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【登山】初心者でも楽しめる高尾山1号路!登る前に知っておきたい見どころ&楽しみ方!
高尾山は東京都の西側にある八王子市にそびえる山で、言わずと知れた東京の人気観光地です。ミシュランの旅行ガイドブックでは3つ星の観光地として選ばれ、年間300万人が訪れる世界で一番登山者数が多い山となっています。山頂は意外にも東京スカイツリーより低い599mで、低山ゆえの登りやすさも人気の秘密です。
高尾山は、カップルやファミリーにはもちろんですが、登山初心者さんにもうってつけの山です。今回は初心者向けコースであり、観光スポットとしても見どころ満載の1号路【表参道コース】をご紹介します!
高尾山へ出かける前に、各所に存在する見どころをしっかり押さえると、楽しさも2倍になりますよ!
目次
高尾山へのアクセス
高尾山に一番近い駅は京王線の高尾山口駅です。新宿から乗り換えせずに約50分で到着します。このアクセスの良さも高尾山が人気な理由の1つです。
<木のぬくもりを感じる高尾山口駅>
新宿から電車に揺られているとあっという間に高尾山口駅に到着します。高尾山口駅に到着すると駅の美しさに感動する人もいるはず。2015年にリニューアルされた駅舎は高尾山の中腹にある薬王院からインスピレーションを得て作られました。杉並木が有名な高尾山らしい杉材をふんだんに使った建築となっています。
初心者向けの1号路は見どころ・楽しみ方がたくさん!
高尾山には、自然について解説看板が設置されている1~6号までの遊歩道と、本格的なハイキング用の稲荷山コース、そして上級者向けの陣馬山コースの全8コースがあります。
その中でも特に観光や、登山初心者におすすめなのが1号路の「表参道コース」です。
<各コースが示されたマップ>
1号路が登山初心者や観光客におすすめと言われているのは、登山道が舗装されていて歩きやすいためです。本格的な登山靴でなくてもしっかり山頂までたどり着くことができます。(舗装されていても登山です。ヒールやはき慣れない靴は避けましょう。)
また、参道にはいくつもの見どころやグルメスポットが存在し、いろいろな楽しみ方ができます。ここからは1号路の見どころや楽しみ方を1つずつご紹介していきます。
ケーブルカー&リフト
1号路の目玉とも言えるのがケーブルカーとリフトです。高尾山の麓から山の中腹(ケーブルカーは472m、リフトは462m)まで一気に登ることができるので、気軽に登山を楽しみたい人にはピッタリです。
<ケーブルカーとリフトのチケット売り場>
ケーブルカーは片道6分、リフトは片道12分で山の中腹までたどり着きます。各乗り場の券売機でチケットを購入し乗車します。
ケーブルカーは31度18分という日本一の傾斜があることでも知られているので気になる方は乗車してみてください。また、リフトは高尾山の木々の中をゆっくり進んでいくので、景色をのんびりと楽しみたい人におすすめです!
高尾山グルメ「天狗焼」
高尾山の楽しみ方の1つにグルメがあります。高尾山グルメと言えばお蕎麦が有名ですが、新しい高尾山グルメもたくさん登場しています。その中でもぜひ食べていただきたいのが高尾山スミカさんで販売している【天狗焼】です。高尾山にある薬王院のご本尊に仕えている天狗をモチーフにしたかわいらしいスイーツです。
ケーブルカーやリフトで山を登った先に3分ほど歩くと売店が見えてきます。その一角で天狗焼を買うことができます。
<混雑していないときは注文が入ってから焼き始めます。1個150円>
北海道産の、粒が大きくモチモチとした黒豆のあんこがたっぷりと入っていて、疲れた体に甘さが染みわたりますよ!お店の場所から見える絶景を眺めながら高尾山のかわいらしい名物スイーツを楽しんでみてください!
高尾山の大木「たこ杉」
売店を過ぎてしばらく歩くと、「たこ杉」と呼ばれる巨大な杉の木が姿を現します。
樹齢はおよそ500年で、木の根元部分がタコの足のように見えることから「たこ杉」と呼ばれています。木の根元はもちろんですが、幹の太さにも驚くはずです。
また、たこ杉のすぐ隣には「開運ひっぱり蛸」という蛸の形をした石造があります。タコの頭をなでると運気が上がると言われており、人気スポットの1つです。
薬王院の入り口「浄心門」
たこ杉をさらに先へ進んでいくと大きな門が見えてきます。この山門は浄心門と呼ばれ、高尾山にある薬王院の入り口とされています。門をくぐった先から薬王院の聖域となるため、どこか神秘的な雰囲気が漂っています。
門に書かれている【霊気満山】という言葉は、高尾山が生命の力に溢れる山ということを表しており、昔から近隣の人々が高尾山を神聖な山として認識していたことが分かります。
実際に高尾山は日本三大昆虫生息地の一つで、高尾山には5000種類を超える昆虫が生息していると言われているんですよ!
選べるルート「男坂と女坂」
浄心門を抜けると道が二手に分かれるポイントがあります。男坂・女坂と呼ばれる坂道で左側が階段を上る男坂、右側が緩やかな坂道の女坂です。男坂の階段は人間の煩悩の数である108段あり、1段登るごとにその人の煩悩が消えていくと言われています。
どちらを進んでも同じ場所に合流し、距離もほとんど違いがないため、登山時と下山時でルートを変えてみるのもおすすめです。
また、坂の合流地点には権現茶屋があるので、名物のごま団子やソフトクリームで休憩をとりましょう。
天狗に出会える!?「天狗の腰掛杉」
権現茶屋を抜け、再び立派な杉並木を歩いていくと「天狗の腰掛杉」という石碑があります。
この石碑の右側にある杉の木では、天狗が腰を掛けて高尾山を見守っていると言われています。とても高い木ですが見上げると天狗がいるかもしれませんよ?
一般的に天狗は悪さをするイメージがありますが、高尾山では昔から天狗が高尾山を守っていると考えられているため、高尾山を登っていると天狗に親しみを覚えること間違いなしです!
高尾山を見守る「薬王院」
標高525mまで登ってくると約1200年の歴史を誇る高尾山薬王院に到着します。立派な門の先には、薬王院のご本尊「飯縄大権現」の遣いである天狗様の石造がたくさんあります。
また境内の人気パワースポットの1つが「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」です。願いごとを強く念じて輪をくぐり、くぐった先にある大錫杖を鳴らすと願いが叶うと言われています。錫杖がとても重いので持つときは気を付けましょう。
<この輪の中をくぐります>
山門付近には御朱印がもらえる場所やお土産が買える売店もあります。売店を抜けた先には階段を上ると本堂が見えてきます。
本堂には赤色で長い鼻が特徴の大天狗様、青色で鳥のようなくちばしが特徴の小天狗様のお面が飾られていて迫力がありますよ!
<小天狗様のお面>
本堂を進みさらに階段を上っていくと鳥居が見えてきます。
鳥居の先にはご本尊の飯縄権現が祀られている本社があり、朱色塗りの豪華な造りが特徴的です。この本社の装飾の中には見つけると幸せになれると言われている【白い像】が1体だけあります。ぜひ足を運んで確認してみてくださいね!
<ご本尊の飯縄大権現。白い像を見つければ幸せになれると言われている>
富士山も見える「山頂」
薬王院までくれば山頂まではあと一息です。案内の看板に従って道を歩いていくとついに山頂の599mに到着です!
山頂から楽しみたいのは何といっても景色です。天気が良ければ遠くに富士山を見ることもできますよ!目の前に広がる山々の景色もどこか心が落ち着きます。
<右奥に小さく見える山が富士山>
<「おそうじ小僧」の石造。高尾山はごみ持ち帰り文化発祥の地と言われている>
景色を楽しんだ後は、山頂でもお蕎麦が食べられるお店があるのでぜひ立ち寄ってみてください。
高尾山1号路のまとめ
登山だけでなく観光地としても人気な高尾山の1号路は、見どころ満載で登山初心者でも安心して登ることができるルートです。登りやすいだけではなく、グルメや景色、パワースポットなど、楽しめる要素が盛りだくさんなので、それぞれの楽しみ方を見つけられるのも高尾山の魅力です。
ぜひ、足を運んで自分だけの楽しみ方を見つけてみてください!
高尾山
- 住所:東京都八王子市高尾町高尾山
- 電話:042-664-7872(高尾ビジターセンター)
- 関連サイト:高尾山登山電鉄
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イカの街生まれのMM
- 元旅行会社勤務の旅行・観光好きYoutuber/旅行系口コミサービスRECOTORIの公認ユーザー。旅先での美味しいグルメも欠かせないです。写真を撮ることが好きでいつもカメラを持ち歩いてます(一眼レフとチェキ)。【自分の目で自分の足 で】がモットー。本やネットで気になった場所には足を運び、その場の雰囲気やその場所での経験を大事にしたいと思っています。実際に行った場所のリアルな情報で少しでも誰かのお役に立てればと思います。青森県八戸市出身●大学時代: 石川県金沢市●東京都在住