ベトナムのコーヒーの町「バンメトート」の市街地を散策

ベトナムは19世紀にフランス領の保護下となり、長らく西洋文化が流入しました。コロニアル建築の建物や町角で見かけるカフェ、朝食に食べるパンなどもフランス文化の一端。そして、コーヒーもその1つとなり、古くからベトナム庶民の間で嗜まれていました。今回ご紹介するバンメトートは、ベトナムで最も有名なコーヒーブランド「チュングエンコーヒー」が生まれた町です。バンメトートの市街地もここ数年でだいぶ発展してきて、旅行者もじわじわと多くなってきました。

目次

バンメトート市街地の散策でも1日丸ごと楽しめる

バンメトート

バンメトートはホーチミンから空路でおよそ1時間半で行けるベトナムの山岳エリア。複数の少数民族とベトナム人が共存していて、少数民族を市街地中心部で見かけることができるのは世界でも貴重とのこと。バンメトートの市街地は一昔前と比べると大分発展していて、中心部に町の象徴のように建つバンメトート市場を起点に市内観光を楽しむことができます。

バンメトート市場からビクトリーモニュメントに向かって伸びているノーチャンロン通り(No Trang Long)やイーユット通り(Y JUT)には、旅行者向けのトラベルグッズを販売するお店が幾つかありますし、都市部で流行りのドリンクを出すカフェも大分増えてきました。また大型ショッピングセンターの「ビンコムプラザ」内には、ミドルブランドのアパレル店やレストランフロアもあるので、ここでもひとしきりショッピングを楽しめるはずです。

ベトナム市場の雰囲気を体験バンメトート市場へ行こう

バンメトート

町の中心に建つビル型の屋内市場「バンメトート市場」は、生鮮食品、乾物、野菜、衣料品、食堂とあらゆるお店がひしめき合う大型店。旅行者におすすめしたいのは、バンメトートの名産であるマカダミアナッツ。「えっ、コーヒーは?」と思うかもしれませんが、コーヒーは後程足を運ぶチュングエンの本店での購入がおすすめ。ここでは大きな袋に入っている野ざらしのコーヒー豆を買うことができますが、香りだけ確認しても素人では品質は分かりませんし、ほとんどがロブスタ種となるので、実際のところかなり飲みにくいです(ベトナム人は練乳を混ぜて飲みます)。

ただし、ここではベトナムの雰囲気を感じるくらいで、実際に買いたくなるお土産品はそれほどないかもしれません。ホテルの夜食など、自分の消化用にお菓子類を買う程度に収めてみてはいかがでしょうか。

チュングエンが生まれた場所「コーヒービレッジ」

コーヒービレッジ

同じくバンメトート市街にある「コーヒービレッジ」は、ベトナムでもっとも有名なカフェ&コーヒーブランドである「チュングエン」の本店であり、ここバンメトートが同ブランドが生まれた地。旅行者にはインスタントコーヒーシリーズの「G7」が有名。全国どこのお土産店やスーパーでも必ず売っている人気ブランドです。

ここ本店はオープンエアのテーブル席と、ベトナム伝統家屋の屋内席を選ぶことができるほか、バンメトート及びチュングエンの歴史博物館とお土産店、現地オプショナルツアーデスクなども併設しています。

コーヒービレッジ

チュングエンコーヒーは料金によって複数種のコーヒーを楽しめるのがポイント。最高級コーヒー豆を使ったコーヒーは1杯1,000円以上。旅の記念に試してみるのもいいかも。また、こちらのコーヒービレッジは徒歩でも行けますが、日中は暑くなるので、タクシーで移動するのがおすすめです。

歴史博物館も「ダックラック博物館」

ダックラック博物館

バンメトート市場から歩いて10分程度のところにある「ダックラック博物館」は、バンメトートのあるダックラック省の歴史と、そこに暮らす少数民族の生活様式を見学できる歴史博物館となっています。元々ダックラック省には複数の少数民族が暮らしていて、彼ら独自の言葉と習慣を携えていました。いまでも郊外には彼らの集落が点在していて、日本人にとっては、ちょっと信じられない不思議な多民族国家の一面を覗くことができます。

地方の博物館にしては館内は広いので見ごたえも十分。敷地内にはオープンカフェも併設しています。

夜はBMTストリートフードでお祭り気分を満喫!

BMTストリートフード

毎夜開催されるBMTストリートフードは、公園のような敷地内に数十の夜店がひしめきあい、奥の特設ステージでは子供が喜ぶようなイベントが随時開催されるミニナイトマーケット。標高の高い山岳地帯とあって、秋冬ものの服も多いですし、韓国ファッションもあります。値段はもちろん現地価格なので、気に入ったものが見つかればぜひ買ってみてください。また、ベトナム定番の屋台グルメも多数出ていますので、こちらもお見逃しなく。

穴場の観光地バンメトートに行こう

バンメトート

バンメトートは外国人にとってはまだまだ知名度が低いですが、これからはホーチミン旅行者の穴場のお立ち寄りエリアとして人気が出るかもしれません。日本とはまるで異なる環境に身を置きたい、とちょっとディープな旅を求めている方は、ぜひバンメトートに足を運んでみてください。

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古川悠紀

ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!

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