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憧れの葉山でアートと海を堪能!ファミリーでも楽しめる神奈川県立近代美術館 葉山・一色海岸散策ガイド
葉山という地名を聞いて、どのようことをイメージしますか?
ちょっと気取っていそう...と思うそこのあなた!そんなあなたこそ、ぜひ一度行ってみてください!
葉山には、魅了されること間違いなしの景色があります。コロナ禍で鬱々としてしまう日もある昨今、ちょっと週末に葉山の別荘に行ってくるよ的な妄想をしつつ足を運ぶ、そしてその妄想に浸り海を見ながら現実逃避。それができるのが葉山なのです。
今回は、そんな葉山でアートも海も堪能でき、広い空に向かって深呼吸できる...贅沢で私も子供たちも大好きな場所、神奈川県立近代美術館 葉山と一色海岸をご紹介します。それでは、バカンス気分でレッツゴー♪
目次
葉山について
葉山町は、神奈川県の三浦半島の西側、三浦郡にある町です。葉山町のホームページによると、発祥は1000年近くにもさかのぼり、源頼朝が鎌倉に幕府を創設してからは、葉山の地に、将軍や要人が行楽・保養の目的で幾度となく訪れている文献が残されているそうです。その時代から、人々を魅了する土地だったのですね。
葉山というとやはり御用邸。明治27年に葉山御用邸が竣工してからは、日本有数の別荘地として発展しました。現在では、おしゃれなお店やグルメスポットも多く、東京から電車でも車でも1時間程度でおとずれることができることから、人気のお出かけスポットになっています。
<一色海岸>
葉山御用邸からもほど近い一色海岸は、夏には海水浴場が開設され、賑わいます。※2021年8月現在、新型コロナウイルス拡大による緊急事態宣言のため、一色海岸海水浴場は休場しています。
神奈川県立近代美術館葉山をご紹介
神奈川県立近代美術館 葉山は、2003年に神奈川県立近代美術館の3番目の建物として開館しました。新しい時代へ向けた近代美術の発信拠点として、年に数回の展覧会が開催され、それと同時に親子プログラムやワークショップ、ギャラリートークも定期的に開催されています。ご興味のある方は、ぜひ下記の葉山館HPをチェックしてみて下さいね。
2021年4月24日〜9月5日までは、企画展「開館70周年記念 空間の中のフォルム アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで」を開催しています。※8月31日までは原則休館ですが、事前予約制にて観覧できます。9月1日以降については新型コロナウイルス感染状況等により変更になる可能性がありますので、事前にHPなどでご確認いただいてからの来館をお願いいたします。
<屋外に休憩するスペースもあり、子連れでも安心。右手にあるのが、相模湾を一望できる併設レストラン>
また、中学生以下の観覧料は無料。さらに展覧会の会期中、毎月第1日曜日は「ファミリー・コミュニケーションの日」として、18歳未満のお子さま連れの方は割引料金で展覧会を楽しむことができます。
子連れで美術館へ行くことを躊躇してしまう方もいると思いますが、私は個人的に子供達には色々な本物に触れて欲しいな...という思いから、子供たちと一緒に美術館へよく行きます。もちろん、美術館や観覧されている方へ迷惑のないように注意を払っていますが、このような制度があると、子連れのファミリーもウェルカムな感じ、良い!素敵!と嬉しい気持ちになります。
子供たちは観覧マナーを知り・守るという点においても、展覧会へ行くととてもいい勉強になります。「芸術は皆に開かれているもの、皆で楽しむもの」という葉山館のその考えが、私がこの美術館を好きな理由の一つでもあります。ミュージアムショップやレストランもありますので、お買い物や食事も楽しむことができます♪
<子供たちに観覧前に配られる美術館ルールカード。イラストはしりあがり寿さん>
神奈川県立近代美術館 葉山
- 住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
- 電話:046-875-2800(代表)
- URL:http://www.moma.pref.kanagawa.jp
- 開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:月曜(祝休日を除く)
- 観覧料:企画展により異なるため、ご利用案内にてご確認下さい
神奈川県立近代美術館 葉山へのアクセス
電車・バス利用
JR横須賀線「逗子」駅下車。東京駅~逗子駅間は約1時間5分。逗子駅前(3番のりば)から京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」に乗車、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。バス所要時間約20分。
京浜急行「逗子・葉山」駅下車。東京駅-逗子・葉山駅間は約1時間10分。逗子・葉山駅前(南口2番のりば)から京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。バス所要時間約18分。
車
- 横浜横須賀道路 逗子インターチェンジから逗葉新道経由で7.6km
- 横浜横須賀道路 横須賀インターチェンジから県道27号横須賀葉山線経由で7.2km
駐車場
- 収容台数:普通車48台、身障者専用2台、バス3台、計53台
- 営業時間:午前8時30分~午後6時(入庫は午後4時30分まで)
神奈川県立近代美術館葉山の見どころ
<駐車場から眺める葉山館。直線的な建築が、青空に映えて印象的です>
神奈川県立近代美術館 葉山の見どころは、なんと言ってもその立地と建築の調和です。私は車で訪れることが多いのですが、国道134号から駐車場へ入ると、凛とした表情の美術館の建屋が出迎えてくれます。
車を降りるとすぐ通りの向こう側には山があり、空と山と美術館の建築のコントラストがたまらなく良いのです。その景色を眺めたあと、美術館の入り口に向かう階段を登り少し先へ進むと、そこには相模湾が広がる風景が。空気が澄んでいる日には富士山を望むことができます。海と富士山を同時に望める美術館って他にあるのかしら...。
<葉山館から山側を眺めた景色。この山と空とのコントラストにも、いつもウットリ>
そしてもう一つの魅力は、力を注いできた現代彫刻の展覧会と収集の成果である彫刻たちが屋外展示されているところです。
現在、葉山館の庭園には20点の彫刻が展示されていますが、その中でも私が大好きなのは、イサム・ノグチの《こけし》です!残念ながら今回は写真が掲載できないのですが、男女をモチーフにした《こけし》は、イサム・ノグチが1950年に日本に再来日してから間もなく制作されました。
当時はちょうど彼が山口淑子(李香蘭)と結婚し、北鎌倉に住んでいた頃。その作品が今、北鎌倉からもほど近い葉山にある。それだけでもなんだか感慨深く感じてしまうのですが、当方鎌倉在住のため、北鎌倉を通るたびにイサム・ノグチがこの地で暮らしていたことやこの作品に思いを馳せてしまうのです。
《こけし》のほんわかした印象、男女の特徴を捉えたお顔も、ジーと見つめているとどこか懐かしい感じがするのは、土偶っぽいからなのかしら。この作品、美術館の入り口横に設置されているので、実際に訪問された際には思う存分眺めていただきたいです!!
<葉山館の庭園へ続く階段。相模湾の眺めが美しいです>
庭園の散策路にある彫刻を見ながらのお散歩は、「ここにもあったよ!」と子供たちが庭園内の作品を発見したり、お気に入りの彫刻を見つけて写真を撮ったりと、何度訪れても心地よくアートと触れ合えるひと時です。今回は、著作権の関係もあり載せられなかった作品もいくつかありましたので、ぜひとも実際に神奈川県立近代美術館 葉山に足を運んでいただき、本物をご覧くださいね!
おまけの散策で一色海岸までgo!
<海へと続く小道。何回通っても、この視覚的な魅力に囚われてワクワクする道です>
葉山館の庭園で屋外作品を堪能した後は、一色海岸への散策がおすすめです!庭園からは海岸へ続く小道へ出ることができます。この小道が本当に素敵な道で、私の中では今のところ、No.1小道!隣にあるしおさい公園の塀と葉山館の緑が織りなす心地よい閉塞感。その先に見える海との組み合わせがなんとも言えず魅力的なのです。
<小道を抜けると広がる海。心地よい潮風と開放感がたまりません>
小道を抜け、階段を降りると...海!!一色海岸です。
気持ち良すぎて、まず近くに人がいないか確認。よし、いない!そしてマスクを一瞬だけ外してスーハーと深呼吸。コロナ禍での生活でマスクをしていると、季節や天気や風の匂いを感じることができないので、五感で潮風を感じるだけで幸せ。
夏は海水浴場が開設され海水浴客で賑わっていますが、夏以外の季節はとても落ち着いた雰囲気の海岸です。※一色海岸海水浴場は、2021年8月4日より緊急事態宣言により休業中です。
<季節や気候にもよりますが、葉山の海はとっても綺麗です>
海岸をお散歩してふと水面を見ると、水きれい~。葉山の海は、岩礁が多く岩場が沢山あるのですが、岩と海水の境目か分からないくらい。よーく見ると、ヤドカリさんもたくさんいます。
<潮溜りには海の生物がいっぱい!子供と一緒に親の私も時を忘れて磯遊び>
子供たちは、洋服とスニーカーのまま我慢できずに磯遊びへ突入。小魚が集まって泳いでいたり、岩の隙間を見るとカニさんも!生物が大好きな次男は、カニをつかまえて大喜び。観察した後は、優しく海へリリースします。我が家の場合は、長男&パパが隆起した岩にひたすら登って遊び、次男&私が磯遊びと生物観察に熱中です(笑)。
まとめ
皆さん、神奈川近代美術館 葉山と一色海岸の散策、いかがでしたでしょうか。素敵な景色があり、美術館でアートを堪能、そして海!このセットが一気に楽しめてしまうのって最強すぎない!?と個人的には思っています。都心からも1時間強で訪れることができる葉山でのひと時、とてもおすすめです!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
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いいおあやね
- 6年間のバンコク生活を経て、2016年より鎌倉市在住。2男児の母。飲食・アート・建築・読書・海が好き。特技は皆無ですが、ワインアドバイザー及びフードコーディネーターを取得しています。