とは

松尾大社 山の上に見える鳥居

太古の昔、松尾山の頂上近くにある磐座に大山咋神(おおやまぐいのかみ)がお降りになったことが松尾大社のはじまりと伝えられています。大山咋神は松尾一帯にすむ人々の信仰を集める松尾大社の御祭神であり、山の神様でもあります。

また、その後、秦氏が朝鮮半島から渡って来て、この地に移住し、山城、丹波地方を開拓し、松尾大社とは深い繋がりを持つようになっていきます。秦氏が朝鮮半島から渡って来た際に、九州にある、海上交通の神様である宗像大社に立ち寄って、海の神様である市杵島姫神(いちきしまひめのみこと)と一緒に京都に来て、松尾大社に合祀したのではないかとも伝えられています。

松尾大社 奉納酒樽

松尾大社の祀る神様がお酒の神様と言われるのは、昔、神様同士の会議が会った時、松尾大社の山から湧き出ている水を使って大山咋神が一夜にしてお酒を作り、そのお酒がとても美味しかったことからだそうです。

言い伝えでは「一夜にして醸(かも)して」とも伝わっており、大山咋神はお酒の神様というだけではなく、味噌、醤油、酢などを含めた醸造の神様、つまり醸造祖神とされています。また、大山咋神が酒を醸してふるまったとき、杉の木で器をお作りになったことから、酒造りと杉の木は繋がりがあるものともみなされています。酒屋さんの前に杉玉がつるしてあるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

また、平安京というのは外から都を守る役割をもつ神社がいくつかありました。北には上賀茂神社があり、南には石清水八幡宮があり、西には松尾大社があったというわけで、神様に守られた土地でもあったということです。都の西の方から、千年の都をずっと守り続けて来たのが、松尾大社であるということなのです。

2. お酒の神様が祀られている松尾大社を参拝

松尾大社の全景はこのようになっています。

松尾大社 境内図

では、参拝していきましょう。

松尾大社 一の鳥居

阪急松尾大社駅を降りると、朱色の鳥居が目に飛び込んできます。二の鳥居です。

脇勘請(わきかんじょう)

松尾大社 二の鳥居の脇勘請

そこから、しばらく歩くと、一の鳥居です。一の鳥居をよく見てみると、枯れ枝がぶら下がっています。これは「脇勘請(わきかんじょう)」というもので、榊(さかき)という木の葉っぱです。秋になって、榊の葉の枯れ具合で、その年の収穫を占うというものです。昔の人々が五穀豊穣を切に祈っていた名残ともいえるのではないでしょうか。

楼門

松尾大社 楼門

こちらは楼門です。この楼門は江戸時代の初期に建てられたものだそうです。左右を随人が守っています。

御本殿【重要文化財】

松尾大社 御本殿

松尾大社は大宝元年(701年)、勅命を受けた秦忌寸都理(はたのいみきとり)によって創建されました。御本殿もそれ以降、何度かの建て直しを経て、現在の姿になっています。現在の御本殿は室町時代初期の応永初年の建造で、天文十一年に修理されたものだそうです。特殊な造り方で松尾造(まつのおづくり)と言われています。

松尾大社 御本殿内に並ぶ木札

取材時は10月で、11月の醸造安全祈願祭の直前でした。御本殿の中を案内していただくと、日本全国の醸造関係者から集まった木札がずらりと並んでいました。お酒の神様として、松尾大社が全国からの信仰を集めているということがわかりますね。

松尾大社 御本殿から見える岩肌

また、御本殿の向こうに見える岩肌は、御本殿の荘厳さも合わさって、なんとも表現できないパワーを感じます。実はこの岩肌は、10年ほど前までは木々に覆われていて見えなかったのだそう。でも、10年ほど前の風害があった時、倒れた木を取り除いてみたら、岩肌があらわれたそうです。「たしかに昔の絵図には本殿の後ろに岩肌が描かれていたので、あるものだとは思っていたのですが、実際に現れると驚きました」と神職の方が教えてくれました。

3. 松尾大社にはいたるところにパワースポットが!

松尾大社には御本殿のほかにも、パワースポットと呼ばれるところがいくつかあります。

御本殿参拝がすんだら、庭園拝観の受付に進んでください。受付で拝観料大人500円を支払うと庭園や神像館などを見学することができます。

亀と鯉

松尾大社 鯉と亀の像

社務所の前に、鯉と亀の像があります。大山咋神は松尾の地に来られたとき、桂川をのぼって来られたと言われています。そのとき、流れの急なところは鯉の背中に乗って、流れの緩やかなところは亀の背中に乗ってこられたのだそうです。

ですから、鯉と亀は松尾大社の神様の使いとして大切にされています。ちなみに松尾大社の近くの一部の地域では、鯉は神様のお使いなので、5月に鯉のぼりをあげてはいけないという風習があるところもあるのだそうです。鯉を神様のお使いだと崇める気持ちがわかりますね。

参拝者が撫でる撫で亀と撫で鯉もありますが、2021年10月現在、コロナウイルス感染拡大防止のために、撫でるのはご遠慮いただいておりますとのことでした。

霊亀の滝

松尾大社 霊亀の滝

境内にある滝です。朱色の鳥居があり、その前に立ち、水が流れ落ちる音を聞き、渡ってゆく風を感じながら、手を合わせていると、心が落ち着いてくるのがわかるパワースポットです。

相生の松(あいおいのまつ)

松尾大社 相生の松

本殿のすぐそばにある相生の松。今は切り株だけが残されているのみですが、実はこの松は雌雄根を同じくしていることから、夫婦和合と恋愛成就の象徴であり、たくさんの参拝者が訪れています。また、神紋である双葉葵をモチーフにしたこのように可愛らしい絵馬もあります。ぜひ願い事を書いて相生の松にお願いしてみてください。

神泉・亀の井

松尾大社 神泉・亀の井

霊亀の滝の手前にあるのが、神泉・亀の井です。

松尾大社 神泉・亀の井 亀の口から注がれる水

神様の使いである亀の口からこんこんと注がれる水はよみがえりの水としても有名なのだそうです。この亀の井の水を持ち帰って酒の元水として使うという酒造家さんも多いのだとか。また「延命長寿」のご利益があり、開門と同時にこの水を汲みに来る人もいるそうです。持ち帰り用の瓶もありますから、持ち帰ってみるといいことがありそうですね。

4. 松尾大社の境内にズラ〜っと並ぶ奉納酒樽

松尾大社 境内に並ぶ奉納酒樽

ずらっと並ぶ奉納酒樽。これは他の神社でもよく見られるものです。でも、ここ松尾大社では、お酒の神様らしく、一つとして同じものはないそうです。たくさんの酒造会社が奉納しているということですね。

「参拝者の方は必ず自分の出身地の有名な酒造会社や、自分の好きな酒造会社の樽を探されるんですよ」と神職の方は教えてくれました。わたしも好きな酒造会社の樽を見つけて嬉しくなりました。インスタ映えスポットでもありますので色々な角度から撮ってみてください!

5. 美しい日本庭園を散策してみよう

松風苑三庭

松尾大社 松風苑三庭

松尾大社には松風苑三庭という庭があります。この三つの庭は重森三玲氏によるもの。重森三玲氏とは昭和を代表する作庭家であり、日本庭園史の研究家です。三庭に用いた200個以上の石は全て徳島県吉野川の青石なのだそうです。昭和49年に着工し、1年の歳月をかけて、昭和50年に完成しました。

三庭とは上古の庭、曲水の庭、蓬莱の庭をいいます。

上古の庭は、まだ社殿がなく、松尾山の中の磐座で祭祀を行っていた時代をあらわしたものです。

曲水の庭は、平安時代の王朝文化が最も華やかだった頃を表現しています。貴族たちの間では、小川に盃を浮かべ、その盃が自分の前を流れるまでに、歌を詠むという曲水の宴がよく行われていました。松尾大社はその頃「松尾の猛霊」と呼ばれ、都を守る神として崇められていました。そのように守られた都であればこそ、華やかな文化が花開いたともいえるのではないでしょうか。

蓬莱の庭は、昔中国の人が、東の海にあると信じていた不老不死の島を表しています。真ん中に池があり、その池は鶴が羽を広げた形になっています。また、その池の周りには石の島があり、池には鯉が優雅に泳いでいます。

松尾大社 松風苑三庭 鯉

鯉にえさをやりながら、庭の風景を見ていると、不思議と心が落ち着いてきます。

松尾大社 松風苑三庭 鯉のエサ

なお、鯉のエサは初穂料100円です。

6. 一面が黄金色に染まる!? 山吹の名所・松尾大社

松尾大社 山吹
<画像提供:松尾大社>

松尾大社は山吹の名所としても有名です。約3000株の黄色い花を咲かせます。境内を流れる一ノ井川のほとりは、黄色い花でいっぱいになり、水面にもその姿を映し出します。山吹の可憐な佇まいは人々の心をそっと和ませてくれます。

松尾大社 川のほとりの山吹
<画像提供:松尾大社>

松尾大社では4月10日から5月5日までは山吹まつりを行なっています。例年であれば、落語会やフリーマーケット、甘酒の授与が行われますが、コロナウイルス感染予防のため、2020年と2021年は中止になりました。

7. 樽うらない!? 松尾大社のちょっと変わったうらないとは?

授与所の前に楽しそうなうらないがありました。

樽うらない

松尾大社 樽うらないの3つの樽

樽うらないでは、3つの樽をめがけて矢を放ちます。いくつ当たったかの結果によって、運勢を占います。

松尾大社 樽うらないの矢

樽うらないを希望の方は、授与所に申し出ましょう(初穂料500円)。すると弓と矢を3本渡してもらえます。弓を放つのが初めての人は、最初少し手こずるかもしれませんが、やり方が書いてありますので、その通りにすればできます。

矢を放ったら、授与所の方に報告です。3回矢を放つことができて、わたしは一つ当たりましたので、「吉」でした。

松尾大社 樽うらない お守り

そして、こちらのお守りを頂きました。他の神社にはない珍しいうらないですので、ぜひチャレンジしてみてください。

手水舎の前に並ぶトラ

松尾大社 手水舎

こちらは手水舎です。神様の使いである亀の口から水が出ていますね。

松尾大社 手水舎近くの白虎のおみくじ

そして、この近くに並べられているのは白虎のおみくじです。

平安京は四神相応の地と言われています。北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎が四神です。松尾大社は西の白虎というわけで、白虎のおみくじが授与所で授与されています。ぜひおみくじをひいて、愛らしい白虎の写真を撮ってくださいね。インスタ映え間違いなしです。

8. 他にもたくさん! 松尾大社の見どころ

神像館

松尾大社 神像館

神道の神様というのは、像にはしないのが古来よりの習わしですが、仏教が伝来した時に、その影響を受けて、神道の神様のお姿をあらわそうとしたのが神像です。

ただ、神像というのは一度作ったら、むやみに人の目に晒してはいけないし、ましてや、直したりすることもよくないものとされていました。ですから、どうなっているのか長い間わからなかったわけです。

さいわい、松尾大社にはその神像が残っています。全部で21体の神像がありますが、特に老年・壮年男神像と女神像は見ておくべきものです。というのもいずれも平安時代初期の作でかなり歴史あるものだからです。ゆえに、日本三大神像のひとつなのだそうです。

ただ、誰が作ったのか、御祭神を表したものなのかははっきりしたことがわからないそうです。神像はこちらの神像館にて見ることができます。

お酒の資料館

松尾大社 お酒の資料館

一の鳥居のすぐそばにあるのがお酒の資料館です。お酒ができるまでの工程やお酒の歴史がわかるようになっています。映像もあるので、それを見るとさらによく理解できるかもしれません。お子さんの自由研究などにもいいのではないでしょうか。

9. 松尾大社には魅力ある行事がたくさん!

松尾祭

松尾大社 松尾祭 川を渡る神輿
<画像提供:松尾大社>

毎年4月20日以降の日曜日に行われるのが神幸祭で、神様がお乗りになった神輿が6基、お出でになります。ですから「おいで」とも呼ばれています。松尾、桂の里を通り、桂川を渡って、御旅所にとどまられます。御旅所は三ヶ所あり、それぞれの神輿がそれぞれの御旅所にとどまられます。

松尾大社 松尾祭
<画像提供:松尾大社>

還幸祭は、御旅所にとどまられた神輿を松尾大社までお送りする祭りで、「おかえり」とも呼ばれます。

松尾大社 松尾祭 還幸祭
<画像提供:松尾大社>

神輿が練り歩き、松尾大社に戻ってくる頃は、熱気もピークに達します。この還幸祭がいちばんにぎやかなのだそうです。神輿から楼門、拝殿、本殿を葵と桂で飾るので「葵祭」とも言われているそうです。

八朔祭

松尾大社 八朔祭
<画像提供:松尾大社>

八朔祭は9月の第一日曜日に行われる京都で最後に行われる夏祭りです。八朔とは、旧暦の8月1日のこと。昔は、この時期になると台風や害虫で農作物に被害がおよぶことが多かったのです。そのため、風雨順調、五穀豊穣を願い、祭が行われるようになったと言われています。

松尾大社 八朔祭 女神輿
<画像提供:松尾大社>

八朔祭のみどころはなんといっても、女神輿です。女性が神輿をかつぐのはもとより、さわることすらできないのが神社の祭りの伝統ですが、松尾大社では、女神輿の会が結成され、平成9年より、八朔祭の日に巡行をしているそうです。京都の神社の中でも女神輿が出るところはめずらしいのだそうです。ぜひ見てみたいですね。

松尾大社 八朔祭 提灯
<画像提供:松尾大社>

八朔祭の前夜には献灯された提灯に光が灯され、夏の夜を鮮やかにいろどります。また、盆踊りや八朔相撲が行われたりと、賑やかに盛り上がります。

風鈴祈願

松尾大社 風鈴祈願
<画像提供:松尾大社>

松尾大社の夏の風物詩、風鈴祈願。神社でお参りするとき鈴を鳴らしますよね。鈴の音は厄を払う音なのです。手水舎の周りにはたくさんの風鈴。そして、なんともいえない涼やかな音が響き渡ります。

松尾大社 手水舎の風鈴
<画像提供:松尾大社>

好きな短冊を選んだら、願い事と名前を書いて、人事の方に渡すと、つりさげてくださいます。風鈴祈願料は500円。もし夏に松尾大社に行くことがあれば、ぜひ風鈴祈願をしてみてくださいね。

10. 松尾大社のお守りでご利益にあやかる

松尾大社にはいろいろなお守りがあります。

山吹花守

松尾大社 山吹花守

見た目にも可愛らしく、色も美しい山吹花守。持っているだけで穏やかな気持ちになれそうですね。

醸酒守 販酒守 服酒守

松尾大社 醸酒守 販酒守 服酒守

お酒の神様ならではのお守りで、お酒に関わる人は持っておきたいお守りですね。醸酒守はお酒を造る人を守ってくださるお守り、販酒守はお酒を売る人を守ってくださるお守り、服酒守はお酒を飲む人を守ってくださるお守り。見ているだけでも楽しいですね。

御朱印

松尾大社 御朱印

こちらは御朱印です。白虎の絵柄が入ったものは初穂料500円でした。それだけに、美しくいい記念になりそうです。左は摂社の櫟谷宗像神社の御朱印です。

11. 参詣者休憩所「団ぷ鈴」で美味しいものをいただく

松尾大社 団ぷ鈴(だんぷりん)

二の鳥居のすぐそばにある参詣者休憩所の「団ぷ鈴」(だんぷりん)。ここでは京都のお酒も楽しめます。

松尾大社 団ぷ鈴 お飲み物メニュー

お酒は4種類ありました。今回は佐々木酒造さんの「まるたけえびす」をいただきました。佐々木酒造さんは俳優の佐々木蔵之介さんのご実家としても有名ですね。「まるたけえびす」とは、京都の通り名を覚える時の歌です。

松尾大社 団ぷ鈴 ざるそば

メニューはお蕎麦やおうどんなど昼ごはんをいただくのにぴったりのメニューがあります。今回はざるそばをいただきました。お酒にそばはよく合いますね。

松尾大社 団ぷ鈴 みたらし団子

もちろん甘味もあります。天気が良ければ外でいただくのもいいですね。みたらし団子が有名です。

松尾大社 団ぷ鈴 床机

床机に腰かけて団子を頬張ると、どこかタイムスリップしたように感じます。

12. 松尾大社周辺の観光スポットにも立ち寄ってみよう。

月読神社

松尾大社 月読神社

松尾大社をでて左に10分ほど進むと月読神社があります。松尾大社の摂社です。

松尾大社 月読神社の月延石

安産のご利益がある神社で、安産石とも言われる「月延石(つきのべいし)」があります。これは神功皇后が出産の際にこの石でお腹を撫でていて、無事、男児を出産されたと伝わる石です。子授け祈願、安産祈願に来られた方はまずこの月延石を撫でます。そして、祈願石に願い事を書いて、月延石のそばにそっと奉納されます。

松尾大社 月読神社の境内

緑に囲まれ、風が渡り、歩いていると気持ちが洗われるような神社です。ぜひ松尾大社とあわせて参詣してみてください。

櫟谷宗像神社

松尾大社の摂社 櫟谷宗像神社

月読神社から松尾大社まで戻り、阪急電車か市バスで嵐山まで行くと、こちらも摂社である櫟谷宗像神社があります。渡月橋の南側の山裾から階段を登っていくとひっそりと立つ神社が櫟谷宗像神社です。

松尾大社の摂社 櫟谷宗像神社

現在は一緒の御本殿ですが、櫟谷神社の御祭神は奥津島姫命で宗像神社の御祭神は市杵島姫命となっています。どちらも水の神様で水上交通の神様として知られています。

松尾大社の摂社 櫟谷宗像神社近くの桂川

すぐそばには、桂川が流れており、現在も船が行き交う場所であることから、今も静かに人々の水上交通を見守ってくださっているのかもしれませんね。

渡月橋

松尾大社周辺の観光スポット 渡月橋

櫟谷宗像神社まできたら、嵐山を散策してみましょう。まずは嵐山のシンボルとも言われる渡月橋です。渡月橋を渡って山と川の織りなす風景をじっくり楽しみましょう。四季折々に姿を変える嵐山は京都随一の景勝地です。

渡月橋を渡りきると、お土産物屋や茶店の並ぶにぎやかなエリアになります。お土産屋を冷やかすもよし、茶店で一服するもよし、いろいろな過ごし方ができます。時間があれば、ここからさらに天龍寺や竹林を観光してもいいですね。

松尾大社周辺の観光 嵐山電鉄

京都の中心部に戻りたい場合は、嵐電が便利でおもしろいです。嵐電というのは嵐山電鉄です。嵐山から北野白梅町と四条大宮までを路面電車が繋いでいます。地元も人の足にもなっていますので、普段の京都を垣間見られるチャンスでもあります。ぜひ乗ってみてください。またホームには足湯もあります。疲れた足を癒すのもいいですね。

13. 松尾大社へのアクセス

松尾大社へのアクセス 阪急「松尾大社」駅

松尾大社までのアクセスですが、京都駅から京都市営地下鉄烏丸線の国際会館行きで「四条」駅まで行きます。そこで阪急電車に乗り換えます。阪急電車の梅田行きに乗り、「桂」駅まで行きます。「桂」駅は特急でも止まります。「桂」駅で阪急電車の嵐山線に乗り換えます。「松尾大社」駅まで2駅なので、すぐです。ちなみに、「松尾大社」駅の次は「嵐山」駅です。

松尾大社までは他に市バスや京都バスなどいろいろな行き方があります。下記の基本情報に記しましたので、チェックしてみてくださいね。

14. 松尾大社の基本情報

松尾大社 山吹
<画像提供:松尾大社>

  • 住所:京都市西京区嵐山宮町3
  • 拝観時間:9:00〜16:00(平日・土曜日)
          9:30〜16:30(日曜日)
  • 電話:075-871-5016 FAX 075-871-3434
  • 拝観料(庭園・神像館共通):一般500円 学生400円 子供300円 
  • 車でのアクセス:
    名神高速道路京都南ICから約40分ほど
    JR京都駅からタクシーで30分
    駐車場あり 

  • 電車のアクセス
    ◎阪急電鉄嵐山線「松尾大社」駅よりすぐ
    ◎京都駅より市バス28系統「大覚寺」ゆき「松尾大社前」下車
    ◎京都市営地下鉄東西線太秦天神川駅より京都バス73系統
    ◎「苔寺・鈴虫寺」ゆき「松尾大社前」下車
    ◎嵐電嵐山駅より市バス28系統「京都駅」ゆき「松尾大社前」下車

  • HP:松尾大社

※この記事は2021年10月に取材した記事です。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式HPをご確認ください

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この記事を書いた人
若林佐恵里
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記事投稿日:2021/12/30最終更新日:2021/12/30

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