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奈良県信貴山で、1泊2日の修行体験をしてみた

記事投稿日:2021/04/17最終更新日:2021/04/17

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今回の舞台は、奈良県信貴山にある玉蔵院。聖徳太子によって開かれた由緒あるお寺で、修行体験をしてきました。日帰りコースと一泊二日コースがありましたが、私は一泊二日コースを選択。その修行体験の様子をご紹介します。

目次

玉蔵院とは

今回修行体験を行ったのは、信貴山にある玉蔵院という宿坊です。鎌倉時代、興教大師覚鑁上人がこの山に参篭された時、毘沙門天さまよりありがたい摩訶不思議な玉(如意宝珠)を授けられ、この寺に蔵められたことから「玉蔵院」と呼ばれるようになったのだそうです。

奈良県 玉蔵院

実際に修行体験をした様子を写真とともにお届けします。ぜひ、最後までご覧ください。

修行体験1日目

事務所で受付をした後は、富貴閣という部屋に通されました。まるで寺小屋のような雰囲気で、各自の机が並んでいました。机の上には修行に必要なものが置かれていました。

奈良県 和袈裟

こちらは和袈裟と念誦と呼ばれるもので、期間中は常に身につけるようにとお話がありました(トイレ、食事、作務などの時間を除く)。和袈裟と念誦の扱い方が分かったところで、いよいよ修行体験が始まります。

15:00 法話・解説

奈良県 修行体験 法話

まずは、玉蔵院の管長さんの法話です。玉蔵院や信貴山の歴史にまつわる話や、近年注目を浴びているワーケーションなど、その内容は幅広く、興味深く拝聴させていただきました。特にワーケーションは、私も行っている取り組みで、人にとって環境はとても大切なことだと改めて感じました。自然が豊かで、静かで、心が落ち着くところに身を置くことにより、心が変わってくる。心が変わることによって、心身共に健康に近づき、その結果仕事のパフォーマンスが向上し、成果に繋がるのだということを感じました。

長い歴史のある寺院の中に、このような新しい風を取り込みながら歩まれている姿を見て、本当に多様な時代になってきたなと改めて思いました。

16:00 百八礼

奈良県 百八礼

108回礼拝を繰り返し行う「百八礼」と呼ばれる修行です。「オンサラバ タタギャタ ハンナマンナ ノウキャロミ」という「全ての仏様に私は帰依します」という意味の普礼真言を唱え、行います。スクワットを108回行うのと同じような感じなので、正直結構疲れました。でも、行っているうちに心が穏やかになったり、考え方がクリーンになっていくのを感じました。

16:30 阿息観

奈良県 阿息観

「阿息観」とはあまり聞きなれない言葉ですが、瞑想のようなものです。万物の始まりは「阿」だと考えられており、その「阿」と呼吸で感じるということから「阿息観」と呼ばれるようになりました。

身を整え、呼吸を整え、正観することで、命の尊さを感じることができるのだそうです。私は正直な話、命の尊さということまでは感じることができませんでしたが、生きているんじゃなくて生かされているんだなということを改めて感じることができました。

17:15 般若心経解説読経・食事作法解説

奈良県 般若心経解説読経

言葉ではよく聞く「般若心経」ですが、その意味について学んだのは今回が初めてでした。人には自分の思い通りにならないことがあり、そこで苦しみというものは発生する。それにとらわれているということが一番の苦しみだということを知って、それを定めとして受け入れることで、心が少し軽くなるのではないかと思いました。般若心経には、「空」という文字がよく登場します。何にもとらわれず、もっと広く、自由にという意味が込められているのだそうです。素敵な言葉だなと感じました。

その後は、食事作法について学びました。僧侶は基本的に朝昼の一日二食で、朝は重湯、昼は一汁一菜を頂くのだそうです。食事は他の生物のエネルギーを自分の中に取り入れる、大切な儀式。命に感謝し、味わって食べることが大事だと学びました。

18:00 夕食

奈良県 修行体験 夕食

先程学んだことを活かし、命に感謝しながらいただきました。どの料理もとても美味しく感じました。

修行体験2日目

5:30 護摩祈祷

修行体験 護摩祈祷

修行体験の朝はとても早いです。「護摩祈祷」とは、火を使う御祈祷の仕方のことで、願いを書いた護摩木を火の中に入れ、仏様に祈りを捧げます。

今回の修行体験で初めて知ったことですが、仏様にもランクがあるそうで、こちらに祀られている毘沙門天で、人間に一番近い仏様です。まだ悟りの境地には達しておらず、時々人間に嫉妬することもあるそうです。(面白いですよね)しかし、距離が近いからこそ人間のことを理解してくれるようで、様々な願い事に耳を傾けてくれるそうです。私も願い事を一つ書かせて頂きました。

6:45 ご祈祷・戒壇巡り・諸堂参拝

護摩祈祷が終わると、信貴山本堂に移動します。「大般若祈祷」が行われ、ご本尊毘沙門天様に祈願しました。

奈良県 修行体験 ご祈祷

祈祷後は、「戒壇巡り」。心願成就を祈る修行の道場です。階段を下りたら、右手を右の壁に当てながら歩いていきます。本当に暗いので、歩行の際には注意が必要です。道中には十二支生まれ年の守本尊や、大きな鉄の錠前があります。それぞれに触れることで心願が成就されるという言い伝えがあるのだそう。私もしっかり触れてきました。

奈良県 修行体験 諸堂参拝

その後は、「諸堂参拝」。各所にまつわる話をしながら、僧侶が案内してくださいました。

8:00 朝食

修行体験 朝食

食事作法を意識しながら、朝食をいただきました。活動した後の朝食は、いつもよりも数倍美味しく感じました。

8:45 作務

修行体験 作務

朝食の後は、「作務」と呼ばれる掃除を行いました。掃除をすることで、心が清らかになったような気がしました。

9:30 般若心経写経・読経

修行体験 般若心経写経

最後は、「写経」です。心を無にして、黙々と言葉を綴りました。上手には書けたとは言い切れない出来栄えでしたが、何とも言えない達成感を味わうことができました。

修行体験をしてみて

予想以上に内容が充実していて、驚きました。本格的な修行に加え、現役の僧侶からいただけるお話は、私の心にも刺さる部分があり、良い学びとなりました。

今回は一泊二日の体験を選択しましたが、ご覧の通りスケジュールがハードでした。観光気分で楽しみたいという方は、日帰りコースもありますのでそちらの方がおすすめです。

奈良県の信貴山にある、玉蔵院の修行体験。知らなかったことをたくさん知ることができた、体験でした。興味のある方は、ぜひ訪れてみてくださいね。

玉蔵院

  • 住所:奈良県生駒郡平群町信貴山2280
  • 料金:日帰りコース 9,000円(税込)、一泊二日コース 15,000円(税込)
  • URLhttps://gyokuzo.com/
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この記事を書いた人
南谷有美
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記事投稿日:2021/04/17最終更新日:2021/04/17

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