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【長崎・離島】神々の宿る島「壱岐」魅力探訪の旅(グルメ・パワースポットetc...)
<トップ画像:壱岐の猿岩>
壱岐という島をご存知でしょうか。壱岐と聞いて何を思い浮かべますか。
「九州の上の方にある島だっけ?」「読み方は"いき"でよかったかな?」
正直、私はそのくらいのことしか浮かびませんでした。
今回初めて壱岐に訪れました。私の想像を遥かに超える食、パワースポット、自然、など魅力に溢れた島でしたので、ご紹介したいと思います。
目次
壱岐とは?
福岡県博多港から60kmの距離にあり、ジェットフォイルでわずか65分で到着できます。
面積は神奈川県川崎市と同じくらい。お隣の対馬の1/5ほどの大きさで、島内はどこからでも凡そ20~25分で着ける距離感です。人口は約25,000人。
小さな島なのですが、意外に田んぼが多く、長崎県で二番めに大きい平野「深江田原(ふかえたばる)」があります。
壱岐はとても豊かな島で自給自足できるものも多く、例えば電力は島内の火力発電所ですべて賄えています。また島内全域に光ファイバーが設置されているなど、意外に(失礼!)進んでいる面があります。
また寺社仏閣が多く、神社は約150社、小さい祠まで入れると1,000以上あると言われています。
海産物ではウニが特産(4~10月)で、イカは一年中獲れます。秋から冬にかけては寒ぶりが美味しい季節です。
壱岐のグルメ
壱岐をひとことで表すとしたら「食べ物の美味しいところ」でしょうか。
周りを海に囲まれているので、当たり前かもしれませんが、私の予想を遥かに超えていました。
観光ツアーの「お客さまアンケート」における"お食事満足度"がとても高い地域として業界でも有名らしいです。
今回は私が実際に食べた「壱岐グルメ」をご紹介します。壱岐といえば「ウニ」が有名ですが、私が訪れた11月半ばはウニのシーズンが終わっていましたので今回は、フグとその他の魚介を中心にご紹介します。
「かねや別館」でのふぐランチ
博多や対馬とを結ぶジェットフォイルの発着港の一つである芦辺港からほど近い場所にある旅館「かねや別館」。こちらで「とらふぐ料理」を食べることができます。
こちらが、かねや別館でいただいた「ふぐランチ」です。
【ふぐランチのお品書き】
- ふぐ皮自家製酢の物
- 刺身:ふぐ、鯛、ひらす(ひらまさ)
- ふぐ唐揚げ(壱岐の塩)
- ふぐちり鍋
- さざえ壺焼き
- ふぐ皮酢の物美味しい
手前の透明な丸っこいのがフグです。つやつやぷりぷり、食感ムチムチです。
どうですか、この肉厚のふっくらしたふぐの姿。
ふぐの身は柔らかく、舌ざわりがきめ細かくなめらかで、上品かつ淡泊な味わい。「ふぐを食べたらもう他の魚は食べられない」とまで言われるのがわかるほど、ふぐはやはり魚の王様です。その他の刺身、唐揚げ、さざえもすべて主役級の美味しさでした。
低塩分トラフグ陸上養殖
壱岐は養殖ふぐで有名です。壱岐のふぐ養殖で特徴的なのは、海上養殖ではなく、陸上養殖(世界初の技術)という形式をとっている点です。
普通、養殖というと、海の上に柵で囲いを作り、その中で魚を育てるというイメージですが、陸上養殖とはどういうことなのでしょうか。なぜ陸の上で魚を養殖することができるのでしょうか?壱岐の陸上養殖のキーワードは「低塩分」「地下水」です。
海水の塩分濃度は3・5%です。しかし、研究によって、塩分濃度約1%の環境下で育てる方が魚がよく育つ(約2倍のスピードで大きくなる)ことがでわかったそうなのです。塩分約1%とは、人間の体液や赤ちゃんが育つ羊水と同じです。一番ストレスが少なく育つことができるのです。
魚は、エラ呼吸で海水を3.5%から約1%にして体内に取り入れているそうです。水の塩分が薄ければ、この濃度変換の働きをしなくてよいので、魚の体への負荷が減り、育つスピードが約2倍早くなることがわかったのです。
さらに低塩分の水で育てた後、3.5%の海水に戻してやると、魚の体内でアミノ酸が増し、旨み成分が増すこともわかったそうです。
陸上で育てるために、水は地下水70mからくみ上げた水を使います。地下水は雑菌が少ないので、衛生上も理想的だそうです。
ふぐ陸上養殖を行っている株式会社なかはらの濱中場長は「これからの魚の養殖は低塩水育成法が主流になるのではないか」と仰っていました。
>>壱岐のとらふぐ陸上養殖に関する情報をもっと知りたい人はこちら
ビューホテル壱岐での食事
ビューホテル壱岐は、郷ノ浦港沿いに立つホテルです。今回はここに泊まりましたので、実際に食べた夕食と朝食をご紹介しましょう。
【夕食】
<前菜(希少海藻(あまも)とさか、壱岐産とらふぐの玉子焼き、焼きむつ、真珠貝の酒粕漬け)>
海藻とさかが、初めての食感でした。きくらげと生さしみこんにゃくのようで、お酒のつまみにぴったりの珍味です。むつはふっくらむっちり肉厚。真珠貝も初めて食べましたが、しこしこしていて美味でした(真珠貝って食べられるんですね~)
いかは11月から甘みが増してくるそうで、ねっとりした旨味が口の中に広がります。やいと鰹はトロのように脂がのっています。
淡泊な味が続いていましたが、これは甘辛くお酒にぴったりの深い味。これも食感はぷりぷりです。(ほぼすべての食材がぷりぷり笑)
キジハタとはアラ類の魚。こっくりと甘い味つけで個人的に大好きな味でした。お皿に取り分けたのがこちら。
濃厚な料理が続きますが、それほどくどくはありません。壱岐の麦焼酎が進みます。ミネラル豊富な牧草を食べて育った壱岐牛。あの京都「葵まつり」の先頭をひっぱっているのが壱岐牛だそうです。壱岐の牛は力も強いのでしょうか。
<うっかりカサゴの味噌ちゃんこ(あらかぶ、鶏つみれ、季節野菜、麺)>
うっかり八兵衛ならぬうっかりカサゴ。
"うっかり~"という面白い名前の由来は、「カサゴとの違いに気がつかず、うっかりしていた」ことに由来しているようです。うっかりカサゴはカサゴ目メバル科に属する海水魚で、カサゴによく似ていますが、異なる種。一般的には、カサゴと区別されずに流通している魚類学者・安部宗明氏が和名を整理していたところ、カサゴとよく似たルックスのため、同じ種類だと勘違いしたそうです。
どれだけ料理が出るのか~と思うほどのボリュームでしたが、ご飯もこの豪華さです。
既にお腹もかなり膨れていますが、さらさらっと食べられます。
<自家製プリン(ビューホテル社長の趣味で飼っている日本蜜蜂のはちみつ。自家栽培のブルーベリージャム)>
ホテル社長の趣味で飼っているらしい日本蜜蜂が集めてきたはちみつ。最後のデザートまでこだわりがあります。あ~お腹いっぱい!
翌日、朝風呂を浴びてさっぱりして朝食会場に向かったら・・・
食事会場の入り口で、炭火で魚の干物が炙られていました。
どうですか、朝からこの豪華さです。ごはんのお供が満載で、「ごはんたくさんお代わりしてね」といわんばかりのメニューです。
宿に泊まった時、夕食はもちろんそうですが、朝食が満足いくものだとその宿への印象がすごくよくなりますよね。ここ壱岐ビューホテルはそんなホテルでした。ツアーに参加したお客さんの食事アンケート評価が高いのも納得です。
市場の隣にある「かもめの朝ごはん」
「市場に出ないような無名で小さい魚を美味しい食べ方とともに」これが郷之浦港の市場食堂「かもめの朝ごはん」のコンセプトです。もともと港には朝ごはんを食べる場所がなかったため、市場で働く人や観光客向けにこの食堂を開店したそうです。
思ったよりぐっと清潔で、こういっちゃ大変失礼ですが、市場食堂っぽくないきれいな食堂でした。
こちらが朝定食なんと700円。ごはんおかわり自由です。昼食はバイキングで800円だそうです。安っ!私が訪れた時も、市場で働いていそうな若い兄ちゃんがワシワシとごはんを掻きこみ、「すんませーん、おかわり~!」って言ってました。(会社の近くに欲しい!)
島で唯一のクラフトビール醸造 アイランドブルワリー
壱岐は小さな島ですが、島内に7つも焼酎蔵があります。壱岐は麦焼酎発祥の地なのです。その壱岐に最近クラフトビールのお店ができました。
<ISLAND BREWERY>
昭和59年まで壱岐には焼酎蔵は12蔵もあったそうです。焼酎蔵の後継者でもあった原田 知征さんは「焼酎もいいけど夏にはビールがあった方がいいだろう」と長崎県唯一のクラフトビールの醸造所 ISLAND BREWERYを立上げて2021年3月からビールを作り始めました。
ISLAND BREWERYのコンセプトは「魚に合うビール」。
ビールメニューの3本柱がこちら。
- ゴールデンエール:ISLAND BREWERYのフラッグシップビール。柔らかくすっきりとしたライトタイプ
- IPA(インディアンペールエールの略):ホップの苦みと香りを楽しむ通好みの味
- ゆずこうじエール:壱岐のゆずを使ったフレッシュで酸味あるオリジナルビール
醸造タンクを前に、原田さんからビール造りのお話を伺いました。
壱岐は麦焼酎発祥の地!
壱岐は麦焼酎発祥の地です。朝鮮を経由して大陸から蒸留酒の造り方が伝わったと考えられています。壱岐で造られた麦焼酎の特徴は、大麦由来のさわやかな香りと、甘くまろやかで厚みのある味わいです。大分の麦焼酎は麦こうじで作られますが、壱岐の麦焼酎は米こうじで造られます。米こうじ1:大麦2の割合で作られます。
壱岐はお米も作っていますが、麦焼酎用の大麦も作っています。麦焼酎はふんわりした芋焼酎などに比べると、やや尖った味わいがしますが、壱岐の麦焼酎はとてもまろやかで柔らかい味わいです。
壱岐の観光地
壱岐には観光地がたくさんあります。今回の訪問では天候、荒波の関係であまり観光地を巡れなかったのが残念ですが、いくつかご紹介します。
猿岩
壱岐の代表的な観光スポット。黒崎半島の先端沖にある高さ45mの玄武岩が猿がそっぽ向いた横顔に似ていることからその名がつきました。
日本各地に「●●岩」という、動物に見立てた岩がありますが「う~ん、言われれば見えなくはない。。。」という微妙な岩も多いですよね。この猿岩はどこからどう見ても猿です。猿にしか見えない。しかもふてくされた態度がまたいい!。
ちなみにこの猿岩、思っていたよりかなり大きくて迫力充分です。
壱岐市立一支国(いきこく)博物館
平成22年3月に黒川紀章さんデザインで作られたのが壱岐市立一支国(いきこく)博物館。とてもモダンな建物です。
「一支国」とは、中国の史書に記述される倭国中の島国の名前で壱岐は昔は一大国と呼ばれていたと思われます。
ここの博物館の圧倒的なすごさは、入館後すぐにある大スクリーンです。壱岐の歴史や人々の生活の映像(約7分間)が流れるのですが、その映像が終わった後、スクリーンが電動で動くのです。その先に見えるものが・・・感動です。過去と現代の融合。これはぜひ現地でワクワクしながらご覧いただきたいシーンです。
市立一岐国博物館は、丘の上の景色がとても美しい場所に建っています。
博物館の4階には展望室があり、ぐるっと360度、壱岐を見渡すことができます。
日本三大遺跡 原の辻遺跡(はるのつじいせき)
原の辻遺跡は、日本三大遺跡(弥生時代)のひとつ(他は、登呂遺跡/静岡県、吉野ケ里遺跡/佐賀県)です。弥生時代から古墳時代の初めに栄えた国内を代表する集落跡で、復元された壱岐の深江田原(ふかえたばる)地域の集落を観ることができ、太古の昔から人々の生活があったことがわかります。
壱岐のモンサンミッシェル 小島神社
小島神社は普段は海に浮かぶ島にある神社。干潮時には海から参道が現れて歩いて参拝することができるため、壱岐のモンサンミッシェルとも呼ばれているパワースポットです。
島自体が神域になっており、創建400年です。満潮時には歩いて神社に渡ることはできませんが、シーカヤックで鳥居をくぐる観光プランもあります。シーカヤックとか言うと参加者は若者ばかりでは?のイメージですが、意外にシニアの方々の参加も多いそうです。
壱岐イルカパーク&リゾート
壱岐イルカパーク&リゾートは、天然の入り江を仕切って作られた海浜公園です。島北部にあり、豊かな自然環境を最大限に生かし、イルカの存在を感じながら、ここだけの特別なリゾート体験となる時間と場所を提供できるパーク&リゾートで、バンドウイルカ5頭が生活しています。
壱岐イルカパーク&リゾートの代表、高田佳岳さんは「イルカとのふれあいを通して、人がイルカと海への関心を持ち、海がもっときれいで素敵になること」を願い、活動しているそうです。
壱岐イルカパーク&リゾートでは、シーカヤック、イルカトレーナー体験、イルカにタッチ、イルカにごはんなどのアクティビティを楽しむことができます。
リゾート内はカフェ、ワーキングスペース、リラックススペースがあり、単なるイルカを観る水族館とは違って、一緒に遊ぶ、くつろぐという感じです。
リゾート内ではキャンプ、バーベキューもでき、水族館の常識をとび越えた空間になっています。今度改めてゆっくり訪れ、素敵な時間と空間を楽しみたいと思いました。
壱岐オリーブ園
壱岐オリーブ園株式会社の社長立山明徳さんは、もともと農家ではなく、建設業を営んでおられました。立山さんは、壱岐の雇用創生の意味からもオリーブ栽培に乗り出します。オリーブ栽培はみかん栽培ほどの労力は必要としないことがオリーブを選んだ理由のひとつです。
しかし、実際にやってみるとオリーブ栽培は苦難の連続でした。オリーブといえばヨーロッパの地中海沿岸のように温暖な地域で作られているものです。日本でも小豆島のように温暖な気候の地域で作られています。壱岐は風が強いため、木が倒されることも多く、冬場は寒冷な地域のため、オリーブ栽培にはあまり向いていない土地でした。
それでも立山さんは諦めず、オリーブの木を植え続けました。オリーブ栽培を始めて約15年。みかん栽培をオリーブ栽培に切り替える農家も出始め、今、壱岐には約7,000本のオリーブの木が植えられています。
除草剤を使わず、オリーブの果実や葉はひとつひとつ手摘みで収穫されます。病理学の専門家の研究の結果、オリーブは実の栄養もさるものながら、オリーブの葉に体に良い成分(ポリフェノール)がたっぷり含まれていることがわかりました。ポリフェノールは、抗酸化作用、抗炎症、感染病、がん、動脈硬化の予防に効果が期待できるそうです。
立山さんはとてもアイデアマンで、これからもいろいろなことに取り組んでいきたいとお話しされました。
壱岐オリーブ園内には、日本庭園、オリーブ畑を見渡せる展望台、カフェスペースがあります。
テレビ番組で取り上げられて話題になり、ようやく売り上げも好調になってきたそうです。
壱岐の土産
壱岐のお土産を買うのにおすすめなお店が「スーパーイチヤマ」です。
壱岐の麦焼酎、干物、海産物、野菜、壱岐銘菓かすまきなどを買うことができます。
スーパーは観光客にとってもリーズナブルでありがたい存在ですが、お土産として買える商品は限られてきます。できればスーパーの日常品とお土産っぽい商品の両方が売られているお店だと、嬉しいですよね。このスーパーいちやまはその願いをかなえてくれるお店なのです。
いちやまの売り場には、お土産用商品の棚が充実しています。
壱岐名物「麦焼酎」は、少しずつたくさんの種類を試せる「詰め合わせ」をお土産に買うこともできます(私は買いました)。
お酒好きな私は、さらにおつまみとして最適なお土産を買いました。
じゃーん!いかうにです。中身はこんな感じです。
そしてもうひとつ。お土産に喜ばれるとおすすめの商品がこちら!
罪悪感なく食べられるせんべいです。口に含むとわかめのヌルヌル感が出てきて、お酒のおつまみにも最適です。(撮影前に封を開けて少し食べちゃいました。上の方に隙間がありますが、実際はもっと詰まっています)
最近壱岐にもコンビニができたそうです。ローソンとポプラ共同経営のコンビニ、珍しいですね。
壱岐 まとめ
初めて訪れる壱岐という島、いったいどんなところなんだろう、と上陸しましたが、想像以上に豊かで魅力の詰まった島でした。
壱岐は内海湾や原の辻遺跡をはじめとする、国と国、人や物の交流は"国境の島"特有の歴史ストーリーとして、対馬、五島と同じく、日本のはじまりを紐解く重要な歴史遺産でもあることから2015年4月24日に日本遺産の第一号として認定されました。(第一号ですよ!)
>>日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島 ~古代からの架け橋~」はこちら
>>ながさき歴史・文化ネット「本県から「日本遺産」第一号が認定されました!」はこちら
壱岐は、過去からの歴史を丹念に継承している部分と、島内全域に光ファイバー整備、SDGs都市、パワースポット、ワーケーションなど今の若者をワクワクドキドキさせる新しい考え方やしくみを柔軟に取り入れていく姿勢、島というとなんとなく閉鎖的で新しいものを取り入れにくいような先入観を持っていましたが、そんなことはありませんでした。
そしてなんといっても壱岐グルメ。さすが、流れの激しい玄界灘、対馬海峡で揉まれた魚介類は天下一品です。
観光ツアーに参加した人たちの食事アンケートが高い評価を得ていることも納得のレベルの高さでした。今回は1泊の滞在でしたが、できれば2泊から1週間くらい滞在して、壱岐の島生活にどっぷりはまってみたいと思いました。
あなたも次の旅先として、日本遺産登録第一号の「壱岐」訪れてみませんか?
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。