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紅葉の名刹・東福寺で【史上初】青もみじライトアップ!
京都五山の第四位としてよりも、"真っ赤に染まる紅葉"で有名な京都・東福寺。今回初めて「青もみじライトアップ」をするので、試験点灯を行うと聞いて見学に行ってきました。その様子をお伝えします。
目次
東福寺は京都を代表するお寺の一つ
東福寺は鎌倉時代に、東大寺と興福寺という奈良を代表する二つのお寺からそれぞれ一字ずつ取り名付けられた当時、京都最大の伽藍を備え、臨済宗東福寺派の総本山として京都五山に位している禅宗寺院です。旅行者には秋の紅葉の名所として有名で、多くの参拝客が訪れます。
東福寺へのアクセス
京都駅からJR奈良線で一駅の東福寺駅から徒歩10分程です。京阪電鉄にも東福寺駅があります。
駅から歩いていくときに通りたいのは臥雲橋。東福寺には三本の橋があり、そのうち臥雲橋は門外にあって、しかも庭の渓谷が眺められます。もっとも、ライトアップ時は覆いがかけてありますのでご注意ください。まっすぐすすむと左手に見える入場口は日下(くさか)門といいます。
<臥雲橋から日下門方向を望む。ライトアップ時は、写真左側に覆いがかけられます>
東福寺
- 住所:京都市東山区本町15丁目778
- TEL:075-561-0087
- 東福寺HP
早めに入場しても心配ご無用
5月に訪れた時は、暗くなったのが19時過ぎ。しかし、早めに入場しても心配ご無用です。
実際のライトアップは6月で入場は18時半から、まだ明るいからライトアップは・・と思いきや、絶景はどの時間に見ても絶景。
新緑の青もみじであふれた渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」を見下ろす通天橋からの眺めは素晴らしい。夕闇につつまれた青もみじが明るく照らされて、緑がきれいでした。美しいものがもっとも美しく見えるマジックアワーですね。
19時をまわるころには日が暮れて暗くなってまいりました。緑がライトに透けてさらに鮮やかに浮かびあがります。
橋の真ん中からの眺めが素晴らしいマジックアワー。写真ではいまひとつなので、ぜひ動画でご覧ください。
お待ちかねのライトアップ
ライトアップされた八角円堂は、柱の赤と青紅葉の緑のコントラストがきれいです。
青もみじがライトに照らされるとこのような感じ。
洗玉澗はライトアップのほか、足元も照らされていて散策も良い雰囲気です。
<夜:洗玉澗から見上げた通天橋>
洗玉澗から通天橋を見上げてみました。昼間の景色と比較してみましょう。
八相の庭も昼間とは趣が変わります。
国宝「三門」です。国宝にライトを当てるのは意外とハードルが高いそうです。今回は貴重な機会になるかも知れませんね。
以上の順路でまわって約1時間、三門の向こう側にある六波羅門から出場してお帰りということになります。
広い境内のあちらこちらがライトアップされていて、映えるスポットが目白押し。写真を撮って回っているだけで、時間が経つのも忘れてしまいます。
今回の初物は・・・
今回の東福寺ライトアップの初物は「洗玉澗」の青もみじだけではありません。他にも下記の初物があります。
- 国指定名勝「本坊庭園」、重森三玲の傑作「八相の庭」のライトアップ
- 本堂のブルーライトアップ
- 現存する日本最古の「三門」のライトアップ
国宝までライトアップしてしまいます。
今回のおすすめは・・・
東福寺といえば、やはり紅葉が有名でいつも大混雑。
コロナ禍の中、青もみじってどうなの?と思っていましたが、青紅葉・・ライトアップされてその清々しい美しさは素直に感動ものです。
青紅葉のライトアップ自体もまだまだメジャーではないので、混雑もさほどではないかもしれません。また、コロナ禍で入場数は制限されていますし、寺域も広くライトアップしていて、密対策にも気配りがされていました。
青もみじのライトアップ、古都の新しい魅力に加わること間違いなしです。
東福寺ライトアップの情報
- 開催期間:2021年6月4日(金)~8月9日(月) ※6月14日(月)を除く
- 開催時間:18:30~21:30(最終受付20:00)
- 夜間特別拝観料:事前インターネット予約2,500円、当日会場受付2,800円(小学生以下無料)
※ライトアップイベントは終了しました。
※本記事は2021年6月に公開し、2021年8月に一部修正しました。
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ねぎお
- 主に京都と滋賀をうろうろしている旅行会社の社員です。