【長野】立山黒部アルペンルート「トロバス記念館」へようこそ!

トロリーバス

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

みなさん、「トロバス記念館」をご存知ですか?「トロバス」とは立山黒部アルペンルートで活躍したトロリーバスのこと。惜しまれつつも2018年11月30日に引退したトロバスを保存しようと、クラウドファンディングが立ち上がり見事に目標を達成しました!そして最後の1台が解体を逃れ、大町市に里帰りして現在展示されているのです。このトロバス記念館をぜひ広く知っていただきたく見学してきました!

扇沢から出発する際、扇沢に到着した際、15分程度あれば見学できますし、料金もかかりませんので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

目次

立山黒部アルペンルートとは?

北アルプスを貫き、長野と富山を結ぶ山岳観光ルートである立山黒部アルペンルートは2021年で全線開業50周年を迎えています。

立山黒部アルペンルートは標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。総延長37.2km、最大高低差は1,975m。そのほぼ全区間が中部山岳国立公園内にあります。富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで乗り物を乗り継ぎ、いくつもの景勝地を通って気軽に、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます。【公式HPより引用】

立山黒部アルペンルート公式HP

トロバス記念館とは?

2018年11月30日にラストランを迎え、大勢のファンに惜しまれつつ引退を迎えたトロバス。翌日から解体業者への売却が決定しており、すぐに解体に向けた準備が進められていました。トロバスとのつながりが深い大町市も最後の一台だけは何とか残そうと業者との交渉を続けましたが、費用や維持管理費、設置場所の問題がクリアできず解体を進めるという結論になっていました。

そんな中、トロバスを残そうと奔走していたファンの方がいて、クラウドファンディングで資金を募ることになりました。2020年3月11日から開始されたクラウドファンディングは予想以上に反響が大きく、3日目には第1目標金額の180万円を達成、6日目には第2目標金額の300万円を達成したのです。最終的には、延べ485名、総額646万5,000円の寄付が集まったそうです。

トロバス記念館は立山黒部アルペンルートの長野県側の扇沢(おおぎさわ)の目の前にあります。

立山黒部アルペンルート 扇沢駅

トロバス記念館は扇沢総合案内センターに同居しています。資料などの展示は2階、3階にあります。こちらの入口は2階からとなります。

トロバス記念館 扇沢総合案内センター

別方向からの外観を見るとこのような三角屋根になっています。

トロバス記念館 扇沢総合案内センター

とても誇らしげに奇跡のトロバスが大切に置かれています。

扇沢総合案内センター

扇沢総合案内センターの建物に入ると「トロバスってなに?」の掲示があります。

トロバス記念館

過去使用していたハンドル。どこか無機質な感じがします。

トロバスの運転ハンドル

その他にもトロバスに関する展示品があります。

トロバス記念館の展示品

トロバス記念館 展示品

トロバス記念館 展示品

運転シミュレーション体験をすることが可能です。

トロバス記念館 運転シミュレーター

乗務員のユニフォームを着て記念写真を撮ることもできます。

トロバス記念館 制服

3階展示室へは階段で上がります。

トロバス記念館

関電トンネルに関する展示があります。

トロバス記念館

ファンから寄せられたトロバスの思いでの写真やメッセージが掲示されています。

トロバス記念館

トロバスラストイヤーのことが展示されています。

トロバス記念館

トロリーバス(トロバス)とは?

黒部ダムの公式HPによると、トロリーバス(トロバス)は普通のバスとは違って、ガソリンではなく電気を動力として走ります。それにこのトロリーバス、実は鉄道の一種として区分されているというユニークな乗り物なのだそうです。

トロバス記念館

立山黒部アルペンルートの営業は例年11月末まで。冬期間は雪に閉ざされます。トロリーバス(トロバス)の後継は電気バスに変わっています。

トロバス記念館

トロリーバス(トロバス)の車内に入ってみましょう。懐かしいなぁ...。僕は立山黒部アルペンルートを2回通り抜けしたことがあります。

トロバス記念館 トロバス車内

運転席です。メーターがとてもシンプルですね。ギアは左側のレバーみたいなものだけなのかな?ハンドルはパワーステアリングだそうです。

トロバス記念館 トロバス運転席

車内はいたってシンプル。混雑期はすし詰め状態でした。

トロバス記念館 トロバス車内

後方から見たトロリーバス(トロバス)車内。

トロバス記念館 トロバス車内

外にはトロリーバス(トロバス)の仕組みが貼り出されていました。

トロバス記念館 トロリーバスの仕組みとは

車外後方から。屋根を見るとトロリーポールが設置されていますね。ここから架線を伝って電機を取り込んでいます。

トロバス記念館 トロバス後方

集電装置先端部です。

トロバス記念館 集電装置先端部

展示車は扉が開きませんが、後方部分の扉を観音開きに開けたところを写真パネルにて展示しています。

トロバス記念館 トロリーバス

VVVFインバータ制御方式をトロリーバスでは初めて導入したそうです。

トロリーバス

上から見るとトロリーポールが見えます。結構長いです。

トロリーバス 上方から

★立山黒部アルペンルートのトロリーバス情報はコチラから
★2019年からはトロリーバスから電気バスに替わって運行しています

トロバス記念館情報

※当記事は2021年10月初旬に訪問した時のものです。詳細は各公式HPからご確認ください。

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中尾勝

旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。

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