【ラオス】ワット・プーは世界一観光客が少ない世界遺産

タイに住んでいてよかったと思えることのひとつが気軽に近隣諸国へ行けること。バンコクからはたくさんのLCCが東南アジア諸国に就航しており、週末には日本の国内旅行感覚でちょっとよその国へ、ということができてしまいます。

私が最も頻繁に出かけていたお気に入りの隣国はラオス。

今回はラオスの世界遺産のひとつ、クメール遺跡ワット・プーのご紹介です。

目次

ワット・プー(Vat Pho)とは?

ワット・プー

世界遺産ワット・プーはラオス南部のチャンパサーク県にあります。

5~13世紀にクメール王朝によってアンコール様式のヒンドゥー寺院として建立され、後にラーオ族によって仏教寺院に改修されました。2つの宗教の融合史跡です。

ワット・プーの場所と行き方

バンコクからは航空機でラオス第3の町、パクセーまで行くのが最も簡単なルートになります。パクセーからは日帰りでワット・プーを見学できます。また、時間がある方はのどかなチャンパサークの村に宿泊するのもいいと思いますよ。

パクセーへ出発

ラオエアーでパクセーへ


2016年12月、バンコクよりラオエアーでパクセーへ。

当時は直行便が運航しておらず、ラオス側国境の町サワンナケートで乗り継ぎでした。恐怖のプロペラ機です。(私は飛行機苦手なんです...)サワンナケートでは、一旦飛行機を降りて掘立て小屋のような待合で待機。すべて徒歩でした。

余談ですが、帰りの便は国際線となるためこの待合に小さな免税店がオープンしました。酒税の高いタイに戻る皆さん、ここでビアラオを箱買いしていました。

夕陽見学

パクセ―はメコン川沿いの町。

ラオス南部はかなり下流側で、ここで見るメコンは川幅が広くて湖と勘違いしてしまうほどスケールが大きい。早速川沿いの食堂に陣取ってビアラオで乾杯。色々な国から来た旅人達が寛ぎながら日没を待っています。

パクセ― メコン川沿い日没を待つようす

見知らぬ同士で不思議な連帯感を感じつつ、一緒に燃えるような夕陽を堪能しました。

パクセ― メコン川の夕日

ワット・プー遺跡へ

翌日、早朝からワット・プー見学へ出発。遺跡見学は午前中にするのが鉄則。(午後は暑くて辛すぎる。)

パクセ―の宿から車で1時間程でチャンパサークの村に到着しました。

チャンパサークの村

ビジターセンターを抜けると一気に視界が開けます。石造りのリンガが立ち並ぶ参道を神殿へ向かってひたすら歩きます。 青空と木々の緑が鮮やかで眩しかったです。遺跡には青空が似合いますね。

ワット・プー(山の寺)はその名の通り山の上にあります。 緩やかな上り坂を汗を拭いながら登っていきます。結構しんどかった...。

アンコール様式の神殿へ

ワット・プー遺跡

一番大きな神殿に到着。アンコール様式の立派な建物です。後ろに見えるのは聖なる山、プー・カオ。山の神様は1000年以上前からこの地の栄枯盛衰をすべて見ていたのですね。

仏教の伽藍も

ワット・プー遺跡

途中まではヒンドゥー寺院そのもの、の遺跡なのですが、さらに登っていくと仏教の祠が現れます。

ワット・プー遺跡 仏様

何だかユーモラスなお顔の優しそうな仏様。タイ人観光客も数名来ていましたが、ヒンドゥー寺院は写真を撮るだけの彼らも、仏教の仏様にはしっかりお参りしていました。

山の上から眺める絶景

ワット・プー遺跡


山の頂上からは遺跡の全体が見渡せます。こうして見ると池と神殿が整然と調和のとれた配置で建造されていることがわかります。それにしても本当に人が少ない。アンコールワットの賑わいとは大違いです。

最も観光客が少ない世界遺産と言われるのもやむなし、という感じ。しかし、実際にこの地に立ってみるとその素晴らしさに胸が熱くなる。ああ、来てよかったな。

修復作業はゆっくり行われているようです。大切に遺してほしい。

見学後はラオス料理

チャンパサークの村 ナマズスープ


観光後のランチはチャンパサークの村でいただきました。ラオス料理はタイほど辛くなく、優しい味です。野菜類の味が濃く、大地の恵を感じます。ナマズのスープが美味しかったです。ぜひ、訪れたときは食べてみてくださいね。

こうして短いながらも充実の週末旅行を終えて、夕刻バンコクへ戻りました。

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まめ緒

タイのバンコクに単身赴任していた10年間、週末に風情ある街角を徘徊しつつ、ローカルご飯を食べるのが楽しみでした。タイ各地と東南アジア周辺国の面白スポットをご紹介します。

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